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竜也の話
イライラした結果
しおりを挟む練習スタジオへ行けばバタバタした
ライブがあるから歌もダンスも段取りもやらないといけないことがたくさんあった
それに加えて俺は主演ドラマのセリフ覚えと明後日の撮影が待っていた
他のメンバーより掛け持ちが多かった
練習してればあっという間に時間は過ぎていった
けど、最後のダンスの練習が集中出来ないでいた、いつもなら出来るところが出来ない、この後アクロバットが入るからきっちりキメたいのに、いくらやっても出来ない、なんで……中途半端にしたくないのに……
俺は同じところをずっと練習していた
そうしてると振り付けの先生が練習はここまでと言ってきた
中途半端で止めざるおえなかった
イライラしながらシャワーを浴び終えて着替えれば、振り付けの先生のところに行った
「先生、なんで今日は練習終わりにしたんですか?」
「ん?湊くんが竜也くんの様子がいつもと違うから練習を早めに切り上げて貰えないかって相談受けたから」
「はぁ!?」
「湊くんは心配してるんだよ、竜也くんのこと……って、竜也くん?」
先生の言葉はもう聞こえなくなっていた
アイツ……余計なことを……
そう思いながらシャワーを浴びてるであろう湊の所へ行った
他のメンバーが帰っていく中、脱衣場の椅子に座って待ち構えてた
湊が着替えて出てくれば、イライラを外に出しながら詰め寄った
「竜也?どうし…「どうしたじゃない!なんで練習終わらせた!」
イライラをそのままぶつけた
「なんでって……竜也の様子がいつもと違ってたから……疲れてるのかもって……」
「だからって練習終わらせることないだろ!俺が中途半端なのが嫌いなの知ってるだろ!」
長いこと一緒にグループでやってきたんだから知らないわけが無い、特に湊が一番分かってるはずだ、なのに……なんで……
「でも!練習続けて怪我したら意味ないだろ!それこそ竜也の嫌いな中途半端になるよ!」
それは正論だった、怪我したら今までのことが水の泡になる、分かってるけど……
「っ……怪我するかしないかなんて自分でわかる……自分で調整出来る!」
「出来るわけないだろ!一度始めると納得するまで練習しないと気が済まないんだから!調子が悪い時に無理に練習して何かあったらどうするだよ!」
いつもはこんなに声はりあげて言い合いになんてならない、むしろなったことがない、今日に限ってなんで湊が引かないのか分からなかった
「自分の事は自分が一番分かってる!」
「分かってない!今日はいつもと違って動きが悪かった!そのままアクロバットの練習したら怪我に繋がる!何かあってからじゃ……遅いんだよ!」
「っ……なんで、泣いてるんだよ……」
気がついたら湊の可愛い目からポロポロと涙が零れていた
それを見て俺は正気に戻った
「泣いてない……呆れてるんだよ……分かってるって言う割に竜也が自分のことちゃんと見えてないから……」
服の袖で涙を拭う湊をただ見てるしか出来なかった
涙は止まるどころか次々に溢れてる
謝らないと、と思ったら湊が出ていってしまった
「湊!待って!」
呼び止めたけど湊は走って行ってしまった
追いかければいいのに足が動かなかった
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