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182.毒への誘い⑥ Side.リヒター
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エメラルダのエスコートをしに待ち合わせ場所に向かうと、既に彼女はそこで待っていて、昔と変わらぬ笑みを浮かべてくれた。
家族から冷たい目で見られ、使用人達からも信用されなくなった俺を、最後まで変わらず信じ励ましてくれた従姉妹だ。
彼女がいたから俺は救われたし、ロキ陛下にとっての支えになりたいと思った時、真っ先に彼女のように誰がなんと言おうと味方であろうと思った。
そんな彼女をロキ陛下に紹介するのはなんだか変な感じだ。
でも彼女なら紹介しても大丈夫だと思ったから、会場入りしてすぐにロキ陛下の姿を探した。
「リヒター。元気そうで安心したわ」
「エメラルダも」
「うふふ。誰にも言わずに家を飛び出してしまったものね。心配をかけてごめんなさい」
「いや。俺はエメラルダが幸せになってくれていればそれで満足だから」
「そう。ありがとう」
そう言った後、エメラルダはアンシャンテに嫁いでからも俺の実家の情報だけはツテを使って仕入れていたと教えてくれた。
「アンヌが離婚直前だと聞いたわ。気をつけておきなさい」
アンヌと言うのは俺の義妹だ。
俺が15の時に家に引き取られてきた、父の愛人の娘。
半分だけ血が繋がった義妹は甘え上手な子だった。
彼女は元々父には可愛がられていたし、兄にも甘えてあっという間に母まで籠絡した。
俺も最初は初めてできた妹を沢山可愛がった。
そう────あの日までは。
「リヒターお兄様。私、お兄様が好きになってしまいました」
そんな事を言いながら、潤む目で抱いてほしいと言われ、驚愕して固まってしまったのを今でも良く覚えている。
ポツポツと俺のシャツのボタンを外し、寝衣をはだけさせながら誘いをかけてくる義妹。
(これは…誰だ?)
当時はまだそんな行為をしたこともなく、ただただ、可愛がっていた義妹のあり得ない行動にショックを受けていた。
でもそれが受け入れられないことだと言うのは確かなことで、気づけば俺は彼女を突き飛ばし、触るなと言い放っていた気がする。
それから俺に拒否された妹が騒ぎ始めて、気づけば俺が悪役になっていた。
これまで信じていた相手が誰も俺を信じてくれないと言うのはかなりのショックで、正直人間不信に陥りかけてしまった。
そんな俺を支えてくれたのがエメラルダであり、ミュゼだった。
学園にいた頃から何かと気に掛けてくれて、卒業したら騎士になれと勧めてくれたのもミュゼだった。
騎士になれば王宮内の騎士の宿舎に住めるから家を出られるぞと言われて、誘われるまま騎士になった。
その後のロキ陛下との出会いはある意味俺の運命の出会いだったと言っても過言ではない。
最初は姿を見掛けるだけで遠い存在だった。
儚い印象の手の届かない人。
でも思いがけずミュゼの口利きで紹介してもらえて閨に呼ばれ、側にも置いてもらえるようになって、教育まで任せてもらえるようになった。
虐待されまともに教育されず歪んだ価値観で育ってしまったロキ陛下は、それでも一生懸命生きていた。
彼を知れば知るほど、守ってあげたい大事な存在になっていく。
ロキ陛下を見ていると、常識に縛られる必要はない。ありのままの自分で、自分が思うように精一杯生きればいいのだとそう思えたから心が楽になった。
守りたいと思ったその気持ちのまま、ロキ陛下に仕えたいと思った。
その気持ちはきっとずっとこれからも変わらない。
その上で好きになった。
だから、この先も俺はこの人の幸せだけを追求していきたいと思う。
だからこそ、害する者は排除する。
それは当然の行動だった。
「リヒター。ユーツヴァルトの側に置いたスパイから連絡が入ったぜ」
トイレに立ったカリン陛下とロキ陛下の後ろを歩いていると、そっとそんな声がかけられた。
ロキ陛下の側に裏の者達が配置されてから、非常に動きやすくなったと思う。
皆協力的だし、ロキ陛下のために積極的に動いてくれるから俺もイライラしなくて済む。
「何か動きが?」
「それが既に動いた後みたいだったんだとよ」
「……!」
「“どれかが上手くいっていれば、ロキ陛下に今夜こそ幸せを与えてあげられるだろう”って言ってたらしいぜ」
「『どれか』ということは、いくつか手を打っているということか…」
「引き続き何か渡してくる奴は要警戒で、ブツは処分。アイツの口に入る食べ物なんかも出来る限りチェックしておく」
「頼んだ」
「ああ。お前も付かず離れずしっかり守れ」
そうして皆で連携して万全を期すことに。
絶対にロキ陛下を殺させたりしない。
それは皆の共通した思いだ。
「あ、そうだ。そろそろ闇医者をセドリック王子に引き合わせておかないと」
ロキ陛下が手洗い後そんな事を口にした為、カークがすぐさま『知らせてきます』と言って動いた。
それから暫くしてから合流し、揃ってセドリック王子の元へと向うことに。
セキュリティの関係で流石にパーティー会場に入るのは難しい為、会場の外で待機してもらってからセドリック王子を探して連れてくることに。
こういう時同行できるのは非常に有り難い。
今回エスコートをかって出て良かったとつくづく思った。
「いた」
どうやら丁度他国の王族と話しているところのようだ。
アルフレッド妃殿下がこちらに気づいてくれたから軽く会釈すると、心得たとばかりにセドリック王子にこちらの存在を伝えてくれる。
それから程なくしてセドリック王子はこちらへと来てくれたので一緒に会場を出た。
カリン陛下はセドリック王子の前だといつも震えているから、その分こちらが周囲へと目を配りロキ陛下の安全確保に力を入れる。
怪しい者がいないかしっかり見ておかないと。
そんな俺にアルフレッド妃殿下が話し掛けてきた。
「リヒター。その…ロキ陛下ってカリン陛下と上手くいってるんだよな?」
「ええ。いつも仲良くじゃれ合っていて微笑ましいですよ」
「そっか。そうだよな。はぁ…良かった」
良かったとはどういう意味だろう?
よくはわからないが、納得してくれたなら敢えて聞く必要はないだろうか?
(ああ、そうだ)
「アルフレッド妃殿下。今回ユーツヴァルト殿とはお会いになられましたか?」
「え?ユーツヴァルトと?」
「はい」
「まだ会ってないけど?」
「今回会うご予定が?」
「う~ん。まあ一応明日会えたらいいなとは思ってるんだけど、セドがほら、耐毒薬をこれから試すだろ?だから、その症状がどう出るかで変わるかなって」
「なるほど。確かにそうですね」
「何かユーツヴァルトに用でもあったとか?伝えておこうか?」
「伝言を頼めるのでしたら是非」
「OK。なんて伝えたらいい?」
「ロキ陛下の幸せはカリン陛下の元にしかありませんので、押し付けの執着は非常に迷惑だとお伝えください」
「え?!」
「あの二人の仲を裂く気なら俺が容赦なく斬り捨てますと」
「え…えぇと?だ、大丈夫じゃないか…?」
「俺の命より大事なロキ陛下の幸せを壊す輩は問答無用で排除します。それを踏まえた上でどうぞご協力ください」
「わ、わかった。伝えておく」
「宜しくお願いします」
打てる手は全て打つ。
ここもしっかり釘を刺しておかないと。
「その…もしかして医者として接触したとかそういう感じかもしれないし、誤解か行き違いの可能性が高いから、俺が…」
「尚更質が悪いです。ロキ陛下の健康管理に口出しは無用に願いたいものです。『殺されたくなければどうか一切ちょっかいをかけてこないでいただきたい』とお伝えくださいね?妃殿下も、ご友人を俺に殺されたくはないでしょう?」
「わ、わかった!ちゃんと言っておく」
「ありがとうございます。護衛騎士の鑑であるアルフレッド妃殿下ならご理解頂けると思い、思い切って言った甲斐がありました。主人の命を守るだけではなく、幸せを守りたいと願う気持ちからの言葉です。どうぞ無礼は平にお許しください」
「そ、そっか。ちょっと過激な気もするけど、わかる気はする。俺も姫の為ならたまにちょっと過激になったりするし!ユーツヴァルトにはちゃんと伝えておくから安心してくれ。誤解させるような行動はするなって!」
「こちらは『一切手を出すな』とお伝え頂くだけで十分です。宜しくお願いしますね」
「ああ。任せてくれ!」
しっかりと胸を叩いて請け負ったアルフレッド妃殿下に笑顔で礼を伝えて気を引き締め直す。
これから先の分はこれでいいだろうが、既に仕掛けられている分に対して警戒が必要だ。
(どうか無事にガヴァムへ帰れますように)
そう思いながら、ロキ陛下周辺へと気を配ったのだった。
家族から冷たい目で見られ、使用人達からも信用されなくなった俺を、最後まで変わらず信じ励ましてくれた従姉妹だ。
彼女がいたから俺は救われたし、ロキ陛下にとっての支えになりたいと思った時、真っ先に彼女のように誰がなんと言おうと味方であろうと思った。
そんな彼女をロキ陛下に紹介するのはなんだか変な感じだ。
でも彼女なら紹介しても大丈夫だと思ったから、会場入りしてすぐにロキ陛下の姿を探した。
「リヒター。元気そうで安心したわ」
「エメラルダも」
「うふふ。誰にも言わずに家を飛び出してしまったものね。心配をかけてごめんなさい」
「いや。俺はエメラルダが幸せになってくれていればそれで満足だから」
「そう。ありがとう」
そう言った後、エメラルダはアンシャンテに嫁いでからも俺の実家の情報だけはツテを使って仕入れていたと教えてくれた。
「アンヌが離婚直前だと聞いたわ。気をつけておきなさい」
アンヌと言うのは俺の義妹だ。
俺が15の時に家に引き取られてきた、父の愛人の娘。
半分だけ血が繋がった義妹は甘え上手な子だった。
彼女は元々父には可愛がられていたし、兄にも甘えてあっという間に母まで籠絡した。
俺も最初は初めてできた妹を沢山可愛がった。
そう────あの日までは。
「リヒターお兄様。私、お兄様が好きになってしまいました」
そんな事を言いながら、潤む目で抱いてほしいと言われ、驚愕して固まってしまったのを今でも良く覚えている。
ポツポツと俺のシャツのボタンを外し、寝衣をはだけさせながら誘いをかけてくる義妹。
(これは…誰だ?)
当時はまだそんな行為をしたこともなく、ただただ、可愛がっていた義妹のあり得ない行動にショックを受けていた。
でもそれが受け入れられないことだと言うのは確かなことで、気づけば俺は彼女を突き飛ばし、触るなと言い放っていた気がする。
それから俺に拒否された妹が騒ぎ始めて、気づけば俺が悪役になっていた。
これまで信じていた相手が誰も俺を信じてくれないと言うのはかなりのショックで、正直人間不信に陥りかけてしまった。
そんな俺を支えてくれたのがエメラルダであり、ミュゼだった。
学園にいた頃から何かと気に掛けてくれて、卒業したら騎士になれと勧めてくれたのもミュゼだった。
騎士になれば王宮内の騎士の宿舎に住めるから家を出られるぞと言われて、誘われるまま騎士になった。
その後のロキ陛下との出会いはある意味俺の運命の出会いだったと言っても過言ではない。
最初は姿を見掛けるだけで遠い存在だった。
儚い印象の手の届かない人。
でも思いがけずミュゼの口利きで紹介してもらえて閨に呼ばれ、側にも置いてもらえるようになって、教育まで任せてもらえるようになった。
虐待されまともに教育されず歪んだ価値観で育ってしまったロキ陛下は、それでも一生懸命生きていた。
彼を知れば知るほど、守ってあげたい大事な存在になっていく。
ロキ陛下を見ていると、常識に縛られる必要はない。ありのままの自分で、自分が思うように精一杯生きればいいのだとそう思えたから心が楽になった。
守りたいと思ったその気持ちのまま、ロキ陛下に仕えたいと思った。
その気持ちはきっとずっとこれからも変わらない。
その上で好きになった。
だから、この先も俺はこの人の幸せだけを追求していきたいと思う。
だからこそ、害する者は排除する。
それは当然の行動だった。
「リヒター。ユーツヴァルトの側に置いたスパイから連絡が入ったぜ」
トイレに立ったカリン陛下とロキ陛下の後ろを歩いていると、そっとそんな声がかけられた。
ロキ陛下の側に裏の者達が配置されてから、非常に動きやすくなったと思う。
皆協力的だし、ロキ陛下のために積極的に動いてくれるから俺もイライラしなくて済む。
「何か動きが?」
「それが既に動いた後みたいだったんだとよ」
「……!」
「“どれかが上手くいっていれば、ロキ陛下に今夜こそ幸せを与えてあげられるだろう”って言ってたらしいぜ」
「『どれか』ということは、いくつか手を打っているということか…」
「引き続き何か渡してくる奴は要警戒で、ブツは処分。アイツの口に入る食べ物なんかも出来る限りチェックしておく」
「頼んだ」
「ああ。お前も付かず離れずしっかり守れ」
そうして皆で連携して万全を期すことに。
絶対にロキ陛下を殺させたりしない。
それは皆の共通した思いだ。
「あ、そうだ。そろそろ闇医者をセドリック王子に引き合わせておかないと」
ロキ陛下が手洗い後そんな事を口にした為、カークがすぐさま『知らせてきます』と言って動いた。
それから暫くしてから合流し、揃ってセドリック王子の元へと向うことに。
セキュリティの関係で流石にパーティー会場に入るのは難しい為、会場の外で待機してもらってからセドリック王子を探して連れてくることに。
こういう時同行できるのは非常に有り難い。
今回エスコートをかって出て良かったとつくづく思った。
「いた」
どうやら丁度他国の王族と話しているところのようだ。
アルフレッド妃殿下がこちらに気づいてくれたから軽く会釈すると、心得たとばかりにセドリック王子にこちらの存在を伝えてくれる。
それから程なくしてセドリック王子はこちらへと来てくれたので一緒に会場を出た。
カリン陛下はセドリック王子の前だといつも震えているから、その分こちらが周囲へと目を配りロキ陛下の安全確保に力を入れる。
怪しい者がいないかしっかり見ておかないと。
そんな俺にアルフレッド妃殿下が話し掛けてきた。
「リヒター。その…ロキ陛下ってカリン陛下と上手くいってるんだよな?」
「ええ。いつも仲良くじゃれ合っていて微笑ましいですよ」
「そっか。そうだよな。はぁ…良かった」
良かったとはどういう意味だろう?
よくはわからないが、納得してくれたなら敢えて聞く必要はないだろうか?
(ああ、そうだ)
「アルフレッド妃殿下。今回ユーツヴァルト殿とはお会いになられましたか?」
「え?ユーツヴァルトと?」
「はい」
「まだ会ってないけど?」
「今回会うご予定が?」
「う~ん。まあ一応明日会えたらいいなとは思ってるんだけど、セドがほら、耐毒薬をこれから試すだろ?だから、その症状がどう出るかで変わるかなって」
「なるほど。確かにそうですね」
「何かユーツヴァルトに用でもあったとか?伝えておこうか?」
「伝言を頼めるのでしたら是非」
「OK。なんて伝えたらいい?」
「ロキ陛下の幸せはカリン陛下の元にしかありませんので、押し付けの執着は非常に迷惑だとお伝えください」
「え?!」
「あの二人の仲を裂く気なら俺が容赦なく斬り捨てますと」
「え…えぇと?だ、大丈夫じゃないか…?」
「俺の命より大事なロキ陛下の幸せを壊す輩は問答無用で排除します。それを踏まえた上でどうぞご協力ください」
「わ、わかった。伝えておく」
「宜しくお願いします」
打てる手は全て打つ。
ここもしっかり釘を刺しておかないと。
「その…もしかして医者として接触したとかそういう感じかもしれないし、誤解か行き違いの可能性が高いから、俺が…」
「尚更質が悪いです。ロキ陛下の健康管理に口出しは無用に願いたいものです。『殺されたくなければどうか一切ちょっかいをかけてこないでいただきたい』とお伝えくださいね?妃殿下も、ご友人を俺に殺されたくはないでしょう?」
「わ、わかった!ちゃんと言っておく」
「ありがとうございます。護衛騎士の鑑であるアルフレッド妃殿下ならご理解頂けると思い、思い切って言った甲斐がありました。主人の命を守るだけではなく、幸せを守りたいと願う気持ちからの言葉です。どうぞ無礼は平にお許しください」
「そ、そっか。ちょっと過激な気もするけど、わかる気はする。俺も姫の為ならたまにちょっと過激になったりするし!ユーツヴァルトにはちゃんと伝えておくから安心してくれ。誤解させるような行動はするなって!」
「こちらは『一切手を出すな』とお伝え頂くだけで十分です。宜しくお願いしますね」
「ああ。任せてくれ!」
しっかりと胸を叩いて請け負ったアルフレッド妃殿下に笑顔で礼を伝えて気を引き締め直す。
これから先の分はこれでいいだろうが、既に仕掛けられている分に対して警戒が必要だ。
(どうか無事にガヴァムへ帰れますように)
そう思いながら、ロキ陛下周辺へと気を配ったのだった。
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