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ラプンツェルと村の魔女
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◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆
「アネットお嬢様、お帰りなさいませ! 」
夕暮れ近く、王城のエントランスにつくとメイドのリタが転がるようにして走りでて迎えてくれる。
「ご無事で何よりでした。
お嬢様が殿下を探しに向かわれたと聞いた時には生きた心地がしませんでしたよ。
もしもお嬢様に何かあったら、お亡くなりになった王妃様になんていったらいいのか…… 」
奥へ案内してくれながらメイドは心底安堵したような息を吐いた。
「知ってたの? 」
「もちろんです。
今のお嬢様は第二王子殿下の婚約者ですからね。
こちらでも行動は把握していますよ。
陛下が大変心配なさって、今手隙の人を集めて送る矢先だったんです」
だから軽はずみな行動はするなといいたそうにやんわりと告げられた。
確かに少し自覚が足りなかったのかもしれない。
選定会が終わって、領地に戻った時点で何もかも元通り、今までの生活に戻ったものだとばかり思っていた。
だからまさか自分の取った行動に王城に仕える人々の手を煩わせることになるなんて思いもよらなかった。
「ごめんなさい…… 」
それが申し訳なくてアネットは視線を床に落とす。
「どうぞ、お夕食の準備ができております」
案内されたのは、古い建物にあるあの時の部屋だった。
王都に入ると同時に一足早く戻っていったライオネルの従者の報告があってか、案内された小さな室内には暖炉が焚かれ、簡単な食事が用意されていた。
「すぐにライオネル殿下もいらっしゃいますから」
言い置いてメイドは下がっていった。
灯された炎で明るく照らし出された室内で、アネットはそっと暖炉の傍に歩み寄る。
炎の生み出す熱が冷えた身体にしみこみ心地いい。
「……ったく」
ドアの開く気配と共に呟かれた声に振り返ると呆れ顔のライオネルの姿がある。
「無謀すぎるだろう? 」
少し咎めるように言いながら歩み寄ってくると、おもむろに抱き寄せられた。
「そんなに俺が信じられなかったのか? 」
触れるだけの軽いキスを落として、訴えるように言われる。
「だって、心配したのよ。
ほんとに…… 」
間近い男の顔を目に、声が詰まって何も言えなくなる。
行方がわからなくなったと聞かされた晩には眠ることさえできなかった。
その後だって、ただ待っているなんて、苦しくて切なくてどうしても我慢できなかった。
だから、顔を見たら恨み言のひとつくらい言ってやりたかったのに、こうしてその無事がわかったら何も言えない。
だけど……
小さく躯を捻るとするりと男の腕を抜け出し、アネットは振り返る。
ライオネルの熱っぽい瞳にこれから起こることを予見してアネットは仕返しのつもりで少しだけ距離をとった。
「食事にしましょう、お腹空いてますよね」
テーブルの上に置かれたグラスにワインを注ぎながらアネットは笑いかけた。
その言葉に促されるようにライオネルはテーブルにつく。
ライオネルの好みなのか、正式な晩餐ほど豪華ではないが軽いとは言いがたい味と量の皿の並ぶテーブルだった。
食事を終えると、ライオネルは暖炉に引き寄せた椅子に身を預け、寝息をたて始めた。
疲れているのだろう。
その様子を目に、アネットは傍にあった毛布を取ると起こさないようにそっと近づく。
手にした毛布を広げてかすかに上下する胸の上に掛けようとしたところを、不意に手首をつかまれた。
反射的にその手を引き戻そうとすると、その反動を利用するようにしてライオネルは立ち上がる。
驚いて睫を瞬かせているうちに、横抱きに抱き上げられた。
「え? あの…… 」
戸惑っているうちに隣の寝室に運び込まれた。
とさりと少し乱暴にベッドに下ろされる。
逃げる間もなくのしかかるように全身で躯を押さえられ、唇が重ねられたと思うと同時に深くなる。
「レオ、さ、ま…… 」
まるで押さえていた物が堰を切ったかのような、少し乱暴な行為に戸惑いながらも、やっと触れられたその広い胸がまたどこかに消えてしまうのではないかという不安に狩られ、アネットは思わず重ねられた男の肩に手を回すと力を込めて抱き寄せる。
「おい? 」
首筋に寄せられた男の顔が呟く。
「そんなことしてどうなるか、わかっているのか? 」
呟かれた言葉の意味に、顔に血が上り、アネットは慌てて腕に込めた力を抜く。
途端に耳朶を軽く食まれる。
躯に湧きあがる甘い刺激に身をよじると、男は少し微笑んだようだ。
重ねられた躯からもたらされる甘い刺激にアネットは溺れていった。
人の動く気配に目が覚めると、傍らでライオネルが身支度を始めていた。
「レオ様? 」
毛布を引き寄せながらアネットは起き上がると呼びかけた。
「またどこかに行くの? 」
声に出すと不安が顔をもたげる。
「いや……
ちょっと、思うことがあってな。
食事済ませてからでいい、お前にも話を聞きたいから書庫にきてくれるか」
身支度を整え終わるとベッドの脇に歩み寄り、腰を下ろすとアネットの額に軽くキスを落とす。
「わたし、に? 」
「ああ、他の奴にも召集掛けるから、ゆっくりでいい」
言い置いてライオネルは部屋を出て行った。
その後ろ姿を見送ってとりあえずベッドを降りる。
下着を調え、着馴れたドレスを手に取ると、ドアがノックされる音が響いた。
「お嬢様、身支度のお手伝いを…… 」
「あ、はい! 」
ドアの向こうから掛けられたメイドの声にアネットは慌てて返事をした。
「失礼しますね」
かつて王妃付だったメイドが真新しいドレスを片手にドアを開けた。
「良かった、リタがまだいてくれて」
コルセットの紐を締めてもらいながらアネットは鏡越しにメイドの顔を見る。
「どうしてですか? 」
その言葉にメイドが不思議そうに首をかしげた。
「その、わたしこういうのあんまり慣れていないから、知らない人はちょっと、ね…… 」
着替えなんてずっと一人でやっていたから、たとえメイドとはいえ下着姿を見られるのは気恥ずかしい。
「お姉ちゃんがいなくなって、リタはきっとお城勤めをやめちゃったかと思っていたから…… 」
ここを出ようとしたあのときこのメイドに言われた言葉ははっきりと覚えている。
「一応、次の行き先は決まっているんですよ」
「一応? 」
「ええ。
ライオネル殿下がご結婚されて新居へ移るときには連れて行ってくださることになっているんです。
ですからそれまでは、お城のあちこちの手の足りない部署のお手伝いをさせていただいているんですよ」
「それって…… 」
メイドの顔を覗き込むと、女はしたり顔で頷いた。
「ありがとう、リタ。
本当はね、不安だったの」
アネットはメイドに笑い掛ける。
普段は全く気にしていなかったけど、ライオネルの言葉の端々で時折気にしていたこと。
上級貴族の生活なんて全く知らない自分が、この先王室公爵夫人なんて重責が務まるのか。
ライオネル以外の王子の婚約者になった少女たちは皆華やかな出自だ。
大公女に、他国の王女。将軍の令嬢……
どう考えても自分だけが浮いている。
「お礼でしたら、殿下に言ってくださいね。
アネットお嬢様がはじめて持つレディメイドは王宮のしきたりに精通した見知った人間のほうがいいだろうっておっしゃってくださいました」
きっとライオネルが無理に口説いてくれたんだと思うと、その心遣いがありがたくて胸が絞られた。
「さ、できましたよ」
鏡の中を覗いた後メイドが軽く背中を押した。
ほんのりと青み掛かった薄墨色のドレスは派手にならない程度の飾りや光沢があり、喪服と取れないこともないが見る人によっては地味なデイドレスにしか映らない。
その絶妙な選択に息を呑む。
「リタ、これ…… 」
「それも殿下からです。
これからはこちらに滞在することも多くなるでしょうけど、お嬢様はあまり身なりにこだわらないからと。
お選びになったのはセオドア様のようですけど。
お食事の支度が隣のお部屋に整っていますよ。
それが済んだら、お隣の館の書庫に来てくださいとのことでした」
ドアを開けながらメイドが笑みを浮かべた。
「アネットお嬢様、お帰りなさいませ! 」
夕暮れ近く、王城のエントランスにつくとメイドのリタが転がるようにして走りでて迎えてくれる。
「ご無事で何よりでした。
お嬢様が殿下を探しに向かわれたと聞いた時には生きた心地がしませんでしたよ。
もしもお嬢様に何かあったら、お亡くなりになった王妃様になんていったらいいのか…… 」
奥へ案内してくれながらメイドは心底安堵したような息を吐いた。
「知ってたの? 」
「もちろんです。
今のお嬢様は第二王子殿下の婚約者ですからね。
こちらでも行動は把握していますよ。
陛下が大変心配なさって、今手隙の人を集めて送る矢先だったんです」
だから軽はずみな行動はするなといいたそうにやんわりと告げられた。
確かに少し自覚が足りなかったのかもしれない。
選定会が終わって、領地に戻った時点で何もかも元通り、今までの生活に戻ったものだとばかり思っていた。
だからまさか自分の取った行動に王城に仕える人々の手を煩わせることになるなんて思いもよらなかった。
「ごめんなさい…… 」
それが申し訳なくてアネットは視線を床に落とす。
「どうぞ、お夕食の準備ができております」
案内されたのは、古い建物にあるあの時の部屋だった。
王都に入ると同時に一足早く戻っていったライオネルの従者の報告があってか、案内された小さな室内には暖炉が焚かれ、簡単な食事が用意されていた。
「すぐにライオネル殿下もいらっしゃいますから」
言い置いてメイドは下がっていった。
灯された炎で明るく照らし出された室内で、アネットはそっと暖炉の傍に歩み寄る。
炎の生み出す熱が冷えた身体にしみこみ心地いい。
「……ったく」
ドアの開く気配と共に呟かれた声に振り返ると呆れ顔のライオネルの姿がある。
「無謀すぎるだろう? 」
少し咎めるように言いながら歩み寄ってくると、おもむろに抱き寄せられた。
「そんなに俺が信じられなかったのか? 」
触れるだけの軽いキスを落として、訴えるように言われる。
「だって、心配したのよ。
ほんとに…… 」
間近い男の顔を目に、声が詰まって何も言えなくなる。
行方がわからなくなったと聞かされた晩には眠ることさえできなかった。
その後だって、ただ待っているなんて、苦しくて切なくてどうしても我慢できなかった。
だから、顔を見たら恨み言のひとつくらい言ってやりたかったのに、こうしてその無事がわかったら何も言えない。
だけど……
小さく躯を捻るとするりと男の腕を抜け出し、アネットは振り返る。
ライオネルの熱っぽい瞳にこれから起こることを予見してアネットは仕返しのつもりで少しだけ距離をとった。
「食事にしましょう、お腹空いてますよね」
テーブルの上に置かれたグラスにワインを注ぎながらアネットは笑いかけた。
その言葉に促されるようにライオネルはテーブルにつく。
ライオネルの好みなのか、正式な晩餐ほど豪華ではないが軽いとは言いがたい味と量の皿の並ぶテーブルだった。
食事を終えると、ライオネルは暖炉に引き寄せた椅子に身を預け、寝息をたて始めた。
疲れているのだろう。
その様子を目に、アネットは傍にあった毛布を取ると起こさないようにそっと近づく。
手にした毛布を広げてかすかに上下する胸の上に掛けようとしたところを、不意に手首をつかまれた。
反射的にその手を引き戻そうとすると、その反動を利用するようにしてライオネルは立ち上がる。
驚いて睫を瞬かせているうちに、横抱きに抱き上げられた。
「え? あの…… 」
戸惑っているうちに隣の寝室に運び込まれた。
とさりと少し乱暴にベッドに下ろされる。
逃げる間もなくのしかかるように全身で躯を押さえられ、唇が重ねられたと思うと同時に深くなる。
「レオ、さ、ま…… 」
まるで押さえていた物が堰を切ったかのような、少し乱暴な行為に戸惑いながらも、やっと触れられたその広い胸がまたどこかに消えてしまうのではないかという不安に狩られ、アネットは思わず重ねられた男の肩に手を回すと力を込めて抱き寄せる。
「おい? 」
首筋に寄せられた男の顔が呟く。
「そんなことしてどうなるか、わかっているのか? 」
呟かれた言葉の意味に、顔に血が上り、アネットは慌てて腕に込めた力を抜く。
途端に耳朶を軽く食まれる。
躯に湧きあがる甘い刺激に身をよじると、男は少し微笑んだようだ。
重ねられた躯からもたらされる甘い刺激にアネットは溺れていった。
人の動く気配に目が覚めると、傍らでライオネルが身支度を始めていた。
「レオ様? 」
毛布を引き寄せながらアネットは起き上がると呼びかけた。
「またどこかに行くの? 」
声に出すと不安が顔をもたげる。
「いや……
ちょっと、思うことがあってな。
食事済ませてからでいい、お前にも話を聞きたいから書庫にきてくれるか」
身支度を整え終わるとベッドの脇に歩み寄り、腰を下ろすとアネットの額に軽くキスを落とす。
「わたし、に? 」
「ああ、他の奴にも召集掛けるから、ゆっくりでいい」
言い置いてライオネルは部屋を出て行った。
その後ろ姿を見送ってとりあえずベッドを降りる。
下着を調え、着馴れたドレスを手に取ると、ドアがノックされる音が響いた。
「お嬢様、身支度のお手伝いを…… 」
「あ、はい! 」
ドアの向こうから掛けられたメイドの声にアネットは慌てて返事をした。
「失礼しますね」
かつて王妃付だったメイドが真新しいドレスを片手にドアを開けた。
「良かった、リタがまだいてくれて」
コルセットの紐を締めてもらいながらアネットは鏡越しにメイドの顔を見る。
「どうしてですか? 」
その言葉にメイドが不思議そうに首をかしげた。
「その、わたしこういうのあんまり慣れていないから、知らない人はちょっと、ね…… 」
着替えなんてずっと一人でやっていたから、たとえメイドとはいえ下着姿を見られるのは気恥ずかしい。
「お姉ちゃんがいなくなって、リタはきっとお城勤めをやめちゃったかと思っていたから…… 」
ここを出ようとしたあのときこのメイドに言われた言葉ははっきりと覚えている。
「一応、次の行き先は決まっているんですよ」
「一応? 」
「ええ。
ライオネル殿下がご結婚されて新居へ移るときには連れて行ってくださることになっているんです。
ですからそれまでは、お城のあちこちの手の足りない部署のお手伝いをさせていただいているんですよ」
「それって…… 」
メイドの顔を覗き込むと、女はしたり顔で頷いた。
「ありがとう、リタ。
本当はね、不安だったの」
アネットはメイドに笑い掛ける。
普段は全く気にしていなかったけど、ライオネルの言葉の端々で時折気にしていたこと。
上級貴族の生活なんて全く知らない自分が、この先王室公爵夫人なんて重責が務まるのか。
ライオネル以外の王子の婚約者になった少女たちは皆華やかな出自だ。
大公女に、他国の王女。将軍の令嬢……
どう考えても自分だけが浮いている。
「お礼でしたら、殿下に言ってくださいね。
アネットお嬢様がはじめて持つレディメイドは王宮のしきたりに精通した見知った人間のほうがいいだろうっておっしゃってくださいました」
きっとライオネルが無理に口説いてくれたんだと思うと、その心遣いがありがたくて胸が絞られた。
「さ、できましたよ」
鏡の中を覗いた後メイドが軽く背中を押した。
ほんのりと青み掛かった薄墨色のドレスは派手にならない程度の飾りや光沢があり、喪服と取れないこともないが見る人によっては地味なデイドレスにしか映らない。
その絶妙な選択に息を呑む。
「リタ、これ…… 」
「それも殿下からです。
これからはこちらに滞在することも多くなるでしょうけど、お嬢様はあまり身なりにこだわらないからと。
お選びになったのはセオドア様のようですけど。
お食事の支度が隣のお部屋に整っていますよ。
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