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三毛猫みぃ 本当の家族 2
しおりを挟む三毛猫みぃは、毎日ココの世話に勤しんでいたのですが、少しずつ心が落ち着かなくなってきました。ココのことは可愛くて、大好きで、とっても大事に思っているのに、ココが母ちゃんやサラに抱っこされていると、胸の辺りがぎゅっと苦しくなるのです。
ココが母ちゃんやみんなに「かわいいね」と言われる度に、ココに意地悪したくなってしまうのです。みぃは、苦しい気持ちや、意地悪したい気持ちを抑えるのが、日に日に辛くなってきました。
ココはとっても小さいけど、ココのお母さんのサラと同じ手、同じ足、同じ目、同じ耳……全部同じなのです。だけど、みぃは大好きな母ちゃんとも、リッキーとも同じところはひとつもありません。みぃのしっぽは短くて、まあるいけれど、リッキーのしっぽは長くてふさふさです。みぃの耳は頭の上についているけれど、母ちゃんの耳は頭の横についているのです。
みぃは、ココに意地悪しないよう、リッキーのお家で過ごすことが増えていきました。
(いくらでも、いたらいい)
リッキーはみぃが来る回数が増えた理由は聞きませんでした。
(かあちゃんと、リッキーと、おんなじだったらいいのに)
みぃはリッキーに聞こえないように小さく呟きました。
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