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対象的な2人の話 遥兎side
我儘なのかな……
しおりを挟む「そ、そんなことないけど?」
優希の言葉に思わずそう返してしまった
「そう?手が震えてたように見えたけど」
「ないない、気のせいだって」
そう言いながら苦笑した
緊張が表に出てるとは思わなかった
優希は目敏いな……
「それにしても、点数よく取れるな、俺には無理だな、あんなに上手く出来ない」
「え?なに?惚れた?」
わざとらしく笑ってそう聞いてみた
「…………惚れてない」
そう言い、ダーツを投げに行ってしまった
え……今の間は何?
怒らせること言ったか!?俺!?
まずい……怒らせるつもりじゃなかったんだけど……
優希は黙々と投げて練習していた
どうするかな……怒らせたなら謝らないと……
様子を見計らって近づいて
「優希、ごめん、怒らせて」
「え?何の話?」
「俺が余計なこと言ったこと怒ったんだろ?」
「怒ってないけど?」
あれ?怒ってたんじゃないの?
「いや、俺が惚れたかって聞いたあと間があったから」
「……また言ってるよって呆れただけ」
「そっか、それならまだ良かった」
「練習続けて良い?」
「あ、うん、ごめん」
そう言い、席に戻った
怒ったんじゃなくて良かったけど……呆れられたのか……こういうこと直ぐに言う俺が悪いんだけど……少しは本気に取ってくれてもいいのに……優希にしか言ってないんだから……
そう思いながら眺めていた
優希に惚れてもらうのって難しいのかな……?
難しくても諦める気はないけど、もう少し俺の事見てくれないかなぁ……俺の我儘かもしれないけど……寂しいなぁ……
そんなことを考えながら優希を見ていた
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