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II.セルジオの落とし穴
一歩進んだ日常へ2
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いつもはカウンター越しに近況報告をするぐらいしか会話の時間は無かった。それが今日は、一日中話していられるなんて夢が叶ったみたいだ。
二個上のウェイトレスは、横に並ぶと目線もだいたい同じくらい。ショーウィンドウのガラスの反射で客観的に見ると、少しは僕の方が背が高いみたい。
「手を繋いでくれないんだったら名前も教えないわ。今まで通り『君』とか『ウェイトレスさん』って呼んで」だ、そうで。
街中の私服女性にさすがにウェイトレスさんとは呼べないから、呼びかけることがないよう極力近くにいるようにした。
映画館の混み合いで開演には時間がまだまだある。
ショッピングをしたり軽食を食べたりして過ごしたら良いなと考えていたけど、本屋の前を通ったら彼女は何か思い付いたみたいで足を止めた。
「そうだった。今日返さなくちゃいけないのよ」
言いながらエナメルのカバンから一冊の本を抜き取る。
彼女に読書家なんてイメージが全く無かったから驚いた。でもその本は小説ではなくて、もっと商業的な専門書だった。
「ほらやっぱり今日だった。すっかり忘れてたわ」
僕に見られているのも気にせず、栞代わりに挟んでいた薄い貸し出し手帳を開いている。確かに日付は今日みたいだ。
「図書館の本?」
「そう。先に返しに行っても良い? すぐそこだから」
たぶんそれはアルゼレアが働いている図書館のことだろう。この通りをもう少し進んだ場所にある。
アルゼレアと会うのは昨日ぶりだ。僕もそこの図書館を利用するし、知り合いになってからは一緒に食事をすることもあった。
「うん、良いよ。その図書館には僕の知り合いが働いているんだ。出勤してたら紹介するよ」
向かう先を図書館にし、僕はウェイトレスにさっき見えた本について聞く。
「資格でも取るの?」
「女なのに? って馬鹿にしてない?」
「してない、してない。本当にしてない」
その一瞬だけ怖い顔をされたけど、すぐに解消してくれた。
「自分のカフェを開きたくて一応勉強してるの。場所の申請は通ったから、これからお店の工事を進めるところね。まずは一人で小さくやってみるつもり」
そんな夢があったなんて知らなかった。
「知らなかったでしょう」と、心を読まれたのか笑われている。
「すぐにでもお店を開きたかったんだけどね。あのサンドイッチ店を辞める理由が、今のところ見つからないのよ……」
彼女は憂いを深い溜め息に込めていた。それだけでなく僕のことをジロジロと見つめてくる。
嫌味っぽく口を尖らせて見てくるから言いたいことはすぐに分かった。
「僕だってちゃんと自分の名前の診療所を持てば、ランチにも席代を払えるようになるし!」
ふーん。と鼻を鳴らして見せるけど、彼女の方は「何の話よ」と言っていた。
「いつかお店を開いたら来てね」
「嫌だよ。また唐辛子を山盛りにされる」
「しないわ。あれって単価高いのよ?」
綺麗で少し破天荒さのある女性から突然、営業用語が出てくるのは少し変だって思ってしまった。
そうこうしているとアルゼレアが働く街の図書館が見え始めている。
銀行や裁判所みたいな街のシンボルになるような立派な建物じゃない。ましてやアスタリカ帝国の国立図書館には似ても似つかない。
この街の図書館は、雑居ビルの並びに同列する縦に長い建物だった。
二人ともよく通う場所とあって、合図がなくても建物の入り口を見つけて中に入っている。
一階が事務所。塗装の無いコンクリートの階段を上がって、二階から四階が本棚の部屋だ。彼女は二階にあがるなり返却窓口へ向かった。
僕はというと、そのやりとりを見ているなんてことをせず、本棚の隙間を覗きながらアルゼレアを探していた。
二階では見つからないと三階へ。アスタリカでの人探しとは違って狭い空間だから、最上階の四階へはすぐに到達してしまう。
でも結局見つからなくて諦めながら下に降りていく頃、ちょうど階段を登ってくる人と中央の三階で出会った。
「あっ」
その赤毛の少女は小さく声を漏らして僕を見た。
だけど出会っても決して嬉しそうな顔をしないのはいつものことだ。それに別に嫌っているとか、悪気があってのことでもない。この子の個性だから。
「やあ、アルゼレア」
「こんにちは。……フォルクスさん」
アルゼレアは少し視線を泳がせながら、もっと声を小さくして僕の名前を口にする。
「僕の名前を呼ぶの慣れてきた?」
「……」
慣れていなさそうだ。僕のことは親しくティナーって呼んでくれて良いって言ったけど、そこは本人に任せてある。
「ああ、いたいた。なんの本を探しているの?」
そこへウェイトレスも階段を登ってきた。僕らは三人、顔を合わせた。
僕はアルゼレアのことを紹介し、ウェイトレスのことも紹介する。しかし気さくな方の彼女は口をへの字に曲げていた。
「知り合いって。女の子だったの……」
「うん、そうだよ」
彼女はそれに対しても何か納得できないことがあるみたい。
ウェイトレスとアルゼレアが横並びになると、背格好や華やかさはまるで違うものだと比較できた。
例えばアルゼレアが文庫本だとして。ウェイトレスがヒマワリのような大輪の花であり、図書館にいるだけで光を与えているみたいな明るい雰囲気を作り出す。
実際に利用者は、ウェイトレスのことを女優やモデルだろうかと噂までしていたくらいだ。
けれどもウェイトレスはアルゼレアに夢中だった。
「ふーん。歳は?」
「えっと……」
聞かれて答えるのに時間がかかるアルゼレアだ。僕も彼女の年齢を知らないから助け舟は出してあげられない。
「……十九です」
「成人なりたて! 若いわねぇ~」
感心するウェイトレスは自分の年齢は教えないで、その後も「へー」と言いながらアルゼレアを上から下まで舐めるように見ていた。
そしてやっぱり僕と同じで、一点彼女の黒い両手に目が止まったようだ。
「その手袋はお洒落? それとも乾燥防止で着けてるわけ?」
「アルゼレアは手に怪我をしているんだ。あ、でももう触れても痛くは無いって」
僕から言うとアルゼレアは隣でコクリと頷いている。
勝手に人の個人話を広めるのは良く無いけど、このままだとウェイトレスが捜索魔になりそうだし、今でもアルゼレアが少し辛そうだ。
「じゃ、じゃあ、私は戻ります……」
「あ、うん。ごめんね。仕事中引き止めちゃって」
それから人見知りを考慮しなかったことも明日ぐらいに謝りに来よう。
気軽に手を振る僕に、アルゼレアは小さくお辞儀をしてそそくさと去って行こうとした。
「アルゼレア、ちょっと恥ずかしがり屋なんだけど、今日はあんまり元気が無かったな。風邪でも引いちゃってるのかな。心配だ……」
横で「そう」と、呟いていたウェイトレスだった。
しかし何かを思ったんだろう。次には急に声をかける。
「アルゼレアさんだっけ。ちょっと待って」
少し大きな声にアルゼレアは肩をびくりと跳ね上がらせて、恐る恐る後ろを振り返る。ウェイトレスはもう彼女のすぐ後ろに迫っていた。
「……匂うわね」
僕からはウェイトレスの背中越しに、涙目になるアルゼレアが見えている。
何か恐喝でもしているんじゃないかと僕は不安になった。
仲裁しに入ろうとすると、ウェイトレスは僕を振り返ったんだ。その表情はとびっきりに明るい笑顔。業務用でしか見せたことが無いくらいの。
「私、今日はこの子とデートするわ」
「え、ええ!?」
アルゼレアに肩組んで「君は帰ってよし」と僕に指を差すまでしている。
ちなみにアルゼレアも同意ってわけでもなく、むしろ動揺の顔色が見えていた。
「あの。アルゼレアを困らせないでもらって……」
「あら? もう私たちはお友達よ? ねえ?」
「い、いや。でもアルゼレアが……」
言っても聞かないと思った僕は映画のチケットを取り出した。
「席も取ったのに!?」
「あっ、そうだったわね」
デートに値段のことをとやかく言いたく無いけど。映画二人分のチケット代は、男の一人暮らしなら二日間くらいの食事代と同じだ。
きっと彼女もその辺りの分別は付いてる。
「サンドイッチ代から引いておくわね」
「いや、それはまだ君の店じゃないんだし無理があるよ」
聞く耳を持たないで、うふふと笑われるだけだ。
「じゃあデートは今度ね。また誘ってくれるでしょ?」
「そりゃあ。まあ……」
だったら帰りなさい。と、すごく強引に追い出されてしまった。
そうして大通りにぽつんと出てきた僕。ポケットから出てくるのは二枚分の映画チケットだ。
一応観たいと思っていた話題の映画だし、ひとりでも観て帰るとして。もう一枚はどうしたら……。
(((次話は来週月曜17時に投稿します。
Twitter →kusakabe_write
Instagram →kusakabe_natsuho
二個上のウェイトレスは、横に並ぶと目線もだいたい同じくらい。ショーウィンドウのガラスの反射で客観的に見ると、少しは僕の方が背が高いみたい。
「手を繋いでくれないんだったら名前も教えないわ。今まで通り『君』とか『ウェイトレスさん』って呼んで」だ、そうで。
街中の私服女性にさすがにウェイトレスさんとは呼べないから、呼びかけることがないよう極力近くにいるようにした。
映画館の混み合いで開演には時間がまだまだある。
ショッピングをしたり軽食を食べたりして過ごしたら良いなと考えていたけど、本屋の前を通ったら彼女は何か思い付いたみたいで足を止めた。
「そうだった。今日返さなくちゃいけないのよ」
言いながらエナメルのカバンから一冊の本を抜き取る。
彼女に読書家なんてイメージが全く無かったから驚いた。でもその本は小説ではなくて、もっと商業的な専門書だった。
「ほらやっぱり今日だった。すっかり忘れてたわ」
僕に見られているのも気にせず、栞代わりに挟んでいた薄い貸し出し手帳を開いている。確かに日付は今日みたいだ。
「図書館の本?」
「そう。先に返しに行っても良い? すぐそこだから」
たぶんそれはアルゼレアが働いている図書館のことだろう。この通りをもう少し進んだ場所にある。
アルゼレアと会うのは昨日ぶりだ。僕もそこの図書館を利用するし、知り合いになってからは一緒に食事をすることもあった。
「うん、良いよ。その図書館には僕の知り合いが働いているんだ。出勤してたら紹介するよ」
向かう先を図書館にし、僕はウェイトレスにさっき見えた本について聞く。
「資格でも取るの?」
「女なのに? って馬鹿にしてない?」
「してない、してない。本当にしてない」
その一瞬だけ怖い顔をされたけど、すぐに解消してくれた。
「自分のカフェを開きたくて一応勉強してるの。場所の申請は通ったから、これからお店の工事を進めるところね。まずは一人で小さくやってみるつもり」
そんな夢があったなんて知らなかった。
「知らなかったでしょう」と、心を読まれたのか笑われている。
「すぐにでもお店を開きたかったんだけどね。あのサンドイッチ店を辞める理由が、今のところ見つからないのよ……」
彼女は憂いを深い溜め息に込めていた。それだけでなく僕のことをジロジロと見つめてくる。
嫌味っぽく口を尖らせて見てくるから言いたいことはすぐに分かった。
「僕だってちゃんと自分の名前の診療所を持てば、ランチにも席代を払えるようになるし!」
ふーん。と鼻を鳴らして見せるけど、彼女の方は「何の話よ」と言っていた。
「いつかお店を開いたら来てね」
「嫌だよ。また唐辛子を山盛りにされる」
「しないわ。あれって単価高いのよ?」
綺麗で少し破天荒さのある女性から突然、営業用語が出てくるのは少し変だって思ってしまった。
そうこうしているとアルゼレアが働く街の図書館が見え始めている。
銀行や裁判所みたいな街のシンボルになるような立派な建物じゃない。ましてやアスタリカ帝国の国立図書館には似ても似つかない。
この街の図書館は、雑居ビルの並びに同列する縦に長い建物だった。
二人ともよく通う場所とあって、合図がなくても建物の入り口を見つけて中に入っている。
一階が事務所。塗装の無いコンクリートの階段を上がって、二階から四階が本棚の部屋だ。彼女は二階にあがるなり返却窓口へ向かった。
僕はというと、そのやりとりを見ているなんてことをせず、本棚の隙間を覗きながらアルゼレアを探していた。
二階では見つからないと三階へ。アスタリカでの人探しとは違って狭い空間だから、最上階の四階へはすぐに到達してしまう。
でも結局見つからなくて諦めながら下に降りていく頃、ちょうど階段を登ってくる人と中央の三階で出会った。
「あっ」
その赤毛の少女は小さく声を漏らして僕を見た。
だけど出会っても決して嬉しそうな顔をしないのはいつものことだ。それに別に嫌っているとか、悪気があってのことでもない。この子の個性だから。
「やあ、アルゼレア」
「こんにちは。……フォルクスさん」
アルゼレアは少し視線を泳がせながら、もっと声を小さくして僕の名前を口にする。
「僕の名前を呼ぶの慣れてきた?」
「……」
慣れていなさそうだ。僕のことは親しくティナーって呼んでくれて良いって言ったけど、そこは本人に任せてある。
「ああ、いたいた。なんの本を探しているの?」
そこへウェイトレスも階段を登ってきた。僕らは三人、顔を合わせた。
僕はアルゼレアのことを紹介し、ウェイトレスのことも紹介する。しかし気さくな方の彼女は口をへの字に曲げていた。
「知り合いって。女の子だったの……」
「うん、そうだよ」
彼女はそれに対しても何か納得できないことがあるみたい。
ウェイトレスとアルゼレアが横並びになると、背格好や華やかさはまるで違うものだと比較できた。
例えばアルゼレアが文庫本だとして。ウェイトレスがヒマワリのような大輪の花であり、図書館にいるだけで光を与えているみたいな明るい雰囲気を作り出す。
実際に利用者は、ウェイトレスのことを女優やモデルだろうかと噂までしていたくらいだ。
けれどもウェイトレスはアルゼレアに夢中だった。
「ふーん。歳は?」
「えっと……」
聞かれて答えるのに時間がかかるアルゼレアだ。僕も彼女の年齢を知らないから助け舟は出してあげられない。
「……十九です」
「成人なりたて! 若いわねぇ~」
感心するウェイトレスは自分の年齢は教えないで、その後も「へー」と言いながらアルゼレアを上から下まで舐めるように見ていた。
そしてやっぱり僕と同じで、一点彼女の黒い両手に目が止まったようだ。
「その手袋はお洒落? それとも乾燥防止で着けてるわけ?」
「アルゼレアは手に怪我をしているんだ。あ、でももう触れても痛くは無いって」
僕から言うとアルゼレアは隣でコクリと頷いている。
勝手に人の個人話を広めるのは良く無いけど、このままだとウェイトレスが捜索魔になりそうだし、今でもアルゼレアが少し辛そうだ。
「じゃ、じゃあ、私は戻ります……」
「あ、うん。ごめんね。仕事中引き止めちゃって」
それから人見知りを考慮しなかったことも明日ぐらいに謝りに来よう。
気軽に手を振る僕に、アルゼレアは小さくお辞儀をしてそそくさと去って行こうとした。
「アルゼレア、ちょっと恥ずかしがり屋なんだけど、今日はあんまり元気が無かったな。風邪でも引いちゃってるのかな。心配だ……」
横で「そう」と、呟いていたウェイトレスだった。
しかし何かを思ったんだろう。次には急に声をかける。
「アルゼレアさんだっけ。ちょっと待って」
少し大きな声にアルゼレアは肩をびくりと跳ね上がらせて、恐る恐る後ろを振り返る。ウェイトレスはもう彼女のすぐ後ろに迫っていた。
「……匂うわね」
僕からはウェイトレスの背中越しに、涙目になるアルゼレアが見えている。
何か恐喝でもしているんじゃないかと僕は不安になった。
仲裁しに入ろうとすると、ウェイトレスは僕を振り返ったんだ。その表情はとびっきりに明るい笑顔。業務用でしか見せたことが無いくらいの。
「私、今日はこの子とデートするわ」
「え、ええ!?」
アルゼレアに肩組んで「君は帰ってよし」と僕に指を差すまでしている。
ちなみにアルゼレアも同意ってわけでもなく、むしろ動揺の顔色が見えていた。
「あの。アルゼレアを困らせないでもらって……」
「あら? もう私たちはお友達よ? ねえ?」
「い、いや。でもアルゼレアが……」
言っても聞かないと思った僕は映画のチケットを取り出した。
「席も取ったのに!?」
「あっ、そうだったわね」
デートに値段のことをとやかく言いたく無いけど。映画二人分のチケット代は、男の一人暮らしなら二日間くらいの食事代と同じだ。
きっと彼女もその辺りの分別は付いてる。
「サンドイッチ代から引いておくわね」
「いや、それはまだ君の店じゃないんだし無理があるよ」
聞く耳を持たないで、うふふと笑われるだけだ。
「じゃあデートは今度ね。また誘ってくれるでしょ?」
「そりゃあ。まあ……」
だったら帰りなさい。と、すごく強引に追い出されてしまった。
そうして大通りにぽつんと出てきた僕。ポケットから出てくるのは二枚分の映画チケットだ。
一応観たいと思っていた話題の映画だし、ひとりでも観て帰るとして。もう一枚はどうしたら……。
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