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水野さんの番
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「水野、喜べ!お前の師匠は俺を越えたぞ!」
「はぁ。」
「誰が誰の師匠ですか?」
「ヒカリハ、ワタシのシショウダヨ」
「瑞穂くんは嬉しそうに掻き回さないの!」
女性陣には何が何だかわからないみたいだけど、祖父が何やら厄介な事を言い出した。
だから僕は、無級無段の野良剣士なんだってば。
まぁ祖父だけが興奮しているけど、とりあえずクールダウン。クールダウン。
瑞穂くんに冷蔵庫から冷えたミネラルウォーターをとって来てもらう事にする。
だって、僕も祖父も防具をつけたままだ。
水野さんは床に転がったままだし。
なんだこの地獄絵図。
………
「水野。強い剣士は先を読む。読み合いだと、先程俺はそう言ったな。」
「私にそんな読み合いが出来るなんて、昨日まで知りませんでしたよ。」
全員、道着だけになって車座になる。
面付けて小手付けたら何も飲食できないら。
こんな事になるのは予想出来た事なので、夕べから冷やしておいたミネラルウォーター(軟水)が美味しい。
本気になったのは皆んな、ほんの数分だったとはいえ、汗腺が目一杯開いた時間だった。
「先の先の先の先まで読み合う。達人はその蟻の戸渡の上で、肉を切らせて骨を断つ勝負をしている。たかが竹刀でもな。」
「……。」
「逆にそんな達人が困ってしまう相手は、どんな奴かわかるか?」
「さぁ、私には遠過ぎて。」
「馬鹿と素人だよ。何考えてんだかわからない奴と何にも考えてない奴だ。」
「………?」
ぷはぁ。水美味ぇ。
ポカリとかより、なんの味もしない水の方が美味ぇ。
水は軟水に限るな。
「おい、そこのシショー。」
「爺ちゃん、今のシショーに敬意のかけらもなくない?」
「本物の弟子の瑞穂がシショー呼びしてるから、構わんだろう。」
「オジイ、ヒカリヲシショウッテヨンデルヨ」
もう、この2人が何を言い出したんだかわからない。
「光。お前は何を考えて、俺と試合った?わかってて、あんな基礎的な素振りをさせて水野を疲れさせたんだろう。」
「あぁ、格闘ゲームのガチャ押しですよ。」
僕はゲームはN社オンリー(何故か両親がN社ならソフトもハードも買ってくれた)、RPGオンリーの穏健ゲーマーだ。
引越ししてから段ボールに入れっぱなしだけど、ゲーム類ははこの家にも持って来ている。
剣道やってるし、それなりに運動神経も反射神経も悪くはないと思うのだけど、何故かアクションゲームは滅茶苦茶下手くそだ。
高校時代は友達とゲーセンにも時々行ったけれども、格ゲーやらレースゲーは全然上手くならなかった。
なので僕は友達と対戦格闘なんか滅多にしなかったのだけど、1人だけ僕が勝てる人がいた。
彼はC社の格ゲー名人で、ゲーム雑誌主催の全国大会で入賞してくる猛者なんだけど、何故か僕には勝てなかった。
彼の頭の中では、勝つために幾つもの道筋をシミュレートして、その為のコントロール操作も一級品だった。
多分。
で、僕はというと、何故か彼にだけガチャ押しが通用した。
「何故だ!」
「僕が知るかい。」
今になって、そしてこの状況になって何となくわかる。
彼は、そして爺ちゃんは、「うますぎる」から自滅したんだ。
身体に、脳に叩き込まれた繊細なセオリーを僕が破壊した。
多分、それだけのことだろう。
「つまり、単純動作の連続で、水野の集中力を消耗させたわけか。」
「爺ちゃんが僕の想定以上の化け物だったから、代わりに僕が試してみた。案外上手くいくもんだ。」
「それじゃ、私の素振りは無意味だったんですか?」
おや、水野さんが御怒りじゃ。
後藤さん、尻に敷かれるんじゃ無いかな。
「無意味じゃ無いですよ。爺ちゃん、どうぞ。」
「そうだな。さっきの立ち合いは、俺が知る限り、水野、お前の最高のレベルだったと思う。」
「は…い?」
「お前はいつものように、無意味のうちに先の先を取ろうとしていた。まぁ、俺からすりゃぁ、もう1つ先を読めば済む事だし、少し圧をかければお前は怖気付く。」
「けどな、立ち合いが進むにつれて、お前の判断が早くなった。圧をかけても躱せる様になった。光が本気でやれと言った理由がそれだ。水野、お前が体力・気力の限界を迎えて頽れる直前、お前はお前の限界を越えたぞ。」
「………。」
へぇ、さすがは範士なだけはある。
僕には全然わからなかった。
失敗したと思ったから、祖父で「試した」んだから。
………
「野狐禅」
前に祖父から聞いた話だ。
禅宗に於いて、修行中の僧侶が見る幻で(他の定義もあるけど、僕らにはこれが正しい)いわゆるトランス状態に陥った脳が幻覚を見せている、って言うのが脳医学的の見解かな。
禅宗的には、修行の浅さの証明みたいなもので、決して褒められた現象では無いらしい。
僕は逆に、「この未熟者」が陥る、未解明な現象を利用しようとしたわけだ。
つまり。
『呼吸を浅くして、人為的な酸欠状態を脳に起こしながら、数を数えた』
祖父の剣捌きを無視して、今目の前に居る祖父の存在を脳内で消した。
何も考えなくなった、つまり祖父が言うところの馬鹿になった。
剣術から剣道に整理されて行く中で、整えられて行ったロジックを無視した、つまり素人になった。
たったそれだけの事で、長年鍛え上げられた祖父の剣道は混乱した。
ガチャ押しが1ゲームのうちに通用しなくなって行く様に、混乱から立ち直らないうちに速攻を仕掛けた。
それだけの事だ。
僕がやったのは、祖父の隙をいかに作るか。
試合時間が定められている中で祖父に勝てるにはどうしたらいいか。
考えた。
考えた。
考えた。
結論は、名人にしか使えない詐欺を働く事だった。
「あくまでも格上相手に1度しか使えない手です。水野さんが今後とも石井さんと戦って行くならともかく、1度きりなら使えるインチキ手です。爺ちゃん相手には2度と通用しないでしょう。」
水野さんと瑞穂くんは、口を開けたままポカンとしている。
「デ、デモ。ヒカリハオジイニカッタヨ」
「瑞穂、それでも光は自分のした事を野狐禅と言った。邪道とわかっているんだよ。でもな、野狐禅って言うのは修行の途中を言う。今の光は野狐禅を使う資格があるんだ。光は野狐禅を超えて''色即是空''の空まで行けるよ。そんな孫の実験台になった事は光栄だ。」
「オジイ…。」
「そして水野。」
「は、はい。」
「石井には先に言っておくよ。俺を負かした俺の孫が考案した反則技を使う。ただしそれは、俺たちが辿り着く先にある能力の第1歩であり、その資格の無い''剣士''には、永遠に使えん。それで良ければ相手になろう。これはハッキリ言って戯言だ。それでも良いなら、そんな水野を破りたいなら相手になろう。」
「…」
「そして、水野。石井に恥じない泥縄をする気があるか?」
「本当に警視監もお孫さんも、お孫さんの許嫁さんも化け物揃いじゃないですか。良いですよ。私もイチ婦警、イチ剣士として、一瞬でも警視監達がご覧になっている景色が見たいです。」
今更なんだけど、僕のやった事は卑怯だし詭弁だよ。
なのに、それを被せた爺ちゃんの詭弁の詭弁に乗っていいの?
水野さん。
「はぁ。」
「誰が誰の師匠ですか?」
「ヒカリハ、ワタシのシショウダヨ」
「瑞穂くんは嬉しそうに掻き回さないの!」
女性陣には何が何だかわからないみたいだけど、祖父が何やら厄介な事を言い出した。
だから僕は、無級無段の野良剣士なんだってば。
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だって、僕も祖父も防具をつけたままだ。
水野さんは床に転がったままだし。
なんだこの地獄絵図。
………
「水野。強い剣士は先を読む。読み合いだと、先程俺はそう言ったな。」
「私にそんな読み合いが出来るなんて、昨日まで知りませんでしたよ。」
全員、道着だけになって車座になる。
面付けて小手付けたら何も飲食できないら。
こんな事になるのは予想出来た事なので、夕べから冷やしておいたミネラルウォーター(軟水)が美味しい。
本気になったのは皆んな、ほんの数分だったとはいえ、汗腺が目一杯開いた時間だった。
「先の先の先の先まで読み合う。達人はその蟻の戸渡の上で、肉を切らせて骨を断つ勝負をしている。たかが竹刀でもな。」
「……。」
「逆にそんな達人が困ってしまう相手は、どんな奴かわかるか?」
「さぁ、私には遠過ぎて。」
「馬鹿と素人だよ。何考えてんだかわからない奴と何にも考えてない奴だ。」
「………?」
ぷはぁ。水美味ぇ。
ポカリとかより、なんの味もしない水の方が美味ぇ。
水は軟水に限るな。
「おい、そこのシショー。」
「爺ちゃん、今のシショーに敬意のかけらもなくない?」
「本物の弟子の瑞穂がシショー呼びしてるから、構わんだろう。」
「オジイ、ヒカリヲシショウッテヨンデルヨ」
もう、この2人が何を言い出したんだかわからない。
「光。お前は何を考えて、俺と試合った?わかってて、あんな基礎的な素振りをさせて水野を疲れさせたんだろう。」
「あぁ、格闘ゲームのガチャ押しですよ。」
僕はゲームはN社オンリー(何故か両親がN社ならソフトもハードも買ってくれた)、RPGオンリーの穏健ゲーマーだ。
引越ししてから段ボールに入れっぱなしだけど、ゲーム類ははこの家にも持って来ている。
剣道やってるし、それなりに運動神経も反射神経も悪くはないと思うのだけど、何故かアクションゲームは滅茶苦茶下手くそだ。
高校時代は友達とゲーセンにも時々行ったけれども、格ゲーやらレースゲーは全然上手くならなかった。
なので僕は友達と対戦格闘なんか滅多にしなかったのだけど、1人だけ僕が勝てる人がいた。
彼はC社の格ゲー名人で、ゲーム雑誌主催の全国大会で入賞してくる猛者なんだけど、何故か僕には勝てなかった。
彼の頭の中では、勝つために幾つもの道筋をシミュレートして、その為のコントロール操作も一級品だった。
多分。
で、僕はというと、何故か彼にだけガチャ押しが通用した。
「何故だ!」
「僕が知るかい。」
今になって、そしてこの状況になって何となくわかる。
彼は、そして爺ちゃんは、「うますぎる」から自滅したんだ。
身体に、脳に叩き込まれた繊細なセオリーを僕が破壊した。
多分、それだけのことだろう。
「つまり、単純動作の連続で、水野の集中力を消耗させたわけか。」
「爺ちゃんが僕の想定以上の化け物だったから、代わりに僕が試してみた。案外上手くいくもんだ。」
「それじゃ、私の素振りは無意味だったんですか?」
おや、水野さんが御怒りじゃ。
後藤さん、尻に敷かれるんじゃ無いかな。
「無意味じゃ無いですよ。爺ちゃん、どうぞ。」
「そうだな。さっきの立ち合いは、俺が知る限り、水野、お前の最高のレベルだったと思う。」
「は…い?」
「お前はいつものように、無意味のうちに先の先を取ろうとしていた。まぁ、俺からすりゃぁ、もう1つ先を読めば済む事だし、少し圧をかければお前は怖気付く。」
「けどな、立ち合いが進むにつれて、お前の判断が早くなった。圧をかけても躱せる様になった。光が本気でやれと言った理由がそれだ。水野、お前が体力・気力の限界を迎えて頽れる直前、お前はお前の限界を越えたぞ。」
「………。」
へぇ、さすがは範士なだけはある。
僕には全然わからなかった。
失敗したと思ったから、祖父で「試した」んだから。
………
「野狐禅」
前に祖父から聞いた話だ。
禅宗に於いて、修行中の僧侶が見る幻で(他の定義もあるけど、僕らにはこれが正しい)いわゆるトランス状態に陥った脳が幻覚を見せている、って言うのが脳医学的の見解かな。
禅宗的には、修行の浅さの証明みたいなもので、決して褒められた現象では無いらしい。
僕は逆に、「この未熟者」が陥る、未解明な現象を利用しようとしたわけだ。
つまり。
『呼吸を浅くして、人為的な酸欠状態を脳に起こしながら、数を数えた』
祖父の剣捌きを無視して、今目の前に居る祖父の存在を脳内で消した。
何も考えなくなった、つまり祖父が言うところの馬鹿になった。
剣術から剣道に整理されて行く中で、整えられて行ったロジックを無視した、つまり素人になった。
たったそれだけの事で、長年鍛え上げられた祖父の剣道は混乱した。
ガチャ押しが1ゲームのうちに通用しなくなって行く様に、混乱から立ち直らないうちに速攻を仕掛けた。
それだけの事だ。
僕がやったのは、祖父の隙をいかに作るか。
試合時間が定められている中で祖父に勝てるにはどうしたらいいか。
考えた。
考えた。
考えた。
結論は、名人にしか使えない詐欺を働く事だった。
「あくまでも格上相手に1度しか使えない手です。水野さんが今後とも石井さんと戦って行くならともかく、1度きりなら使えるインチキ手です。爺ちゃん相手には2度と通用しないでしょう。」
水野さんと瑞穂くんは、口を開けたままポカンとしている。
「デ、デモ。ヒカリハオジイニカッタヨ」
「瑞穂、それでも光は自分のした事を野狐禅と言った。邪道とわかっているんだよ。でもな、野狐禅って言うのは修行の途中を言う。今の光は野狐禅を使う資格があるんだ。光は野狐禅を超えて''色即是空''の空まで行けるよ。そんな孫の実験台になった事は光栄だ。」
「オジイ…。」
「そして水野。」
「は、はい。」
「石井には先に言っておくよ。俺を負かした俺の孫が考案した反則技を使う。ただしそれは、俺たちが辿り着く先にある能力の第1歩であり、その資格の無い''剣士''には、永遠に使えん。それで良ければ相手になろう。これはハッキリ言って戯言だ。それでも良いなら、そんな水野を破りたいなら相手になろう。」
「…」
「そして、水野。石井に恥じない泥縄をする気があるか?」
「本当に警視監もお孫さんも、お孫さんの許嫁さんも化け物揃いじゃないですか。良いですよ。私もイチ婦警、イチ剣士として、一瞬でも警視監達がご覧になっている景色が見たいです。」
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水野さん。
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