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II.停戦期間が終わる
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円卓のある会議室だった。時刻が過ぎているから、もう三者が揃って話し合っているのかと思ったらそうではなく。席はひとつ空いたままでロウェルディ大臣とマーカスさんが食事を取っている。
殺風景な部屋は絵画しか飾っていなく、大きな窓があるもののカーテンも外されていた。そんな部屋だから隠れるのは無理だよとイビ王子が先に僕に言ってきたんだ。
じゃあどうやって隠れて話を聞くのか。「隠れる必要もないさ」と、イビ王子が眩しい笑顔で言ってきたのを覚えている。
「おい」
「はい」
僕じゃなく、慣れている方の人物が自ら動いた。ロウェルディ大臣がこちらに空のグラスをわずかに向けてきたことで、勝手を知っている世話係がボトルを取ってワインを注いでいる。
料理を運ぶのは別の業務。ここに突っ立って居させられるのは係の者と呼ぶべき人たちなんだろう。なにせ一般人の僕がお金持ちの食事作法を知るわけがない。僕はワインを注ぐ意外に何をすればいい役割なんだ?
偉人の顔色を覗き込むとか、食事風景をぼーっと眺めるのはダメだよとイビ王子に教わっている。だから僕はさっきから絨毯の模様の数を数えていた。それでもロウェルディ大臣がサラダから退けたトマトは食べないんだろうかと、時々見たりはしている。
食事中は静かでもなく、わりと会話が盛んだ。飼い猫の話や、最近見頃の花の話。あとはマーカスさんがこの辺りを観光してきたという話も。
それでついに切り出されたのが国立図書館の話題だった。ちょっぴり眠たくなってしまいそうだった僕でも、しっかり聞いておかなくっちゃと気合を入れることになった。
「重要な場所が被害にあってしまったそうですね。改修工事はいつ頃に終わる見込みですか? ぜひ元通りになった姿を見てみたいものです」
「ああ、ぜひ見に来てくれたまえ。おそらく当面は無理だろうが、目処が立ったら手紙を送ろう」
「ありがとうございます。楽しみです」
それは思いがけなく楽しげな会話だった。もっといやらしく貶し合うようなものかと思っていたんだけど全然だ。こないだ非行に走ったロウェルディ大臣でさえも、柔らかな笑顔で歯を見せながら話している。
僕の印象だと、少なくともロウェルディ大臣がマーカスさんのことを恨んでいるのだと思っていた。怖い形相で「マーカスめ……」とかって言ってなかったっけ。
「セルジオへの訪問は延期されますか?」
「その方が良いだろうな。王権が変わると国が変わるようなものだろう」
「ええ、まるでひっくり返ったかのようですよ」
「それで維持できるとは本当に意思の硬い国で羨ましい。最強の国とはセルジオ以外に無いだろう。新しい王にも私からの言葉を伝えておいてくれ」
賑やかな二人の笑いとカラトリーの控えめの音が鳴っている。だけど僕はこの空間が妙に変だと思って落ち着かない。この後大臣が「そういえば」と言ったのも、まるで良い酒があるんだとでも言いだすような声色だった。
「トリスは元気かね?」
うっ、と胸を打つような名前が出される。大臣はにこやか。僕は一気に緊張した。そっとマーカスさんの反応を見てみるけど、あの人はサングラスといつもの口角で全く表情がいつも通り。
「はて。どちらのトリスさんでしょう? よくある名前ですからね」
「スティラン・トリスだな。医学者として優秀な老人のことだ」
「ああ。彼ですか……」
図書館の事件からオソードの話題に入らなく、明るい雰囲気にヤキモキしているうちが良かった。アスタリカとセルジオで奪い合ったその男の話題になってから、徐々に二人の間に糸が張られていくようだ。慎重な会話になったような気がする。
マーカスさんはグラスに腕を伸ばして喉を潤している。話す準備をするというより、あまり答えたくないという意志を示しているんじゃないかと僕は勝手に思った。大臣が言葉を繋いだ。
「元気なら良いのだ。今度は是非とも連れて来てもらいたい。我がアスタリカにも、医療の分野で知識を広げたいと願う者らがいるのでな」
グラスから口を離した方はフフフと笑った。
「残念です。それは叶いませんね。またあなた方に捕えられると困りますので」
空になったグラスは僕らの方に向けられる。しかしそれがどう見たって僕の方を向いているような……。だから元々口裏を合わせていた本物の係の者も戸惑っている。
「少しだけでお願いします」
「は、はい」
見よう見真似。レストランでアルバイトなんてしたこともない。注ぐと言ったら大学時代に消毒液を入れ替えた経験ぐらいかな、役に立つとしたら。
「そういえば、トリスの件で大臣には手紙を渡したかと思いますが届いたでしょうか? あなたがご所望でしたベル・アルゼレアも向かわせましたけど。フォルクス・ティナーと合わせてお会いになりましたか?」
僕の手が止まっていた。マーカスさんの側で名前を読み上げられたからだ。そんな僕の方へマーカスさんは声をかけた。
「すみません、もう少し頂けますか?」
「……はい」
震える手を抑えきれなくて、ワインを注ぐ水流がだくだく言っていた。「結構です」と止めてもらって僕は指定の位置に立つ。マーカスさんの方は怖くて見れなかった。彼はもしかして僕が潜んでいることに気づいている……?
「届いたとも。しかしウブな少女ひとりを寄越されても困ったものだ。付き添いの男は度胸も無いし、側に置いておきたいものでもなかったな」
「ははは、そうですか。私はわりと彼らのことは気に入っているんですけどね。若い愛に胸を打たれなくないです」
マーカスさんの薄い笑いの上に大臣の大きな笑い声が降りかかる。
「恐ろしいこともあるものだな。あの鋼のマーカスが愛を語るのか」
「おや。私にも愛情はありますよ?」
「結婚詐欺の話は出さんでくれ。何度聞かされても時間の無駄だ」
困ったと肩をすくめるマーカスさん。彼が既婚だということが周りに信じられていないって本当だったんだ。だとしても大臣の酷い言い方はちょっと頂けない。……特に僕から出て行って咎める気は全く無いけど。
「あの文章は、本格的に宣戦布告と意味しているので間違い無いのかね?」
「受け取り方はご自由に。セルジオ内部としては大本命を無事に預かることが叶いましたので、いよいよ機は熟した……とだけ。本文の通りです」
「預かるか……」
下げてくれとロウェルディ大臣は命じた。どうやら食事はここまでにするみたいだ。
話の内容はますます深入りしそうなところ。宣戦布告だなんても僕は聞いてしまった。いよいよ一般人の僕が聞いちゃマズい内容に入ってきそうな予感だ……。
大臣の食器を片付ける仕事に徹してこのまま去ってしまおうか。ベテランに混ざっていれば、新人として怪しまれることも無いだろう。しかしそんな時に「あっ」という声と、カーペットに硬いものが落ちて当たる音。
「すみません。ちょっと手が滑ってしまって。そこの彼。取ってもらえませんか?」
……そこの彼って、僕のこと? と、自分に指をさすのも出来ないじゃないか。いくらサングラスで視線が遮られているとしても、今は大臣のお皿を退けることに他の係の者は定位置から抜けている。だとしたら僕しかいない。
「はい。失礼します……」
でも僕はチャンスだと思った。
「新しいものと交換して来ます」
カーペットの上に転がったフォークを拾って持ち去れば、楽々この会議室から出ていけると思ったんだ。だけどそうはいかないんだよね。
「結構です。……だって毒でも塗られたら大変でしょう?」
物騒な言葉はテーブルの下でひっそりと言われた。僕にだけ聞かせる声で。マーカスさんの足元で持ち上げたフォークを、彼がするりと抜き取ったらナフキンで磨くようにして拭いている。
あまりに距離が近いとサングラスから透けて彼の瞳が見えた。恐ろしく冷たい眼差しは直視出来なくて、僕は逃げるようにして定位置に戻っていた。
絶対に彼は僕がフォルクスだって分かっている。分かっていて逃がしてくれないんだ。最悪だ……。
(((次話は明日17時に投稿します
Twitter →kusakabe_write
Instagram →kusakabe_natsuho
殺風景な部屋は絵画しか飾っていなく、大きな窓があるもののカーテンも外されていた。そんな部屋だから隠れるのは無理だよとイビ王子が先に僕に言ってきたんだ。
じゃあどうやって隠れて話を聞くのか。「隠れる必要もないさ」と、イビ王子が眩しい笑顔で言ってきたのを覚えている。
「おい」
「はい」
僕じゃなく、慣れている方の人物が自ら動いた。ロウェルディ大臣がこちらに空のグラスをわずかに向けてきたことで、勝手を知っている世話係がボトルを取ってワインを注いでいる。
料理を運ぶのは別の業務。ここに突っ立って居させられるのは係の者と呼ぶべき人たちなんだろう。なにせ一般人の僕がお金持ちの食事作法を知るわけがない。僕はワインを注ぐ意外に何をすればいい役割なんだ?
偉人の顔色を覗き込むとか、食事風景をぼーっと眺めるのはダメだよとイビ王子に教わっている。だから僕はさっきから絨毯の模様の数を数えていた。それでもロウェルディ大臣がサラダから退けたトマトは食べないんだろうかと、時々見たりはしている。
食事中は静かでもなく、わりと会話が盛んだ。飼い猫の話や、最近見頃の花の話。あとはマーカスさんがこの辺りを観光してきたという話も。
それでついに切り出されたのが国立図書館の話題だった。ちょっぴり眠たくなってしまいそうだった僕でも、しっかり聞いておかなくっちゃと気合を入れることになった。
「重要な場所が被害にあってしまったそうですね。改修工事はいつ頃に終わる見込みですか? ぜひ元通りになった姿を見てみたいものです」
「ああ、ぜひ見に来てくれたまえ。おそらく当面は無理だろうが、目処が立ったら手紙を送ろう」
「ありがとうございます。楽しみです」
それは思いがけなく楽しげな会話だった。もっといやらしく貶し合うようなものかと思っていたんだけど全然だ。こないだ非行に走ったロウェルディ大臣でさえも、柔らかな笑顔で歯を見せながら話している。
僕の印象だと、少なくともロウェルディ大臣がマーカスさんのことを恨んでいるのだと思っていた。怖い形相で「マーカスめ……」とかって言ってなかったっけ。
「セルジオへの訪問は延期されますか?」
「その方が良いだろうな。王権が変わると国が変わるようなものだろう」
「ええ、まるでひっくり返ったかのようですよ」
「それで維持できるとは本当に意思の硬い国で羨ましい。最強の国とはセルジオ以外に無いだろう。新しい王にも私からの言葉を伝えておいてくれ」
賑やかな二人の笑いとカラトリーの控えめの音が鳴っている。だけど僕はこの空間が妙に変だと思って落ち着かない。この後大臣が「そういえば」と言ったのも、まるで良い酒があるんだとでも言いだすような声色だった。
「トリスは元気かね?」
うっ、と胸を打つような名前が出される。大臣はにこやか。僕は一気に緊張した。そっとマーカスさんの反応を見てみるけど、あの人はサングラスといつもの口角で全く表情がいつも通り。
「はて。どちらのトリスさんでしょう? よくある名前ですからね」
「スティラン・トリスだな。医学者として優秀な老人のことだ」
「ああ。彼ですか……」
図書館の事件からオソードの話題に入らなく、明るい雰囲気にヤキモキしているうちが良かった。アスタリカとセルジオで奪い合ったその男の話題になってから、徐々に二人の間に糸が張られていくようだ。慎重な会話になったような気がする。
マーカスさんはグラスに腕を伸ばして喉を潤している。話す準備をするというより、あまり答えたくないという意志を示しているんじゃないかと僕は勝手に思った。大臣が言葉を繋いだ。
「元気なら良いのだ。今度は是非とも連れて来てもらいたい。我がアスタリカにも、医療の分野で知識を広げたいと願う者らがいるのでな」
グラスから口を離した方はフフフと笑った。
「残念です。それは叶いませんね。またあなた方に捕えられると困りますので」
空になったグラスは僕らの方に向けられる。しかしそれがどう見たって僕の方を向いているような……。だから元々口裏を合わせていた本物の係の者も戸惑っている。
「少しだけでお願いします」
「は、はい」
見よう見真似。レストランでアルバイトなんてしたこともない。注ぐと言ったら大学時代に消毒液を入れ替えた経験ぐらいかな、役に立つとしたら。
「そういえば、トリスの件で大臣には手紙を渡したかと思いますが届いたでしょうか? あなたがご所望でしたベル・アルゼレアも向かわせましたけど。フォルクス・ティナーと合わせてお会いになりましたか?」
僕の手が止まっていた。マーカスさんの側で名前を読み上げられたからだ。そんな僕の方へマーカスさんは声をかけた。
「すみません、もう少し頂けますか?」
「……はい」
震える手を抑えきれなくて、ワインを注ぐ水流がだくだく言っていた。「結構です」と止めてもらって僕は指定の位置に立つ。マーカスさんの方は怖くて見れなかった。彼はもしかして僕が潜んでいることに気づいている……?
「届いたとも。しかしウブな少女ひとりを寄越されても困ったものだ。付き添いの男は度胸も無いし、側に置いておきたいものでもなかったな」
「ははは、そうですか。私はわりと彼らのことは気に入っているんですけどね。若い愛に胸を打たれなくないです」
マーカスさんの薄い笑いの上に大臣の大きな笑い声が降りかかる。
「恐ろしいこともあるものだな。あの鋼のマーカスが愛を語るのか」
「おや。私にも愛情はありますよ?」
「結婚詐欺の話は出さんでくれ。何度聞かされても時間の無駄だ」
困ったと肩をすくめるマーカスさん。彼が既婚だということが周りに信じられていないって本当だったんだ。だとしても大臣の酷い言い方はちょっと頂けない。……特に僕から出て行って咎める気は全く無いけど。
「あの文章は、本格的に宣戦布告と意味しているので間違い無いのかね?」
「受け取り方はご自由に。セルジオ内部としては大本命を無事に預かることが叶いましたので、いよいよ機は熟した……とだけ。本文の通りです」
「預かるか……」
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大臣の食器を片付ける仕事に徹してこのまま去ってしまおうか。ベテランに混ざっていれば、新人として怪しまれることも無いだろう。しかしそんな時に「あっ」という声と、カーペットに硬いものが落ちて当たる音。
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……そこの彼って、僕のこと? と、自分に指をさすのも出来ないじゃないか。いくらサングラスで視線が遮られているとしても、今は大臣のお皿を退けることに他の係の者は定位置から抜けている。だとしたら僕しかいない。
「はい。失礼します……」
でも僕はチャンスだと思った。
「新しいものと交換して来ます」
カーペットの上に転がったフォークを拾って持ち去れば、楽々この会議室から出ていけると思ったんだ。だけどそうはいかないんだよね。
「結構です。……だって毒でも塗られたら大変でしょう?」
物騒な言葉はテーブルの下でひっそりと言われた。僕にだけ聞かせる声で。マーカスさんの足元で持ち上げたフォークを、彼がするりと抜き取ったらナフキンで磨くようにして拭いている。
あまりに距離が近いとサングラスから透けて彼の瞳が見えた。恐ろしく冷たい眼差しは直視出来なくて、僕は逃げるようにして定位置に戻っていた。
絶対に彼は僕がフォルクスだって分かっている。分かっていて逃がしてくれないんだ。最悪だ……。
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