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4章
9話目 後編 ダンジョンの主
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って、そんな現実逃避してる場合じゃねえ!
「なんで勝手に扉が閉まったんだよ!?」
「言ってなかったっけ?この部屋に入ってダンジョンの主と戦い始めたら、その部屋の扉は閉まって戦いが終わるまで開かないって」
「全部何一つ言っとらんわ!そんなドジキャラ、お前には似合わんぞ!というかどうすんだ、この状況!?」
「はっはっはっ、これはもうみんな一蓮托生だね!」
ルフィスさんが楽しそうにそう言いながらボクシング選手のような構えを取る。
こいつらとそんな一蓮托生するなんて嫌なんだけど……というかこいつらが死んでも俺だけは絶対生きてここから出てやるからな!
「《主よ、我らに敵の攻撃を阻む壁を――プロテクト》!」
するとマルスが何かの言葉を口にし、あいつ自身と俺、ルフィスさんの体の周りに透明な壁のようなものが一瞬見える。
「今のは奇跡なのか?」
「そう、彼は教会で奇跡を使えるようにしてもらい、身体強化の奇跡をいくつか使えるんだ。しかもそれを極めていて、今の僕たちはかなり頑丈になってるはずだよ!」
ルフィスさんがそう言ってマッスルポーズをする。この人は元から頑丈そうだし、隕石を食らっても生きてたって言われたって驚かないかもな。
「それじゃあ、行くよ!」
「うん!」
マルスの言葉にルフィスさんが呼応して走り出した。
……すげぇな。
俺は戦いを挑んでいくマルスたちの姿を見て、素直にそう思った。
なんでさっきまで苦しんでたはずなのに、お前らは動けるんだ?
なんでこんな化け物を相手にして臆せずにいられる?
痛くないのか?怖くないのか?
……いや、痛いに決まってる。怖いに決まってるだろう。
あいつらと俺との違いはこれまで戦ってきたかどうか、経験の差だ。
だけど俺だって負けちゃいないはずだ。
思い出せ、今までのことを。
ファンタジーじゃなくとも俺も戦ってきたじゃないか、人間という化け物と。
あんな悪意の塊みたいな奴らとこの尻尾が九本あって図体のデカイだけの狐の何が違う?
俺は無理矢理、口角を引き上げて笑ってみせた。
奮い立たせろ、自分を。
むしろわかりやすいじゃないか。倒せばいいだけの明確で敵が目の前にいるのだから。
さて、問題は……何から手を付ければいいかだ。
すでに戦闘が始まってるマルスたちの様子を見ると、もはや漫画の世界にでもいるんじゃないかってくらいに人間が空中を移動して九尾と戦っている。
実際に空を飛んでるわけじゃなくて、ただ壁を蹴ってジャンプして縦横無尽に跳んでるだけなんだけど、もう人間の枠を飛び越してるよね?
あれなの?人間を超越するぞーって言って変なデザインの仮面でも被った?人間やめたの?
しかも九尾の方も尻尾からビームみたいなの出てるんですけど。
この中で俺にできることってなんだよ……
……あの九尾の足元を掻き回してみるか?
体を変化させることができればもっとまともに戦えると思うが、それはできるだけ隠しておきたいしな。
なら早速行動に移してみるか。
――――
「ルフィスさん、そっち行くよ!」
九尾の意識がルフィスを捉えたことをマルスが知らせる。
「了解!」
ルフィスは笑顔で答え、九本ある尻尾を槍のように尖らせて放つ九尾の攻撃を全て避けて向かった。
マルスもまた引っ掻きや噛み付きなど巧みに潜り抜け、身の丈ほどある大剣を片手で軽々振るう。
しかしそれぞれが放った攻撃は金属にでも当てたかのような音を立て、刃や拳がほとんど通っていなかった。
「硬い……!」
「ね☆……だとしても僕の技が効かない理由にはならないけど!」
ルフィスは再び両方の拳を握り締め、九尾の腹部に当てた。
「《掌底波》!」
ルフィスがそう口にすると、爆発音のようなズドンという音と共に九尾が数メートル浮いた。
「っ……!?」
予想外の衝撃に九尾は目を見開く。
痛みを与えられたことにより九尾はルフィスを睨む。
しかしその目の前にマルスが現れ、九尾の目に大剣を突き刺した。
「――――っ!」
「ぐっ!?」
悲鳴に似た叫びが上がり、九尾を中心とした衝撃波が引き起こされ、マルスたちが吹き飛ばされてしまう。
マルスは壁に足を付けて受け身を取りながら地面へ着地し、ルフィスはされるがまま壁に衝突するが何事もなかったかのようにマルスと同じように着地する。
「さすがダンジョンの主ってところかな?今まで戦ってきた魔物より数段強い!」
ルフィスが首をポキポキ鳴らして嬉しそうに楽観的な言い方をする。
対してマルスは困った表情を浮かべていた。
「本当にね。仮にこんな魔物が外に出てしまったら、町への被害は少なからずあっただろうね」
「魔王の行進」によるダンジョン外に出る魔物にはダンジョンの主も含まれている。
「……そういえばヤタ君は?」
短くも激しい攻防を繰り広げていたマルスたちは忘れていた彼のことを思い出し、周囲を見渡す。
「……あっ、いた」
犬で言うお座りをしている状態の九尾の視線が向いていない足元にヤタはいた。
「彼は……何をしてるんだろう?」
マルスたちの目から見たヤタは戦いを挑んでいるというより、持ち前の短剣で足を突っついたりして何かを試しているようだった。
終いにはイラつき、子供の如く九尾の足に噛み付いていた。
「あれが彼なりの戦い方なんだよ、きっと。可愛いね♪」
「あはは……」
決して勇猛とは言えないその姿にルフィスがフォローするようなことを言うが、マルスは苦笑いを浮かべる。
しかし――
「っ!?オオォォォォォンッ!!」
「な、なんだ?」
九尾が突然苦しむような叫びを上げる。
そして横に倒れ込み、悲痛な声を出しながら暴れ始めた。
そんな九尾の下敷きになる直前にヤタがマルスたちの元へ走って逃げていった。
「何をしたんだ、ヤタ君?」
「何、よくあるやり方だ。傷を作って毒を流し込んでやっただけ。まぁ、こんな図体だから効くかどうか半信半疑だったけど、効果は抜群だったみたいだな」
「どんな毒だったらこんなに即効で効くのか興味があるね……」
激しく暴れて苦しむ九尾を見て、ルフィスが興味深そうにそう呟く。
それもそのはず。その「毒」とはヤタの体内で常に作られているウイルスであり、その効果は生物の中で瞬時に数を増やして宿主の体を細胞から作り替えてしまうほど。
通常の生物であれば自我を保てず、細胞から崩壊してしまい、所謂ゾンビになってしまうからである。つまり生物としての死を迎える。
それを彼らが知らないのも当然のことであった。
「ま、ちょっとしたツテがあるからな。それよりあいつはまだ死なないのか?」
ヤタが眉をひそめて九尾を見る。
その視線の先では苦しそうに呼吸をする九尾がよろけながらも立ち上がり、マルスたちを睨んでいた。
……正確にはヤタ一人を。
「そう簡単にはいかないね……でももう虫の息なんじゃないかな?」
「もう一押し、頑張ろう!」
「おう、頑張ってくれ。俺はもう十分だろ」
ヤタが中腰で怠そうにその場に留まろうとする。
「ははっ、そうだね。十分やってくれたよ。あとは僕たちに任せて――」
マルスがそう言って大剣を構えた瞬間、彼らの方を見ていたヤタの背中を何かが貫いた。
「あ……?」
痛みを感じずに衝撃を食らったヤタは、自らが貫かれたのだと理解するのに判断が遅れる。
ヤタはそのまま引っ張り上げられ、九尾の口から放たれた光線が直撃してしまう。
「なんで勝手に扉が閉まったんだよ!?」
「言ってなかったっけ?この部屋に入ってダンジョンの主と戦い始めたら、その部屋の扉は閉まって戦いが終わるまで開かないって」
「全部何一つ言っとらんわ!そんなドジキャラ、お前には似合わんぞ!というかどうすんだ、この状況!?」
「はっはっはっ、これはもうみんな一蓮托生だね!」
ルフィスさんが楽しそうにそう言いながらボクシング選手のような構えを取る。
こいつらとそんな一蓮托生するなんて嫌なんだけど……というかこいつらが死んでも俺だけは絶対生きてここから出てやるからな!
「《主よ、我らに敵の攻撃を阻む壁を――プロテクト》!」
するとマルスが何かの言葉を口にし、あいつ自身と俺、ルフィスさんの体の周りに透明な壁のようなものが一瞬見える。
「今のは奇跡なのか?」
「そう、彼は教会で奇跡を使えるようにしてもらい、身体強化の奇跡をいくつか使えるんだ。しかもそれを極めていて、今の僕たちはかなり頑丈になってるはずだよ!」
ルフィスさんがそう言ってマッスルポーズをする。この人は元から頑丈そうだし、隕石を食らっても生きてたって言われたって驚かないかもな。
「それじゃあ、行くよ!」
「うん!」
マルスの言葉にルフィスさんが呼応して走り出した。
……すげぇな。
俺は戦いを挑んでいくマルスたちの姿を見て、素直にそう思った。
なんでさっきまで苦しんでたはずなのに、お前らは動けるんだ?
なんでこんな化け物を相手にして臆せずにいられる?
痛くないのか?怖くないのか?
……いや、痛いに決まってる。怖いに決まってるだろう。
あいつらと俺との違いはこれまで戦ってきたかどうか、経験の差だ。
だけど俺だって負けちゃいないはずだ。
思い出せ、今までのことを。
ファンタジーじゃなくとも俺も戦ってきたじゃないか、人間という化け物と。
あんな悪意の塊みたいな奴らとこの尻尾が九本あって図体のデカイだけの狐の何が違う?
俺は無理矢理、口角を引き上げて笑ってみせた。
奮い立たせろ、自分を。
むしろわかりやすいじゃないか。倒せばいいだけの明確で敵が目の前にいるのだから。
さて、問題は……何から手を付ければいいかだ。
すでに戦闘が始まってるマルスたちの様子を見ると、もはや漫画の世界にでもいるんじゃないかってくらいに人間が空中を移動して九尾と戦っている。
実際に空を飛んでるわけじゃなくて、ただ壁を蹴ってジャンプして縦横無尽に跳んでるだけなんだけど、もう人間の枠を飛び越してるよね?
あれなの?人間を超越するぞーって言って変なデザインの仮面でも被った?人間やめたの?
しかも九尾の方も尻尾からビームみたいなの出てるんですけど。
この中で俺にできることってなんだよ……
……あの九尾の足元を掻き回してみるか?
体を変化させることができればもっとまともに戦えると思うが、それはできるだけ隠しておきたいしな。
なら早速行動に移してみるか。
――――
「ルフィスさん、そっち行くよ!」
九尾の意識がルフィスを捉えたことをマルスが知らせる。
「了解!」
ルフィスは笑顔で答え、九本ある尻尾を槍のように尖らせて放つ九尾の攻撃を全て避けて向かった。
マルスもまた引っ掻きや噛み付きなど巧みに潜り抜け、身の丈ほどある大剣を片手で軽々振るう。
しかしそれぞれが放った攻撃は金属にでも当てたかのような音を立て、刃や拳がほとんど通っていなかった。
「硬い……!」
「ね☆……だとしても僕の技が効かない理由にはならないけど!」
ルフィスは再び両方の拳を握り締め、九尾の腹部に当てた。
「《掌底波》!」
ルフィスがそう口にすると、爆発音のようなズドンという音と共に九尾が数メートル浮いた。
「っ……!?」
予想外の衝撃に九尾は目を見開く。
痛みを与えられたことにより九尾はルフィスを睨む。
しかしその目の前にマルスが現れ、九尾の目に大剣を突き刺した。
「――――っ!」
「ぐっ!?」
悲鳴に似た叫びが上がり、九尾を中心とした衝撃波が引き起こされ、マルスたちが吹き飛ばされてしまう。
マルスは壁に足を付けて受け身を取りながら地面へ着地し、ルフィスはされるがまま壁に衝突するが何事もなかったかのようにマルスと同じように着地する。
「さすがダンジョンの主ってところかな?今まで戦ってきた魔物より数段強い!」
ルフィスが首をポキポキ鳴らして嬉しそうに楽観的な言い方をする。
対してマルスは困った表情を浮かべていた。
「本当にね。仮にこんな魔物が外に出てしまったら、町への被害は少なからずあっただろうね」
「魔王の行進」によるダンジョン外に出る魔物にはダンジョンの主も含まれている。
「……そういえばヤタ君は?」
短くも激しい攻防を繰り広げていたマルスたちは忘れていた彼のことを思い出し、周囲を見渡す。
「……あっ、いた」
犬で言うお座りをしている状態の九尾の視線が向いていない足元にヤタはいた。
「彼は……何をしてるんだろう?」
マルスたちの目から見たヤタは戦いを挑んでいるというより、持ち前の短剣で足を突っついたりして何かを試しているようだった。
終いにはイラつき、子供の如く九尾の足に噛み付いていた。
「あれが彼なりの戦い方なんだよ、きっと。可愛いね♪」
「あはは……」
決して勇猛とは言えないその姿にルフィスがフォローするようなことを言うが、マルスは苦笑いを浮かべる。
しかし――
「っ!?オオォォォォォンッ!!」
「な、なんだ?」
九尾が突然苦しむような叫びを上げる。
そして横に倒れ込み、悲痛な声を出しながら暴れ始めた。
そんな九尾の下敷きになる直前にヤタがマルスたちの元へ走って逃げていった。
「何をしたんだ、ヤタ君?」
「何、よくあるやり方だ。傷を作って毒を流し込んでやっただけ。まぁ、こんな図体だから効くかどうか半信半疑だったけど、効果は抜群だったみたいだな」
「どんな毒だったらこんなに即効で効くのか興味があるね……」
激しく暴れて苦しむ九尾を見て、ルフィスが興味深そうにそう呟く。
それもそのはず。その「毒」とはヤタの体内で常に作られているウイルスであり、その効果は生物の中で瞬時に数を増やして宿主の体を細胞から作り替えてしまうほど。
通常の生物であれば自我を保てず、細胞から崩壊してしまい、所謂ゾンビになってしまうからである。つまり生物としての死を迎える。
それを彼らが知らないのも当然のことであった。
「ま、ちょっとしたツテがあるからな。それよりあいつはまだ死なないのか?」
ヤタが眉をひそめて九尾を見る。
その視線の先では苦しそうに呼吸をする九尾がよろけながらも立ち上がり、マルスたちを睨んでいた。
……正確にはヤタ一人を。
「そう簡単にはいかないね……でももう虫の息なんじゃないかな?」
「もう一押し、頑張ろう!」
「おう、頑張ってくれ。俺はもう十分だろ」
ヤタが中腰で怠そうにその場に留まろうとする。
「ははっ、そうだね。十分やってくれたよ。あとは僕たちに任せて――」
マルスがそう言って大剣を構えた瞬間、彼らの方を見ていたヤタの背中を何かが貫いた。
「あ……?」
痛みを感じずに衝撃を食らったヤタは、自らが貫かれたのだと理解するのに判断が遅れる。
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