【完結】王子の本命~ガヴァム王国の王子達~

オレンジペコ

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5.※薬の効果

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「さあ兄上。このお薬を飲みましょうね」

朝食を終え、ソファに腰掛けながら兄を横抱きにし、薬をそっと口の中に押し込んで水を口移しで飲ませる。

「ちゃんとごっくんしないとダメですよ?」

暗に吐き出すなと言いながら飲ませるとおとなしくこくんと飲み込んだので、いい子だと言って口の中に薬が残っていないか確かめるように舌を挿し入れて、そのまま口内を堪能してやった。

「あ…あふっ…」
「ん…ちゃんと飲み込めましたね。次はお尻ですよ」

そして今度はもう一つの薬を手にし、そのままグルンと体勢を替えさせてうつ伏せにし、そっと尻穴に指を添わせる。

「今からここにお薬を入れるので、いい子にしててくださいね?」

ちゅぷっと指を入れると兄の口から甘い声が出てくるが、それには構わず慣らすように指を奥へと挿入していく。

「柔らかいからすぐに入れても大丈夫そうですね」
「あ…あぁあ……っ」
「そんな可愛い声を出して…。先に犯してあげましょうか?」

ふつふつといけない感情が顔を出し、愉悦に満ちた顔で兄を甚振り始める。

「あ…あぁっあぁっ!気持ちいっ!気持ちいいのっ!」
「そうですか。じゃあもっと気持ち良くしてあげます」

はぁはぁと興奮しながら兄を押し倒し、そのまま狭いソファの上で奥深くまで挿入してやる。

「ひあぁあぁっ!」
「はぁっ!兄上っ…!」

パンパンと腰を押し付け奥まで犯す俺を兄は嬉しそうに受け入れてくれる。

「んぁあっ!もっとっ!もっとぉっ!!」
「ははっ…どうしようもない淫乱ですね。でも可愛いですよ」
「ひぃいいぃっ!!」

腰を突き出し結腸まで俺を受け入れた兄はイキッぱなしになりながら嬌声を上げ続けた。




「…………はぁ」

やっと尻穴に薬を入れ終え、一息つく頃にはすでに昼を回っていた。
どれだけ盛っているのだと言う話だ。
けれど可愛すぎる兄が悪い。

「さて、仕事に行くか」

取り敢えず薬で治療を始めるのだから、自分が傍に居ない間自慰ができないように兄の部屋に玩具は置かないことにした。
安全のため窓は嵌め殺しにしたし、ドアには鍵がかかるようになっているから勝手に部屋から出ることはできないようになっている。
昼食と水は部屋に用意しておくが、後は夕方に自分が戻ってくるまで兄はここで一人だ。
これでどうなるか────。

そうして部屋を出たのはいいものの、二時間ほどで呼び出しがかかる。

「ロキ様!カリン様が…!!」
「すぐに行く!」

呼ばれて向かった先の部屋では、兄がドアを叩きながら助けてと叫んでいた。

「取り敢えず俺が一人で入る。何かあれば呼ぶから外で待機していろ」
「はっ!」

そしてドアを開け、勢い余って外に出てきた兄を腕の中へと閉じ込め、そのまま抱き上げて部屋の中へと入る。

「あぁっ!待ってた!待ってたぁ…!!」

俺の姿を確認し、ギュウギュウ抱きついてくる兄。

「ご主人様!一人にしないでっ!一人にしないでぇっ!」

そんな風に縋られて、参ったと思わず天を仰ぐ。
兄は俺をわかっていてやっているのだろうか?

他の誰でもなく、自分を求めてくれているのならいいのだが…。

「兄上。寂しかったんですか?」

思わずそう尋ねると、こくりと素直に頷く兄。

「そうですか。それはすみませんでした」

そしてどうしてほしいですかと尋ねたらキスしてほしいと言われたのでそのまま深く口づけてやる。
壊れてしまった兄ではあるけれど、ことのほか可愛くて無碍にはできない。

「薬が効いていればあまり快感を感じられないでしょうが、一応挿れてあげましょうか?」

物欲しげにする兄を放っておくのも可哀想かと思い、軽く慣らしてズズッと挿れてやると嬉しそうに笑いながら俺を受け入れていく。

「あ…あぁあ……」
「特に締りが悪くなるわけでもなさそうですね」

すっかり入り込んだ男根をしっかりと締め付けてくる感覚は夜とは変わらない。
あの闇医者は何と言っていただろうか?
快楽を遠ざける薬と感覚を鈍くする薬と言っていたように思うが、それはどれくらいの効果を表すのだろう?
まだ初日だしそれほど早くは効果は現れないかもしれないなと思いながら奥を犯してやると、甘い声を上げはしたものの、夜に比べれば反応は小さいように感じられた。

「ん…いい感じに効いているようですね」

確かに快楽は遠ざかっているのだろう。
少しだけではあるが目に理性が戻ってきている気もしないではない。

「しっかり治して早く俺を思い出してくださいね?兄上」
「あっあっ…ふぅうんっ!」
「夜にもっと激しく抱いてあげますから、一度出したら終わりにしますよ?」
「はぁっ!ご主人、様っ!あ…熱いのっ、注いでっ!」
「そうですね。寂しくないようにちゃんと注いであげますよ」

そしてキスを交わしながら奥まで注いでやると兄の方も満足したように見えたので、ちゃんと夕方には戻るからと言ってまた仕事へと戻ることにした。




「ロキ王子」
「ああ、ミュゼか」
「カリン王子は……落ち着かれましたか?」
「ああ。医師に薬も処方してもらったし、きっと少しずつ良くなっていくだろう」
「そうですか…」

元々兄の補佐官だったミュゼはこれでも兄のことを心配していたのだろう。
気持ちはわからないでもない。

「暫く様子を見るが…ミュゼ。お前の伝手で俺と一緒に兄上を抱ける者を誰か紹介してくれないか?」
「……本気で仰られていますか?」
「ああ。兄上が俺以外に抱かれている姿をたまに見てみたいと思ってね」
「わかりました。探してみます」
「ああ、頼む」

そう言って、俺は今夜も兄を抱くのが楽しみだとほくそ笑んだのだった。

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