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帰宅
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家についたコーディが見たのは、大きく開け放されたままの玄関扉だった。
「おい、ちょっとダイモン、ここがいくら山の中で何もないって言ってもな、動物が入り込むことだってあるんだから……」
「うるせえ、お前が勝手に出てくからいけねえんだろ」
「そう言ったって君寝て……んっ」
扉を閉め、玄関脇に箒を立てかけたコーディエが振り向くと、待ち構えていたダイモンのキスがコーディエの口をふさいだ。壁に押し付けられ、ダイモンの舌に口の中を余すところなく舐められる。
「んん……」
頬に触れた手は肉厚で、コーディエは身を任せるように顔を押し付けた。指先が耳の下をくすぐった後に肩に降り、それから腰へと滑っていく。羽織っただけのローブの中に侵入してきた手が、薄いネグリジェ越しにコーディエの太腿をなぞる。
「もう、ダイモン……」
ダイモンのキスから解放され、コーディエは小さく喘いだ。その指が触れる先のことを考えると、ちりちりと背中が落ち着かなくなってくる。躊躇いながらもダイモンの背に手を回すと、筋肉の弾力が指を押し返してきた。自分に触れる男の動作に合わせて、手の下で力強いうねりを感じる。
「は、んっ」
じらすように太腿を、それから臀部を撫でまわした手が、やっとコーディエの前側に戻った。はしたなく布を押し上げている部分を包み込み、コーディエの形をなぞるように上下する。
「……すっげえ濡れてんな」
「き、君のせいだからな」
「ふうん?」
笑いを含んだダイモンの声に、コーディエは自分の失言を悟った。
「いや違うそうじゃなくて、君がこぼしたから、水、いきなり手に」
「はいはい」
支離滅裂になる言葉は、またキスに吸い取られる。息が吸えずにぼうっとなってくるコーディエの股間をダイモンは撫でまわし――確かにそこからは、水よりもっと粘度の高い液体の音がした。
「あぅ、ふぁ……」
甘い声を漏らしたコーディエが体を震わせると、ダイモンはその耳を軽く噛んだ。くすぐったさに頭を振ると、今度は首筋に歯が当たる。
「ああぁ……っ」
動物としての急所を嬲られているのに、体はそこに快感を覚えてしまう。柔らかく食まれるだけの感触は少し物足りなくて、そのまま噛みちぎって欲しいとすら思った。ダイモンの頭を掻き抱くと、温かく吸い付いた唇から、鋭い痛みが走る。
「っ、ふぁっ……はぁん」
その瞬間、コーディエが発したのは苦痛や抗議ではなく、甘い歓喜の声だった。ダイモンに印をつけられるということが嬉しくて、じくじくとした痛みすらその実感を強めるためのご褒美としか思えない。彼のものであることを明確に示されたという陶酔感が胸を満たしていく。
「ダイモン……っ」
溢れてくる気持ちを、ダイモンの額や頬へのキスに変えてぶつける。ちらりと傷口を舌先で舐めたダイモンの目は、暗い中でも光っているようだった。
「ああ……かわいいな、コーディー」
「そんな……ことは……」
「本当だよ」
優しく囁かれる言葉は、コーディエの中を蕩かすように響いてきた。きっとこの男には本当にそう見えているのだろう。
「……趣味の、悪い……やつだな」
上がった息の間から呟く。「そうだよ」と答えたダイモンは、ずっと手を添えていたコーディエの股間を握りしめた。
「あっ!」
突然の刺激に体をびくつかせる。先ほどより更に濡れたそこは、はっきりと自身の存在を主張していた。
「だから、もっと……かわいいところ、見せてくれよ」
「ん、う、うぁ」
握った手を上下され、コーディエは声を上げた。ダイモンの手の熱が伝わってきて、敏感な部分にまとわりついた布が擦れる。背を壁に付けたまま、なすすべもなくダイモンの寝間着の裾を握りしめた。
「あ……ああっ、ダイモン、そこっ、んぁ、私っ……ぁ」
「ああ……いい声だな」
艶のある、欲情した男の声に体の芯が熱くなる。
「おっ」と屹立を撫でまわしたダイモンが、面白がるように耳に息を吹きかけてきた。腰に溜まった熱が、今にも弾けそうに渦巻く。
「なんだ、こういうのに弱いのか?」
「やっ、やめろぉ……」
耳元で囁かれるだけで、頭の中が溶けていく。反射的に否定の言葉を口にしたコーディエだったが、その口調は肯定と変わらない。
「コーディー、愛してるぜ」
続けて言われた睦言に、頭の中が痺れた。
「おい、ちょっとダイモン、ここがいくら山の中で何もないって言ってもな、動物が入り込むことだってあるんだから……」
「うるせえ、お前が勝手に出てくからいけねえんだろ」
「そう言ったって君寝て……んっ」
扉を閉め、玄関脇に箒を立てかけたコーディエが振り向くと、待ち構えていたダイモンのキスがコーディエの口をふさいだ。壁に押し付けられ、ダイモンの舌に口の中を余すところなく舐められる。
「んん……」
頬に触れた手は肉厚で、コーディエは身を任せるように顔を押し付けた。指先が耳の下をくすぐった後に肩に降り、それから腰へと滑っていく。羽織っただけのローブの中に侵入してきた手が、薄いネグリジェ越しにコーディエの太腿をなぞる。
「もう、ダイモン……」
ダイモンのキスから解放され、コーディエは小さく喘いだ。その指が触れる先のことを考えると、ちりちりと背中が落ち着かなくなってくる。躊躇いながらもダイモンの背に手を回すと、筋肉の弾力が指を押し返してきた。自分に触れる男の動作に合わせて、手の下で力強いうねりを感じる。
「は、んっ」
じらすように太腿を、それから臀部を撫でまわした手が、やっとコーディエの前側に戻った。はしたなく布を押し上げている部分を包み込み、コーディエの形をなぞるように上下する。
「……すっげえ濡れてんな」
「き、君のせいだからな」
「ふうん?」
笑いを含んだダイモンの声に、コーディエは自分の失言を悟った。
「いや違うそうじゃなくて、君がこぼしたから、水、いきなり手に」
「はいはい」
支離滅裂になる言葉は、またキスに吸い取られる。息が吸えずにぼうっとなってくるコーディエの股間をダイモンは撫でまわし――確かにそこからは、水よりもっと粘度の高い液体の音がした。
「あぅ、ふぁ……」
甘い声を漏らしたコーディエが体を震わせると、ダイモンはその耳を軽く噛んだ。くすぐったさに頭を振ると、今度は首筋に歯が当たる。
「ああぁ……っ」
動物としての急所を嬲られているのに、体はそこに快感を覚えてしまう。柔らかく食まれるだけの感触は少し物足りなくて、そのまま噛みちぎって欲しいとすら思った。ダイモンの頭を掻き抱くと、温かく吸い付いた唇から、鋭い痛みが走る。
「っ、ふぁっ……はぁん」
その瞬間、コーディエが発したのは苦痛や抗議ではなく、甘い歓喜の声だった。ダイモンに印をつけられるということが嬉しくて、じくじくとした痛みすらその実感を強めるためのご褒美としか思えない。彼のものであることを明確に示されたという陶酔感が胸を満たしていく。
「ダイモン……っ」
溢れてくる気持ちを、ダイモンの額や頬へのキスに変えてぶつける。ちらりと傷口を舌先で舐めたダイモンの目は、暗い中でも光っているようだった。
「ああ……かわいいな、コーディー」
「そんな……ことは……」
「本当だよ」
優しく囁かれる言葉は、コーディエの中を蕩かすように響いてきた。きっとこの男には本当にそう見えているのだろう。
「……趣味の、悪い……やつだな」
上がった息の間から呟く。「そうだよ」と答えたダイモンは、ずっと手を添えていたコーディエの股間を握りしめた。
「あっ!」
突然の刺激に体をびくつかせる。先ほどより更に濡れたそこは、はっきりと自身の存在を主張していた。
「だから、もっと……かわいいところ、見せてくれよ」
「ん、う、うぁ」
握った手を上下され、コーディエは声を上げた。ダイモンの手の熱が伝わってきて、敏感な部分にまとわりついた布が擦れる。背を壁に付けたまま、なすすべもなくダイモンの寝間着の裾を握りしめた。
「あ……ああっ、ダイモン、そこっ、んぁ、私っ……ぁ」
「ああ……いい声だな」
艶のある、欲情した男の声に体の芯が熱くなる。
「おっ」と屹立を撫でまわしたダイモンが、面白がるように耳に息を吹きかけてきた。腰に溜まった熱が、今にも弾けそうに渦巻く。
「なんだ、こういうのに弱いのか?」
「やっ、やめろぉ……」
耳元で囁かれるだけで、頭の中が溶けていく。反射的に否定の言葉を口にしたコーディエだったが、その口調は肯定と変わらない。
「コーディー、愛してるぜ」
続けて言われた睦言に、頭の中が痺れた。
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