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あって無いようなもの
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裏ギルドねぇ……
俺はどこからツッコミを入れようか迷った。
「まず言いたいことが一つ、俺はそこに入ると決めたわけじゃないぞ。実力を試すっつってお前らが勝手に襲いかかってきただけだし。あと俺の質問に答えてもらってない。その暗殺ギルドとやらに入る前に説明をしてもらえるか?入るかどうかを決めるのはそれからだ」
最初に襲ってきた男の回復が終わり、立ち上がってリーシアを見ながらそう言う。
対して彼女は眉間にシワを寄せて渋い顔をしていた。
「普通ならここに来た時点で『はい、そうですか』で返さないんだけど……」
リーシアがそこまで言うと周囲の様子を見る。
周りでは意気消沈した奴らが椅子に座り直したり、出入り口から出て行く奴らがいた。
「さっきは制圧って形で無力化されたけど、もしあんたが本気になれば……」
「間違いなくここは血の海となるでしょう。もしここにいる者たちの一人一人に災害級や災厄級の魔物を一蹴して倒せるだけの力が備わっているのならば対抗するか逃亡できるでしょうが……」
ジークが割り込んで結論を口にしてリーシアが乾いた笑いを浮かべながら首を横に振る。
「ま、無理でしょうね。災害級なら逃げるので手一杯だし、災害級なんて出会ったら即全滅するわ。つまり今噂されてるのは尾ヒレが付いてるとかじゃなく、むしろそれ以上に強いってことよね?」
「間違いなく」
「はぁ……そう……」
リーシアが諦めたように溜め息を吐く。ここに来てしばらく経つけど、まだ変な噂が出回っているのか?
俺の噂って今どうなってるんだろうか……知りたいようで知りたくない。
「……でもさ、ジークがここに連れて来たんなら一応ここは信用できる場所なんだよな?」
「ほほ、意外と信用されているようで嬉しいですね。まぁ実際、何の罪も無いの者を断罪するようなギルドではないので安心してください」
「人を殺しているのには変わらないけどね」
ジークの言葉にリーシアが皮肉っぽくそう言って同意する。
「あたしらの仕事は国の害になる奴の駆除。基本は魔族の上層部がターゲットになるけど、獣人や人間だって殺す。そして対象が他種族の場合は種族問題に発展しかねないから、もし失敗しようものなら見限られて助けられることは一切ないし、状況によっては最初から捨て駒にされることだってある……つまり汚れ役ってことさ」
「……なるほど。じゃあ、俺にとってはいつものことってことだな」
俺の考えが思い過ごしの杞憂だったとわかりホッとすると、二人から妙な表情で視線が送られる。
「あー……もしかしてここ以外の裏ギルドに所属してたりする?」
なぜかやっちまった感な雰囲気を出すリーシアがそう聞いてくる。
「いいや、ギルドには所属してない。ただウチの家庭環境がちと特殊でな、ギルドじゃないけど家族経営でギルドをしてたみたいなもんなんだよ」
非公式でありながら国家から認められた正式な組織として扱われていたのが俺たち「柏木家」だ。
大抵色んなことをしてきたが、その中には悪人相手とはいえ殺人も含まれている。
だから他の裏稼業をしてる奴らからは「掃除屋」だとか「殲滅人」だとか「死神」なんて呼ばれていたりもしていたこともあった。
こういうギルドのような会社組織のようなものではなかったから細かいルールはなく、受けたい依頼を受けるという形で成り立っていた。
まぁ、そんな我が儘が通ったのもウチの家族が全員優秀だったってこともあるからなんだろうけど。
「それじゃあ仕事の請け負う形はどうなってるんだ?冒険者のギルドと同じように自分で選ぶのか?」
「いいえ、ここでは自分では選べない。上のお偉いさんが依頼を出してきて、それをあたしが請け負って誰かを選ぶ。選ぶ基準はソイツに見合ってると判断したものか、依頼人本人が名指しで指名してくるかのどちらか……大抵は前者よ」
「断ることは?」
「できないこともないけど、その場合は誰かが代わりにやるだけよ。もしそれがあなたの大切な人で殺したくないからって理由でも依頼人者が依頼自体を撤回しない限り行動に移すわ。そしてそれを無理矢理阻止しようと言うのなら、それこそこのギルドだけじゃなく大陸中の魔族を敵に回すことになる……それだけは覚えておいて」
リーシアは「そうならないことを願うけどね」と付け加えて力無く笑う。
こういう融通の利かないところがあるから組織に属するってのは面倒臭いんだよな……なんでジークは俺をここに連れて来たんだろうか?
「……ああ、そうだ。ついでにもう一つ聞くんだけど、ここでの揉め事に対する規則はどうなってる?特にメンバー同士では」
さっき回復させた男が立ち上がる気配を感じながらリーシアに聞く。
「一応それぞれの自己責任ってことにしてるわ、どちらかが死んでも恨みっこ無し。でも明らかに片方が言いがかりだったり、やり過ぎな言動の場合は止めるし相応の処罰があるけど……」
リーシアが視線を俺の背後の男に向け、そいつが放つ殺気で察したようだ。
男のいる後ろを振り返ると、何やら巫女とかが持ってそうな札を手にしていた。
その札が光りを帯び、視界では僅かにしか捉えられないくらいの薄い膜のようなものが男を覆う。
よく見ると小さい六角形で一つ一つが形成されていて、言い表すなら「結界」というのが適切だろう。
そして男は血走った目つきで殺る気満々だ。
「つまり手を出されたらやり返していいってわけだな?」
「あまり頷きたくはないけど……まぁ、仕方ない。あたしが煽ったせいでもあるしね。でも椅子とか備品は壊さないでよ」
せめて被害は最小限にとのこと。まぁ、アイツの頭に血が上って突っ込むことしかしないのならすぐに終わるからそんな心配ないんだけど。
しかしあの結界みたいなやつがどういう効果があるのかが気になるな。
試しに魔法で一粒の小石を作り、親指で弾いて男の方へ飛ばしてみた。
小石が結界のようなものに当たると、鉄に当たったようなカーンという音が鳴って弾かれる。
「奇襲だけが暗殺者だと思うなよっ!」
怒りを秘めつつも得意げにそう言って短剣を両手に構えて飛びかかってくる男。
堂々と正面から突っ込んでくるみたいだが、さすがに何か仕掛けてくるだろうと予想しつつ力を入れて蹴りを入れてみる。
――メキッ
妙な音が鳴るのと同時に男は反対方向へ吹き飛んでいき、ギルドの外へ消えていった。
「……あの変な札みたいやつの効果は結局なんだったんだ?」
「『吸収壁』よ。ダメージや衝撃を吸収してほぼ無効化する、はずなんだけど……」
「今見た様子、ダメージは軽減したみたいですが完全に緩和することは叶わなかったようですね。どうやらあの壁では彼の力を吸収し切れないようですね」
「まさに災害級の魔物顔負けな馬鹿力ですね!」
俺の疑問にリーシアとジークが説明してくれ、マヤルは褒めてるのか貶してるのかわからない感想を口にする。馬鹿力は余計だ。
しかし直接触っても何ともないのか。だったらもっと遠慮せずぶん殴っていいんだな。
ぶっ飛ばした男を追って外へ出ると、地面にうずくまって嗚咽をしていた。
周囲では突然男が吹っ飛んできて困惑している者が多いようだ。
そしてその男に向けられていた視線が出入り口から出てきた俺に移される。
驚いた様子ではあるがこちらへ干渉しようとする気はなさそうだ。止める気もなければ加わる気もないらしい。
「げほっげほっ……なん、で……札の効果がないんだ……?」
札の方が不良品だと思い込む男。その彼の前に立つ。
目が合うと男は舌打ちをし、手をかざして静電気のようなものを放ってくる。
電気は俺に当たる前に小さな爆発を起こす。直接当たれば痛いだろうが、当てるよりも目くらまし目的か。
「死ね!」
男は素早く俺の背後に回り、何かが塗られた短剣を振りかざしていた。こっちは下手に触れない方が良さそうだな。
その短剣を振った男の手を掴もうとする。しかしその前にさっきの結界のようなものに弾かれてしまった。
「ハッ、普通に使えてんじゃねえか!」
吸収壁が正常に使えていることで得意げになった男が笑いを浮かべ、俺から距離を取る。
相当素早さに自信があるのか蛇足的に俺の周りを移動し始めた。翻弄させようとしているのか?
あっちこっちを飛び回る男が近くに来た瞬間、俺はさっきとは反対の腕を伸ばした。
――パキン
「……あ?」
男が困惑の声を漏らす。
俺が触っただけでその結界、吸収壁が粉々に砕けた。
「は、え……は!?」
男の方は何が起きた理解できずに放心状態となってしまっていた。
吸収壁が壊れてしまった理由は凄く単純。魔力を吸収する手袋を付けた手で触っただけ。
どうやら吸収壁も魔力で形成されてるせいで手袋の餌食となってしまったようだった。
人体から魔力を吸い取るだけじゃなく、すでに力として放出されている魔法などすらも吸収するのか……まるでこの世界に存在するもの全てを壊すために作られたみたいに感じる。
……っていう感想はちょっと中二病っぽいか?
まぁ、それは置いといて。俺はというと、そんな男の心境など無視して思いっ切りぶん殴って地面に埋めてやったのだった。
俺はどこからツッコミを入れようか迷った。
「まず言いたいことが一つ、俺はそこに入ると決めたわけじゃないぞ。実力を試すっつってお前らが勝手に襲いかかってきただけだし。あと俺の質問に答えてもらってない。その暗殺ギルドとやらに入る前に説明をしてもらえるか?入るかどうかを決めるのはそれからだ」
最初に襲ってきた男の回復が終わり、立ち上がってリーシアを見ながらそう言う。
対して彼女は眉間にシワを寄せて渋い顔をしていた。
「普通ならここに来た時点で『はい、そうですか』で返さないんだけど……」
リーシアがそこまで言うと周囲の様子を見る。
周りでは意気消沈した奴らが椅子に座り直したり、出入り口から出て行く奴らがいた。
「さっきは制圧って形で無力化されたけど、もしあんたが本気になれば……」
「間違いなくここは血の海となるでしょう。もしここにいる者たちの一人一人に災害級や災厄級の魔物を一蹴して倒せるだけの力が備わっているのならば対抗するか逃亡できるでしょうが……」
ジークが割り込んで結論を口にしてリーシアが乾いた笑いを浮かべながら首を横に振る。
「ま、無理でしょうね。災害級なら逃げるので手一杯だし、災害級なんて出会ったら即全滅するわ。つまり今噂されてるのは尾ヒレが付いてるとかじゃなく、むしろそれ以上に強いってことよね?」
「間違いなく」
「はぁ……そう……」
リーシアが諦めたように溜め息を吐く。ここに来てしばらく経つけど、まだ変な噂が出回っているのか?
俺の噂って今どうなってるんだろうか……知りたいようで知りたくない。
「……でもさ、ジークがここに連れて来たんなら一応ここは信用できる場所なんだよな?」
「ほほ、意外と信用されているようで嬉しいですね。まぁ実際、何の罪も無いの者を断罪するようなギルドではないので安心してください」
「人を殺しているのには変わらないけどね」
ジークの言葉にリーシアが皮肉っぽくそう言って同意する。
「あたしらの仕事は国の害になる奴の駆除。基本は魔族の上層部がターゲットになるけど、獣人や人間だって殺す。そして対象が他種族の場合は種族問題に発展しかねないから、もし失敗しようものなら見限られて助けられることは一切ないし、状況によっては最初から捨て駒にされることだってある……つまり汚れ役ってことさ」
「……なるほど。じゃあ、俺にとってはいつものことってことだな」
俺の考えが思い過ごしの杞憂だったとわかりホッとすると、二人から妙な表情で視線が送られる。
「あー……もしかしてここ以外の裏ギルドに所属してたりする?」
なぜかやっちまった感な雰囲気を出すリーシアがそう聞いてくる。
「いいや、ギルドには所属してない。ただウチの家庭環境がちと特殊でな、ギルドじゃないけど家族経営でギルドをしてたみたいなもんなんだよ」
非公式でありながら国家から認められた正式な組織として扱われていたのが俺たち「柏木家」だ。
大抵色んなことをしてきたが、その中には悪人相手とはいえ殺人も含まれている。
だから他の裏稼業をしてる奴らからは「掃除屋」だとか「殲滅人」だとか「死神」なんて呼ばれていたりもしていたこともあった。
こういうギルドのような会社組織のようなものではなかったから細かいルールはなく、受けたい依頼を受けるという形で成り立っていた。
まぁ、そんな我が儘が通ったのもウチの家族が全員優秀だったってこともあるからなんだろうけど。
「それじゃあ仕事の請け負う形はどうなってるんだ?冒険者のギルドと同じように自分で選ぶのか?」
「いいえ、ここでは自分では選べない。上のお偉いさんが依頼を出してきて、それをあたしが請け負って誰かを選ぶ。選ぶ基準はソイツに見合ってると判断したものか、依頼人本人が名指しで指名してくるかのどちらか……大抵は前者よ」
「断ることは?」
「できないこともないけど、その場合は誰かが代わりにやるだけよ。もしそれがあなたの大切な人で殺したくないからって理由でも依頼人者が依頼自体を撤回しない限り行動に移すわ。そしてそれを無理矢理阻止しようと言うのなら、それこそこのギルドだけじゃなく大陸中の魔族を敵に回すことになる……それだけは覚えておいて」
リーシアは「そうならないことを願うけどね」と付け加えて力無く笑う。
こういう融通の利かないところがあるから組織に属するってのは面倒臭いんだよな……なんでジークは俺をここに連れて来たんだろうか?
「……ああ、そうだ。ついでにもう一つ聞くんだけど、ここでの揉め事に対する規則はどうなってる?特にメンバー同士では」
さっき回復させた男が立ち上がる気配を感じながらリーシアに聞く。
「一応それぞれの自己責任ってことにしてるわ、どちらかが死んでも恨みっこ無し。でも明らかに片方が言いがかりだったり、やり過ぎな言動の場合は止めるし相応の処罰があるけど……」
リーシアが視線を俺の背後の男に向け、そいつが放つ殺気で察したようだ。
男のいる後ろを振り返ると、何やら巫女とかが持ってそうな札を手にしていた。
その札が光りを帯び、視界では僅かにしか捉えられないくらいの薄い膜のようなものが男を覆う。
よく見ると小さい六角形で一つ一つが形成されていて、言い表すなら「結界」というのが適切だろう。
そして男は血走った目つきで殺る気満々だ。
「つまり手を出されたらやり返していいってわけだな?」
「あまり頷きたくはないけど……まぁ、仕方ない。あたしが煽ったせいでもあるしね。でも椅子とか備品は壊さないでよ」
せめて被害は最小限にとのこと。まぁ、アイツの頭に血が上って突っ込むことしかしないのならすぐに終わるからそんな心配ないんだけど。
しかしあの結界みたいなやつがどういう効果があるのかが気になるな。
試しに魔法で一粒の小石を作り、親指で弾いて男の方へ飛ばしてみた。
小石が結界のようなものに当たると、鉄に当たったようなカーンという音が鳴って弾かれる。
「奇襲だけが暗殺者だと思うなよっ!」
怒りを秘めつつも得意げにそう言って短剣を両手に構えて飛びかかってくる男。
堂々と正面から突っ込んでくるみたいだが、さすがに何か仕掛けてくるだろうと予想しつつ力を入れて蹴りを入れてみる。
――メキッ
妙な音が鳴るのと同時に男は反対方向へ吹き飛んでいき、ギルドの外へ消えていった。
「……あの変な札みたいやつの効果は結局なんだったんだ?」
「『吸収壁』よ。ダメージや衝撃を吸収してほぼ無効化する、はずなんだけど……」
「今見た様子、ダメージは軽減したみたいですが完全に緩和することは叶わなかったようですね。どうやらあの壁では彼の力を吸収し切れないようですね」
「まさに災害級の魔物顔負けな馬鹿力ですね!」
俺の疑問にリーシアとジークが説明してくれ、マヤルは褒めてるのか貶してるのかわからない感想を口にする。馬鹿力は余計だ。
しかし直接触っても何ともないのか。だったらもっと遠慮せずぶん殴っていいんだな。
ぶっ飛ばした男を追って外へ出ると、地面にうずくまって嗚咽をしていた。
周囲では突然男が吹っ飛んできて困惑している者が多いようだ。
そしてその男に向けられていた視線が出入り口から出てきた俺に移される。
驚いた様子ではあるがこちらへ干渉しようとする気はなさそうだ。止める気もなければ加わる気もないらしい。
「げほっげほっ……なん、で……札の効果がないんだ……?」
札の方が不良品だと思い込む男。その彼の前に立つ。
目が合うと男は舌打ちをし、手をかざして静電気のようなものを放ってくる。
電気は俺に当たる前に小さな爆発を起こす。直接当たれば痛いだろうが、当てるよりも目くらまし目的か。
「死ね!」
男は素早く俺の背後に回り、何かが塗られた短剣を振りかざしていた。こっちは下手に触れない方が良さそうだな。
その短剣を振った男の手を掴もうとする。しかしその前にさっきの結界のようなものに弾かれてしまった。
「ハッ、普通に使えてんじゃねえか!」
吸収壁が正常に使えていることで得意げになった男が笑いを浮かべ、俺から距離を取る。
相当素早さに自信があるのか蛇足的に俺の周りを移動し始めた。翻弄させようとしているのか?
あっちこっちを飛び回る男が近くに来た瞬間、俺はさっきとは反対の腕を伸ばした。
――パキン
「……あ?」
男が困惑の声を漏らす。
俺が触っただけでその結界、吸収壁が粉々に砕けた。
「は、え……は!?」
男の方は何が起きた理解できずに放心状態となってしまっていた。
吸収壁が壊れてしまった理由は凄く単純。魔力を吸収する手袋を付けた手で触っただけ。
どうやら吸収壁も魔力で形成されてるせいで手袋の餌食となってしまったようだった。
人体から魔力を吸い取るだけじゃなく、すでに力として放出されている魔法などすらも吸収するのか……まるでこの世界に存在するもの全てを壊すために作られたみたいに感じる。
……っていう感想はちょっと中二病っぽいか?
まぁ、それは置いといて。俺はというと、そんな男の心境など無視して思いっ切りぶん殴って地面に埋めてやったのだった。
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