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後悔
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マーガレットの部屋を出た後に、その足で母上の部屋に向かった。
特に約束はしていないが、護衛と侍女の制止を振り切り、母上の部屋に入った。
「……どうしたのですか?ウィル。騒がしい……」
明らかに嫌悪の声だが気にしている場合ではない。
「……は、母上!マーガレットが男児を出産したのですがっ……!」
息を切らせながら説明しようと焦るが、母である王妃はまるで既に知っているかのような反応を見せる。
「……あら、ようやく目覚めたかしらね?でも、少しばかり遅かったわね……」
「……遅かった?」
「……次の王太子は、第二王子のオーランドにすることになったわ」
「……は、母上!それは……!」
「……ウィリアムズ。あなたは王太子の座にありながら、その対応が愚かすぎたのよ……。とても残念だわ。せめてミリアちゃんと結婚さえしていたら……」
「……母上は全て知っていたのですか?」
「……ええ。あんな簡単なことに騙されるなんて…」
ーーなんて愚かな王太子だったのか?
母上は、俺がマーガレットと出会った頃から監視をしていたという。それは、マーガレットが怪しかったから、だと。
「……あのマーガレットという子は上昇志向が強く、手段を選ばないタイプ。恋愛なんて単なるゲームだから、男を侍らせるなんて簡単に出来るのよ……。王妃には向かないけれど、女工作員というというところかしら?差し詰め彼女は公爵家が派遣した女スパイってところね」
「……マーガレットからは、私がゲームに勝利した、と言われた……」
「……あの子らしいわね。影からの報告で、あの子が関係していた高位貴族の令息はわかっているから…」
母上からリストを手渡された。
「ただ、あの子の父親と今更元の鞘に納めるのは王家としては難しいわ。マーガレットの子供はどうするか検討しなくてはね。それと…ミリアちゃんは無事ウィルの子を産んだそうよ。それも双子の男女をね……!」
れっきとした王家の血筋の双子。
かなりの魔力を持つというーー。
「ただ、ミリアちゃんから子供を奪うのは難しいわね…」
夜会の日に泥酔した俺が強引にミリアを犯し純潔を奪った挙げ句、不貞扱いし国外追放までしたからだ。
母上は、全て影からの報告で知っていた。
俺だけが知ろうとしなかった真実……。
「ウィルのしたことは同じ女性から見れば決して許されることではないのよ。分かるわね?ミリアちゃんが言っていたでしょう?きちんと調べたのか?と。影に聞けばすぐに分かることをしなかった……。あなたは次の王としても、男としても失格だわ」
俺は項垂れるしかなかった……。
特に約束はしていないが、護衛と侍女の制止を振り切り、母上の部屋に入った。
「……どうしたのですか?ウィル。騒がしい……」
明らかに嫌悪の声だが気にしている場合ではない。
「……は、母上!マーガレットが男児を出産したのですがっ……!」
息を切らせながら説明しようと焦るが、母である王妃はまるで既に知っているかのような反応を見せる。
「……あら、ようやく目覚めたかしらね?でも、少しばかり遅かったわね……」
「……遅かった?」
「……次の王太子は、第二王子のオーランドにすることになったわ」
「……は、母上!それは……!」
「……ウィリアムズ。あなたは王太子の座にありながら、その対応が愚かすぎたのよ……。とても残念だわ。せめてミリアちゃんと結婚さえしていたら……」
「……母上は全て知っていたのですか?」
「……ええ。あんな簡単なことに騙されるなんて…」
ーーなんて愚かな王太子だったのか?
母上は、俺がマーガレットと出会った頃から監視をしていたという。それは、マーガレットが怪しかったから、だと。
「……あのマーガレットという子は上昇志向が強く、手段を選ばないタイプ。恋愛なんて単なるゲームだから、男を侍らせるなんて簡単に出来るのよ……。王妃には向かないけれど、女工作員というというところかしら?差し詰め彼女は公爵家が派遣した女スパイってところね」
「……マーガレットからは、私がゲームに勝利した、と言われた……」
「……あの子らしいわね。影からの報告で、あの子が関係していた高位貴族の令息はわかっているから…」
母上からリストを手渡された。
「ただ、あの子の父親と今更元の鞘に納めるのは王家としては難しいわ。マーガレットの子供はどうするか検討しなくてはね。それと…ミリアちゃんは無事ウィルの子を産んだそうよ。それも双子の男女をね……!」
れっきとした王家の血筋の双子。
かなりの魔力を持つというーー。
「ただ、ミリアちゃんから子供を奪うのは難しいわね…」
夜会の日に泥酔した俺が強引にミリアを犯し純潔を奪った挙げ句、不貞扱いし国外追放までしたからだ。
母上は、全て影からの報告で知っていた。
俺だけが知ろうとしなかった真実……。
「ウィルのしたことは同じ女性から見れば決して許されることではないのよ。分かるわね?ミリアちゃんが言っていたでしょう?きちんと調べたのか?と。影に聞けばすぐに分かることをしなかった……。あなたは次の王としても、男としても失格だわ」
俺は項垂れるしかなかった……。
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