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一章 森
ゲーム好きな中学生の日常
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MMORPG
オンラインの疑似世界で大規模、大人数のプレイヤー達が同時にプレイし、楽しむオンラインコンピューターゲーム。
日々進化するネットゲーム、そして四年前から活発的に導入された物がVR、バーチャルリアリティー
徐々に人気を出し、数多くのゲームのなかで頭一つ抜けて人気のでたゲーム、それが。
【フリーダム・リアル・オンライン】
謳い文句はこうだ。
【さぁ……君も共に行こう、共に楽しもう! どこまでも続くこの自由な世界を!! 永遠に続くこの世界をあなたの思うまま赴くままに自由な暮らしを!! 】
※※※
生物を全て拒絶する活火山、煮えたぎるマグマ、大気には呼吸するだけで火傷するような有毒ガス。
もくもくと立ち上がる色とりどりのガスとマグマからの光の加減が丁寧にグラフィック、高サウンドで作られたこのステージ。
頭につけているデバイスのゴーグル越しに見える景色はまるで目の前にあるようでワクワクする。
二年貯めに貯めたお年玉で手にいれたこのVR型RPG【フリーダムリアルオンライン】略してフリーダムオンライン、これは二年前サービスが始まってから人気の続くVRゲーム。
現在それをプレイしている僕は採集のために火山に訪れここでしか見つからない鉱石探しに力を入れていた。
触れれば熱いでは済まないマグマから距離を起き、コントローラーを操作をしながら岩壁に出来ている隙間を覗けばそこには青く輝く石が煌めいている。
「お……あったあった、ダイヤモン……」
隙間の奥、そこにマグマに反射して煌めいているダイヤモンドさぁ、これでまた僕はお金持ち、欲しかったあのインテリアも僕の手に……。
「健人!!」
「だ!!」
直後、VRデパイス越しに感じる衝撃に画面が揺れ、頭に重い痛み、これはゲームからではなくリア……ル。
「いったーい………なにさ母さん……!!」
デバイスゴーグルを外し頭をさすりながら顔をあげれば、さながら般若のような顔をしてらっしゃる我がお母様が腰に手を置いて仁王立ちしていた。
あまりの痛みに涙目になり叩かれた場所を撫でていれば目の前に突きだされたのは千円札。
反射的に受けとれば母さんは僕の持っているVRデバイスを見てため息をつく。
「卵と小麦粉が無いから買ってきてちょうだい、まったく……中三にもなってゲームばっかやってるんじゃないよ、くだらない」
「全部お年玉で買ったんだから別にいいでしょ? 」
「そういう問題じゃないよほら、お釣りあげるから早く行ってきてちょうだい、じゃないとゲーム捨てるよ!」
「うぇーい……」
呆れたた顔でキッチンに向かった母親をじとりと睨み、どっこいしょとおっさんじみた掛け声と共に立ち上がる。
家を出る直前、暑すぎる太陽の光に眉を潜め、ボソリと呟いた。
「あーあ……、どうせならゲームの世界に生まれたかったなあ~」
※※※
彼が去った部屋、床に転がされたデパイスがかすかに光っている。
本来プレイしていた場所、火山の洞窟やマグマを映し出すゴーグルの先には黒く中央に赤い警告のサインが点滅していた。
【重大なエラーが発生致しました、これより緊急メンテナンスを開始します】
オンラインの疑似世界で大規模、大人数のプレイヤー達が同時にプレイし、楽しむオンラインコンピューターゲーム。
日々進化するネットゲーム、そして四年前から活発的に導入された物がVR、バーチャルリアリティー
徐々に人気を出し、数多くのゲームのなかで頭一つ抜けて人気のでたゲーム、それが。
【フリーダム・リアル・オンライン】
謳い文句はこうだ。
【さぁ……君も共に行こう、共に楽しもう! どこまでも続くこの自由な世界を!! 永遠に続くこの世界をあなたの思うまま赴くままに自由な暮らしを!! 】
※※※
生物を全て拒絶する活火山、煮えたぎるマグマ、大気には呼吸するだけで火傷するような有毒ガス。
もくもくと立ち上がる色とりどりのガスとマグマからの光の加減が丁寧にグラフィック、高サウンドで作られたこのステージ。
頭につけているデバイスのゴーグル越しに見える景色はまるで目の前にあるようでワクワクする。
二年貯めに貯めたお年玉で手にいれたこのVR型RPG【フリーダムリアルオンライン】略してフリーダムオンライン、これは二年前サービスが始まってから人気の続くVRゲーム。
現在それをプレイしている僕は採集のために火山に訪れここでしか見つからない鉱石探しに力を入れていた。
触れれば熱いでは済まないマグマから距離を起き、コントローラーを操作をしながら岩壁に出来ている隙間を覗けばそこには青く輝く石が煌めいている。
「お……あったあった、ダイヤモン……」
隙間の奥、そこにマグマに反射して煌めいているダイヤモンドさぁ、これでまた僕はお金持ち、欲しかったあのインテリアも僕の手に……。
「健人!!」
「だ!!」
直後、VRデパイス越しに感じる衝撃に画面が揺れ、頭に重い痛み、これはゲームからではなくリア……ル。
「いったーい………なにさ母さん……!!」
デバイスゴーグルを外し頭をさすりながら顔をあげれば、さながら般若のような顔をしてらっしゃる我がお母様が腰に手を置いて仁王立ちしていた。
あまりの痛みに涙目になり叩かれた場所を撫でていれば目の前に突きだされたのは千円札。
反射的に受けとれば母さんは僕の持っているVRデバイスを見てため息をつく。
「卵と小麦粉が無いから買ってきてちょうだい、まったく……中三にもなってゲームばっかやってるんじゃないよ、くだらない」
「全部お年玉で買ったんだから別にいいでしょ? 」
「そういう問題じゃないよほら、お釣りあげるから早く行ってきてちょうだい、じゃないとゲーム捨てるよ!」
「うぇーい……」
呆れたた顔でキッチンに向かった母親をじとりと睨み、どっこいしょとおっさんじみた掛け声と共に立ち上がる。
家を出る直前、暑すぎる太陽の光に眉を潜め、ボソリと呟いた。
「あーあ……、どうせならゲームの世界に生まれたかったなあ~」
※※※
彼が去った部屋、床に転がされたデパイスがかすかに光っている。
本来プレイしていた場所、火山の洞窟やマグマを映し出すゴーグルの先には黒く中央に赤い警告のサインが点滅していた。
【重大なエラーが発生致しました、これより緊急メンテナンスを開始します】
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