170 / 234
149.他国からの客人⑮ Side.ロキ&テリー
しおりを挟む
テリーという従者を念入りに探させようと、俺は騎士達に指示を出すためパーティー会場の外に出た。
カール王子とユーフェミア王女にはテリーが会場内にいないかを探してもらっている。
無事に見つかるといいのだけれど…。
そう思いながら指示を出し、兄にもその旨を伝えてもらえるよう言伝を頼んだのだけど、そのすぐ後にオスカー王子に肩を貸すようにしながら半ば背負うように移動するキュリアス王子を見掛けた。
「キュリアス王子。オスカー王子はどうかされたんですか?」
「ああ、ロキ陛下。ちょうど良いところに。オスカーは学生時代の友人なので少々愚痴を聞いていたのですが、酔い潰れてしまいまして…」
どうやら縁談が潰れたことをキュリアス王子に愚痴っていてそのまま潰れてしまったらしい。
なんだか巻き込んでしまったようで申し訳なかった。
「わかりました。休憩室をお使いになられますか?」
「いえ。このまま部屋まで運んで寝かせておこうと思うのですが、流石に一人では大変なので少しお手伝いいただけないでしょうか?」
「ええ。構いませんよ」
確かにここからオスカー王子の客室までは距離があるし、いくらオスカー王子の友人とは言えキュリアス王子にだけ任せるわけにはいかないだろう。
「リヒター。悪いが兄上にキュリアス王子と一緒にオスカー王子を部屋に運ぶと伝えてきてくれないか?」
「ロキ陛下。念のためご一緒したいのですが…」
「大丈夫だ。ほら。オスカー王子は完全に酔い潰れて眠っているし、暴れる心配もないだろう?」
「…………わかりました。すぐに後から追い掛けますので、できるだけ単独行動はなさらないでください。今回はシャイナー陛下も来ていますし、他にも陛下を狙う者が潜んでいるかもしれません。カークは付いていますが、絶対に油断はしないようにして下さい」
「大げさだな。まああのテリーという従者もまだ見つかっていないし、一応気をつけてはおこう」
「そうしてください。キュリアス王子、ロキ陛下をお願いいたします」
「ああ。任せてくれ」
そうして俺はキュリアス王子と一緒にオスカー王子を運んだのだけど、その道すがら色々とロロイアの薬についても話を聞くことができ、なかなか有意義な時間を過ごすことができた。
***
【Side.テリー】
(何故だ、何故だ、何故だ?!)
俺は今よくわからない状況に陥ってしまっている。
カール王子に謹慎とばかりに部屋に閉じ込められ、レトロンから送られてきた父からの書状にも叱責するような内容が記されていた。
取り敢えず一度国に戻り、改めて家族揃ってロキ陛下に詫びの品を手に謝罪に向かおうとも書かれてあり、イライラしてしまった。
何故自分と仲間内だけで楽しもうと持ち込んだクスリのせいでそこまでしないといけないんだと正直言って腹立たしい気持ちでいっぱいになってしまう。
確かにネイトがあんなことになって騒動にはなってしまったが、それさえなければ別に何も問題はなかったはず。
それなのに────。
「パーティーに参加するなっておかしくないか?!」
そう言った俺にネイトもフリードリヒもお前のせいだろと言わんばかりに睨んできた。
「折角ロキ陛下と親しくなって楽しい夜を過ごせる機会を持てるかもしれなかったのに!!」
そう。
最初はそんな事思っていなかったものの、俺はふとそんな可能性に思い至ったのだ。
セドリック王子の愛人で、誰でも咥えこむ淫乱なら自分にだってチャンスはあるはず。
けれどそれも接点を作れなければアピールすることすらできない。
「折角自慢できると思ったのに!」
今注目されているロキ陛下と寝たというのはそれなりに自慢にもなる。
それなのに────。
そこからは寝室に閉じこもってイライラする気持ちを落ち着けていたのだが…。
(いや。まだチャンスはあるはずだ)
パーティーは今頃ちょうど中盤くらい。
酒が入って気分も良くなっているロキ陛下と話すことができればまだチャンスはあるはず。
そう思って他の二人の目を盗んでこっそり服装を整え、部屋から脱出した。
(絶対にロキ陛下を垂らし込んで寝てみせる!)
そうして意気揚々とパーティー会場に向かったはずなのに────。
「いたか?」
「いや。逃げられた」
「絶対に殺せ。報復だ。あいつがこの国にクスリを持ち込まなければ…」
(なんだ、なんだ、なんだ?!)
黒ずくめの暗殺者風の男達が暗器を手に俺の命を狙っている。
なんとか隠れることに成功したものの、見つかったら即殺されてしまうだろう。
「ネブリスはもう終わりだ」
「闇マーケットがガヴァムの奴らに全部潰された」
「最早戦争の資金源が断たれたに等しい。このままではあっと言う間にメルケに攻め入られるぞ」
「こうなるのが怖かったからレトロンの方に持ち込んだのにっ…!奴らに口実を与えたせいで…!」
どうやら男達はガヴァムとアンシャンテの間にある国の一つ、ネブリス国の者達のようだ。
間近でヒソヒソと話される内容を聞いて、自分がここにクスリを持ち込んだせいでネブリスの闇マーケットが潰されたらしいということが分かった。
それで長らく紛争が絶えなかったネブリス国とメルケ国の戦いに終止符が打たれようとしているらしい。
(なんだよそれ?!)
たかだか数日で長年続いていた国と国の均衡を崩すなんて────ガヴァム、怖い。
しかもそのせいでこっちにしわ寄せが来るって最悪ではないだろうか?
(俺は…俺は何も悪くないのに…っ)
狙うならガヴァムのトップであるロキ陛下を狙えばいいのに、何故自分なんだと泣きたくなった。
このままでは絶対にマズい。
けれど怖くてここから動くこともできない。
(誰か…誰か助けてくれ…)
こんなことになるならずっと部屋に籠っていればよかった。
そもそもガヴァムになんて来なければよかったのだ。
それもこれも、自分をここに連れてきたカール王子が悪い。
そうして俺はブルブル震えながらひたすら息を殺して彼らをやり過ごした。
どれくらいそうしていただろう?
長かったような気もするし、短かったような気もしたが、聞こえてきた声にホッと安堵の息を漏らせたのはその相手がこの国で絶大な力を持つ相手だったからだ。
「それで?ロキはキュリアス王子と一緒にオスカー王子の部屋に?」
「はい。この後すぐに俺はロキ陛下のところへ戻りますが、カリン陛下もテリーと言う者がまだ見つかっていないのでご注意ください」
「わかった」
(カリン陛下だ!)
しかも有難いことに近衛騎士も沢山一緒に居る。
あれなら暗殺者に狙われていても助けてもらえるかも。
そう思って、会話の内容もよく聞かずにそのままそこへと飛び出した。
「カリン陛下!お助け下さい!」
「?!」
そして気づけば俺は暗殺者ではなく近衛騎士に思い切り剣を突きつけられていて、蒼白になってしまう。
「…………テリー?」
「カール王子の従者のテリーか?」
そう問われ、両手を上げながら小さくコクリと頷く。
頼むから殺さないでほしい。
正直言ってあまりの怖さにちょっとチビってしまった。
「助けて欲しい、とは?」
俺が無抵抗なことに一応は話を聞く気になってくれたのか、カリン陛下がそう尋ねてくれる。
「じ、実は…」
そうして先程暗殺者達が話していた件について説明すると、頭が痛いと言いながら頭を抱えてしまった。
「つまり、ネブリスが潰されてメルケの勝利であそこの小競り合いが終結すると…?」
「はい。恐らくは」
「…参ったな」
カリン陛下的には頭の痛い案件になってしまったらしい。
「こちらまで攻めてくるでしょうか?」
一人の近衛がカリン陛下へと尋ねる。
「読めんな。裏の連中も戦争になるなんて考えもせずネブリスのマーケットを潰したはずだ」
どうやら下手をするとメルケ国が勢いに乗ってガヴァムまで攻めてくる可能性も出てきたようだ。
「向こうからすればネブリスの者達を焚きつけるのは簡単だろうし、うちはロキのお陰でかなり経済が潤っているからな。利を狙って攻めてきても全くおかしくはない」
「…………では宰相はじめ各大臣にも情報の裏付けと対策を考えてもらわないといけませんね」
「そうだな。取り敢えずロキにすぐ話をすべきかだが…」
カリン陛下的にはそれも悩みどころらしい。
普通は国王にはすぐに話を持っていくものなのではないのだろうか?
そんな事を思いながら二人の会話を聞いていた。
カール王子とユーフェミア王女にはテリーが会場内にいないかを探してもらっている。
無事に見つかるといいのだけれど…。
そう思いながら指示を出し、兄にもその旨を伝えてもらえるよう言伝を頼んだのだけど、そのすぐ後にオスカー王子に肩を貸すようにしながら半ば背負うように移動するキュリアス王子を見掛けた。
「キュリアス王子。オスカー王子はどうかされたんですか?」
「ああ、ロキ陛下。ちょうど良いところに。オスカーは学生時代の友人なので少々愚痴を聞いていたのですが、酔い潰れてしまいまして…」
どうやら縁談が潰れたことをキュリアス王子に愚痴っていてそのまま潰れてしまったらしい。
なんだか巻き込んでしまったようで申し訳なかった。
「わかりました。休憩室をお使いになられますか?」
「いえ。このまま部屋まで運んで寝かせておこうと思うのですが、流石に一人では大変なので少しお手伝いいただけないでしょうか?」
「ええ。構いませんよ」
確かにここからオスカー王子の客室までは距離があるし、いくらオスカー王子の友人とは言えキュリアス王子にだけ任せるわけにはいかないだろう。
「リヒター。悪いが兄上にキュリアス王子と一緒にオスカー王子を部屋に運ぶと伝えてきてくれないか?」
「ロキ陛下。念のためご一緒したいのですが…」
「大丈夫だ。ほら。オスカー王子は完全に酔い潰れて眠っているし、暴れる心配もないだろう?」
「…………わかりました。すぐに後から追い掛けますので、できるだけ単独行動はなさらないでください。今回はシャイナー陛下も来ていますし、他にも陛下を狙う者が潜んでいるかもしれません。カークは付いていますが、絶対に油断はしないようにして下さい」
「大げさだな。まああのテリーという従者もまだ見つかっていないし、一応気をつけてはおこう」
「そうしてください。キュリアス王子、ロキ陛下をお願いいたします」
「ああ。任せてくれ」
そうして俺はキュリアス王子と一緒にオスカー王子を運んだのだけど、その道すがら色々とロロイアの薬についても話を聞くことができ、なかなか有意義な時間を過ごすことができた。
***
【Side.テリー】
(何故だ、何故だ、何故だ?!)
俺は今よくわからない状況に陥ってしまっている。
カール王子に謹慎とばかりに部屋に閉じ込められ、レトロンから送られてきた父からの書状にも叱責するような内容が記されていた。
取り敢えず一度国に戻り、改めて家族揃ってロキ陛下に詫びの品を手に謝罪に向かおうとも書かれてあり、イライラしてしまった。
何故自分と仲間内だけで楽しもうと持ち込んだクスリのせいでそこまでしないといけないんだと正直言って腹立たしい気持ちでいっぱいになってしまう。
確かにネイトがあんなことになって騒動にはなってしまったが、それさえなければ別に何も問題はなかったはず。
それなのに────。
「パーティーに参加するなっておかしくないか?!」
そう言った俺にネイトもフリードリヒもお前のせいだろと言わんばかりに睨んできた。
「折角ロキ陛下と親しくなって楽しい夜を過ごせる機会を持てるかもしれなかったのに!!」
そう。
最初はそんな事思っていなかったものの、俺はふとそんな可能性に思い至ったのだ。
セドリック王子の愛人で、誰でも咥えこむ淫乱なら自分にだってチャンスはあるはず。
けれどそれも接点を作れなければアピールすることすらできない。
「折角自慢できると思ったのに!」
今注目されているロキ陛下と寝たというのはそれなりに自慢にもなる。
それなのに────。
そこからは寝室に閉じこもってイライラする気持ちを落ち着けていたのだが…。
(いや。まだチャンスはあるはずだ)
パーティーは今頃ちょうど中盤くらい。
酒が入って気分も良くなっているロキ陛下と話すことができればまだチャンスはあるはず。
そう思って他の二人の目を盗んでこっそり服装を整え、部屋から脱出した。
(絶対にロキ陛下を垂らし込んで寝てみせる!)
そうして意気揚々とパーティー会場に向かったはずなのに────。
「いたか?」
「いや。逃げられた」
「絶対に殺せ。報復だ。あいつがこの国にクスリを持ち込まなければ…」
(なんだ、なんだ、なんだ?!)
黒ずくめの暗殺者風の男達が暗器を手に俺の命を狙っている。
なんとか隠れることに成功したものの、見つかったら即殺されてしまうだろう。
「ネブリスはもう終わりだ」
「闇マーケットがガヴァムの奴らに全部潰された」
「最早戦争の資金源が断たれたに等しい。このままではあっと言う間にメルケに攻め入られるぞ」
「こうなるのが怖かったからレトロンの方に持ち込んだのにっ…!奴らに口実を与えたせいで…!」
どうやら男達はガヴァムとアンシャンテの間にある国の一つ、ネブリス国の者達のようだ。
間近でヒソヒソと話される内容を聞いて、自分がここにクスリを持ち込んだせいでネブリスの闇マーケットが潰されたらしいということが分かった。
それで長らく紛争が絶えなかったネブリス国とメルケ国の戦いに終止符が打たれようとしているらしい。
(なんだよそれ?!)
たかだか数日で長年続いていた国と国の均衡を崩すなんて────ガヴァム、怖い。
しかもそのせいでこっちにしわ寄せが来るって最悪ではないだろうか?
(俺は…俺は何も悪くないのに…っ)
狙うならガヴァムのトップであるロキ陛下を狙えばいいのに、何故自分なんだと泣きたくなった。
このままでは絶対にマズい。
けれど怖くてここから動くこともできない。
(誰か…誰か助けてくれ…)
こんなことになるならずっと部屋に籠っていればよかった。
そもそもガヴァムになんて来なければよかったのだ。
それもこれも、自分をここに連れてきたカール王子が悪い。
そうして俺はブルブル震えながらひたすら息を殺して彼らをやり過ごした。
どれくらいそうしていただろう?
長かったような気もするし、短かったような気もしたが、聞こえてきた声にホッと安堵の息を漏らせたのはその相手がこの国で絶大な力を持つ相手だったからだ。
「それで?ロキはキュリアス王子と一緒にオスカー王子の部屋に?」
「はい。この後すぐに俺はロキ陛下のところへ戻りますが、カリン陛下もテリーと言う者がまだ見つかっていないのでご注意ください」
「わかった」
(カリン陛下だ!)
しかも有難いことに近衛騎士も沢山一緒に居る。
あれなら暗殺者に狙われていても助けてもらえるかも。
そう思って、会話の内容もよく聞かずにそのままそこへと飛び出した。
「カリン陛下!お助け下さい!」
「?!」
そして気づけば俺は暗殺者ではなく近衛騎士に思い切り剣を突きつけられていて、蒼白になってしまう。
「…………テリー?」
「カール王子の従者のテリーか?」
そう問われ、両手を上げながら小さくコクリと頷く。
頼むから殺さないでほしい。
正直言ってあまりの怖さにちょっとチビってしまった。
「助けて欲しい、とは?」
俺が無抵抗なことに一応は話を聞く気になってくれたのか、カリン陛下がそう尋ねてくれる。
「じ、実は…」
そうして先程暗殺者達が話していた件について説明すると、頭が痛いと言いながら頭を抱えてしまった。
「つまり、ネブリスが潰されてメルケの勝利であそこの小競り合いが終結すると…?」
「はい。恐らくは」
「…参ったな」
カリン陛下的には頭の痛い案件になってしまったらしい。
「こちらまで攻めてくるでしょうか?」
一人の近衛がカリン陛下へと尋ねる。
「読めんな。裏の連中も戦争になるなんて考えもせずネブリスのマーケットを潰したはずだ」
どうやら下手をするとメルケ国が勢いに乗ってガヴァムまで攻めてくる可能性も出てきたようだ。
「向こうからすればネブリスの者達を焚きつけるのは簡単だろうし、うちはロキのお陰でかなり経済が潤っているからな。利を狙って攻めてきても全くおかしくはない」
「…………では宰相はじめ各大臣にも情報の裏付けと対策を考えてもらわないといけませんね」
「そうだな。取り敢えずロキにすぐ話をすべきかだが…」
カリン陛下的にはそれも悩みどころらしい。
普通は国王にはすぐに話を持っていくものなのではないのだろうか?
そんな事を思いながら二人の会話を聞いていた。
12
あなたにおすすめの小説
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
全8話
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c
【完結】マジで婚約破棄される5秒前〜婚約破棄まであと5秒しかありませんが、じゃあ悪役令息は一体どうしろと?〜
明太子
BL
公爵令息ジェーン・アンテノールは初恋の人である婚約者のウィリアム王太子から冷遇されている。
その理由は彼が侯爵令息のリア・グラマシーと恋仲であるため。
ジェーンは婚約者の心が離れていることを寂しく思いながらも卒業パーティーに出席する。
しかし、その場で彼はひょんなことから自身がリアを主人公とした物語(BLゲーム)の悪役だと気付く。
そしてこの後すぐにウィリアムから婚約破棄されることも。
婚約破棄まであと5秒しかありませんが、じゃあ一体どうしろと?
シナリオから外れたジェーンの行動は登場人物たちに思わぬ影響を与えていくことに。
※小説家になろうにも掲載しております。
αからΩになった俺が幸せを掴むまで
なの
BL
柴田海、本名大嶋海里、21歳、今はオメガ、職業……オメガの出張風俗店勤務。
10年前、父が亡くなって新しいお義父さんと義兄貴ができた。
義兄貴は俺に優しくて、俺は大好きだった。
アルファと言われていた俺だったがある日熱を出してしまった。
義兄貴に看病されるうちにヒートのような症状が…
義兄貴と一線を超えてしまって逃げ出した。そんな海里は生きていくためにオメガの出張風俗店で働くようになった。
そんな海里が本当の幸せを掴むまで…
【完結】獣王の番
なの
BL
獣王国の若き王ライオネルは、和平の証として差し出されたΩの少年ユリアンを「番など認めぬ」と冷酷に拒絶する。
虐げられながらも、ユリアンは決してその誇りを失わなかった。
しかし暴走する獣の血を鎮められるのは、そのユリアンただ一人――。
やがて明かされる予言、「真の獣王は唯一の番と結ばれるとき、国を救う」
拒絶から始まった二人の関係は、やがて国を救う愛へと変わっていく。
冷徹な獣王と運命のΩの、拒絶から始まる、運命の溺愛ファンタジー!
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
結婚初夜に相手が舌打ちして寝室出て行こうとした
紫
BL
十数年間続いた王国と帝国の戦争の終結と和平の形として、元敵国の皇帝と結婚することになったカイル。
実家にはもう帰ってくるなと言われるし、結婚相手は心底嫌そうに舌打ちしてくるし、マジ最悪ってところから始まる話。
オメガバースでオメガの立場が低い世界
こんなあらすじとタイトルですが、主人公が可哀そうって感じは全然ないです
強くたくましくメンタルがオリハルコンな主人公です
主人公は耐える我慢する許す許容するということがあんまり出来ない人間です
倫理観もちょっと薄いです
というか、他人の事を自分と同じ人間だと思ってない部分があります
※この主人公は受けです
姫を拐ったはずが勇者を拐ってしまった魔王
ミクリ21
BL
姫が拐われた!
……と思って慌てた皆は、姫が無事なのをみて安心する。
しかし、魔王は確かに誰かを拐っていった。
誰が拐われたのかを調べる皆。
一方魔王は?
「姫じゃなくて勇者なんだが」
「え?」
姫を拐ったはずが、勇者を拐ったのだった!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる