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【亡国からの刺客】
閑話13.※遠駆け
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※注意書きをあえて入れるなら、赤ちゃんプレイもどき(多分一般的?なものとは違うと思うので)がありますので、なんでもありな方だけお楽しみください。
宜しくお願いしますm(_ _)m
****************
姫がヴィンセント陛下と一緒にミラルカへと旅立った。
レオナルド皇子の結婚式のためだ。
当初はルカ殿下も連れていく予定だったけど、風疹っぽい症状が出たため敢え無く留守番に。
「アルフレッド。くれぐれもルカのこと、よろしくね」
何度も何度もそう念を押して出掛けて行った姫。
気持ちはわかるだけに胸を叩いて『任せてください』と答えておいた。
折角の帰省だし、できればゆっくりしてきてもらいたい。
こんなことでもない限り、早々母国には帰れないのだから。
ルカ殿下は最近は歩くだけではなく少し走るようになったせいで目が離せない状況だ。
乳母や他の護衛騎士達が目を配っているけれど、ちょっとでも目を離すと転んで怪我をしてしまいそう。
部屋の中なら床に分厚いカーペットを敷いたりして対処してるけど、外ではそうもいかない。
姫が心配するのも仕方のないことだろう。
(そろそろ症状も収まって元気に動き始めたみたいだし、しっかり見守っておかないとな)
そう思いながら鍛錬を終え、ルカ殿下のご機嫌伺いに部屋へと向かう俺。
今日の担当護衛騎士は3人で、侍女も3人、乳母を合わせて計7人体制でルカ殿下にはしっかりついていた。
護衛騎士は少し距離を置いた位置でルカ殿下を見守り、侍女達と乳母がルカ殿下と遊ぶのがいつものパターンなんだけど、ここにきて行動的になってきたルカ殿下が護衛騎士の方へとテテテッと走っていき、剣に興味を持って鞘に手を伸ばした。
当然護衛騎士としては触られる前にルカ殿下を抱き上げ、乳母に渡そうとしたんだけど…。
触りたかったものに触れず、乳母へと引き渡されたルカ殿下はそれはもうギャンギャン泣き出してしまった。
俺がやってきたのはちょうどそんなタイミングだったらしく、部屋の中に響き渡るルカ殿下の声を聞いて、何事かと駆け込み、事情を聴いてから思い切り脱力してしまった。
でもここで部下の行動を咎めることもできない。
護衛騎士は護衛対象を守るのが仕事であって、護衛対象の我儘を許すのは間違っているからだ。
「困ったな…」
もう少し大きくなれば小ぶりな木刀なんかを玩具代わりに渡しても大丈夫だと思うけど、ここまで小さい子供にそれをして何かあっても大問題だし、正直困ってしまった。
何か代わりになるものはないだろうか?
そう思いながら乳母や侍女達に相談したら、暫く皆でうんうん考え込んで、やがてそのうちの一人がいいことを思いついたと言わんばかりにこう言った。
「そうですわ!布に綿を詰めてはどうでしょう?形は剣の形にして、中にぎゅうぎゅうに綿を詰めればそこそこの硬さは出せるのではないでしょうか?」
「確かに!それなら怪我もしませんわ!」
どうやら侍女達は布と綿でルカ殿下の玩具を作ってお茶を濁すことにした様子。
確かに名案と言えば名案だった。
そうして俺がルカ殿下を抱き上げてあやしている間にせっせと侍女達が布やら綿やらを用意して縫いはじめ、あっという間に布でできた玩具の剣が出来上がる。
これにはルカ殿下も大喜びだ。
ぶんぶん振り回してキャッキャッと楽しそうに笑っている。
(うんうん。やっぱり赤ちゃんにはこれくらいがいいよな)
そんな風に微笑ましく見てたら、あうあう言いながら俺に相手をしろと言ってきたから、俺は乳母が持ってきた姫の扇子(こんな上等なものではなく小枝でいいと言ったら却下された)でルカ殿下の剣を受け止め、猫と戯れるかのようにあしらった。
(本当に可愛いよな~)
とてもセドの子だとは思えない。
このまま姫に似て優しい子に育ってくれたら嬉しいんだけど。
そうこうしているうちに他の護衛騎士が『そろそろ王子も会議が終わったのでは?』と言ってきたから、後は任せて俺は姫への手紙を用意してからセドの元へと向かうことに。
「セド。会議は終わったか?」
「ああ」
「そうそう。ちょっとルカ殿下の様子も見てきた。すっかり元気になって遊んでたから、陛下に手紙を書くついでがあればこの手紙も一緒に送っておいてくれ」
そう言って俺は一通の手紙をセドへと手渡した。
さっきしたためたばかりの、ルカ殿下の様子を書いた手紙だ。
これを見ればきっと姫も安心して旅を楽しめるだろう。
「お前も後でちゃんと様子を見に行ってやれよ?」
そう言えばセドはこれまで殆どルカ殿下と触れ合ってこなかった。
姫がいない今、これはある意味親子の絆を深めるチャンスなんじゃと思いそう声を掛けると、案外素直な答えが返ってきて驚いた。
「…そうだな。お前が行くなら一緒に行こう」
(もっと一刀両断にされると思ったのに…)
もしかしてこれはセド的に、我が子に興味はあるけど、接し方がわからない的な戸惑いがあるのでは?
それなら是非協力しなければと張り切って『たまには抱っこしたり遊んだりしてやれよな』と父親らしいことを教えて、もっと自覚も持てと発破をかけ、セドをルカ殿下の元へと連れて行った。
でもいくら接し方がわからなくても、いきなり泣いてる子供に静かに泣けと言って殺気を飛ばす奴があるか?!
あまりのショックに気絶したぞ?!
セドは泣き疲れて寝たなんて言ってるけど、どう見ても気絶してるから!
その場にいた侍女達も騎士達も全員ドン引きだ。
今更抱っこで誤魔化しても無駄だから!
いや、でもある意味これ以上怯えなくて済んだと思った方が平和的か?
変にトラウマになっても困るし、複雑だ。
もしかしたら連れてこない方が良かったのかもしれない。
でも親子としての触れ合いは大事だって誰かが言っていた気もするし…悩む。
(やっぱセドの性格を直して出直すのが一番だな!)
そうだそうしよう。
ちょうどルカ殿下の部屋を出て自室に戻ったところで『俺は子と戯れるよりお前と戯れたい』と言って剣を手にしてきたから、これはチャンスだと嬉々として話に乗った。
「お前のその性根を俺が叩き直してやる!」
その上で俺がセドを立派な父親にしてやろう。
勿論簡単ではないだろうしすぐには無理だと思うけど、これから手合わせの時の勝利特権をルカ殿下のために使おう。
何度も触れ合う時間を作れば流石のセドもちょっとは成長するだろう。
「俺が勝ったら今度ルカ殿下とちゃんと遊んでやること!」
今日はまずその第一歩だ!
(絶対に勝つ!)
だから俺はそう気合を入れたのに、こっちの気持ちなんて全く考えもせず、セドは相変わらずおかしなことを口にしてきた。
「なら、俺が勝ったら遠駆けした先で青姦だ。わかったな?」
(遠駆けはいい。でも青姦ってなんだ、青姦って?!)
「は…はぁ?!」
(そんな鬼畜な条件、誰が呑むか!)
「誰が遠駆け先で抱かれるかぁ!」
「お前を好きに抱くのは俺の権利だ。諦めろ!」
こうして双方全く引かないまま打ち合いをしたんだけど、最後の最後にセドにしてやられてしまった。
メチャクチャ悔しい!!
「最悪だ!!」
「俺は満足だ。今夜は仕事で遅くなる。ゆっくりどこで犯されたいか考えておくんだな」
そう言ってセドは仕事に戻った。
でもそんなことを言われてもどこで犯されたいとかないから!
シャワーを浴びながら散々悪態をついて、飯をかっ込んでそのまま寝た。
明日は絶対逃がしてもらえないんだし、しっかり睡眠をとって体力を回復しておかないと。
そして迎えた翌朝。
久しぶりに馬に乗るのはメチャクチャ気持ちよくて、いい気分転換になった。
今日はこのまま普通に遠駆けだけ楽しんで帰ったらダメだろうか?
(う~ん…でもこんな広々したところで剣を振ったら絶対気持ちいいよな)
連れてきてもらったのは凄く見晴らしがいい丘の上。
風が気持ちよく吹き抜けていて最高だ。
そこで仲良く腹ごしらえをして、今は俺の膝枕でセドが寛いでる感じ。
でも俺としてはもう少し腹がこなれたら、セドと思い切り打ち合いがしたくて仕方がなかった。
「セド…剣振りたい」
「ククッ…言うと思った」
どうやらセドは俺が好きそうな場所を選んで連れてきてくれたらしい。
それがなんだかくすぐったくて嬉しかった。
それから好きなだけ打ち合いをして、満足したところでそよそよと揺れる草の上に大の字で寝転ぶ。
そしたらセドが俺の上に乗って来て、そっと唇をふさいできて、なんだかんだそのまま抱かれる羽目に。
(こんな場所で?!)
そう思って抵抗してみたけど、それが悪かったのか正常位で挿れた後、よいしょと持ち上げられて対面座位に持ち込まれ、そのままイヤイヤと言っていたら『開放的な場所で抱かれるのが嫌ならあっちの木の陰に行くか』と言って歩き出した。
これ、俺が苦手だって知ってるくせに!!
逆向きにされたら凄く羞恥心が煽られるから嫌だけど、こっち向きはこっち向きでセドに抱っこされてるみたいで恥ずかしいんだ!
しかもセド任せにしたら鬼畜なことに奥まで問答無用ではめ込んでくるから、そうされないように必死でぎゅうぎゅう抱きついて奥まで刺さらないようにしないと危ない。
でもセド的にはそれが甘えてもらってるようで嬉しいんだと言っていた。
なんだよ。普通にイチャつきたいって言えばいいのに。
「は…あぁ…セドっ」
「可愛い俺のアル。やはりルカを抱き上げるよりお前を抱き上げる方がいいな」
(変な比べ方するなよ…!)
「あ…はぁっ!んぅっ!」
「後はなんだったか…ああ、遊んでやったり、啼いたらあやすんだったな。任せろ。お前なら俺の殺気も嬉々として受け入れてくれるし、沢山可愛がってやろう」
「へ?!」
(気のせいか『泣く』の字が違うくないか?!)
そこからセドは嬉々として俺を虐めて焦らして殺気を時折狙って放ち、これでもかと啼かせてきた。
「い、や…っ!も、奥、抜いてっ!」
「よしよし、いい子だ」
「んぁあっ!そこ、もぅ、焦らさない、でっ!ひぁあっ!」
「ククッ。たっぷり遊んでやるぞ?ミルクが欲しくなったら言え。好きなだけ飲ませてやるからな」
(何プレイだよ?!)
「あ…あぁ、んっ!はぁ…そこっ!ダメっ!」
「気持ち良さそうだな、アル。もっとしがみついてたっぷり甘えてこい。俺はルカに甘えられるよりお前に甘えられたい」
「ひぁあっ!」
グッと腰を押しつけながら穿ってかき混ぜて、弱いところを小刻みに擦り上げられながら与えられる快感に身悶えさせられる。
「や…やだ…」
気持ち良すぎて突かれる度に潮がピュピュッと飛んでしまう。
「も…やめて……」
「怒らないから漏らしてもいいぞ?」
「だ、誰が漏らすかっ!」
「ほら、そう怒るな」
そう言って、あやすように何度もチュッチュと優しいキスを落とされた。
完全に遊ばれている。
(くそぉおおっ!)
俺は絶対赤ちゃんプレイなんかしてやらないからな!
そんな風に心の中で叫びながら、俺は今日もセドに振り回されたのだった。
****************
※セドなりの意趣返しに翻弄されるアルフレッドのお話でした。
宜しくお願いしますm(_ _)m
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姫がヴィンセント陛下と一緒にミラルカへと旅立った。
レオナルド皇子の結婚式のためだ。
当初はルカ殿下も連れていく予定だったけど、風疹っぽい症状が出たため敢え無く留守番に。
「アルフレッド。くれぐれもルカのこと、よろしくね」
何度も何度もそう念を押して出掛けて行った姫。
気持ちはわかるだけに胸を叩いて『任せてください』と答えておいた。
折角の帰省だし、できればゆっくりしてきてもらいたい。
こんなことでもない限り、早々母国には帰れないのだから。
ルカ殿下は最近は歩くだけではなく少し走るようになったせいで目が離せない状況だ。
乳母や他の護衛騎士達が目を配っているけれど、ちょっとでも目を離すと転んで怪我をしてしまいそう。
部屋の中なら床に分厚いカーペットを敷いたりして対処してるけど、外ではそうもいかない。
姫が心配するのも仕方のないことだろう。
(そろそろ症状も収まって元気に動き始めたみたいだし、しっかり見守っておかないとな)
そう思いながら鍛錬を終え、ルカ殿下のご機嫌伺いに部屋へと向かう俺。
今日の担当護衛騎士は3人で、侍女も3人、乳母を合わせて計7人体制でルカ殿下にはしっかりついていた。
護衛騎士は少し距離を置いた位置でルカ殿下を見守り、侍女達と乳母がルカ殿下と遊ぶのがいつものパターンなんだけど、ここにきて行動的になってきたルカ殿下が護衛騎士の方へとテテテッと走っていき、剣に興味を持って鞘に手を伸ばした。
当然護衛騎士としては触られる前にルカ殿下を抱き上げ、乳母に渡そうとしたんだけど…。
触りたかったものに触れず、乳母へと引き渡されたルカ殿下はそれはもうギャンギャン泣き出してしまった。
俺がやってきたのはちょうどそんなタイミングだったらしく、部屋の中に響き渡るルカ殿下の声を聞いて、何事かと駆け込み、事情を聴いてから思い切り脱力してしまった。
でもここで部下の行動を咎めることもできない。
護衛騎士は護衛対象を守るのが仕事であって、護衛対象の我儘を許すのは間違っているからだ。
「困ったな…」
もう少し大きくなれば小ぶりな木刀なんかを玩具代わりに渡しても大丈夫だと思うけど、ここまで小さい子供にそれをして何かあっても大問題だし、正直困ってしまった。
何か代わりになるものはないだろうか?
そう思いながら乳母や侍女達に相談したら、暫く皆でうんうん考え込んで、やがてそのうちの一人がいいことを思いついたと言わんばかりにこう言った。
「そうですわ!布に綿を詰めてはどうでしょう?形は剣の形にして、中にぎゅうぎゅうに綿を詰めればそこそこの硬さは出せるのではないでしょうか?」
「確かに!それなら怪我もしませんわ!」
どうやら侍女達は布と綿でルカ殿下の玩具を作ってお茶を濁すことにした様子。
確かに名案と言えば名案だった。
そうして俺がルカ殿下を抱き上げてあやしている間にせっせと侍女達が布やら綿やらを用意して縫いはじめ、あっという間に布でできた玩具の剣が出来上がる。
これにはルカ殿下も大喜びだ。
ぶんぶん振り回してキャッキャッと楽しそうに笑っている。
(うんうん。やっぱり赤ちゃんにはこれくらいがいいよな)
そんな風に微笑ましく見てたら、あうあう言いながら俺に相手をしろと言ってきたから、俺は乳母が持ってきた姫の扇子(こんな上等なものではなく小枝でいいと言ったら却下された)でルカ殿下の剣を受け止め、猫と戯れるかのようにあしらった。
(本当に可愛いよな~)
とてもセドの子だとは思えない。
このまま姫に似て優しい子に育ってくれたら嬉しいんだけど。
そうこうしているうちに他の護衛騎士が『そろそろ王子も会議が終わったのでは?』と言ってきたから、後は任せて俺は姫への手紙を用意してからセドの元へと向かうことに。
「セド。会議は終わったか?」
「ああ」
「そうそう。ちょっとルカ殿下の様子も見てきた。すっかり元気になって遊んでたから、陛下に手紙を書くついでがあればこの手紙も一緒に送っておいてくれ」
そう言って俺は一通の手紙をセドへと手渡した。
さっきしたためたばかりの、ルカ殿下の様子を書いた手紙だ。
これを見ればきっと姫も安心して旅を楽しめるだろう。
「お前も後でちゃんと様子を見に行ってやれよ?」
そう言えばセドはこれまで殆どルカ殿下と触れ合ってこなかった。
姫がいない今、これはある意味親子の絆を深めるチャンスなんじゃと思いそう声を掛けると、案外素直な答えが返ってきて驚いた。
「…そうだな。お前が行くなら一緒に行こう」
(もっと一刀両断にされると思ったのに…)
もしかしてこれはセド的に、我が子に興味はあるけど、接し方がわからない的な戸惑いがあるのでは?
それなら是非協力しなければと張り切って『たまには抱っこしたり遊んだりしてやれよな』と父親らしいことを教えて、もっと自覚も持てと発破をかけ、セドをルカ殿下の元へと連れて行った。
でもいくら接し方がわからなくても、いきなり泣いてる子供に静かに泣けと言って殺気を飛ばす奴があるか?!
あまりのショックに気絶したぞ?!
セドは泣き疲れて寝たなんて言ってるけど、どう見ても気絶してるから!
その場にいた侍女達も騎士達も全員ドン引きだ。
今更抱っこで誤魔化しても無駄だから!
いや、でもある意味これ以上怯えなくて済んだと思った方が平和的か?
変にトラウマになっても困るし、複雑だ。
もしかしたら連れてこない方が良かったのかもしれない。
でも親子としての触れ合いは大事だって誰かが言っていた気もするし…悩む。
(やっぱセドの性格を直して出直すのが一番だな!)
そうだそうしよう。
ちょうどルカ殿下の部屋を出て自室に戻ったところで『俺は子と戯れるよりお前と戯れたい』と言って剣を手にしてきたから、これはチャンスだと嬉々として話に乗った。
「お前のその性根を俺が叩き直してやる!」
その上で俺がセドを立派な父親にしてやろう。
勿論簡単ではないだろうしすぐには無理だと思うけど、これから手合わせの時の勝利特権をルカ殿下のために使おう。
何度も触れ合う時間を作れば流石のセドもちょっとは成長するだろう。
「俺が勝ったら今度ルカ殿下とちゃんと遊んでやること!」
今日はまずその第一歩だ!
(絶対に勝つ!)
だから俺はそう気合を入れたのに、こっちの気持ちなんて全く考えもせず、セドは相変わらずおかしなことを口にしてきた。
「なら、俺が勝ったら遠駆けした先で青姦だ。わかったな?」
(遠駆けはいい。でも青姦ってなんだ、青姦って?!)
「は…はぁ?!」
(そんな鬼畜な条件、誰が呑むか!)
「誰が遠駆け先で抱かれるかぁ!」
「お前を好きに抱くのは俺の権利だ。諦めろ!」
こうして双方全く引かないまま打ち合いをしたんだけど、最後の最後にセドにしてやられてしまった。
メチャクチャ悔しい!!
「最悪だ!!」
「俺は満足だ。今夜は仕事で遅くなる。ゆっくりどこで犯されたいか考えておくんだな」
そう言ってセドは仕事に戻った。
でもそんなことを言われてもどこで犯されたいとかないから!
シャワーを浴びながら散々悪態をついて、飯をかっ込んでそのまま寝た。
明日は絶対逃がしてもらえないんだし、しっかり睡眠をとって体力を回復しておかないと。
そして迎えた翌朝。
久しぶりに馬に乗るのはメチャクチャ気持ちよくて、いい気分転換になった。
今日はこのまま普通に遠駆けだけ楽しんで帰ったらダメだろうか?
(う~ん…でもこんな広々したところで剣を振ったら絶対気持ちいいよな)
連れてきてもらったのは凄く見晴らしがいい丘の上。
風が気持ちよく吹き抜けていて最高だ。
そこで仲良く腹ごしらえをして、今は俺の膝枕でセドが寛いでる感じ。
でも俺としてはもう少し腹がこなれたら、セドと思い切り打ち合いがしたくて仕方がなかった。
「セド…剣振りたい」
「ククッ…言うと思った」
どうやらセドは俺が好きそうな場所を選んで連れてきてくれたらしい。
それがなんだかくすぐったくて嬉しかった。
それから好きなだけ打ち合いをして、満足したところでそよそよと揺れる草の上に大の字で寝転ぶ。
そしたらセドが俺の上に乗って来て、そっと唇をふさいできて、なんだかんだそのまま抱かれる羽目に。
(こんな場所で?!)
そう思って抵抗してみたけど、それが悪かったのか正常位で挿れた後、よいしょと持ち上げられて対面座位に持ち込まれ、そのままイヤイヤと言っていたら『開放的な場所で抱かれるのが嫌ならあっちの木の陰に行くか』と言って歩き出した。
これ、俺が苦手だって知ってるくせに!!
逆向きにされたら凄く羞恥心が煽られるから嫌だけど、こっち向きはこっち向きでセドに抱っこされてるみたいで恥ずかしいんだ!
しかもセド任せにしたら鬼畜なことに奥まで問答無用ではめ込んでくるから、そうされないように必死でぎゅうぎゅう抱きついて奥まで刺さらないようにしないと危ない。
でもセド的にはそれが甘えてもらってるようで嬉しいんだと言っていた。
なんだよ。普通にイチャつきたいって言えばいいのに。
「は…あぁ…セドっ」
「可愛い俺のアル。やはりルカを抱き上げるよりお前を抱き上げる方がいいな」
(変な比べ方するなよ…!)
「あ…はぁっ!んぅっ!」
「後はなんだったか…ああ、遊んでやったり、啼いたらあやすんだったな。任せろ。お前なら俺の殺気も嬉々として受け入れてくれるし、沢山可愛がってやろう」
「へ?!」
(気のせいか『泣く』の字が違うくないか?!)
そこからセドは嬉々として俺を虐めて焦らして殺気を時折狙って放ち、これでもかと啼かせてきた。
「い、や…っ!も、奥、抜いてっ!」
「よしよし、いい子だ」
「んぁあっ!そこ、もぅ、焦らさない、でっ!ひぁあっ!」
「ククッ。たっぷり遊んでやるぞ?ミルクが欲しくなったら言え。好きなだけ飲ませてやるからな」
(何プレイだよ?!)
「あ…あぁ、んっ!はぁ…そこっ!ダメっ!」
「気持ち良さそうだな、アル。もっとしがみついてたっぷり甘えてこい。俺はルカに甘えられるよりお前に甘えられたい」
「ひぁあっ!」
グッと腰を押しつけながら穿ってかき混ぜて、弱いところを小刻みに擦り上げられながら与えられる快感に身悶えさせられる。
「や…やだ…」
気持ち良すぎて突かれる度に潮がピュピュッと飛んでしまう。
「も…やめて……」
「怒らないから漏らしてもいいぞ?」
「だ、誰が漏らすかっ!」
「ほら、そう怒るな」
そう言って、あやすように何度もチュッチュと優しいキスを落とされた。
完全に遊ばれている。
(くそぉおおっ!)
俺は絶対赤ちゃんプレイなんかしてやらないからな!
そんな風に心の中で叫びながら、俺は今日もセドに振り回されたのだった。
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※セドなりの意趣返しに翻弄されるアルフレッドのお話でした。
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