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02-08 パワハラ代(三)**
しおりを挟む「……その気になれば、姫様なんて一発で孕ませられますよ」
けれど、と彼は続けると、彼女の中から剛直を引き抜く。
「そんなことしちゃ、姫様との約束が果たせませんから。大丈夫、子供作るようなヘマはしません」
「でも、こんなに中に出し、てっ」
また腰を掴まれたかと思えば、身体を反転させられ尻を上げさせられる。避妊する気配など無いヘニルに混乱していたセーリスは、すぐに臀部に当たる硬く熱いものに気付く。
「も、もう、たって」
「言ったでしょ、一回じゃ済まないって。文句なら同族嫌いのデルメルにお願いしますよ」
ずぷん、と再びかなりの質量のそれが入り込む。既に一度奥深くまで交わっていたそこはぬかるんでいて、ぐぷぷと愛液と精液が混ざったものが隙間から溢れ出してくる。
すぐさま中へと挿入された熱が暴れ出す。彼の精を呑み込んだ胎の口を叩き、精液に塗れた鈴口を押し付ける。まるで自分の精液を染み込ませようとするかのような執拗な律動を続け、小さな彼女の手に自分の手を重ねた。
「あっ、うぅ、あんっ、むり、これいじょうしたら、ほんとにできちゃうっ」
「姫様の中はやめてなんて、思ってないみたい、ですよ?」
激しく抽挿していたヘニルはぴたりと動きを止める。シーツに縋って喘いでいた彼女はそれに驚くも、すぐさま彼の言葉の意味を思い知らされる。
「ほら」
奥深くまで収まったそれを、ヘニルはゆっくりとした動きで引き摺り出していく。中をゆっくりと擦られる感触にセーリスは甘く蕩けたか細い声が漏れてしまい、更には内壁が去っていく雄に縋るように絡みつく感触がはっきりと伝わってきてしまう。その様はまるで、身体が狂おしいほどヘニルを求めているようだった。
「姫様の身体は正直ですねぇ……、俺のをこんなにやらしくしゃぶって、中にいっぱい射精してくださいって言ってますよ」
「言ってな、ひゃっ、あぁっ」
すぐさま彼は動き出し、再度セーリスを甘く啼かせる。枕に顔を埋めくぐもった喘ぎ声を上げる彼女の耳を艶かしく舐め上げ、愉しそうにくすくすと笑う。それにセーリスはびくりと肩を震わせて身体を硬らせる。更にきゅうっと中が締まる感触に、彼は意地悪そうな笑みを浮かべた。
「ああでも、ん、姫様の顔が見えないのは、残念です」
「んぅ、や、ぁ、あっ」
「姫様の感じてる顔はほんと、堪らないほどそそりますよ」
「ひゃんっ」
再度身体を起こすと、彼はセーリスの腰を掴んだまま膝立ちになる。ふわっと下半身を持ち上げられ、足が宙に浮いた状態のまま、ぱんぱんと音を立てて肌がぶつかり合う。不安定さのせいか身体に力が入って、中に入っているものをきつく締め上げる。それにヘニルは甘い息を吐き出し、より激しく抽挿を繰り返す。
「は、締まる……っ、姫様、ほんと、腰抜けそうだ……ははっ」
「あぅ、だめっ、おろして、んっ、はぁあっあんっ」
「そろそろ、出しますよっ、姫様ももう、イきそうですよね」
激しくひくつく中の感触から限界が近いのを察し、彼は執拗に最奥を穿つ。
またもや中に出されてしまうと思ったセーリスは必死に首を横に振るが、しっかりと剛直を咥え込んだそこから溢れ出す快楽に抵抗することなどできなかった。
「だめぇっなか、だしちゃだめっ、んぁ、ああぁっ!」
「く……っ、……はぁ、搾り取られる……」
絶頂を迎えた中でそれが震え、子宮の口に押し付けられた鈴口から勢い良く精液が吐き出される。既に胎の中が満たされてしまったのではないかと思うほどの吐精の感触に、彼女は絶頂の余韻と共にぶるりと震えた。
そっと身体が下されて、セーリスは息をつく。が、男根が引き抜かれた後すぐに脇の下に腕が回され、軽々と身体を起こされてしまう。
ヘニルの膝に座らされ、そのまま深く唇が交わる。重力を受けてどろりと秘裂から精が溢れ出し、そこに彼は指を突っ込んで掻き回す。
「ん、んっ」
「んー……ね、姫様、んん……、キスするときは、ちゃんと舌出してください」
蕩け切ったセーリスの表情を見て、ヘニルもまたいつもとは違う、緩み切った笑顔を浮かべる。口を開けて舌を伸ばしてくる彼女のそこに柔く噛み付いて、唾液を混じらせるようにぬるぬると絡めとっていく。
彼女の手を取って既に半勃ちになっている自身に触れさせる。艶かしい口付けをする程にびくびくとそれが震え、硬さと質量を取り戻していくのがはっきりと分かってしまう。
「んぁ、も、もう終わり……」
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