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II.停戦期間が終わる
明らかになる2
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「120年を動かすのか。大変なことになるだろうな」
ロウェルディ大臣が直接的な言葉を避けて言うのは、停戦120年に終止符を打つことについてだ。もちろん戦争開始を意味する。普通なら絶対に避けるべき決定に決まっている。
セルジオ王国の方から挑発されているらしいというのは何となく分かった。でも大臣は少し踏ん切りが悪いみたい。世界は絶対的に平和の方が良いよね、と考えてくれているのなら嬉しいけど。どうだろう。
「……この時に合わせて来たのか?」
黙って考え込んでいた大臣がちらとマーカスさんを見た。対してマーカスさんは首を傾けていた。
「この時とは?」
その行動がしらを切っているんじゃないかとは、大臣も僕もおそらく同じ感覚で疑っていたと思う。大臣はもう一度よくよく考えてから、やがて渋るようにして言う。
「オソードが焼失した件だが」
「ああ、オソードですか。それについては私も驚きましたよ。思ってもみなかったアクシデントです。手紙の件とは全く関係はありません」
ホッと胸を撫で下ろすロウェルディ大臣を僕は初めて見た。
「白銀の妙獣でしたっけ。勉強不足で詳しくないのですが、どういう生き物なんですか?」
「生き物というか、ただの怪盗だ。宝を盗んだ上に壊して返すという悪徳な奴よ。ほとんど伝説でしかないから、私とてその存在は信じていなかった」
ということは、アルゼレアの言ったことを信じてくれたというわけなんだろうか。
「妙獣の存在は信じるに値したんですか?」
「……ああ。実は私は、火災より数日前に妙獣に会ったのだ」
大臣はカップに手を添えたけど、そのままで話した。
「なんとも不気味な少女が部屋に現れて私のことを脅してきた。私がこの地を去らないのならば全てを敵に回すぞとな。その結果があの火災だ。オソード焼失だ」
「おかしいですね。確か記事にはゼノバ教皇の悪事だと?」
「あれは私を庇ってくれたのだよ。……いや、奴の腹の中は分からんがね。ともあれ助かった。アスタリカ、セルジオ、エシュの三国で争うのであれば勝算は見込めるだろうが、アスタリカとエルシーズで戦うのは死しかない」
エシュの中心地を除いたすべての地域や国がエルサ信教だ。アスタリカ国土も半分くらいの住民はエルサ信徒なんじゃないだろうか。そんな割合で対局なんて確かにキツそうだと想像がつく。
「いっそ君からの手紙を良かったものにして利用したかったのだが、どうやら妙獣に会ったのが私だけじゃなかったようだ。それが無ければゼノバに恩を買わされることもなかった」
「我々に悪事をなすりつけ損ねたということですか。で、どういう理由があったのです?」
「ベル・アルゼレアだ」
ロウェルディ大臣からは「まただ」と続く。マーカスさんも「またですか」と言った。話題が尽きない人だと彼らは軽く笑っていられるけど、潜んで話を聞いている側ではそうじゃない。
「あの司書も妙獣に出会ったそうだ。それに丁寧に言伝まで私に伝えてくれたわ」
「ほう。なんと仰ったのですか?」
ロウェルディ大臣はアルゼレアが伝えた一文をすべて暗記していた。
「どちらかが奪えば身を滅ぼすのはどちらもだ。破滅への道は作られた。もう過去はあなた方を支援しない。これは未来よりの警告である」
それを聞いたマーカスさんは顎を触りながら考えていたようだ。
「どちらか……。うーん。誰のことでしょうか」
しかし考えるのもほどほどに、軽くフッと笑っていられる余裕があるらしい。ロウェルディ大臣みたく若干青ざめてもいない。
大臣の方はよっぽど妙獣が怖いんだろう。実際に会って脅された上に、危なく破滅へと導かれてしまう危険を味わったわけだから。その場でアルゼレアを叩いたのも自己防衛だった可能性がある。実はかなり揺さぶられていたんだな。
「……まあ。目的は謎ですが、随分必死さが伺えますね。その妙獣さん」
「いいや、目的は見えている。私をこの席から退かせたいだけだ。アスタリカ撤退を望んでいるだろう。それが平和に繋がると思っているのなら世界平和を望んでいる」
「なるほどそうですか。だとすると……」
マーカスさんは天井を仰いで思考をまとめている。頭の中で結果が繋がった時は、しっくりと来たのか爽やかに口角を上げた。
「その浅はかな革命家は、私の敵かもしれませんね」
何故か嬉しそうに見えたのが印象的だった。そうじゃなければ闘志に火を燃やしたのかもしれない。どっちにしても僕にとっては悪化の一途を辿るだけになりそう。
「マーカス。お前の恨み晴らしはどうでも良い」
「そうでしたね、すみません。しかし私は気が変わったようです」
相変わらずのマーカスさんの明るめな言い方が、僕に希望を与えたかのようだった。何の気だろうと軽く気になる僕だったけど、大臣は油断していない。「何の気だ」と、僕の心と同じことを口にするも厳しい口調だった。
そんな大臣の心づもりは正しい。僕が勘違いしていたと分かったのは、いつも上向きだったマーカスさんの口角がスッと下がったから。
「宣戦布告の準備を始めます。セルジオ王国は化学者スティラン・トリスを核に入れ、アスタリカ帝国とエシュ神都を沈める手筈で進めようと決めました」
「なっ!?」
「全ての準備は整っているはずです。アスタリカ帝国にはすでに武器も人員も手に入れてありますよね? エルサの教皇との協定はそこが肝心だったでしょう? 私に情報が入っていないと思っていました?」
ロウェルディ大臣は歯を食いしばる。言い当てられていると誰にも分かる反応だ。
「残念ながらアスタリカの陥落は必然です。さあ、場所と規定を決定しましょうか」
もう食事は結構ですと下げるように命じた。今度はカラトリーが落とされるということは無かった。僕が心臓を痛くさせながらお皿を掬い上げても、何のアクションも隠れて渡されることもなかった。
(((次話は明日17時に投稿します
Twitter →kusakabe_write
Instagram →kusakabe_natsuho
ロウェルディ大臣が直接的な言葉を避けて言うのは、停戦120年に終止符を打つことについてだ。もちろん戦争開始を意味する。普通なら絶対に避けるべき決定に決まっている。
セルジオ王国の方から挑発されているらしいというのは何となく分かった。でも大臣は少し踏ん切りが悪いみたい。世界は絶対的に平和の方が良いよね、と考えてくれているのなら嬉しいけど。どうだろう。
「……この時に合わせて来たのか?」
黙って考え込んでいた大臣がちらとマーカスさんを見た。対してマーカスさんは首を傾けていた。
「この時とは?」
その行動がしらを切っているんじゃないかとは、大臣も僕もおそらく同じ感覚で疑っていたと思う。大臣はもう一度よくよく考えてから、やがて渋るようにして言う。
「オソードが焼失した件だが」
「ああ、オソードですか。それについては私も驚きましたよ。思ってもみなかったアクシデントです。手紙の件とは全く関係はありません」
ホッと胸を撫で下ろすロウェルディ大臣を僕は初めて見た。
「白銀の妙獣でしたっけ。勉強不足で詳しくないのですが、どういう生き物なんですか?」
「生き物というか、ただの怪盗だ。宝を盗んだ上に壊して返すという悪徳な奴よ。ほとんど伝説でしかないから、私とてその存在は信じていなかった」
ということは、アルゼレアの言ったことを信じてくれたというわけなんだろうか。
「妙獣の存在は信じるに値したんですか?」
「……ああ。実は私は、火災より数日前に妙獣に会ったのだ」
大臣はカップに手を添えたけど、そのままで話した。
「なんとも不気味な少女が部屋に現れて私のことを脅してきた。私がこの地を去らないのならば全てを敵に回すぞとな。その結果があの火災だ。オソード焼失だ」
「おかしいですね。確か記事にはゼノバ教皇の悪事だと?」
「あれは私を庇ってくれたのだよ。……いや、奴の腹の中は分からんがね。ともあれ助かった。アスタリカ、セルジオ、エシュの三国で争うのであれば勝算は見込めるだろうが、アスタリカとエルシーズで戦うのは死しかない」
エシュの中心地を除いたすべての地域や国がエルサ信教だ。アスタリカ国土も半分くらいの住民はエルサ信徒なんじゃないだろうか。そんな割合で対局なんて確かにキツそうだと想像がつく。
「いっそ君からの手紙を良かったものにして利用したかったのだが、どうやら妙獣に会ったのが私だけじゃなかったようだ。それが無ければゼノバに恩を買わされることもなかった」
「我々に悪事をなすりつけ損ねたということですか。で、どういう理由があったのです?」
「ベル・アルゼレアだ」
ロウェルディ大臣からは「まただ」と続く。マーカスさんも「またですか」と言った。話題が尽きない人だと彼らは軽く笑っていられるけど、潜んで話を聞いている側ではそうじゃない。
「あの司書も妙獣に出会ったそうだ。それに丁寧に言伝まで私に伝えてくれたわ」
「ほう。なんと仰ったのですか?」
ロウェルディ大臣はアルゼレアが伝えた一文をすべて暗記していた。
「どちらかが奪えば身を滅ぼすのはどちらもだ。破滅への道は作られた。もう過去はあなた方を支援しない。これは未来よりの警告である」
それを聞いたマーカスさんは顎を触りながら考えていたようだ。
「どちらか……。うーん。誰のことでしょうか」
しかし考えるのもほどほどに、軽くフッと笑っていられる余裕があるらしい。ロウェルディ大臣みたく若干青ざめてもいない。
大臣の方はよっぽど妙獣が怖いんだろう。実際に会って脅された上に、危なく破滅へと導かれてしまう危険を味わったわけだから。その場でアルゼレアを叩いたのも自己防衛だった可能性がある。実はかなり揺さぶられていたんだな。
「……まあ。目的は謎ですが、随分必死さが伺えますね。その妙獣さん」
「いいや、目的は見えている。私をこの席から退かせたいだけだ。アスタリカ撤退を望んでいるだろう。それが平和に繋がると思っているのなら世界平和を望んでいる」
「なるほどそうですか。だとすると……」
マーカスさんは天井を仰いで思考をまとめている。頭の中で結果が繋がった時は、しっくりと来たのか爽やかに口角を上げた。
「その浅はかな革命家は、私の敵かもしれませんね」
何故か嬉しそうに見えたのが印象的だった。そうじゃなければ闘志に火を燃やしたのかもしれない。どっちにしても僕にとっては悪化の一途を辿るだけになりそう。
「マーカス。お前の恨み晴らしはどうでも良い」
「そうでしたね、すみません。しかし私は気が変わったようです」
相変わらずのマーカスさんの明るめな言い方が、僕に希望を与えたかのようだった。何の気だろうと軽く気になる僕だったけど、大臣は油断していない。「何の気だ」と、僕の心と同じことを口にするも厳しい口調だった。
そんな大臣の心づもりは正しい。僕が勘違いしていたと分かったのは、いつも上向きだったマーカスさんの口角がスッと下がったから。
「宣戦布告の準備を始めます。セルジオ王国は化学者スティラン・トリスを核に入れ、アスタリカ帝国とエシュ神都を沈める手筈で進めようと決めました」
「なっ!?」
「全ての準備は整っているはずです。アスタリカ帝国にはすでに武器も人員も手に入れてありますよね? エルサの教皇との協定はそこが肝心だったでしょう? 私に情報が入っていないと思っていました?」
ロウェルディ大臣は歯を食いしばる。言い当てられていると誰にも分かる反応だ。
「残念ながらアスタリカの陥落は必然です。さあ、場所と規定を決定しましょうか」
もう食事は結構ですと下げるように命じた。今度はカラトリーが落とされるということは無かった。僕が心臓を痛くさせながらお皿を掬い上げても、何のアクションも隠れて渡されることもなかった。
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