勇者パーティーから追放される雰囲気だったに、勇者が豹変。動揺するしかない俺。

黒夜須(くろやす)

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走ると足が痛んだが、気にしている暇はない。今、ここで動かなかったら畜生だ。
街に近づくに連れて、悲鳴が聞こえた。叫び声が聞こえるたびに、胸が締め付けられた。
街に入ると、目に入ったのは夥しい血。そして、無惨な死体。
自身のやった事に大きさを身にしみて感じ、怖くなったが足を止めなかった。叫び声がする方へ走った。
狂人の前に、以前酒場にいた3人組がいた。フードで顔の見えない小柄なヤツがナイフを投げると透かさず、筋肉質の大男がナイフの刺さった場所を殴った。筋肉質の男の手が狂人の肉体に触れると爆発した。
「……爆破」
手袋に火薬が仕込んであるとして、着火は……。
少し離れた所に巨乳女が筋肉質の男をじっと見て何が唱えている。
一人ひとりの能力はイズク以下であるが、完璧な連携だ。そして、気になるのはフードの能力だ。投げられたナイフは狂人の弱点を的確に捉えている。カズマはそれが分からないから細切れにしている。
様々な能力が存在することは知っているが、全ての能力を調査及び管理するシステムは存在しない。
精神系となれば、発動されても気づかない事がある。
フードの目に何がうっているのか気になった。闘争心を入れた相手の中は黒いモヤが広がり弱点らしき場所はカズマには見えない。それが出来たら、わざわざ小さな魔物に入れて細切れにする必要はない。
ほしい能力であるが、フードで全身を隠し性別どころか表情すら分からない人間には近づきにくい。
そもそも、カズマは他人と話すのが苦手だ。村ではイズクに知り合いが多いからカズマも関わっているという状況であった。イズクがいなければひとりぼっちだった。
3人の活躍があり、狂人は黒くなり崩れるように消えた。しかし、一人は顔が見えないが2人は浮かない顔をしている。
当たり一面、無惨な死体だらけだ。勝っても素直に喜べる状況ではない。泣きながら、死体に寄り添う人もいる。
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