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三章 新たな生活

んん〝~

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「………はい? 」

思わず真顔になるがすぐに首をふる。




いや、違う……言うことが。


えーっと、えーっと……ほおずり、頬擦り……。




うん。

「何を言っておられるのですか………………?」

「敬語に戻ってますよ」


近くで聞いていたミネルスさんがクスクスと笑う。


「む? あぁすまない、早急過ぎたな……訂正しよう、ラグーン君……結婚を前提に付き合ってくれないか」

「だから何故そうなる」

思わず真顔になるとアイデンさんは首を捻った。


「理解できなかったか?ならもう一度言おう、ラグーン・パイライト君、俺と正式に婚約して欲し「そういう意味じゃないよ…………」」


「えっと………?なんで僕に求婚してるのかな…………?」

おかしいよね、色々と。


僕の率直な疑問にアイデンさんはニンマリと笑った。


「それは決まっているだろう、ラグーン君に一目惚れしたからだ」


………………………心なしか誰かと重なるぞこのひと、いやそれよりも。

「さっき貴方凄い剣幕で僕の事見てたましたよね………」


するとアイデンさんは少し困ったように眉を下げた。


「ラグーン君は……その、失礼だがとても不老者と思えないし、アルギスの嫁の子供だと思った」

「そんな僕チビなの…………?」

事実子供だけどいざ言われるとショックだよそれ………。


「そんなこの世の終わりみたいな顔してますけどね、ラグーン君の場合背が高い低いとかそれ以前の問題なんですよ」

僕の様子に苦笑したミネルスさんは補足と言う名の追い討ちをかける。


「え………何故? 」

これ以上聞いたら心の体力が0になりそうだけど聞いておこう…………。


「質問ですがラグーン君、貴方の肉体の年齢が止まったのはいつ頃ですか?」

「……止まった年齢? 」

なにそれ?


「ラグーン君が不老者になったときの年齢ですよ」

首を捻る僕にミネルスさんは言葉を付け足す。

うーん。


「………多分………15才かな」

不老者、てことは不死人になった時、つまりゲーム始めた時だから、15で合ってる筈、。


そして言ったことにアイデンさんは何故か頬を紅潮させて。


「そんな若い頃から不老者になっているのかっ!」

「まぁ、うん」

なんでそんな嬉しそうなの……………?


「15………そうか……! 」

だからなんでそんな染々と嬉しそうにしてるの…………?


「何でそんな嬉しそうな顔してるんですか? 」


僕の強張った表情とは逆にアイデンさんは太陽のような眩しい笑顔を浮かべる。


「簡単な話だ、俺は子供を愛でるのがこの上なく好きなんだ」


「……………cosa? (え?)」

え、それってもしや…………?


「言語がおかしくなってますよラグーン君」

アイデンさんが来てからずっとクスクスと笑っているミネルスさんに注意されるがその本人はそれどころじゃあない。


「いや、普通そうなるでしょっ、なんで子供可愛がるのが好きで求婚に繋がるの」

「それはですねラグーン君、アイデンはイウァンのような子煩悩な子供好きではなく、子供を愛しみ、どこまでも大切にする子供好きなんですよ」

んん?。


んんん?(汗)。


んんんん?(大汗)


え………?


先程からチラチラと出ていたが漸くある結論に達した僕は顔を蒼くする。


「…………子供を……恋愛対象にするってこと……………?」

「ええそうです「ああそうだ」」

おおうアイデンさんにっこりしてる。


「俺はラグーン君のように熟す前の果実のように子供が大人に変わる時期の子が好ましく感じるのだ、その点ラグーン君は俺の好みドストライクなんだっ」

「…………………か」

「ん?」

ぷるぷると震えだした僕を心配に思ったアイデンさんは前のめりに僕の顔を覗くと、僕はくわっと目を見開く。


「ただのロリコン(変態)じゃねえかっ…………!!」


「一般的に言えばそうなるな」

「冷静に認めないでね!? 」


僕が悲鳴をあげているとアイデンさんは僕の手をもう一度掴み、その湖のような青い目を真剣な眼差しにして言った。


「それで、お付き合いはして貰えるだろうか」

「え」



……………言ってることは健全で見た目も完璧なのにシチュエーションで全てぶち壊しているってなんだろう。




現実逃避なんてしてないで。


「…………え? えっと………… 」

どうしようか…………。






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