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女王の命は誰の手に?
報酬
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芝生の上に六頭の馬が用意されている。三頭は馬車を引くようで、残り三頭は護衛兵士が前にひとり、後ろふたりで付いていくらしい。
「本当にあれで大丈夫なのか?」
国道の端に佇み、メアネル屋敷を遠目に見ながら俺はマリウスに聞いているんだ。
このままニューリアン王国にいたら平和ボケになると言っていた。数年この地に腰を下ろしているマリウスは、その異常をすでに受けているみたいで「大丈夫、大丈夫」とにこやかに答えている。
「先頭はガレロ大佐。後ろはジャスミンとアナーキー。ガレロは賞を取るくらいの槍使いですよ」
「や、槍!?」
いにしえの話でもしているのかと疑う。セルジオでは徴兵時代に銃のテストで満点を取らなければ即帰されるんだぞ……。俺もマリウスも常にそれぞれどこかに銃を隠し持って歩いている。
「わぁ、ほら。あれですよ。怖い怖い」
言ってる側から、そのガレロとかいう奴の自慢の槍が出てきたみたいだ。
長い木の棒に斧みたいな形の刃物を取り付けた武器。それをぶんぶんと振り回して、何か動きでも確認しているように見えた。
「あれで銃弾を弾くって?」
「無理でしょう。でも、ニューリアンとはそういう国ですよ」
「はぁ……。治安が良いんだな」
城壁も鉄柵も無い、王権敷地になる芝生の延長線で二人の男が立ち尽くしているんだ。暗殺機関所属の俺と、情報部のマリウスが……。
「バカンスだと思えば旅路が楽しくなるかもしれませんよ!」
「そんな気になれるか」
俺はげんなりしていてしょうがない。
こんな苦労が待っているなんて知ってれば、数時間前の返事はしなかった……。
* * *
それは、まだ小雨が降っていた空の下。気乗りはしていないがメアネル家の屋敷へと向かった。ニューリアン駐屯地に身を置いていたら、嗅ぎつけられて可憐な手紙が俺宛てに届いたからだ。
さすがにこの天気じゃ外で食事を取らないようで。女王は部屋の中に収まってる。
書斎机に向いていて仕事でもしてたんだろう。俺が見えると両耳にかけていた髪を手で払った。
「どうぞお座りになって。……と言っても、あなたはあなたのしたいようにするのでしたっけ。あの朝からすぐに居なくなるので心配しましたわ。何をしていらっしゃったのですか?」
静かな問いかけ。伏せ目だったのがこっちを向いた。
暗殺者とターゲットで見つめ合っていると、俺の方は仕事脳になり、少し気を起こすべきかと迷ったりした。
ふと、雨降りの窓の外で蝶が飛びにくそうにフラフラ見える。
「……何でもないですよ。仮眠と食事を取っていたんです。そうじゃないと死んじゃうでしょ」
俺は得策じゃないなと我に帰った。
対して女王の方も少し頭を使っていたらしい。
「……まあ。それでしたら引き止めませんわ」
今日の女王の淡色の目には少し意思がありそうだ。
「テレシア女王。今、何か考え事が頭によぎったんですかね? 返事を変えたでしょう?」
「あら、あなたもでしょう? クロスフィル」
双方、言葉の出だしが遅れたことに内心を探っている。まるで心理戦のように見つめながら。
しかし早々と女王がため息を落とした。
「睨み合うのはやめましょう」
ポットから紅茶を注いで勝手に飲んだ。
「リリュードの方へ行かれていたのでしょう? 良いお仕事が出来たようで、わたくしも嬉しいです。これで二週間は長生きできるわね」
マリウスが言っていた通り。女王は他方から命を狙われていて、女王自身でも自覚があるようだ。
「俺に何とかしろと言ったんですよね?」
試しに訊いてみたけど。当然女王が首を傾けた。
「言ったかしら? 身に覚えがありませんわ」
そうだよな。女王はワインに毒が入ってることも、毒入りのワインがテーブルに乗ってることも話してない。
「でも、あなたが積極的に動かれたということは、あなたとわたくしの利害が一致したということではありませんか? 一緒に朝食の時間を過ごした甲斐がありました」
ひと仕事が実ったとでも言いたげに聞こえる。悠々と紅茶を飲んでいるところも、俺が女王の休息に付き合わされているみたいだ。
「良いように言いますね。俺は自国の邪魔になるものを排除しただけです」
「セルジオらしい。愛国心がお強いのね」
「……」
愛国心……? セルジオの軍兵に使う言葉には決まった言い方がある。女王はわざとそこを外してきた。聞き過ごせない俺に、わざわざこう付け足した。
「忠誠心と言ったら、あなたが怒ると思って控えたのですよ」
ふふふと笑いながらカップを置く。「報酬をあげなくちゃね」と女王は言う。
俺の報酬は女王の首だけなんだけど。女王が自分の首を綺麗に洗っておいてくれたわけじゃない。
「五カ国首脳会談が行われるわ。あなたもわたくしに付き添って同行しなさい」
一枚の手紙を広げて俺に向けた。
「護衛をしろってことですね」
「ええ。今回は長い旅路になりますから」
ニューリアン王国テレシア女王へ宛てた召集令状。
カイロニア王国……は、載っていない。毎年会議開催国と定められていた安定の国は、先日アスタリカ軍に攻め入られて敗戦したばかり。
そこで名を連ねるのは、ネザリア王国、エシュ神都、パニエラ王国、ニューリアン王国、そしてセルジオ王国か……。
「参加者の中に会いたくない人物がいるようですわね。わたくしの側に居ると知ったらお怒りになるかしら?」
「いや。状況を利用するだけでしょうね」
近隣の国々で集まって行う会議。それぞれの足並みを揃えるための話し合いが行われる。俺の父親がセルジオ代表として会議に参加する。
別に血縁関係を秘密にしていることもない。隣国の女王の手で握られるほどの情報でも無いはずだ。
セルジオはニューリアンと違って血縁関係を大事にしないからな。だから俺も、あの人のことはもう他人と思って捨ててある。
「開催国はネザリア王国か。良いですよ。同行します」
女王を殺せる機会があるかもしれない。
……と。あの時は油断していた。
ニューリアン王国が古臭くて金無し国だってことをすっかり忘れてた。
ネザリアへ行くなら汽車に乗って翌日の昼前には着く。そのつもりが馬車……。まさか夜通し走らせるわけがないだろうし、わざわざ宿をとってまでゆっくりゆっくり向かわないといけないのか。
馬鹿げてる。
「はぁ……」
「バカンスですよ。クロスさん」
俺のため息を聞いて心でも読めたか。マリウスが慰めてくる。
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「本当にあれで大丈夫なのか?」
国道の端に佇み、メアネル屋敷を遠目に見ながら俺はマリウスに聞いているんだ。
このままニューリアン王国にいたら平和ボケになると言っていた。数年この地に腰を下ろしているマリウスは、その異常をすでに受けているみたいで「大丈夫、大丈夫」とにこやかに答えている。
「先頭はガレロ大佐。後ろはジャスミンとアナーキー。ガレロは賞を取るくらいの槍使いですよ」
「や、槍!?」
いにしえの話でもしているのかと疑う。セルジオでは徴兵時代に銃のテストで満点を取らなければ即帰されるんだぞ……。俺もマリウスも常にそれぞれどこかに銃を隠し持って歩いている。
「わぁ、ほら。あれですよ。怖い怖い」
言ってる側から、そのガレロとかいう奴の自慢の槍が出てきたみたいだ。
長い木の棒に斧みたいな形の刃物を取り付けた武器。それをぶんぶんと振り回して、何か動きでも確認しているように見えた。
「あれで銃弾を弾くって?」
「無理でしょう。でも、ニューリアンとはそういう国ですよ」
「はぁ……。治安が良いんだな」
城壁も鉄柵も無い、王権敷地になる芝生の延長線で二人の男が立ち尽くしているんだ。暗殺機関所属の俺と、情報部のマリウスが……。
「バカンスだと思えば旅路が楽しくなるかもしれませんよ!」
「そんな気になれるか」
俺はげんなりしていてしょうがない。
こんな苦労が待っているなんて知ってれば、数時間前の返事はしなかった……。
* * *
それは、まだ小雨が降っていた空の下。気乗りはしていないがメアネル家の屋敷へと向かった。ニューリアン駐屯地に身を置いていたら、嗅ぎつけられて可憐な手紙が俺宛てに届いたからだ。
さすがにこの天気じゃ外で食事を取らないようで。女王は部屋の中に収まってる。
書斎机に向いていて仕事でもしてたんだろう。俺が見えると両耳にかけていた髪を手で払った。
「どうぞお座りになって。……と言っても、あなたはあなたのしたいようにするのでしたっけ。あの朝からすぐに居なくなるので心配しましたわ。何をしていらっしゃったのですか?」
静かな問いかけ。伏せ目だったのがこっちを向いた。
暗殺者とターゲットで見つめ合っていると、俺の方は仕事脳になり、少し気を起こすべきかと迷ったりした。
ふと、雨降りの窓の外で蝶が飛びにくそうにフラフラ見える。
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俺は得策じゃないなと我に帰った。
対して女王の方も少し頭を使っていたらしい。
「……まあ。それでしたら引き止めませんわ」
今日の女王の淡色の目には少し意思がありそうだ。
「テレシア女王。今、何か考え事が頭によぎったんですかね? 返事を変えたでしょう?」
「あら、あなたもでしょう? クロスフィル」
双方、言葉の出だしが遅れたことに内心を探っている。まるで心理戦のように見つめながら。
しかし早々と女王がため息を落とした。
「睨み合うのはやめましょう」
ポットから紅茶を注いで勝手に飲んだ。
「リリュードの方へ行かれていたのでしょう? 良いお仕事が出来たようで、わたくしも嬉しいです。これで二週間は長生きできるわね」
マリウスが言っていた通り。女王は他方から命を狙われていて、女王自身でも自覚があるようだ。
「俺に何とかしろと言ったんですよね?」
試しに訊いてみたけど。当然女王が首を傾けた。
「言ったかしら? 身に覚えがありませんわ」
そうだよな。女王はワインに毒が入ってることも、毒入りのワインがテーブルに乗ってることも話してない。
「でも、あなたが積極的に動かれたということは、あなたとわたくしの利害が一致したということではありませんか? 一緒に朝食の時間を過ごした甲斐がありました」
ひと仕事が実ったとでも言いたげに聞こえる。悠々と紅茶を飲んでいるところも、俺が女王の休息に付き合わされているみたいだ。
「良いように言いますね。俺は自国の邪魔になるものを排除しただけです」
「セルジオらしい。愛国心がお強いのね」
「……」
愛国心……? セルジオの軍兵に使う言葉には決まった言い方がある。女王はわざとそこを外してきた。聞き過ごせない俺に、わざわざこう付け足した。
「忠誠心と言ったら、あなたが怒ると思って控えたのですよ」
ふふふと笑いながらカップを置く。「報酬をあげなくちゃね」と女王は言う。
俺の報酬は女王の首だけなんだけど。女王が自分の首を綺麗に洗っておいてくれたわけじゃない。
「五カ国首脳会談が行われるわ。あなたもわたくしに付き添って同行しなさい」
一枚の手紙を広げて俺に向けた。
「護衛をしろってことですね」
「ええ。今回は長い旅路になりますから」
ニューリアン王国テレシア女王へ宛てた召集令状。
カイロニア王国……は、載っていない。毎年会議開催国と定められていた安定の国は、先日アスタリカ軍に攻め入られて敗戦したばかり。
そこで名を連ねるのは、ネザリア王国、エシュ神都、パニエラ王国、ニューリアン王国、そしてセルジオ王国か……。
「参加者の中に会いたくない人物がいるようですわね。わたくしの側に居ると知ったらお怒りになるかしら?」
「いや。状況を利用するだけでしょうね」
近隣の国々で集まって行う会議。それぞれの足並みを揃えるための話し合いが行われる。俺の父親がセルジオ代表として会議に参加する。
別に血縁関係を秘密にしていることもない。隣国の女王の手で握られるほどの情報でも無いはずだ。
セルジオはニューリアンと違って血縁関係を大事にしないからな。だから俺も、あの人のことはもう他人と思って捨ててある。
「開催国はネザリア王国か。良いですよ。同行します」
女王を殺せる機会があるかもしれない。
……と。あの時は油断していた。
ニューリアン王国が古臭くて金無し国だってことをすっかり忘れてた。
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馬鹿げてる。
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