黒衣の魔道士

オレンジペコ

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第二部番外編 シュバルツ×ロイドの恋模様

7.※恋煩い(後編)

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「ふふっ…相変わらずいい腕してるのね♪」

正直半ば断られるのを覚悟で来たのだが、リーネは意外にもあっさりと話を聞き自分を泊めてくれた。
当然のように誘われたから普通にそのまま寝たのだが、そんな自分にリーネが艶っぽく笑ってくる。

「ねえロイド?泊めるのは別に構わないけど、今日はちゃんと帰ってあげたら?」
「…………」
「まあ嫌ならいいけどね」

そう言ってリーネはどこか楽しげに笑いながら肩に手を乗せ、その言葉を口にしてきた。

「貴方とは何度も寝たけど…今日は以前と違ってたわよ?」
「?」
「ふふっ…気づいてなかったかもしれないけど、『気持ちいいけど、本当に求めてるのはこれじゃないんだよな…』って顔をしてたわ」

どうやらリーネには全部お見通しだったらしい。

「シュバルツと寝るのが好きなんでしょう?別にそれならそれでいいじゃない。ロイドは自分好みに育てるのも好きなんだし、焦らず三年でいい男に育ててあげなさいよ」
「…………」

そう言えばここ最近夢と現実のシュバルツの間でイライラしていたせいで、育てると言う観点が抜け落ちていたような気がする。

「リーネ……」
「大体ロイドらしくないわよ?いつだって本心を隠して不敵に笑っているのが貴方でしょう?お子様相手だからって勘が鈍ったんじゃないの?まずは初心に返って完全に不安がなくなるほどシュバルツを落としてから、違った観点で育てて見たら?」

駆け引きを楽しむ遊びはここ半年ほどでもう満喫しただろうと言われて、思わず声を上げて笑ってしまった。

「ははっ…!そうだな。遊びの種類を変えるという考えをすっかり忘れていた」
「やっぱりね。シュバルツに嵌るのはいいけど、自分を見失わないようにね」

そうやって笑ってくれたリーネの言葉が有難くて、そのまま礼を兼ねて口づけを落とし好きなだけ魔力を交流してやる。

「んん…はぁ…。やっぱりロイドの魔力は最高ね」
「ふ……当然だな」

そうして心に余裕を取り戻し不敵に笑うと、リーネもまた満足げに笑みを浮かべた。

「行くんでしょう?ちゃんと可愛がってあげなさいよ」

そうやってちゃんと自分の行動を汲んでくれたリーネに再度礼を言い、影を渡って一息に部屋へと帰る。
こういう時は本当に黒魔道士で良かったと思う。
シュバルツと違って、いつでも心強い相談相手の所へと行ってまたすぐ帰ってこれるのだから────。




【ロイド様】

部屋に入るとすぐさま眷属が声を掛けてきた。

「ダート。シュバルツは?」
【つい先程自室で眠ったところです】
「そうか」

それならば先にシャワーを浴びてから行くかと考え直し、浴室へと向かう。
正直先程のリーネの言葉は目から鱗だった。

まず、シュバルツがお子様なのは最初からだ。
そこにイライラするのがそもそも間違っていたのだ。
そして不安そうにするのもきっと自分の気持ちがわからないからと言うのが大きいのだろう。
よく考えたら棚ボタで恋人同士になったにすぎないのだから自信を持てと言うのもおかしな話だ。
加えてこの半年でだいぶ駆け引き的なものをわかってくるようになっていたから失念していたが、そもそもシュバルツは黒魔道士ではなく白魔道士だった。
いきなり態度が変わった自分に戸惑うのも道理だし、それを使って別の駆け引きに移行すると言う黒魔道士的な高度な技も使えるはずがない。
期待するだけ無駄だ。

それならばリーネが言うように、まず初心に返ってシュバルツを完全に落とし、不安をなくさせてから自信を持たせ恋人として甘やかに育て上げる方があの夢のシュバルツに近づけてやることができるような気がした。
付き合い始めの『すぐに落としたらつまらない』という気持ちをどうやら引きずりすぎていたようだ。
好きでもなんでもない時期ならそうだったかもしれないが、今の自分はシュバルツの事を気に入っているのだから、遊びの種類を変えるべきだったのだ。
それに気づかせてもらえたのは本当に助かった。
そうと決まれば話は早い。

「シュバルツ…さっさといい男に育ってもらうぞ」

そうして久方ぶりに、やる気十分でシュバルツの元へと向かった。


***


「んっ…?」

シュバルツはギシッと言う音と共にそっと重ねられた唇の温もりを感じ取り、ゆっくりと目を開いた。

「あ…れ?」

そこに居たのはつい先程怒って出ていったはずのロイドで────。

(ああ…夢か……)

何故ならロイドが自分を見ながら妖艶に笑っているからだ。
ここ暫くこんなやる気満々な表情で自分を見てくれたことなんてなかった。
だから絶対に夢だと思った。

「シュバルツ…」

そう言いながら夢のロイドは甘く口づけを交わしてくれる。
ずっと欲しかった甘い口づけ────。

「んっ……」

注ぎ込まれる魔力が気持ちよくて、思わずもっとと強請るように抱きついた。

「なんだ。寝ぼけてるのか?」
「んん…ロイド…お願い。抱かせて?」
「好きなだけ抱けばいいだろう?私はお前のものなんだから」

いつもは言ってもらえないそんな優しい言葉が心を揺さぶる。

「本当に?好きな体位で虐めてもいい?」

もしもこれが夢なら…あの夢現の体位を試しても怒られないだろうか?
そう思いながら願うようにそう口にするとロイドは優しく微笑んで別に構わないと言ってくれた。

(やっぱりこれは夢だ……)

いつもと違うロイドに泣きたくなるが、それでも夢の中でだけでもロイドを手に入れたかった。
だから熱を孕んだ瞳でそのまま愛しいロイドを押し倒す。

「ロイド…いっぱい気持ち良くさせてあげるからね……」

そうしてうっとりとしながらそのまま愛撫を開始し、夢現の時のようにロイドを貪りつくした。


***


「シュバルツ!ちょっと待て…!」
「待たない…」

シュバルツはどうもかなり寝ぼけているのか、いつもと全く違った様子で襲ってきた。
その姿は夢の中のシュバルツともいつものシュバルツとも様子が違って、まるで舌なめずりをする狼のようでゾクゾクしてしまう。

(こいつ…こんな一面もあったのか?!)

意外にも程がある。
しかもいきなり試みてきたのは自分が弱い体位だ。

「ロイド…全部委ねていいから、溺れてね?」

うっとりしながら自分を見下ろしてくる姿に思わず見惚れてしまう。
そうしている内にあっという間に後ろをほぐされ、最高に気持ちいい角度からゆっくりと挿入された。

「んッ…ふ、あぁあああっ!!」

我慢することすらできず声が口から飛び出てしまうが、シュバルツは満足げにそれを聞きながらゆっくりと腰を振り始めた。
そしてまるで夢の中のシュバルツのように的確に自分のいいところを突き上げてくる。

「あっあっ…!いいっ!」

身悶えながら身体が歓喜に呑まれていく。

「あぁっ…!そこ、ダメッだ…!」

奥の一番良いところをグッと狙い定めたように抉られる。

「ひあぁぁああッ!」

思わず敷き布を指が白くなるほど握りしめて、シュバルツの動きに合わせてメチャクチャに腰を振ってしまうほどに感じてしまった。

「うっ…シュバルツ…!シュバルツッ!」

気持ち良過ぎて目尻に涙が浮かぶ。
与えられる突き上げにはいつものような優しさはほとんどみられない。
そこにはただただ自分が欲しいという強い欲があるだけだ。
けれどそれ故にシュバルツの自分への想いが強く感じられて、たまらない気持ちになった。
一体どれほどシュバルツは自分に溺れているのか……。

自分を熱く見つめるその瞳に燻る熱がたまらなく自分を魅了する。
激しい突き上げに自分を求めてくれているのを感じて身体が歓喜に震えた。

「あっ…!シュバルツ…ッ!激しッ…!」
「ロイド…可愛い。もっと溺れて縋って啼いてくれていいよ?どんなロイドも大好きだから…何度でも気絶するくらい可愛がってあげる」

そうやって腹黒全開の笑みで責め立ててきたシュバルツに、その言葉のまま溺れさせられて、気づけば縋るように腕を回し嬌声を上げまくっている自分がいた。

「ふ…ふぁああッ…!イクッ!」

いつもとは比較にならないくらい何度も絶頂へと駆けあがり、その度に回復魔法を掛けられ揺り起こされて…正直ハード過ぎてたまらなかったが、時折囁かれる慈しむような言葉が夢の中のシュバルツと重なってどこまでも心地良かった。

「ロイド……溺れる姿も凄く色っぽくて綺麗……」
「は…、あぅ……」

最早息も絶え絶えな自分を、シュバルツは飽きる事なく愛で続ける。

「うぅっ…さすがに死ぬ……」

そうして何度目かの回復で意識がはっきりし、責め立てに耐えながら疲れ果て、やっとの思いで限界だと呟いたところでシュバルツから耳元に柔らかな囁きが落とされた。

「ロイド…もう辛い?」

正直辛いなんてものではない。
いくらなんでも気持ちいいセックスにも限度というものがあるというのをわかってほしい。
回復魔法を駆使されようと、挿れられたままの状態でこれだけ何度も揺さ振られると疲れるものは疲れるのだ。
ロックウェルと言いシュバルツと言い、絶対に白魔道士はおかしい!

「シュバルツ…も…無理…。許してくれ……」

グッタリしながら観念したようにそう呟くと、ふわりと回復魔法を掛けられて優しく包み込まれた。

「うん。わかった。無理させてゴメンね?ロイド…大好きだよ?」

そしてそう言いながらシュバルツは満足げに微笑みながら自分を抱きしめ眠りについた。

「────終わった…」

一体どれだけ欲求不満だったのだろう?
最近断りすぎていたせいなのかと反省しながらそっと腕から抜け出し、シュバルツの身体を抱き上げる。
正直最後に回復魔法を掛けてもらえて助かった。
自分はクレイとは違い回復魔法は使えないのだ。
回復してもらえなければそのままグッタリしながら朝を迎える羽目になっただろう。
そんな弱った姿をシュバルツの前に晒すのは流石に嫌だ。

もう面倒くさいからこのまま夢の中の出来事として処理してしまおうと思い立ち、そのまま浴室へと向かう。
どうせ使い魔に頼めば寝台は綺麗になるのだ。
誤魔化すのに何の問題もない。
問題があるとすれば乱れまくった自分をシュバルツが覚えていることの方だろう。
さすがに恥ずかしいからできれば忘れていて欲しい。
夢で処理できなかったら明日の朝記憶操作してしまおうと思いながらさっさと汚れた互いの身体を綺麗にし、シュバルツを綺麗になったベッドで寝かせ自分も自室に戻りそのまま休んだ。


***


「ん…」

チュンチュンと鳥が囀る声で目を覚まし、ぼんやりと自分の隣へと目を向ける。
そこには当然のことながらロイドの姿はない。
昨日怒らせて出ていかれたのだから当然だ。

「はぁ…」

あまりにも恋し過ぎて、ロイドを蹂躙する夢まで見てしまった。
現実とは程遠い交わりに虚しさだけが募る。

「なんだか身体も重怠いし…最悪な気分だ」

そうしてモソモソと準備をし、ため息交じりにリビングへの扉を開いたのだが、そこにはロイドの姿があって驚いた。

「遅かったな」

しかも何故か笑顔でコーヒーを飲んでいる。

「え?なんで?」

確かに昨日怒って出ていったはずなのに一体どうしたと言うのだろう?
そうして内心パニックになりながら固まっていると、少しバツが悪そうにロイドは口を開いた。

「昨日は八つ当たりをしてすまなかった。最近マンネリだったから頭を冷やしたかったんだ。リーネに愚痴ったら遊びを変えればいいのにと言われたからな。今日からはお前と別な遊びを楽しむ事にした」

「え?え?」

正直言われている意味が分からない。
恋煩いではなかったのだろうか?

「え?何?クレイの勘違いだったってこと?」

あのお騒がせ男にまんまとやられたと言うことなのだろうか?
そう思って尋ねると、ロイドはフッと笑いながらそっと自分の前へとやってきた。

「いいや?今日から私の好きな男とお前の勝負が始まるんだ」
「…………え?」

そっと頤に手を添えて、これまでと違うように接し自分へと甘く微笑む。

「さっさといい男に育つように、今日からは沢山可愛がってやるからな?」
「~~~~~っ?!」

そのままチュッと口づけを交わされて、あっという間にロイドの色香に陥落されてしまう。
こんな男に勝てるわけがない。
けれどどうやらロイドは別れ話をするつもりは本当にないらしい。
それは良かったが、取りあえず敵はこの目の前の男と、ロイドが好きだと言う男の二人になったと言うことなのだろうか?

「ま、負けない!絶対意地でもロイドを私に夢中にさせてやるから!」
「良い心掛けだが…お前はただ私に酔ってどこまでも堕ちてくればいいだけだぞ?」

ブワッと撒き散らされた色香にへなへなと腰が抜けてしまう。
これまでこんな風に自分に向かってこられたことがないだけに耐性がなさ過ぎるのだ。
本当にロイドはどういうつもりなのだろうか?

「うっ…ロイドの馬鹿……」

正直黒魔道士のことをわかったつもりになっていたが、まだまだ自分には理解不能なようだ。
もっともっと観察と研究を進めなければ────。

「お前は本当にお子様だな。折角評価を変えてやろうと思ったのに…これなら当分それはお預けだな」

腰を抜かした自分にクッと笑って身を離し、話は終わりだとばかりにロイドは身を翻した。
どうやら思い切りからかわれたらしい。
けれどこれで昨日の気まずさがなくなったのもまた事実。
また夢現でロイドを酔わせて、自分から離れられない方向に持っていけばいい。

負けるもんか────!

恋の駆け引きはまだまだ続く。

二人の夢と現が交わるのは、まだまだ先の事────。




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