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23.※主従契約
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何が何だかわからぬままソレを身体の奥へと受け入れたところで、そのあまりの気持ち良さに悲鳴のような嬌声を上げた。
「ひあぁあああっ!」
ずっとずっとこれが欲しかった。
そんな思いでいっぱいになり、どうしようもなく愛おしくて仕方がなくなってキュウゥッと甘く絡めとるように締め付けてしまう。
「アッアッ!イイッ!気持ちいいっ!」
そう声に出すと同時にその熱い熱は俺の中を余すことなく何度も何度も擦り上げてくれて、キュンキュンと疼く奥まで満たしてくれる。
「あっ、好きっ、好きっ!ルシィッ!」
知らずそんな風に口にしたところでピカッと身体が光って、時が止まった。
「え……」
快感に染まっていた先程までの感情が忽ち落ち着きを取り戻し、代わりとばかりに懐かしい感覚が込み上げてくる。
これは────魔剣としての感覚だ。
「あ……」
ふわりと身を包むのは主従契約の光そのもの。
『愛しく思う者の為に、その身を捧げ、その力を引き出すことに尽力せよ』
自分の魂に刻まれたその刀工の想いに『是』と答えると同時に目の前の婚約者と繋がるような感覚が込み上げてくる。
(シンクロする……)
主人と繋がるこの感覚を、まさか今世においても感じられるなんて思いもしなかった。
そして光が収まると共に止まっていた時間が再び息を吹き返し、忘れていた快感に再度侵され嬌声を上げる。
「んぁあああっ!」
主人として認めてしまったルシアンに愛されて、身の内にこれまで以上の快感と幸福感が込み上げて、意識が飛ぶかと思った。
(こんなの…知らない)
放心状態でビクビクと身を震わせる俺を前に、ルシアンが驚いたような声を上げる。
「これは……」
「ふ…あ……っ」
「凄い、凄いぞカイザーリード!ステータスがどんどん上がっていく!」
そりゃそうだ。
だってさっき自分の主人として認めてしまったんだから。
「これなら三日三晩でも抱き続けられるぞ!」
「?!?!?!」
俺の聞き間違いか?
ま、まさかな。
そんな魔剣の能力の無駄遣いなんて、するはずがない、よな?
「カイ。お前の愛情は確かに受け取った。これでもっともっとお前を悦ばせてやれる」
「ちょ、まっ…!」
(なんか間違ってないか?!)
「カイ。いっぱい愛してやるからな」
そう言ってルシアンは満面の笑みでまた俺の奥へと腰を打ち付け始めた。
と言うか、これ、入ってないか?
今更ながら俺の中を満たしているものの正体がわかって驚愕してしまう。
あんなに大きかったものが俺の中に収まるなんて俄かには信じがたい。
(ちっさくしてくれたのかな?)
どうやったのかは知らないが、入ったからにはきっとそうなんだろう。
でないと説明がつかない。
愛の力とはそんなことも可能にするのかと密かに考えながら、そんなルシアンの愛情に感動した。
始まる前に落ちた信頼度がまた上がったかもしれない。
「ルシィ…っ、もっと!」
だからそう言いながら抱き着いて、込み上げる気持ちが伝わるように自分からキスをしたんだ。
本で学んだように、溢れる思いが自分の中で確かに行き場を求めていたからそうしただけだけど、ルシアンは嬉しかったのか益々深く口づけてきて、激しく奥まで突きあげながら何故か切なげに許可を求めてきた。
「カイッ!ここに…っ、出してもいいか?」
そう言えばルシアンはまだ風呂場で出したきり一度もイッてない。
(そんなのわざわざ許可なんて取らなくていいのにな)
でもこういうところも嫌いじゃない。
「んっ、い、から、出してっ…!」
そう言ったところで腰の動きが早くなって、俺もどんどん気持ち良さが増していく。
「あっ、イイッ!ルシィっ!」
「くっ…!」
そして一際強く突き上げられたところで身体の奥で熱が広がり、ルシアンが達したのを感じて俺もイッてしまったように思う。
前からは出てないのに不思議だけど、頭が真っ白になって脱力する感じはそれ以外に表現のしようがなかった。
トクトクと注がれたルシアンの子種。
それが全然嫌じゃなくて、思わずそっと腹へと手を伸ばす。
「あったかい…」
そして気持ちいい。
「ルシィ…俺、これ好き…」
「~~~~っ!それならもっといっぱい注いでやるっ」
「ふぇっ?!」
どこか興奮したように言ってこられて焦りに焦る。
でも次の言葉にピタリと思考が停止した。
「お前が望むならプラグでも用意して、こぼれないようにしてやってもいいぞ?」
「こ、こぼっ?!」
そう言えば中に注がれたら立ったら垂れてくる、よな?
そんなの困る。
明日は祭りを楽しみたいのに。
「ル、ルシィ。垂れるのヤダ。そのプラグ?っていうの、欲しい…」
「…そ、そうか。それならすぐに用意するよう言っておいてやる」
ちょっと頬を染めてるルシアンが可愛い。
でもなんで照れてるんだろう?
もしかして恥ずかしいことを頼んだからか?
「明日はルシィと祭りを見て回りたいし、垂れない方がいいかと思ったけど、もしかしてダメだったか?」
「…………天然すぎて可愛いが過ぎる。カイ。そういうことは俺以外には絶対に言うな。わかったな?」
「…?わかった」
俺とこんなことをするのはルシアン以外にいないんだから、他の誰に言うって言うんだろう?
たまにルシアンはおかしなことを言うな。
「それじゃあカイ。もう一度愛し合おうか」
そうして俺は祭りを口実にして途中で切り上げてもらいはしたものの、長々とその後もルシアンに愛された。
「ひあぁあああっ!」
ずっとずっとこれが欲しかった。
そんな思いでいっぱいになり、どうしようもなく愛おしくて仕方がなくなってキュウゥッと甘く絡めとるように締め付けてしまう。
「アッアッ!イイッ!気持ちいいっ!」
そう声に出すと同時にその熱い熱は俺の中を余すことなく何度も何度も擦り上げてくれて、キュンキュンと疼く奥まで満たしてくれる。
「あっ、好きっ、好きっ!ルシィッ!」
知らずそんな風に口にしたところでピカッと身体が光って、時が止まった。
「え……」
快感に染まっていた先程までの感情が忽ち落ち着きを取り戻し、代わりとばかりに懐かしい感覚が込み上げてくる。
これは────魔剣としての感覚だ。
「あ……」
ふわりと身を包むのは主従契約の光そのもの。
『愛しく思う者の為に、その身を捧げ、その力を引き出すことに尽力せよ』
自分の魂に刻まれたその刀工の想いに『是』と答えると同時に目の前の婚約者と繋がるような感覚が込み上げてくる。
(シンクロする……)
主人と繋がるこの感覚を、まさか今世においても感じられるなんて思いもしなかった。
そして光が収まると共に止まっていた時間が再び息を吹き返し、忘れていた快感に再度侵され嬌声を上げる。
「んぁあああっ!」
主人として認めてしまったルシアンに愛されて、身の内にこれまで以上の快感と幸福感が込み上げて、意識が飛ぶかと思った。
(こんなの…知らない)
放心状態でビクビクと身を震わせる俺を前に、ルシアンが驚いたような声を上げる。
「これは……」
「ふ…あ……っ」
「凄い、凄いぞカイザーリード!ステータスがどんどん上がっていく!」
そりゃそうだ。
だってさっき自分の主人として認めてしまったんだから。
「これなら三日三晩でも抱き続けられるぞ!」
「?!?!?!」
俺の聞き間違いか?
ま、まさかな。
そんな魔剣の能力の無駄遣いなんて、するはずがない、よな?
「カイ。お前の愛情は確かに受け取った。これでもっともっとお前を悦ばせてやれる」
「ちょ、まっ…!」
(なんか間違ってないか?!)
「カイ。いっぱい愛してやるからな」
そう言ってルシアンは満面の笑みでまた俺の奥へと腰を打ち付け始めた。
と言うか、これ、入ってないか?
今更ながら俺の中を満たしているものの正体がわかって驚愕してしまう。
あんなに大きかったものが俺の中に収まるなんて俄かには信じがたい。
(ちっさくしてくれたのかな?)
どうやったのかは知らないが、入ったからにはきっとそうなんだろう。
でないと説明がつかない。
愛の力とはそんなことも可能にするのかと密かに考えながら、そんなルシアンの愛情に感動した。
始まる前に落ちた信頼度がまた上がったかもしれない。
「ルシィ…っ、もっと!」
だからそう言いながら抱き着いて、込み上げる気持ちが伝わるように自分からキスをしたんだ。
本で学んだように、溢れる思いが自分の中で確かに行き場を求めていたからそうしただけだけど、ルシアンは嬉しかったのか益々深く口づけてきて、激しく奥まで突きあげながら何故か切なげに許可を求めてきた。
「カイッ!ここに…っ、出してもいいか?」
そう言えばルシアンはまだ風呂場で出したきり一度もイッてない。
(そんなのわざわざ許可なんて取らなくていいのにな)
でもこういうところも嫌いじゃない。
「んっ、い、から、出してっ…!」
そう言ったところで腰の動きが早くなって、俺もどんどん気持ち良さが増していく。
「あっ、イイッ!ルシィっ!」
「くっ…!」
そして一際強く突き上げられたところで身体の奥で熱が広がり、ルシアンが達したのを感じて俺もイッてしまったように思う。
前からは出てないのに不思議だけど、頭が真っ白になって脱力する感じはそれ以外に表現のしようがなかった。
トクトクと注がれたルシアンの子種。
それが全然嫌じゃなくて、思わずそっと腹へと手を伸ばす。
「あったかい…」
そして気持ちいい。
「ルシィ…俺、これ好き…」
「~~~~っ!それならもっといっぱい注いでやるっ」
「ふぇっ?!」
どこか興奮したように言ってこられて焦りに焦る。
でも次の言葉にピタリと思考が停止した。
「お前が望むならプラグでも用意して、こぼれないようにしてやってもいいぞ?」
「こ、こぼっ?!」
そう言えば中に注がれたら立ったら垂れてくる、よな?
そんなの困る。
明日は祭りを楽しみたいのに。
「ル、ルシィ。垂れるのヤダ。そのプラグ?っていうの、欲しい…」
「…そ、そうか。それならすぐに用意するよう言っておいてやる」
ちょっと頬を染めてるルシアンが可愛い。
でもなんで照れてるんだろう?
もしかして恥ずかしいことを頼んだからか?
「明日はルシィと祭りを見て回りたいし、垂れない方がいいかと思ったけど、もしかしてダメだったか?」
「…………天然すぎて可愛いが過ぎる。カイ。そういうことは俺以外には絶対に言うな。わかったな?」
「…?わかった」
俺とこんなことをするのはルシアン以外にいないんだから、他の誰に言うって言うんだろう?
たまにルシアンはおかしなことを言うな。
「それじゃあカイ。もう一度愛し合おうか」
そうして俺は祭りを口実にして途中で切り上げてもらいはしたものの、長々とその後もルシアンに愛された。
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