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しおりを挟む私たちが頼んだのは、1つのメイン料理ではなく、色々食べれるように少しずつ乗ってる料理を沢山頼んだ
居酒屋で食事してるみたいね
料理は基本的にベルナールさんが代表して選んでくれた。
最後に私が他に食べたい物はないか聞いてくれたから、私に気を使ってはいてくれてるみたい
「取り敢えず、エミリー嬢が転生者ってことに間違いはないんだよな?この前、俺たちが日本料理って口をすべらせた時は、何の反応も無かったけどあれは演技だったのか?」
「いえ、あの時はまだ前世のことを思い出してなかったです。一昨日、森の祠でお参りした時に全て思い出しました。あの時に2人に色々聞きたかったんですけど、ミカエルお父様が居たのでさすがに聞けなかったです」
2人にはどこまで話したらいいのかな?
私自身、実感はないけど創造主の娘で何者かが私の命を狙っている、
そんな話を普通は信じられないわよね
転生したってことだけでも、嘘みたいな話だけど、それは2人も同じ経験をしてるからすんなり信じてくれる
だけど私が創造主の娘で今は神として覚醒するために、何度も生まれ変わって修行中なんて話したら、厨二病を拗らせてるっておもうわよね
そんな話をされたら、お2人は真面目な話をしてるのに、私が巫山戯てるって思うわよね
転生したってことだけ話そう
「エミリー嬢は前世の記憶は全て覚えてるのか?それとも断片的に思い出したのか?」
「う~ん、前世の記憶を思い出したばかりなので、自分の記憶を整理した訳では無いから、断言は出来ないですけど、多分全て覚えてると思います。前世の家族や自分のこともちゃんと覚えてますよ」
「エミリー嬢は一昨日思い出したばかりなんだよな?今のエミリー嬢の性格は前世の性格と、今までエミリー嬢として生きてきた性格や思考回路と誤差はないのか?俺とリシャールは3歳ぐらいの時に思い出したから、問題は無いんだが」
前世の時の私と、今までエミリーとして過ごしていた時の性格か
そう言えば性格の違いや、考え方の違いはたいしてないかな?
「多分違いはないと思います。喋り方がちょっと違うから混乱してる部分はあるけど、それ以外はたいして変わらないかな?」
「貴族令嬢は特殊な喋り方や言い回しがあるからな。う~ん、一昨日まで前世の記憶を思い出すことは無かったみたいだけど、それでも根っこの部分は前世の性格が影響してるみたいだな。君恋のエミリー・リュシェールとは性格がちょっと違うみたいだし」
「確かに君恋のエミリー・リシャールは家族に依存してて、自分の意見を言えなかったり、泣き虫で怖がりだったね」
えっと………、どういう事?
私が家族に依存してて、泣き虫で怖がり?
確かに前の私は家族に依存してる部分があったかもしれないけど、怖がりだったり泣き虫なんてことは無かったはず?
2人は一体何を言ってるの?
「2人は一体何を知ってるんですか?君恋って何ですか?」
「エミリー嬢は君恋を知らないのか?俺とリシャールの共通点は君恋だから、エミリー嬢も君恋をやっていたのかと思ったんだが、君恋は乙女ゲームのタイトルだ。正式名称は忘れたが」
「ベルナールはやってるのを見てただけみたいだからね。正式名は『君だけに恋をする』だよ。通常のストーリーでは、よくあるベタな恋愛だけど、隠れストーリーでは禁断だったり、障害が多いってことで人気だったみたいだよ」
「前世では乙女ゲームは全くやってなかったから知らないですね。私が好きだったのはRPG系のゲームだったから」
「俺もそっち系のゲームが好きだったな。でも家では姉さんの方が権力があったから、姉さんが家にいる間は絶対にやれなかったけど」
それでお姉さんは乙女ゲームが好きで、それをやってるのを何となく見てたのかな?
「因みにエミリー嬢と僕とベルナールは攻略対象だよ」
「えっ?乙女ゲーム何ですよね?それなのに私も攻略対象何ですか?ヒロインの名前は知ってるんですか?」
「ヒロインは好きに名前を変えられるけど、デフォルト名はパトリシアだったかな?さすがに家名までは覚えてないな」
パトリシアがヒロイン?
ならなんで私はパトリシアに殺されたの?
乙女ゲームはしたことないけど、転生物の小説は読んだことあるけど、乙女ゲーム系の転生もので、乙女ゲームの登場人物で死ぬのは大体、悪役令嬢だよね?
私は攻略対象だけど、悪役令嬢でもあるって事?
応援ありがとうございます!
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