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3章.激動の予感編
44話.真なる竜人石
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「竜人石は魔力を貯め込む不思議な材質でできていて、竜人族の試練を突破した主が魔力を込めることによって真の姿を現す不思議な石である。
どんな姿になるのかは、注ぎ込まれた魔力の特性に依存する。
こう言い伝えられている。
だけど、竜人族に主が存在したのは今回が初めてのこととなる。
だから今まで真偽を確かめるすべすらなく、俺はデマだと思ってたんだけど……」
「まぁそう思うのもしゃーないわな」
「真の姿を現した竜人石は<竜人王聖石>と呼ぶらしい。
とりあえず俺たちの主の証として持っていて欲しい、杖の材料にしてもいいかもだけどな」
予想外の展開に戸惑ったクロムであったが、そのことは後回しとして本来の目的を果たすことにした。
自分たちは蒼天の猫という名のチームを組んでいる冒険者であること。
とある事情により力あるチームメンバーを探していること。
クロムは重大な秘密を抱えていて、その秘密の内容を明かすためにはクロムの能力によって従属してもらう必要があること。
従属した場合はクロムの秘密も含めて全て話すこと。
これらをカルロを始めとする竜人族のみんなに伝えて、クロムに従属してくれる人を募ることにした。
すると、クロムの予想に反して竜人族全員からの合意がとれてしまう展開となった。
「同意してくれるのは嬉しいけど……
これは主としての命令ではないから強制じゃないんだぞ?」
「さすがにそんなことはクロムさんを見てりゃわかるっての。
主かどうかなんてことは抜きで、ついていきたいってみんなが思った。
それだけの話だよ」
「カルロ…… みんなもそうなのか?」
クロムの問いに竜人族たちは一斉に頷く。
その気持ちに感謝しつつ従属させるための説明をし、一人づつクロムに従属化させていった。
「みんな本当にありがとうな……
俺の全ての秘密を共有したいわけだが……
どこからどう話せばいいのか……」
「ナビちゃんを共有させたらいいかもよ
ナビちゃんの存在を証明することが多分一番説得力があるよ」
何から話せば良いのかを悩んでいたクロムにアキナが提案をする。
アキナはナビの存在を認識することで色々を受け入れて理解していけたと。
「アキナがそういうならそうなのかもな」
体験者であるアキナの言葉を採用し、ナビの存在を竜人族のみんなにも共有させた。
「竜人族のみんな、今から不思議なことが起こるけど驚かないでね?
じゃあナビ、自己紹介よろしく」
『……
わかったわよ……』
ナビが自己紹介を始めると予想通り竜人族たちは驚くことになった。
急に頭の中に聞いたことのない声が響き、周りにいるものたちにも同じものが聞こえているとなれば混乱するのは当然であるといえる。
クロムがみんなを落ち着かせたのち、ナビが説明を始めた。
カオスという神の眷属であり、クロムの頭の中に植え付けられている存在であるという説明を始めた。
竜人族たちは反応の仕方がわからず戸惑っていると、カルロがそれらを代表するようにクロムに問いかけた。
「とても鵜呑みにできる内容じゃないけど……
実際に謎の声が頭に聞こえるようにはなっている。
信じると仮定して、神の眷属が頭の中に住んでるってことは神なのか?」
「いや、俺は人間だよ。
ただ、この世界の住人ではない」
再び騒めきだした竜人族を見て自分の説明の下手さに苦笑しつつ、ふたたびナビに説明を丸投げにしてみることにした。
『な!!?
また僕に丸投げなの!??
はぁ……
……ホント都合よく使うんだから……』
クロムの無茶ぶりに悪態をつくナビではあったが、その説明は上手いもので竜人族は頭を抱えながらも徐々に理解をし、状況を受け入れていくのであった。
どんな姿になるのかは、注ぎ込まれた魔力の特性に依存する。
こう言い伝えられている。
だけど、竜人族に主が存在したのは今回が初めてのこととなる。
だから今まで真偽を確かめるすべすらなく、俺はデマだと思ってたんだけど……」
「まぁそう思うのもしゃーないわな」
「真の姿を現した竜人石は<竜人王聖石>と呼ぶらしい。
とりあえず俺たちの主の証として持っていて欲しい、杖の材料にしてもいいかもだけどな」
予想外の展開に戸惑ったクロムであったが、そのことは後回しとして本来の目的を果たすことにした。
自分たちは蒼天の猫という名のチームを組んでいる冒険者であること。
とある事情により力あるチームメンバーを探していること。
クロムは重大な秘密を抱えていて、その秘密の内容を明かすためにはクロムの能力によって従属してもらう必要があること。
従属した場合はクロムの秘密も含めて全て話すこと。
これらをカルロを始めとする竜人族のみんなに伝えて、クロムに従属してくれる人を募ることにした。
すると、クロムの予想に反して竜人族全員からの合意がとれてしまう展開となった。
「同意してくれるのは嬉しいけど……
これは主としての命令ではないから強制じゃないんだぞ?」
「さすがにそんなことはクロムさんを見てりゃわかるっての。
主かどうかなんてことは抜きで、ついていきたいってみんなが思った。
それだけの話だよ」
「カルロ…… みんなもそうなのか?」
クロムの問いに竜人族たちは一斉に頷く。
その気持ちに感謝しつつ従属させるための説明をし、一人づつクロムに従属化させていった。
「みんな本当にありがとうな……
俺の全ての秘密を共有したいわけだが……
どこからどう話せばいいのか……」
「ナビちゃんを共有させたらいいかもよ
ナビちゃんの存在を証明することが多分一番説得力があるよ」
何から話せば良いのかを悩んでいたクロムにアキナが提案をする。
アキナはナビの存在を認識することで色々を受け入れて理解していけたと。
「アキナがそういうならそうなのかもな」
体験者であるアキナの言葉を採用し、ナビの存在を竜人族のみんなにも共有させた。
「竜人族のみんな、今から不思議なことが起こるけど驚かないでね?
じゃあナビ、自己紹介よろしく」
『……
わかったわよ……』
ナビが自己紹介を始めると予想通り竜人族たちは驚くことになった。
急に頭の中に聞いたことのない声が響き、周りにいるものたちにも同じものが聞こえているとなれば混乱するのは当然であるといえる。
クロムがみんなを落ち着かせたのち、ナビが説明を始めた。
カオスという神の眷属であり、クロムの頭の中に植え付けられている存在であるという説明を始めた。
竜人族たちは反応の仕方がわからず戸惑っていると、カルロがそれらを代表するようにクロムに問いかけた。
「とても鵜呑みにできる内容じゃないけど……
実際に謎の声が頭に聞こえるようにはなっている。
信じると仮定して、神の眷属が頭の中に住んでるってことは神なのか?」
「いや、俺は人間だよ。
ただ、この世界の住人ではない」
再び騒めきだした竜人族を見て自分の説明の下手さに苦笑しつつ、ふたたびナビに説明を丸投げにしてみることにした。
『な!!?
また僕に丸投げなの!??
はぁ……
……ホント都合よく使うんだから……』
クロムの無茶ぶりに悪態をつくナビではあったが、その説明は上手いもので竜人族は頭を抱えながらも徐々に理解をし、状況を受け入れていくのであった。
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