最強の異世界やりすぎ旅行記

萩場ぬし

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武人祭

光の適性

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 こちらでの予告を忘れてしまい、誠に申し訳ございません!
 現在掲載されている「最強の異世界やりすぎ旅行記」の2巻が、本日9月21日に出荷されます。
 早いところであれば今日中、地域によっては明日明後日に店頭へ並べられると思います。
 その後、26日に2巻に書籍化される該当部分内容のレンタルが開始され、同時に範囲に入る「奴隷」~「二人の魔王」が取り下げられます。
 尚、ミランダの過去も2巻に含まれるので、削除させていただきます。

 ーーーー

 ユウキたちが学園に編入する事になっている当日、念のため寝坊しないようにそれぞれの部屋へと起こしに行った。
 まずはユウキ。

 「おい、起きてるか?」

 扉越しに声をかけると返事が返ってくる。

 「おう、おはよう。もう着替えた。変なとこないか見てくれないか?」

 扉を開いて、そこに立っている制服姿のユウキ。
 心配そうに自分の服を確認していた。

 「ズボンが反対だぞ」
 「え、マジで?」
 「嘘だ、問題ない。飯はできてるから」

 軽い冗談を言ってユウキの「おい」というツッコミを聞き流しつつ、他の部屋へと行く。

 「あーしさん、準備できてるか」

 俺がそう声をかけると扉が勢いよく開かれ、ドヤ顔で制服を着ているあーしさんが全身鏡の前にいた。

 「どーよ?あーしの制服姿。可愛いっしょ?」

 身だしなみを整えながらきいてくる

 「ああ、似合ってる。あーしさんも問題ないみたいだな、朝食できてるから下りてこいよ」

 軽く流したのが気に入らなかったか、部屋を出ていく際にあーしさんが頬を膨らませているのが見えた。
 チユキは・・・・・・寝る必要のない悪魔に寝坊の心配は必要ないだろうし、どうせ着替えた姿をカイトに見せに行こうとするだろう。

 「うおっ!?なんですか、チユキさん!」

 と遠くから聞こえる。ほら、やっぱり。
 そういう事で、残りはノクトだけだ。
 ラピィたちの部屋を通り過ぎ、ノクトの部屋の扉をノックする。

 「はーい!」

 ノクトの声で返事が聞こえる。
 ノックした手をそのままドアノブにかけ、扉を開けた先に制服を着終えたノクトが待ってましたとばかりに目の前で手を後ろに回して待ち構えていた。
 完全に女の子の絵面である。

 「どうかな、兄さん・・・・・・似合ってるかな?」

 しかも首を傾げながら目をウルウルさせて心配そうに見上げてくる。そんなに男を落としたいのか、こいつは・・・・・・。

 「兄さん?」
 「ああ、まぁ・・・・・・似合ってる。似合っているが・・・・・・男装だな」
 「そんなー・・・・・・」

 正直な感想を言うと、がっくりと肩を落とすノクト。
 こいつには悪いが、元が元だから女子が男の制服を着てるようにしか見えない。

 「とりあえず可愛いって言っとくわ」
 「~~~~ッ!もうっ!もうっ!」

 ノクトが頬を膨らませてポコポコ叩いてくる。こういうのを無自覚でやっているんだから驚きだよ。
 話もそこそこに、ノクトと一緒にリビングの食卓へと足を運ぶ。
 そこにはすでにユウキとあーしさん、制服を着たチユキやカイトたちも食べ始めていた。

 「おぉ、先に食べてる・・・・・・今度はどこの可愛い子を引っかけてきた?」

 本当にノクトだというのがわからなかったようで、本気でその質問をするユウキ。
 あーしさんもニヤニヤしながら口を開く。

 「え、ノクトっしょ?なんで男の制服着てるし?」
 「もう!みんな、いい加減にしないと怒るよ!」

 ノクトは頬を膨らませてそう言いながら、ランカの隣へと座る。

 「でもですね・・・・・・あなたの容姿が完全に少女だから仕方ないですよ。妹が兄の服を着てるようにしか見えませんって」
 「ランカさんまで・・・・・・うぅ、もっと兄さんたちみたいに男っぽかったらなぁ・・・・・・」

 嘆きながら、出された目玉焼きを頬張るノクト。
 多分、これから学園に行っても同じような扱いを受けるだろうし、諦めろ。
 するとランカが「そういえば」と言って俺の方を見る。

 「私たちの分の制服、本当に頼んだのですか?」
 「おう、お前とフィーナの分をな。学園の休み明けには届きそうだ」
 「は?あたしの分も?なんでよ」

 俺たちの会話を聞いていたフィーナが割り込む。

 「念のため?もし気が変わったとかしてた時のためにな」
 「余計な事ばっか・・・・・・制服作るのにもお金かかるんでしょ?ただの無駄遣いじゃない」
 「いいよ、気が変わった時のためだからな」
 「物好きね」

 少し嬉しそうに溜め息を吐くフィーナ。

 「・・・・・・あ、そういや、入学費とか学費ってどうするんだ?この世界の金なんて銅貨一枚も持ってないけど」

 ユウキが心配そうに聞いてきた。

 「お前らは俺の独断で編入させるから、俺が出しておいた。これからのも気にしなくていいし。ちなみに俺とメア、ミーナの三人はメアの爺さんが出してくれてて、ノワールやココアは人間じゃないって事で特例だ。制服も着てないしな」
 「・・・・・・なんか、悪いな」

 バツが悪そうに苦笑いするユウキ。
 金を持ってるとは言え、やはり同級生に学費を出してもらう、っていうのは抵抗があるのか。

 「気にするなって。それともイリアに頼んでみるか?ユウキを無理矢理連れてきた責任もあるし、父親がなんとかしてくれるだろ」
 「あー・・・・・・なんかそういう責任を負わせるってのは気が引けるな」

 お人好しめ・・・・・・いや、イリアが美人だからか?
 まぁ、俺が出した方が後腐れなさそうだし、別にいいんだけど。
 するとウルやルウが、羨ましそうにユウキたちを見ていた。
 あいつらも通わせたいのは山々なんだが、何せ問題が多い。
 イジメもだが、それによってあいつら自身の自制が効かせずに暴走してしまった場合、惨事になる事は目に見えている。
 ウルとルウには悪いが、屋敷以外で目を離すのは無理だろう。
 それもまた今度、学園長に相談してみるかな。
 そしてそろそろ飯を食い終わろうとしたところで、アルズが俺の横にフヨフヨと浮きながらやってくる。

 「ねーねー、アヤト!今日も付いてっていい?」
 「また体の中に入るんだろ?」

 ココアは本人の希望で実体化して一緒に学園に行っているが、基本的に精霊というのは人前に姿を現さない。
 人前に出るという事は過剰なストレスを感じるらしく、ココアもアルズ同様に俺の体へ入っている日もある。
 ただそれでも、興味というのには勝てないようで、いつも俺の横にいようとする。

 「俺はいいが・・・・・・思ったんだが、俺以外の体の中には入れないのか?」
 「どうだろうな」

 今度はオルドラが腕を組みながら歩いてやってくる。本人はわかってないだろうが、その姿でいるだけで威圧をたっぷり感じるのだ。

 「我らは主人の、契約主の体にしか入れない。それに・・・・・・体に入るのは『同調』というのだが、同調するにはその者が持つ魔法の適性と波長と合わなければ我らが弾かれてしまうのだ。そもそもアヤト殿のように同調しやすい体質でなければ、人間と同調すること自体珍しいのだ」
 「そっか。じゃあ、カイトたちに付いてやる事もできないか・・・・・・」
 「いや、試してみるのもいいのではないか?ただ、少なくともわしはアヤト以外に同調できる者はーー」

 オルドラが視線を視線を泳がす。
 波長はともかく、属性が合うって言ったら同じく光の属性を持つ奴だろう?
 光属性を持つのってたしか希少じゃなかったか?それがこの中になんて・・・・・・

 「

 オルドラはそう言ってランカとレナを指差した。

 「「・・・・・・へ?」」

 声を重ねてみんな驚く。
 当人であるレナは考えが追い付かずフリーズし、ランカはそれを聞いても平然として飯を食い続けていた。
 そしてほぼ全員の視線が注がれたレナは、頭の整理ができてないまま首を傾げて声を漏らす。

 「・・・・・・ふぇ?」
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