チート転生~チートって本当にあるものですね~

水魔沙希

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第1章 幼年期

あの子の家出理由は。

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☆☆☆☆☆☆

本当にしばらく自邸に留まっていた。俺がクエストに行く時はついてくるし、ドラッグ対策のポーションを製作している時は一緒に作っているし、ハルカは何がしたいのだろう。エリナさんに会う時は猫被り発動しているし、エリナさんもちょっと笑顔が怖いし、俺はとばっちりを受けている。

だが、相変わらず、ハルカの家出理由は分からないし、何なの?本当にハルカの双子の妹さんに会わせてくれるのかね?

「・・・それは、安心して。ハルナもエスコート役が必要だったところだから。」

「へぇー?妹さんハルナさんって言うんだ?」

そう言うと、首をかしげる。

「あれ?言ってなかったっけ?」

「一言も言ってないよ!!」

つい大声になった。大事な事だからね。というか、ルナ王女から招待状が届いたんだった。

「・・・本当にルナ王女、お茶会を主催するんだね。」

そう言うと、呆れた顔をするハルカ。

「言っている通りでしょう?そろそろ、僕も自邸に帰らないとな。」

でも、ハルカはいつも大切な事は言わないんだよな。だから、今問おうか?

「というか、ハルカの家出理由って結局何だった訳?一言も言ってないで、俺の自邸に滞在させたんだからな。理由くらい聞かせてもらっても?」

そう言うと、うっと言いながらも口を閉ざすハルカ。そして、静かに言った。

「・・・そうだね。そろそろ、僕も言わないといけないんだね。僕は侯爵家の生まれだけど、父であるアスティア侯爵家当主が病で臥せっていて、もう余命が短いかもしれないんだ。それで、父が亡くなる前に僕が侯爵家当主の位を譲り受ける話が出ていてね。・・・僕は侯爵家当主になるのが、とても怖い。ただですら、この容姿なのになめられないかって思ったり、父のしてきた事のように僕も出来るかって凄い悩んでいた。その時に、神のお告げがあったんだ。僕よりも幼い歳で伯爵家当主の位を授けられ、必死になって、街を変えていっている人物がいると。そう聞いたんだ。だから、神様のお告げの通りにその伯爵家当主の事を調べ、会いに行きたいと思ったんだ。」

聞いてみて思ったけど、思った以上に深刻な悩みだった!!それで、俺のところまできたんだ。

「でも、会ってみて、僕が思っている以上に凄く伯爵家当主の自覚を持っていて、街の事を第一に考えていた。逃げてきた自分がとても恥ずかしかった。だから、僕は・・・。」

俺は一言文句を言った。

「・・・一言言わせてもらうが、何も俺一人でやってきたと思うなよ!!」

これくらい言わないと俺は気が済まない。

☆☆☆☆☆☆
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