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三毛猫みぃ 本当の家族 1
しおりを挟むサラの赤ちゃんは〈ココ〉と名付けられました。三毛猫みぃは、毎日忙しくココの世話をしています。みぃは、ココのことが可愛くて可愛くて仕方ありませんでした。
みぃは、いつものように定位置である、リッキーのお家の屋根に、ピョンと飛び乗りました。
(リッキー!リッキー!)
(きょうはね、ココがわたしのこと、みていたの!)
(はじめてなの!うれしい!)
ココは日々成長していきます。最近では、周りのことに興味を持つようになったようで目線がキョロキョロするようになりました。常にココの周りをウロチョロしているふわふわの三毛猫に、ココも興味を持ったようです。
(そうか)
リッキーは優しい表情を浮かべ、頷きます。
(リッキーも、こっちのおうちのなかに、はいれたらいいのに)
(そしたら、ココのかわいいとこ、いっぱいみられるよ)
みぃにとって、リッキーは大切な家族の一員です。リッキーがココの成長をなかなか見られないことを、みぃはもどかしく思いました。リッキーと一緒に、ココの世話ができたら、とっても素敵だと思えるのです。
(みぃのはなし、きけるだけで、じゅうぶん)
リッキーは変わらず優しく微笑みました。みぃは、リッキーにココのことを全部知ってほしくて、ココの可愛いところを一生懸命話しました。話しながら、ココが歩けるようになったら、リッキーと、みぃと一緒にいっぱい遊ぼう、と心に決めました。それは、とってもキラキラした夢になりました。
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