瀬戸内の勝負師

ハリマオ65

文字の大きさ
上 下
49 / 85

49話:夏の猛暑と翌年のポルトガル旅行

しおりを挟む
 2013年9月、日本に帰ってきても7月以降、雨の日が多い漁に出られない日も多かったようであった。クルーズの会社も数回、天候で中止になった事があったようだ。また、東京では10月12日に31.3℃となり、観測史上最も遅い真夏日となった。また全国57の観測点でも真夏日となった。やがて冬になりやがて、ガザミが美味しくなり、漁協から大きいガザミ数匹を買い塩ゆでにした。売り物にならない小さなガザミは、全て、味噌汁にした。

 12月に入ると、カキの本格てなシーズンになり、牡蠣フライ、焼きガキとカキ飯にして、たらふく食べた。今年も12月24日、健二たちと一緒に、クリスマスパーティーをして、ケーキとシャンパンを飲んで、楽しんだ。数日後、2014年があけた。初詣で、家内安全と、商売繁盛のお願いをしてきた。そして、正月休みに小山田夫妻が、今年の海外旅行について話を始めて、良江さんが、4,5月のポルトガルの離島の旅に行きたいと語った。

 その後、寒い日が続き、集会場で事務の仕事をして過ごした。3月中旬、早咲きの桜が咲き始めた。新幹線で大阪の大手旅行会社に行きフンシャル花祭りとアゾレス諸島とリスボンの旅を企画してもらった。その後、海辺の自宅には、冷たい海風が吹き付け、2月は、散歩に出られず、家の中でいた。3月になると春の日も感じられ、晴天で、風の弱い日には、小山田夫妻は、外に出て、春の日射しの中、海辺を散歩する様になった。3月中旬以降は、クルーズ会社の旅行も企画されはじめて、予約も埋まってきた。

 そして、4月に入ると上旬に早咲きの桜が咲き出してくる。中旬の頃には、ソメイヨシノの桜が芽吹いてきて、4月20日過ぎから、南向きの桜の木から満開を迎えていく。25日過ぎには、満開になり、やがて、桜吹雪になり散っていく。その後、山桜が、咲き始めて、5ガツの連休後が見頃と鳴り、大久の観光客が押し寄せてくるのである。小山田夫妻はかねてから計画したポルトガル旅行の支度を始めた。2014年4月24日、夜13時に岡山を出て新幹線で東京へ。

 その後、成田エクスプレスを使い空港近くのホテルに17時過ぎにチェックイン。ホテルの上昇階のレストランで夜景を見ながら夕食をとって22時に就寝。翌朝、7時にホテルを出て、空港行きバスで7時30には、登場口に行き、手続きをして、登場時間まで、近くのカフェで待った。10時に搭乗開始し20分して飛び立った。その後、12時間以上のフライトで映画見たり仮眠したりして過ごし、アムステルダム空港に降り立った。

 その後、1時間40分、リスボン行きの飛行機を待ち乗り込んだ。やがて、リスボンに4月26日、18時半に到着した。出国手続きをして、すぐにホテルに入り20時前には、部屋でシャワーを浴びて、22時には床に入ったが、眠れず、テレビを見たりして、2時頃に眠りについた。翌朝、4月27日、10時に起き、時差の調整のためホテル周辺を散歩して一汗かいた。このホテルは川から近くで、心地よい風が吹いて、景色も良く川の岸辺のしゃれたカフェで昼食を食べた。

 翌、4月28日、早朝、5時にホテルを出て、5時20分にリスボン空港に入り、登場手続きをとり、近くカフェで待ち。7時前に搭乗開始となり、7時過ぎに飛び立ち、 その後1時間50分後、遠くに小さな島が見えた思うと、何か道路のような道のような滑走路が見えた。あそこに着陸するのかよと、少し恐怖を覚えるくらい、フンシャル空港は、小さかった。その小さな滑走路がだんだん近づいてきて、旋回して、徐々に、着陸態勢をとって、細長い空港の滑走路へ向かっていった。

 その後、神業みたいに、小さな帯のような滑走路に飛行機が吸い込まれていき、着陸したときには大きな歓声があがった。マディラ島に着くと、フンシャル市内行きのバスに乗り換えて、午前10時前には、予約したホテルに到着した。指定されたバス停で降りて、上り坂を10分、登る、これが意外に疲れて15分かけ、ホテルに到着すると、強い日射しで、汗をかき、シャワーを浴びた。その後、ベッドに入り、明日のフンシャル花祭り本番に向けて、体調管理のため仮眠した。昼前に起きて、昼食をとった。

 この近くのラブラドーレス市場が面白いから見に行く問いと言われ、夫婦で出かけた。その市場の中で、花売り場を見つけ、そこに奇妙というか、派手というか、鳥のような形をした色鮮やかな花を見つけ、何てきれいな花なのと思わず歓声をあげた。そこで、店員に花菜の名前を聞くと、ストレチアと教えてくれた。数本残っていたので、一本、買いたいが、いくらと聞くと100ユーロと言った。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜

なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」  静寂をかき消す、衛兵の報告。  瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。  コリウス王国の国王––レオン・コリウス。  彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。 「構わん」……と。  周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。  これは……彼が望んだ結末であるからだ。  しかし彼は知らない。  この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。  王妃セレリナ。  彼女に消えて欲しかったのは……  いったい誰か?    ◇◇◇  序盤はシリアスです。  楽しんでいただけるとうれしいです。    

【一話完結】3分で読める背筋の凍る怖い話

冬一こもる
ホラー
本当に怖いのはありそうな恐怖。日常に潜むあり得る恐怖。 読者の日常に不安の種を植え付けます。 きっといつか不安の花は開く。

四つの犠牲

鈴木 了馬
現代文学
 それらの犠牲は、払われなければなからかったのか。  日本からアメリカ、カナダへ。  隆史は、かつての恋人の遺志を果たす旅に出る。  時を巻き取るような旅。  そこで隆史が見たものは何か。  そして旅の果てに得たものは・・・

未来

有箱
現代文学
奴隷として生きていた私は、ある日残酷な出来事により足を失ってしまう。 従来のように使えなくなった奴隷が、次に連れていかれる先ーーそこは。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

私小説「僕のこの恋は何色?」~ゲイとして生きる僕の道のり

歴野理久♂
現代文学
これは私小説です。性の目覚めと自覚。儚い初恋と鮮烈な初体験。そして僕を彩った数々の恋愛。これは甘酸っぱくも懐かしい想い出であり、愛しい人生の振り返りなのです。

恋する閉鎖病棟

れつだん先生
現代文学
精神科閉鎖病棟の入院記です。 一度目は1ヶ月、二度目は1ヶ月、三度目は4ヶ月入院しました。4ヶ月の内1ヶ月保護室にいました。二度目の入院は一切記憶がないので書いていません。

出雲死柏手

桜小径
エッセイ・ノンフィクション
井沢元彦先生の掲示板に投稿した文章をまとめたものです。

処理中です...