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ファム
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「コウ! コウは何処だ!」
朝から俺の名を呼ぶ声がする。
「誰だよ、こんな朝早く! まだ、八時だぞ」基本的に休日は、九時頃まで布団の中で過ごすことにしている。ベッドから降りてパジャマのまま、階段をおりる。 玄関を見ると見知らぬ少年が俺のほうを見ていた。なんだか、見覚えのある顔のような気がする。
「おい、コウを出せ!」
「え、幸太郎は俺だけど、お前誰?」頭をボリボリ掻きむしりながら俺は聞いた。
「この無礼者が、貴様のようなむさ苦しい男など用は無い!ワシが呼んでいるのはあの麗しき乙女のコウだ!」少年は大きな声で怒鳴り散らす。
「なに! 誰がむさ苦しいだ、このクソガキ!」大人げない言葉で俺は対抗した。
「朝から一体、なんの騒ぎなの・・・・・・・誰、この子?」直美が欠伸をしながら奥から出てきた。その足元をモンゴリーが歩いてくる。
「おお、これは、汝も美しいのう・・・・・・・いやいや、ワシはコウに合いに来たのだ! 早くコウを出せ!」
モンゴリーが俺のズボンの裾を銜えて引っ張る。 奥へ来いとの合図のようであった。
「なんなんだ?」俺はモンゴリーとリビングに移動する。とりあえずクソガキの相手は直美に任せることにした。
「あれは・・・・・・魔王よ。きっとあなたを追って人間界に来たのだわ」モンゴリーは溜息をついた。
「えっ、魔王って前に会った奴か! なんだか全然雰囲気が違うぞ」玄関のほうを覗きこみクソガキの様子を確認する。言われてみれば確かに面影があるようだ。魔王の息子だといわれてもおかしくない。
「ええい! コウを早く出せ! ワシはコウに会いにワザワザやってきたのだ!」イライラが頂点に達したようだ。
「ちょ、ちょっと何よ、幸太郎君ならさっき話ししていたじゃないの」
「ワシが探しているのはオナゴじゃ、オナゴのコウじゃ! あのような汚らわしい男ではない!」口調が激しくなっていく。
「仕方ないわね・・・・・・・幸太郎、変身して」
「えっ、でも今変身したら夜まで戻れないんじゃ」俺は出来るだけ変身は避けたいと考えている。
「でもあの調子だと家を壊してしまうかもしれないわ」人事のようにモンゴリーは呟く。
「ええい! 出てこないのであればこの小屋を!」クソガキは両手を振り上げると力を込めた。
「くそー!」俺は覚悟を決めて指輪を触った。強い光が輝きパジャマが弾け飛ぶ、二つの胸が大きく膨らむ、とても自分の体を直視できない。 目を開くとお馴染みの魔法衣に身なりが変化している。相変わらずこのミニスカートには抵抗を隠せない。軽く溜息をついて覚悟を決めクソガキの前に姿を現した。
「こ、こんにちは」俺は少し顔を引きつらせて姿を見せた。股の辺りがスースーするので、両股をモジモジしていた。
「おー! コウ、やっと会えた!」クソガキは満面の笑みを浮かべて俺の胸に飛び込んできた。「痛っ!」俺は反射的にクソガキの頭を叩いていた。
「あっ」モンゴリーが少し固まってしまったようである。
「き・き・き・き!」クソガキの体が震えていた。
「い、いや、御免なさい! 俺、いや私、つい反射的に」
「き・き・き・気持ちいい!!!」クソガキが雄叫びをあげた。
「えっ?!」俺は耳を疑った。
「も、もっと叩いてくれ! こんな刺激は初めてだ!」クソガキは頭を突き出してきた。
「な、なんだコイツ!」こめかみの辺りが妙に引きつる。
「本物の変態だ・・・・・・・」この様子を見ていた直美が呟いた。
とりあえず、外に出かけることにした。家の中では叔母さんに聞かれては困ることもあるかもしれない。魔法衣ではあまりに目立つので、魔法を使って女の子が着用しそうな服に変身した。
「なんで、休みなのに制服なの?」直美が俺の身なりを見て呆れたような声を上げる。俺の頭の中にとっさに浮かんだ外出着は、直美がいつも来ている制服であった。
「おう、その昔の海軍のような服、よく似合っておるぞ!」クソガキが喜びの声を上げる。どうやらセーラー服を見ての感想のようである。
「あ、ありがとう・・・・・・・ございます」適当にお礼の言葉を返した。
「でも、どうして魔王様はそんな、子供の姿になったのですか?」先ほど事情を直美に話した。 彼女は屈託の無い笑顔でクソガキに話しかける。
「魔王などと呼ぶな。ワシの名前は、・・・・・・ファムでよい。魔界の者達に気づかれないように姿を変えたのだが、このような子供の姿になってしまった。おかしいか?」
「いいえ、可愛いですよ。とっても!」直美が微笑みながら感想を述べる。
「そうか、そうか! お前も可愛いぞ、コウと一緒にワシの側室に入れてやってもよいぞ」ファムは上機嫌で呟く。
「ちっ!」俺は呆れたように舌打ちをした。
「ん? コウ、何か言ったか」
「いいえ、何も言っていませんよ」誤魔化すように俺は口笛を吹く。
「おう、焼きもちという奴か! 可愛いのう!」再びファムは俺の体に抱きつこうとする。かわしながら、頭をスリッパで叩いた。きれいな音が響き渡る。
「おお! もっと、もっとくれ!」気持ち悪いので無視することにした。
「ちょっと・・・・・・・魔王の頭をそんなに叩いて大丈夫なの?」直美は耳打ちをするように小さな声で聞いてきた。
「ああ、つい反射的に・・・・・・・」ファムの顔を見たが怒っているような雰囲気はなかった。
「かまわん、ワシは美しいオナゴには寛大なのじゃ」上機嫌の様子であった。思いのほか地獄耳であった。改めてファムの容姿を確認する。 金色の美しい髪に凛々しく釣りあがった目、肌の色は白い。 黒く上品なスーツに身を包んでいる。 ただ、年齢はどう見ても十二・三歳位にしか見えず、少年が背伸びしている感じであった。変身した俺と二人でいると、外国の姉弟が来日したというところか。
「ファム・・・・・・様は、何をしに来られたのですか?」とりあえず用件を聞いてみることにする。
「つれない事を言うのう、汝に恋焦がれて来た他なにがあるのだ?」ファムはニヤリと笑った。
「よく、魔界から出ることが許されたものですね?」急に聞きなれた声が聞こえて振り返る。そこには神戸が立っていた。
「ふん、エリザか! 人間の姿をしていてもわかるぞ」厄介者でも見るような目でファムは神戸を見た。「苦労したぞ、ワシの身代わりに使い魔を変身させた。 まあ、今頃はそれも感づかれて大騒ぎになっているかもしれんわ」その言葉を吐いたあと、彼は無邪気に微笑んだ。
「そこまでして、コウに会いに来た・・・・・・・説得力の欠けますね」神戸は髪を掻き揚げる。
「嘘はつけんか、ワシはこの目で人間界を見ておきたかったのだ。・・・・・・今後の為に」ファムは人差し指で鼻の下をこする。その仕草は少年であり魔王の威厳は感じない。「そうじゃ、コウ! どこか面白い所にワシを案内せい」ファムはキラキラして目で熱望してきた。
「お、面白いところですか?」俺は考えを巡らせる。 典型的なインドア派の俺には困難な要望であった。
「私の趣味でよければご案内しますけど」直美が微笑みながら提案した。
「おお、お前は・・・・・・・名前はなんと言う?」
「直美です、ヨロシクお願いします」直美は深々と頭を下げた。
「うむ、ワシの妾になるということだな」自然とファムの頭をスリッパで叩いていた。
「な、なんじゃ、焼きもちか? お前は第一妾じゃ、心配するな!」
「ひっ?!」ファムが俺の尻を撫でた。俺は突然の出来事で、二メートルほど飛び上がった。見た目は、綺麗な少年だが行動は完全に中年親父のようであった。
「うむ、いい尻じゃ」ファムはペロリと掌を舐めた。
朝から俺の名を呼ぶ声がする。
「誰だよ、こんな朝早く! まだ、八時だぞ」基本的に休日は、九時頃まで布団の中で過ごすことにしている。ベッドから降りてパジャマのまま、階段をおりる。 玄関を見ると見知らぬ少年が俺のほうを見ていた。なんだか、見覚えのある顔のような気がする。
「おい、コウを出せ!」
「え、幸太郎は俺だけど、お前誰?」頭をボリボリ掻きむしりながら俺は聞いた。
「この無礼者が、貴様のようなむさ苦しい男など用は無い!ワシが呼んでいるのはあの麗しき乙女のコウだ!」少年は大きな声で怒鳴り散らす。
「なに! 誰がむさ苦しいだ、このクソガキ!」大人げない言葉で俺は対抗した。
「朝から一体、なんの騒ぎなの・・・・・・・誰、この子?」直美が欠伸をしながら奥から出てきた。その足元をモンゴリーが歩いてくる。
「おお、これは、汝も美しいのう・・・・・・・いやいや、ワシはコウに合いに来たのだ! 早くコウを出せ!」
モンゴリーが俺のズボンの裾を銜えて引っ張る。 奥へ来いとの合図のようであった。
「なんなんだ?」俺はモンゴリーとリビングに移動する。とりあえずクソガキの相手は直美に任せることにした。
「あれは・・・・・・魔王よ。きっとあなたを追って人間界に来たのだわ」モンゴリーは溜息をついた。
「えっ、魔王って前に会った奴か! なんだか全然雰囲気が違うぞ」玄関のほうを覗きこみクソガキの様子を確認する。言われてみれば確かに面影があるようだ。魔王の息子だといわれてもおかしくない。
「ええい! コウを早く出せ! ワシはコウに会いにワザワザやってきたのだ!」イライラが頂点に達したようだ。
「ちょ、ちょっと何よ、幸太郎君ならさっき話ししていたじゃないの」
「ワシが探しているのはオナゴじゃ、オナゴのコウじゃ! あのような汚らわしい男ではない!」口調が激しくなっていく。
「仕方ないわね・・・・・・・幸太郎、変身して」
「えっ、でも今変身したら夜まで戻れないんじゃ」俺は出来るだけ変身は避けたいと考えている。
「でもあの調子だと家を壊してしまうかもしれないわ」人事のようにモンゴリーは呟く。
「ええい! 出てこないのであればこの小屋を!」クソガキは両手を振り上げると力を込めた。
「くそー!」俺は覚悟を決めて指輪を触った。強い光が輝きパジャマが弾け飛ぶ、二つの胸が大きく膨らむ、とても自分の体を直視できない。 目を開くとお馴染みの魔法衣に身なりが変化している。相変わらずこのミニスカートには抵抗を隠せない。軽く溜息をついて覚悟を決めクソガキの前に姿を現した。
「こ、こんにちは」俺は少し顔を引きつらせて姿を見せた。股の辺りがスースーするので、両股をモジモジしていた。
「おー! コウ、やっと会えた!」クソガキは満面の笑みを浮かべて俺の胸に飛び込んできた。「痛っ!」俺は反射的にクソガキの頭を叩いていた。
「あっ」モンゴリーが少し固まってしまったようである。
「き・き・き・き!」クソガキの体が震えていた。
「い、いや、御免なさい! 俺、いや私、つい反射的に」
「き・き・き・気持ちいい!!!」クソガキが雄叫びをあげた。
「えっ?!」俺は耳を疑った。
「も、もっと叩いてくれ! こんな刺激は初めてだ!」クソガキは頭を突き出してきた。
「な、なんだコイツ!」こめかみの辺りが妙に引きつる。
「本物の変態だ・・・・・・・」この様子を見ていた直美が呟いた。
とりあえず、外に出かけることにした。家の中では叔母さんに聞かれては困ることもあるかもしれない。魔法衣ではあまりに目立つので、魔法を使って女の子が着用しそうな服に変身した。
「なんで、休みなのに制服なの?」直美が俺の身なりを見て呆れたような声を上げる。俺の頭の中にとっさに浮かんだ外出着は、直美がいつも来ている制服であった。
「おう、その昔の海軍のような服、よく似合っておるぞ!」クソガキが喜びの声を上げる。どうやらセーラー服を見ての感想のようである。
「あ、ありがとう・・・・・・・ございます」適当にお礼の言葉を返した。
「でも、どうして魔王様はそんな、子供の姿になったのですか?」先ほど事情を直美に話した。 彼女は屈託の無い笑顔でクソガキに話しかける。
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「いいえ、可愛いですよ。とっても!」直美が微笑みながら感想を述べる。
「そうか、そうか! お前も可愛いぞ、コウと一緒にワシの側室に入れてやってもよいぞ」ファムは上機嫌で呟く。
「ちっ!」俺は呆れたように舌打ちをした。
「ん? コウ、何か言ったか」
「いいえ、何も言っていませんよ」誤魔化すように俺は口笛を吹く。
「おう、焼きもちという奴か! 可愛いのう!」再びファムは俺の体に抱きつこうとする。かわしながら、頭をスリッパで叩いた。きれいな音が響き渡る。
「おお! もっと、もっとくれ!」気持ち悪いので無視することにした。
「ちょっと・・・・・・・魔王の頭をそんなに叩いて大丈夫なの?」直美は耳打ちをするように小さな声で聞いてきた。
「ああ、つい反射的に・・・・・・・」ファムの顔を見たが怒っているような雰囲気はなかった。
「かまわん、ワシは美しいオナゴには寛大なのじゃ」上機嫌の様子であった。思いのほか地獄耳であった。改めてファムの容姿を確認する。 金色の美しい髪に凛々しく釣りあがった目、肌の色は白い。 黒く上品なスーツに身を包んでいる。 ただ、年齢はどう見ても十二・三歳位にしか見えず、少年が背伸びしている感じであった。変身した俺と二人でいると、外国の姉弟が来日したというところか。
「ファム・・・・・・様は、何をしに来られたのですか?」とりあえず用件を聞いてみることにする。
「つれない事を言うのう、汝に恋焦がれて来た他なにがあるのだ?」ファムはニヤリと笑った。
「よく、魔界から出ることが許されたものですね?」急に聞きなれた声が聞こえて振り返る。そこには神戸が立っていた。
「ふん、エリザか! 人間の姿をしていてもわかるぞ」厄介者でも見るような目でファムは神戸を見た。「苦労したぞ、ワシの身代わりに使い魔を変身させた。 まあ、今頃はそれも感づかれて大騒ぎになっているかもしれんわ」その言葉を吐いたあと、彼は無邪気に微笑んだ。
「そこまでして、コウに会いに来た・・・・・・・説得力の欠けますね」神戸は髪を掻き揚げる。
「嘘はつけんか、ワシはこの目で人間界を見ておきたかったのだ。・・・・・・今後の為に」ファムは人差し指で鼻の下をこする。その仕草は少年であり魔王の威厳は感じない。「そうじゃ、コウ! どこか面白い所にワシを案内せい」ファムはキラキラして目で熱望してきた。
「お、面白いところですか?」俺は考えを巡らせる。 典型的なインドア派の俺には困難な要望であった。
「私の趣味でよければご案内しますけど」直美が微笑みながら提案した。
「おお、お前は・・・・・・・名前はなんと言う?」
「直美です、ヨロシクお願いします」直美は深々と頭を下げた。
「うむ、ワシの妾になるということだな」自然とファムの頭をスリッパで叩いていた。
「な、なんじゃ、焼きもちか? お前は第一妾じゃ、心配するな!」
「ひっ?!」ファムが俺の尻を撫でた。俺は突然の出来事で、二メートルほど飛び上がった。見た目は、綺麗な少年だが行動は完全に中年親父のようであった。
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