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すべての謎のはじまり
情けない僕の心について。
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適当に手でクシャリと丸めたように、あべこべにシワの付いた心が、ひっそりと横たわっている。
夏とはいえ、夜の7時をすぎると、さすがに外はもう真っ暗だ。僕は、部屋の明かりもつけずに、湿っぽいベッドの中から暗い世界をぼんやりと眺めていた。
どこまでが僕で、どこからが他人になるのか、曖昧なままにしておきたかった。
窓にかすかに、街灯の明かりが反射している。
だから、きっとそこが境界なのだろう。
僕の心は広げ直すことも、捨てることもできずに、誰にも忘れ去られて、当たり前のように、部屋の端に転がっている。もう何日もずっとそんな気分に浸っている。
出来損ないの折り紙みたいだ、僕の心は。
何にもなれず、どこにも行けず、時たま溢れる感情に涙して、自分を憐れんでいる。ワガママな弱さを持て余しながら。
自分の存在は、誰かのためにあると信じたいのに、ピクリとも動きたくない。
何も悪いことをしていないのに、天罰のようなことが自分の身に降りかかったりすると、僕はこんな状態の折り紙になってしまう。
今日も真っ黒な感情を悲しみで流して、ただただ朝を待っている。
そんなときだ、僕があなたに出会ったのは。
夏とはいえ、夜の7時をすぎると、さすがに外はもう真っ暗だ。僕は、部屋の明かりもつけずに、湿っぽいベッドの中から暗い世界をぼんやりと眺めていた。
どこまでが僕で、どこからが他人になるのか、曖昧なままにしておきたかった。
窓にかすかに、街灯の明かりが反射している。
だから、きっとそこが境界なのだろう。
僕の心は広げ直すことも、捨てることもできずに、誰にも忘れ去られて、当たり前のように、部屋の端に転がっている。もう何日もずっとそんな気分に浸っている。
出来損ないの折り紙みたいだ、僕の心は。
何にもなれず、どこにも行けず、時たま溢れる感情に涙して、自分を憐れんでいる。ワガママな弱さを持て余しながら。
自分の存在は、誰かのためにあると信じたいのに、ピクリとも動きたくない。
何も悪いことをしていないのに、天罰のようなことが自分の身に降りかかったりすると、僕はこんな状態の折り紙になってしまう。
今日も真っ黒な感情を悲しみで流して、ただただ朝を待っている。
そんなときだ、僕があなたに出会ったのは。
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