二人格は生活に困る

黒咲 空気

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第1章 神からの贈り物

42話 多重対戦その3

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アスタロイドvsミレス
「はぁー」と言いながら汚れてしまった服を気にしているようであった。このことを利用してアスタロイドは、見えないぐらいの氷の線をまたまた生み出してステルス攻撃を仕掛けた。
どんどん巡っていく氷の線はミレスに届きそうになるが当たりそうな距離で粉々になっていた。それは、ミレスがピストルの引き金を引いたからだ。アスタロイドは焦った。
「どういうことだ。なぜ引き金を引いただけで発射していないのに関わらず攻撃が無効化されたんだ」
「簡単です。このピストルは二つのモードがありそのうちの一つが誰かによって生み出された物質は無効化されるモードが発動された」
「まじかよ」
手段がまた一つなくなったことに対して残念がってしまった一瞬を見逃さなかったのかミレスは、重力エリアをアスタロイドの右腕のみに発生させた。
そこには明確な狙いがありはまってしまった。
「ぐはぁ~腕がもげるように重力が掛かっている」
立ち上がらないと行けないアスタロイドと下に行く右腕は反発しあい結果、右腕がもげてなくなってしまった。
「あらあら無くなりましたね。どうします」
「なら俺は、こうする」
やれやれとしているミレスに本気のダッシュをかまし左腕のところ付近に冷気を集中させナックルを作り出しミレスに攻撃を仕掛けたがスッと避けられてしまった。
それでもアスタロイドは、笑顔で拳を床へとぶつけて振動を発生させた。
「振動を発生させて何をするのです?」
「振動そんなの関係ないね」
後ろから出た氷柱はミレスからは全く見えず背中に刺さるように命中した。
「はぁぁぁやってくれましたね」
重力エリアを作り出して片方は刺さった氷柱をもう一方は、アスタロイド全体にだし両方とも壁に向かう重力に変わっている。アスタロイドは抵抗する力すらなくかべにはりつけにされてしまった。
「最後に残す言葉は?」
「お前、重力エリアを二つ使ったな」
「ハァ!これが狙いか私にふたつ使わせることが元からの計画か」
「お嬢さんは記憶があやふやだったりする」
「うるさい」
壁を壊しグラウンドの端っこへと吹っ飛び気絶してしまった。
「私としたことにダメージを喰らいすぎましたし対象を逃がしてしまいました。できるだけ死人は作るなと言われているので帰りましょうかね」

アスタロイドvsミレス
勝者 ミレス

そして時間は戻り
アレックvs玄宗へと続く
次回
輝きと力

パラレル情報
使用者 ミレス
パラレル名 「追加されていくノルマのように」
効果 自分の指定したエリアを重力がとても強いエリアとして最大2つまで作り出すことができ更には重力の向きの変更が可能
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