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10章 アレクシアと愉快な仲間2
お披露目会についての話し合い②
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食事も進み、皆が各々と話し始めていた。食事後というと、別の会議室に移動してアウラード大帝国の重鎮達を交えての話し合いが行われる予定だ。
「アウラード大帝国の重鎮って誰でしゅか?伯父上しか思い当たらないでしゅが?」
デザートであるプリンを美味しそうに頬張るアレクシアを皆が微笑ましく見つめていた。
「何故私なんですか?私は陛下の側近というだけです」
「またまた~!裏ぼしゅなのは分かってましゅよ!」
アレクシアの発言に皆が強く頷いていた。五匹の子犬従魔までもが頷いていたのでロインは溜め息を吐く。
「アウラード大帝国の四騎士。皇帝陛下に忠誠を誓う戦士で、この国の大権力者である方々です」
「魔国の四老会みたいな感じでしゅかね」
「それは楽しみじゃのう~」
四老会みたいと聞いて嬉しそうなのは魔国の大賢者で四老会の一人でもあるポーポトスだ。
「まずはルビー第一側妃のご実家であるスライダー侯爵家から当主であるコウリン・スライダー侯爵、そしてバレリー第三側妃のご実家であるモール侯爵家から当主であるハロルド・モール侯爵、そして北の領地サイドラを治めているラルク・サイドラ辺境伯、最後にアレクシア様の祖父であり我が父であるキネガー公爵家の当主であるローランド・キネガー公爵。この四名が我が国の四騎士です」
話を聞いていた皆の視線がローランドに向けられた。
「おお~!凄い!じいじは四騎士の一人なんでしゅね!!」
「ああ、まあな!俺もなかなか凄いんだぞ!」
孫であるアレクシアに褒められて嬉しそうなローランドだったが、悔しそうなルシアードとデズモンドの視線が気になり静かになる。
「そんな貴方の娘がアレクシアを苦しめたのね?」
エルフの女王であるエルメニアの発言で一気にこの場が静まり返る。
「⋯⋯ああ。俺の娘、スーザンがやった事は許されることじゃない。そんな娘に育てた俺も同罪だ」
ローランドは立ち上がると頭を下げて謝罪する。横でそんな父親を見ていたロインも立ち上がると同じように謝罪した。
「具体的には何をしたんじゃ?」
ミルキルズが口を開いた。
「全てを話しましゅけど、どうか怒りを抑えて下しゃい!」
アレクシアが爺や婆に約束させるが、もう話す前から皆の顔が暗い。
「シアは生まれてすぐに深淵の森に捨てられまちた。魔物に襲われそうになった時に前世の記憶を思いだちて九死に一生を得まちた」
アレクシアの話を静かに聞いてはいるが、部屋中に緊張感と冷たい空気が流れる。
「それからはまともにご飯ももらえない生活でちたので、森に魔物を狩りにいって自給自足してまちた。何人かの刺客も送り込まれまちたが返り討ちにしまちたよ!」
「うぅ⋯可哀想に⋯酷い目に遭ったのう⋯」
鼻水を流しながら泣いているミルキルズ。
「酷い話ね!今すぐにスーザンって女をここに連れて来なさい!」
エルメニアが怒り心頭でルシアードに進言する。
「む。俺も同罪だ。死産だという報告を真に受けても調べもしなかった」
そんなルシアードにも非難の目が向けられる。
「アレクシア、その女を許すのか?」
デズモンドが真剣な眼差しでアレクシアに真意を問う。
「分かりましぇん。⋯でも落ち着いたらシアから母上に会いに行きましゅ」
「⋯そうか。だったら婚約者として俺も一緒に行くぞ」
いつもは悪態をつくアレクシアだが、今回は何も言わないのでデズモンドは少し嬉しそうだ。
「はぁ、お前は悪くないのにな。何で親に恵まれないんだ」
ゼストは昔を思い出したのか寂しそうに呟いた。昔のアリアナ時代も赤子の時に実の親によって崖から捨てられた過去がある。その時に助けてくれたのが後の育ての親になる竜族族長のゼストであった。
「お主も若いうちから苦労するのう?」
「ポポ爺、そんな可哀想なシアにお恵みを~」
そう言ながら両手を広げて待っているアレクシア。
「お小遣いか?」
「全財産でしゅ」
「この馬鹿ちんが!」
ポーポトスに怒られても屁でもないアレクシアは、ふとずっと泣いているミルキルズへと視線を移した。
「ミル爺泣かないで下しゃいな!」
「アレクシア、これから幸せになるんじゃぞ?」
「ミル爺、そんな健気なシアにお恵みを~」
「うぅ⋯小遣いか?」
「全鱗でしゅ!」
ミルキルズに変わってエルメニアから拳骨が落とされた。
「痛いでしゅ!魔法しか使えない婆様だと思ったのに詐欺でしゅよ!」
失言が多いアレクシアだが、今度はエルメニアから笑顔でほっぺを抓られている。
「イデデ!ヘルプミー!」
涙目のアレクシアをすぐに立ち上がり助け出すルシアードとデズモンド。
「アレクシア、今は幸せか?」
今まで静かに聞いていたデイルズがアレクシアに問いかけた。
「あい!今も凄く幸せで楽しいでしゅ!!」
満面の笑みで答えたアレクシアを見てデイルズは静かに笑った。
「父上もいるし、じいじも伯父上も兄姉達もいましゅ!それにまた皆んなにも会えまちた!これ以上に嬉しい事はないでしゅよ!!」
それを聞いていた皆が涙を流す。神獣ガイアも大号泣で、隣にいるナナーサに涙を拭いてもらっていた。
五匹の子犬従魔もポロポロと泣いていて、アランカルトが一匹一匹と順番に涙を拭いてあげていた。ウロボロスも小鳥姿のままポロポロと泣いている。
「⋯⋯湿っぽくなっちゃいまちたね!せっかくのデザートでしゅから美味しく笑顔で食べましゅよ!」
アレクシアはそう言うとまた席に座り、食べてる途中だったプリンをまた食べ始める。
「ここでの披露会が終わったら魔国での披露会じゃな!わしは楽しみじゃ!」
デイルズが今からウキウキしている。
「婚約指輪も準備したぞ。ステラとの離縁も手続き中だ」
デズモンドも嬉しそうにアレクシアに報告する。
「子供達は大丈夫なんでしゅか⋯それが心配でしゅ」
「マクロスとリリスは大喜びで婚約式の準備をしてるぞ?ステラは⋯冒険の準備を楽しそうにしてる」
「⋯⋯」
アレクシアは何とも言えずに苦笑いするが、ここでいきなりルシアードが立ち上がった。
「む。俺は可愛いアレクシアに結婚して欲しくない!!」
「シアはまだ三歳のちんちくりんでしゅよ⋯って誰がちんちくりんじゃ!!」
「む。俺はちんちくりんとは言ってないぞ?可愛いアレクシアと言ったんだ」
お馬鹿な会話をする二人を穏やかに見守る一同。
「孫の幸せは応援しないとな!」
ローランドの中では罪悪感もあるので、自分の娘のせいで不幸な生い立ちになってしまったアレクシアの幸せを心から願っていた。
「私も賛成です。魔国の王との婚約なら貴族達も他国も文句が言えないでしょう?」
そう言いながら不敵に笑うロインを見て、アレクシアはそっと視線を逸らしたのだった。
「アウラード大帝国の重鎮って誰でしゅか?伯父上しか思い当たらないでしゅが?」
デザートであるプリンを美味しそうに頬張るアレクシアを皆が微笑ましく見つめていた。
「何故私なんですか?私は陛下の側近というだけです」
「またまた~!裏ぼしゅなのは分かってましゅよ!」
アレクシアの発言に皆が強く頷いていた。五匹の子犬従魔までもが頷いていたのでロインは溜め息を吐く。
「アウラード大帝国の四騎士。皇帝陛下に忠誠を誓う戦士で、この国の大権力者である方々です」
「魔国の四老会みたいな感じでしゅかね」
「それは楽しみじゃのう~」
四老会みたいと聞いて嬉しそうなのは魔国の大賢者で四老会の一人でもあるポーポトスだ。
「まずはルビー第一側妃のご実家であるスライダー侯爵家から当主であるコウリン・スライダー侯爵、そしてバレリー第三側妃のご実家であるモール侯爵家から当主であるハロルド・モール侯爵、そして北の領地サイドラを治めているラルク・サイドラ辺境伯、最後にアレクシア様の祖父であり我が父であるキネガー公爵家の当主であるローランド・キネガー公爵。この四名が我が国の四騎士です」
話を聞いていた皆の視線がローランドに向けられた。
「おお~!凄い!じいじは四騎士の一人なんでしゅね!!」
「ああ、まあな!俺もなかなか凄いんだぞ!」
孫であるアレクシアに褒められて嬉しそうなローランドだったが、悔しそうなルシアードとデズモンドの視線が気になり静かになる。
「そんな貴方の娘がアレクシアを苦しめたのね?」
エルフの女王であるエルメニアの発言で一気にこの場が静まり返る。
「⋯⋯ああ。俺の娘、スーザンがやった事は許されることじゃない。そんな娘に育てた俺も同罪だ」
ローランドは立ち上がると頭を下げて謝罪する。横でそんな父親を見ていたロインも立ち上がると同じように謝罪した。
「具体的には何をしたんじゃ?」
ミルキルズが口を開いた。
「全てを話しましゅけど、どうか怒りを抑えて下しゃい!」
アレクシアが爺や婆に約束させるが、もう話す前から皆の顔が暗い。
「シアは生まれてすぐに深淵の森に捨てられまちた。魔物に襲われそうになった時に前世の記憶を思いだちて九死に一生を得まちた」
アレクシアの話を静かに聞いてはいるが、部屋中に緊張感と冷たい空気が流れる。
「それからはまともにご飯ももらえない生活でちたので、森に魔物を狩りにいって自給自足してまちた。何人かの刺客も送り込まれまちたが返り討ちにしまちたよ!」
「うぅ⋯可哀想に⋯酷い目に遭ったのう⋯」
鼻水を流しながら泣いているミルキルズ。
「酷い話ね!今すぐにスーザンって女をここに連れて来なさい!」
エルメニアが怒り心頭でルシアードに進言する。
「む。俺も同罪だ。死産だという報告を真に受けても調べもしなかった」
そんなルシアードにも非難の目が向けられる。
「アレクシア、その女を許すのか?」
デズモンドが真剣な眼差しでアレクシアに真意を問う。
「分かりましぇん。⋯でも落ち着いたらシアから母上に会いに行きましゅ」
「⋯そうか。だったら婚約者として俺も一緒に行くぞ」
いつもは悪態をつくアレクシアだが、今回は何も言わないのでデズモンドは少し嬉しそうだ。
「はぁ、お前は悪くないのにな。何で親に恵まれないんだ」
ゼストは昔を思い出したのか寂しそうに呟いた。昔のアリアナ時代も赤子の時に実の親によって崖から捨てられた過去がある。その時に助けてくれたのが後の育ての親になる竜族族長のゼストであった。
「お主も若いうちから苦労するのう?」
「ポポ爺、そんな可哀想なシアにお恵みを~」
そう言ながら両手を広げて待っているアレクシア。
「お小遣いか?」
「全財産でしゅ」
「この馬鹿ちんが!」
ポーポトスに怒られても屁でもないアレクシアは、ふとずっと泣いているミルキルズへと視線を移した。
「ミル爺泣かないで下しゃいな!」
「アレクシア、これから幸せになるんじゃぞ?」
「ミル爺、そんな健気なシアにお恵みを~」
「うぅ⋯小遣いか?」
「全鱗でしゅ!」
ミルキルズに変わってエルメニアから拳骨が落とされた。
「痛いでしゅ!魔法しか使えない婆様だと思ったのに詐欺でしゅよ!」
失言が多いアレクシアだが、今度はエルメニアから笑顔でほっぺを抓られている。
「イデデ!ヘルプミー!」
涙目のアレクシアをすぐに立ち上がり助け出すルシアードとデズモンド。
「アレクシア、今は幸せか?」
今まで静かに聞いていたデイルズがアレクシアに問いかけた。
「あい!今も凄く幸せで楽しいでしゅ!!」
満面の笑みで答えたアレクシアを見てデイルズは静かに笑った。
「父上もいるし、じいじも伯父上も兄姉達もいましゅ!それにまた皆んなにも会えまちた!これ以上に嬉しい事はないでしゅよ!!」
それを聞いていた皆が涙を流す。神獣ガイアも大号泣で、隣にいるナナーサに涙を拭いてもらっていた。
五匹の子犬従魔もポロポロと泣いていて、アランカルトが一匹一匹と順番に涙を拭いてあげていた。ウロボロスも小鳥姿のままポロポロと泣いている。
「⋯⋯湿っぽくなっちゃいまちたね!せっかくのデザートでしゅから美味しく笑顔で食べましゅよ!」
アレクシアはそう言うとまた席に座り、食べてる途中だったプリンをまた食べ始める。
「ここでの披露会が終わったら魔国での披露会じゃな!わしは楽しみじゃ!」
デイルズが今からウキウキしている。
「婚約指輪も準備したぞ。ステラとの離縁も手続き中だ」
デズモンドも嬉しそうにアレクシアに報告する。
「子供達は大丈夫なんでしゅか⋯それが心配でしゅ」
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「⋯⋯」
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「む。俺はちんちくりんとは言ってないぞ?可愛いアレクシアと言ったんだ」
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ローランドの中では罪悪感もあるので、自分の娘のせいで不幸な生い立ちになってしまったアレクシアの幸せを心から願っていた。
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