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ミーティング②

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驚愕を通り越して、表情筋すら機能しなくなった俺の顔面はただの無。

嫌でも会話の内容で察してしまった俺って天才じゃん。って、違うそうじゃない。

は、…はにー、とらっぷ、だと?

和やかに。それはもう和気あいあいとお喋りをしている教師陣を他所に俺はズキズキと痛む頭を軽く押えた。偏頭痛ですか?いいえ唯のストレスです。


前の学校でそういった問題はなかったからか、逆に新鮮だ。あぁ、でも。前世のころとかだったらあるあるだったなぁ。

ガリ勉男子の答案用紙をまる写にしちゃう系男子いたなぁ。うっかりその子が間違えて、そしたら写したアホの子もまったく同じ回答をしていたものだから、職員室よりさらにこじんまりした部屋に呼び出されていたっけ

思わず現実逃避していた俺の肩に、ぽん、と

手を乗せたのは、苦笑したリーハスだった


「ロッセン先生の前いた学校でもありましたかぁ?ハニトラとか、職員室ジャックとか」

『い、いぇ。なかった、です。此処そんなに厳しいんですか?』


今なんか後半、さらりと職員室ジャックなんていう物騒な言葉が聞こえてきたのは…

うん。きっと気のせいだ。そうであってくれ。なんつー物騒な学校なんだ此処は。

「そうですねぇ。厳しい、と言えば厳しいかもしれませんね」

『かも、ですか…?』

「ふふっ。実はこの学校、入学は割と簡単なんですよ。ただ、」


一旦言葉を切り、まるで内緒話しをするかのようにして耳元で囁かれた。

「進級、卒業が中々に厳しくて…。ここだけの話し、ストレートで卒業していく生徒が逆に珍しいくらいなんです」

『…ひぇ』



そこまでいったら前世の大学じゃん。浪人してなんぽ。ダブってなんぼの学校みたいな。

いや笑えない。

よその学校を見たら自由感あるのに自分のところは、的なあれですやん。長期休み空けて辞めていく生徒続出的なあれですやん。

「なので毎年生徒の子たちが色々、教師陣我々にちょっとした悪戯をするのが恒例、というか。もうある意味行事みたいになってるんですよ」



微笑ましげにそう話してくれリーハス。きっと今、彼の脳内では悪戯…いや、対抗、いや、悪あがきをする生徒達を脳裏に浮かべている事だろう。まるで小さい子の駄々を温かく見守る親、みたいな顔が出来るのは。

言わずもがな彼がこの学校に染まり過ぎて、慣れてしまったからだ。だがしかし言わせてほしい。



職場室ジャックもハニートラップも間違いなく犯罪だからね!?

















終始和やかな空気のままミーティングが終わりを迎え、締めの言葉を校長が口にした。


「テスト期間が終わった後、皆で笑い合える様に頑張りましょう。後、追試代は1教科千円です」

以上です、そう言った時。

最後に何故か校長もといいタヌキじじぃティナトと一瞬目があった。



























※ミーティングのお話はここで終わりとなります。色々伏線?回収できたらいいな。と思います。

段々完結へと近づいていますが。もう少しお付き合い頂けると幸いです。



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