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武人祭
学生たちの顔合わせ
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『――というわけで、今回はここ、コノハ学園に君たちは集まってもらったわけだが……」
他の学校学園の人たちが集まる中に俺たちも混ざると、学園長がステージに上がってあらかじめ用意していた教壇に立って話し始めていた。
背が低いせいで教壇の後ろに台座があるらしく、「よいしょ」と言って上って顔を出す学園長。
最初はみんな、「誰この幼女?」みたいな訝しげな表情をしていたが、幼い子供とは思えない立ち振る舞いをする学園長を見て気を引き締めていた。
「君たちには武人祭で戦う前に一度、顔を合わせて親睦を深めてもらおうってわけさ」
「コノハ学園学園長」
すると一人のお嬢様風の制服を着た女の子が手を挙げて意見を言おうとする。
「君は?」
「セイカ女学園、三年筆頭クルシア・エンベレンツです」
「ふむ、それで何か言いたいことでも?」
「この集会に意味を見出せないのですが」
うわっ、ハッキリ言うなぁ……
クルシア・エンベレンツと名乗った少女は金色の長髪をしていて釣り目。
他にも赤い長髪の子、水色や黒の短髪をした子、緑色の髪の後ろを半分だけ伸ばした珍しい髪形をした子など色彩様々だった。
「派手さで言えば一番ですわね、あの方たち」
うちのチームで一番派手な髪色と髪形をしたリリスがそんなことを言い出す。
メルトがいたら絶対に口喧嘩になっていただろうけど、この場にはいないし誰も何もツッコミを入れないので俺も言わないでおく。
「意味はさっき言った通りだ。君たちは武人祭で戦う敵同士とはいえ学生……これを機に気の合う友人を作っても良し、さらなる高みを目指すためにライバルを作って互いに競い合うも良し!ということを趣旨としているんだよ」
「バカらしいですね」
学園長の言葉に、これまたハッキリと意見を言うクルシアさん。
同じチームにいる他の人たちも同意見らしく、否定することなく腕を組んだり堂々とした佇まいをしている。
「何がバカらしいのかな、クルシアさん?」
一方、あまりにもハッキリと否定された学園長は、笑顔でそう返した。優しい感じはするけど、ちょっと怒ってるように見える気もする。
「武人祭に挑む前に、自らの手の内を晒すような危険は避けるべきだと思います。もちろんコノハ学園学園長であるあなたの言葉を全て否定するわけではありませんが、『仲良くする』などは相手に隙を与えることになりかねませんので……」
「フンッ、やっぱり女の考えだね」
クルシアさんの発言に異議を唱えるように、一人の男の人が会話に入っていった。
魔術師っぽいフードを被って根暗な見た目をした人に、クルシアさんを含めたセイカ女学園の人たち全員がその人を睨み付ける。
「いきなりなんですか、あなたは……?」
「いきなりなのは君も変わらないだろうに……それともさっきの発言は、自分たちの実力に自信がないからなのかい?」
「なんですって!?」
男の人の発言に、赤毛の女の人が激昂する。
そしてさらに他から彼女たちを煽るような発言が出てくる。
「くだらん!手の内がバレれば勝てないような実力しか持ち合わせていないのなら、それだけの実力だったということだ!」
「この……言わせておけば!」
サイの体と同じくらいの大きさをした体格の男の言葉にセイカ女学園の人たちとの空気が一気に悪くなり、一発触発の空気が流れていた。ああ、マズいなぁ……
「マズい、ですわね」
俺の思っていたことをそのまま口に出してくれるリリス。
リナもこの険悪なムードに気圧されてオドオドしてるし、サイはさっきから表情が変わらなさ過ぎて何を考えてるのかわからない。
ミーナさんなんて何でもないといった風に欠伸をしていた。
「いいんですか、アレ放っておいて?学園長が今にも泣きそうな顔してますけど」
「胃がやられてる顔してるね。でも大丈夫、昨日もアヤトが学園長に胃薬あげてたし」
ミーナさんがそう言って笑う。
いや、学園長の胃もヤバそうだけど、それよりこの人たちをこのままにしていいのだろうか……?
そうこうしているうちに、状況がさらに悪化する。
「だったらあなたたちはどうなのですか?力任せに剣や拳を振り回す、ネチネチといやらしく戦う……きっとどうせ作戦の一つも考える頭も持ち合わせていないのでしょうね、野蛮なあなた方は……」
クルシアさんが歪めた笑みを浮かべ、挑発するような発言をしてしまう。それが火蓋を切る原因となる。
「この……!」
大男とそのチームの人たちが拳を握り、セイカ女学園の人たちも自らの武器に手をかける。
周囲にいる他の学園の人たちもその空気に当てられたからか、次々に武器を構え始めてしまう。これはもう止まらないかな……
一応自衛のために、俺も腰の剣に手を置く――
「……君たち、一回黙ろうか?」
「「っ!?」」
決して大きくなく、しかし強く重い声を発して尋常じゃない目力で彼女らを睨む学園長。
その雰囲気を見た俺は、殺気を発した師匠と同じ寒気を感じる。さっきまで騒いでいた他の人も黙ってしまっているし、もしかしたら同じことを思ったのかもしれない。
普段の学園長、それに俺たちが魔族大陸に向かう時に怒ったとも違っていた。
「悪いけど、今は負傷を肩代わりする結界は張ってなくてね。それに君たち学生は他の学園や親御さんから『預かっている身』だ。個人的な感情も入ってるけど、君たちのためにも君たちの気分でここを血で汚すのは僕が許さないよ」
「もう……しわけありません……出過ぎた真似をしました……」
クルシアさんが怯えた様子で後ずさりし、数人を除いたほとんどの生徒も黙り込んでしまう。
さすが元SSランクの冒険者……見た目なんて問題にならないくらいの貫禄を感じてしまう。
すると学園長はすぐに笑顔に戻る。
「うん、わかってくれたのならいい……さて、自由時間に入る前に武人祭の説明をある程度しておこうか?」
いつもの様子で学園長が説明を始める。
何人かがさっきの威圧で委縮してしまって話が耳に入ってるかはわからないけど、武人祭のルールはこうだった。
「各学園学校から五人ずつ出場し、怪我を負わない結界内で好きなだけ暴れろ!動けなくなったり、指定された試合リングから出たら負け!……っていうシンプルなルールだ。うちの生徒は少しルールの違う模擬戦をしてたから、間違えないようにね?」
このお通夜みたいな空気な中、ただ一人だけテンションの高い学園長が俺たちに視線を向けてウィンクしてきた。客観的に見ると異様な光景である。
しばらくして学園長の話も終わり、俺たちは落ち着きを取り戻しながら生徒同士の会話が始まっていた。
ある生徒は気が合う仲間を探し出したり、またあるものは男女問わずナンパ紛いのことをしたり……
後者は微妙だが、学園長が何も言わないところを見るとそれもまた交流の一つなのだろうと思える。
しかしやはりというべきか、クルシアさん率いるセイカ女学園の人たちは誰とも口を利くこともなく孤立してしまっていた。
「……って、俺たちも人のことを言えないか……」
「何を言い出してるんですの?」
そして俺たちも他校の人たちとは話しておらず、チーム内で雑談していた。
俺は眉をひそめて聞いてきたリリスに「いや」と答えて他愛のない会話を続けた。
「武人祭に出場できるって聞いた時は嬉しくて舞い上がってたけど、実際にこういう場になると場違い感が凄いなって」
「そう?たしかに強そうな人はいるけど、緊張するほどじゃない」
「ミーナさん、は高等部だし、慣れてると思うけど……私たち、はまだ、中等部です、から……」
ミーナさんの言葉にリナがそう言い、「年上、ってだけで、ちょっと怖い……かも?」と呟く。
するとリリスが腕を組みながら自らの大きな胸を持ち上げ、フフンと得意げに微笑む。
「そんなもの関係ありませんわ。あくまでここにいるのは大会の出場者で、年齢の上下関係などは存在しないのですから……それに堂々としていれば私たちが中等部だと気付き難いものです。大会前から気持ちで負けていては話になりませんわ!」
「おー、さすがリリス。やっぱ貴族は社交場とかで慣れてんのか?」
俺がパチパチと拍手して言うと、リリスは髪をなびかせながら「当然です」と答える
「アーリア家の名に泥を塗らない程度の心得はあります。その辺り、メア様ももちろん――」
リリスは口にしようとしたが、普段の言動を目にしていた彼女は恐らくそれを思い出し、その先の言葉をつぐむ。
ああ、そうだろうな。メアさんが普段取っている言動は、平民の俺から見ても名前に泥しか塗ってないものなのだから。
「――ともかく、相手を調子に乗らせないためにはまず、『自分は負けてない』と思い込んで自信を持つことです。そうして相手にへりくだり過ぎた態度さえ取らなければ、見下されるようなことは少ないでしょう」
露骨に話題を戻そうとするリリス。他の人もその先にどんな言葉が出てくるのかは理解できていたらしく、苦笑いを浮かべていた。
「うん、そう……だね。私も頑張ってみる、ね」
リナは微笑みながら小さくガッツポーズをし、そう言った。
他の学校学園の人たちが集まる中に俺たちも混ざると、学園長がステージに上がってあらかじめ用意していた教壇に立って話し始めていた。
背が低いせいで教壇の後ろに台座があるらしく、「よいしょ」と言って上って顔を出す学園長。
最初はみんな、「誰この幼女?」みたいな訝しげな表情をしていたが、幼い子供とは思えない立ち振る舞いをする学園長を見て気を引き締めていた。
「君たちには武人祭で戦う前に一度、顔を合わせて親睦を深めてもらおうってわけさ」
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他にも赤い長髪の子、水色や黒の短髪をした子、緑色の髪の後ろを半分だけ伸ばした珍しい髪形をした子など色彩様々だった。
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「バカらしいですね」
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同じチームにいる他の人たちも同意見らしく、否定することなく腕を組んだり堂々とした佇まいをしている。
「何がバカらしいのかな、クルシアさん?」
一方、あまりにもハッキリと否定された学園長は、笑顔でそう返した。優しい感じはするけど、ちょっと怒ってるように見える気もする。
「武人祭に挑む前に、自らの手の内を晒すような危険は避けるべきだと思います。もちろんコノハ学園学園長であるあなたの言葉を全て否定するわけではありませんが、『仲良くする』などは相手に隙を与えることになりかねませんので……」
「フンッ、やっぱり女の考えだね」
クルシアさんの発言に異議を唱えるように、一人の男の人が会話に入っていった。
魔術師っぽいフードを被って根暗な見た目をした人に、クルシアさんを含めたセイカ女学園の人たち全員がその人を睨み付ける。
「いきなりなんですか、あなたは……?」
「いきなりなのは君も変わらないだろうに……それともさっきの発言は、自分たちの実力に自信がないからなのかい?」
「なんですって!?」
男の人の発言に、赤毛の女の人が激昂する。
そしてさらに他から彼女たちを煽るような発言が出てくる。
「くだらん!手の内がバレれば勝てないような実力しか持ち合わせていないのなら、それだけの実力だったということだ!」
「この……言わせておけば!」
サイの体と同じくらいの大きさをした体格の男の言葉にセイカ女学園の人たちとの空気が一気に悪くなり、一発触発の空気が流れていた。ああ、マズいなぁ……
「マズい、ですわね」
俺の思っていたことをそのまま口に出してくれるリリス。
リナもこの険悪なムードに気圧されてオドオドしてるし、サイはさっきから表情が変わらなさ過ぎて何を考えてるのかわからない。
ミーナさんなんて何でもないといった風に欠伸をしていた。
「いいんですか、アレ放っておいて?学園長が今にも泣きそうな顔してますけど」
「胃がやられてる顔してるね。でも大丈夫、昨日もアヤトが学園長に胃薬あげてたし」
ミーナさんがそう言って笑う。
いや、学園長の胃もヤバそうだけど、それよりこの人たちをこのままにしていいのだろうか……?
そうこうしているうちに、状況がさらに悪化する。
「だったらあなたたちはどうなのですか?力任せに剣や拳を振り回す、ネチネチといやらしく戦う……きっとどうせ作戦の一つも考える頭も持ち合わせていないのでしょうね、野蛮なあなた方は……」
クルシアさんが歪めた笑みを浮かべ、挑発するような発言をしてしまう。それが火蓋を切る原因となる。
「この……!」
大男とそのチームの人たちが拳を握り、セイカ女学園の人たちも自らの武器に手をかける。
周囲にいる他の学園の人たちもその空気に当てられたからか、次々に武器を構え始めてしまう。これはもう止まらないかな……
一応自衛のために、俺も腰の剣に手を置く――
「……君たち、一回黙ろうか?」
「「っ!?」」
決して大きくなく、しかし強く重い声を発して尋常じゃない目力で彼女らを睨む学園長。
その雰囲気を見た俺は、殺気を発した師匠と同じ寒気を感じる。さっきまで騒いでいた他の人も黙ってしまっているし、もしかしたら同じことを思ったのかもしれない。
普段の学園長、それに俺たちが魔族大陸に向かう時に怒ったとも違っていた。
「悪いけど、今は負傷を肩代わりする結界は張ってなくてね。それに君たち学生は他の学園や親御さんから『預かっている身』だ。個人的な感情も入ってるけど、君たちのためにも君たちの気分でここを血で汚すのは僕が許さないよ」
「もう……しわけありません……出過ぎた真似をしました……」
クルシアさんが怯えた様子で後ずさりし、数人を除いたほとんどの生徒も黙り込んでしまう。
さすが元SSランクの冒険者……見た目なんて問題にならないくらいの貫禄を感じてしまう。
すると学園長はすぐに笑顔に戻る。
「うん、わかってくれたのならいい……さて、自由時間に入る前に武人祭の説明をある程度しておこうか?」
いつもの様子で学園長が説明を始める。
何人かがさっきの威圧で委縮してしまって話が耳に入ってるかはわからないけど、武人祭のルールはこうだった。
「各学園学校から五人ずつ出場し、怪我を負わない結界内で好きなだけ暴れろ!動けなくなったり、指定された試合リングから出たら負け!……っていうシンプルなルールだ。うちの生徒は少しルールの違う模擬戦をしてたから、間違えないようにね?」
このお通夜みたいな空気な中、ただ一人だけテンションの高い学園長が俺たちに視線を向けてウィンクしてきた。客観的に見ると異様な光景である。
しばらくして学園長の話も終わり、俺たちは落ち着きを取り戻しながら生徒同士の会話が始まっていた。
ある生徒は気が合う仲間を探し出したり、またあるものは男女問わずナンパ紛いのことをしたり……
後者は微妙だが、学園長が何も言わないところを見るとそれもまた交流の一つなのだろうと思える。
しかしやはりというべきか、クルシアさん率いるセイカ女学園の人たちは誰とも口を利くこともなく孤立してしまっていた。
「……って、俺たちも人のことを言えないか……」
「何を言い出してるんですの?」
そして俺たちも他校の人たちとは話しておらず、チーム内で雑談していた。
俺は眉をひそめて聞いてきたリリスに「いや」と答えて他愛のない会話を続けた。
「武人祭に出場できるって聞いた時は嬉しくて舞い上がってたけど、実際にこういう場になると場違い感が凄いなって」
「そう?たしかに強そうな人はいるけど、緊張するほどじゃない」
「ミーナさん、は高等部だし、慣れてると思うけど……私たち、はまだ、中等部です、から……」
ミーナさんの言葉にリナがそう言い、「年上、ってだけで、ちょっと怖い……かも?」と呟く。
するとリリスが腕を組みながら自らの大きな胸を持ち上げ、フフンと得意げに微笑む。
「そんなもの関係ありませんわ。あくまでここにいるのは大会の出場者で、年齢の上下関係などは存在しないのですから……それに堂々としていれば私たちが中等部だと気付き難いものです。大会前から気持ちで負けていては話になりませんわ!」
「おー、さすがリリス。やっぱ貴族は社交場とかで慣れてんのか?」
俺がパチパチと拍手して言うと、リリスは髪をなびかせながら「当然です」と答える
「アーリア家の名に泥を塗らない程度の心得はあります。その辺り、メア様ももちろん――」
リリスは口にしようとしたが、普段の言動を目にしていた彼女は恐らくそれを思い出し、その先の言葉をつぐむ。
ああ、そうだろうな。メアさんが普段取っている言動は、平民の俺から見ても名前に泥しか塗ってないものなのだから。
「――ともかく、相手を調子に乗らせないためにはまず、『自分は負けてない』と思い込んで自信を持つことです。そうして相手にへりくだり過ぎた態度さえ取らなければ、見下されるようなことは少ないでしょう」
露骨に話題を戻そうとするリリス。他の人もその先にどんな言葉が出てくるのかは理解できていたらしく、苦笑いを浮かべていた。
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リナは微笑みながら小さくガッツポーズをし、そう言った。
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