23 / 135
二年生 前期
23 お願い
しおりを挟む「お話しを聞くことは出来ますが、ご期待には添えないと思います」
何も植っていない薬草畑の真ん中の小道を歩きながら、私は申し訳ない気持ちでそう言った。
「期待に添えない…とは、どういうことですか?」
ユラン様が私と並んで歩きながら訊ねる。
「…アルノー先輩に癒しの魔術を使った後、数人の方から、癒しの魔術をかけて欲しいと頼まれたんです」
心に深く刻まれて、血を流し続ける心の傷。
痛みが強ければ強いほど、頼んでくる人は必死だった。
「癒しの魔術は闇魔法です。以前ハイベルグ様も仰っていましたが、使用には制限があって、国王陛下の許可が必要なんです」
ユラン様が小さく頷いた。
後ろでひとつに結ばれた金色の長い髪が、サラサラと背中を流れる。
「アルノー先輩の時は、レオナルド殿下が国王陛下の許可を頂いてくれて、さらに魔術師団長の監視下だったから許されたんです」
せっかく私を頼ってくれたのに、何も出来ない自分が不甲斐なくて申し訳ない。
ユラン様はウィルフレッド様に次いで眠りの魔道具の被験者になってくれている。
眠りの魔道具では対応しきれない心の傷に苦しんでいるんだろう。
「そうでしたね。自分で言ったことなのに、失念していました」
ユラン様の表情が暗くなる。
「私が癒しの魔術をかけることは出来ませんが、魔術師団で被験者を募集しているそうです。私に相談してきた方の何人かは、応募したと聞きました」
「それは、魔術師が来てくれるんでしょうか?」
「いいえ、癒しの魔術はまだ分からないことが多いので、何かあってもすぐ対応出来るように、魔術師の塔でおこなうそうです」
「そうですか…」
ユラン様は難しい顔をしている。
魔術師の塔に行きたくないんだろうか。
「あの、眠りの魔道具を使っても眠れないくらいお辛いことがあるなら、ひとりで抱えていないで、魔術師団の臨床試験に応募してみてはどうでしょうか?
どうしても魔術師の塔に行きたくないなら、その理由もお話ししたらいいと思います」
クラブ棟の前まで来たけど、ユラン様はそのまま足を止めることなく、その先にあるグラウンドへ続く道を進んで行く。
両側に薬草畑の広がるクラブ棟までの道と違い、背の高い木々に囲まれたこの道は、初冬のただでさえ弱くなってきた日差しを遮り、薄暗くてひんやりしている。
肌寒さに体が震えた。
相変わらず暗く難しい顔をしているユラン様。
私の声は届いているんだろうか。
歩く速度は私に合わせてゆっくりだけど、心はここにないかのように感じる。
「ハイベルグ様、心の傷は体の傷と違って目には見えませんが、痛みや苦しみは確かにあるものです。どうか、ひとりで苦しまないでください」
苦しんでいる人が目の前にいるのに、何の役にも立てない自分がもどかしい。
なんだか悲しくなってきて、涙が込み上げてきた。
「…っ!マクウェン嬢?」
ふとこちらを振り返ったユラン様に、込み上げた涙を見られてしまった。
慌てて下を向いたら涙が一粒零れて、持っていた薔薇の花束ににポツンと落ちた。
気まずくて下を向いたまま歩いていたら、目の前に白いハンカチが現れた。
「申し訳ありません。貴女を責めたり傷つけるつもりは無かったのです」
私は下を向いたまま首を横に振る。
表面張力でなんとか目に張り付いている涙が、ふるふる震えて視界が揺れた。
「ハイベルグ様のせいではありません」
花束を持っていない方の手に、ユラン様のハンカチがそっと押し当てられる。
これ以上固辞したら、ユラン様の親切を無下にしてしまうことになる。
私はハンカチを受け取って、まだ涙の残る目元をおさえた。
「洗って返します」
「いや、それは別に…」
何となく気まずい雰囲気になり、そのまま二人とも無言で歩いた。
唐突に薄暗い木立が終わり、目の前がひらけ明るいグラウンドが見えた。
体を動かすクラブ活動やちょっとした試合にも使われるグラウンドは、周囲をぐるりと観覧席が囲み、小さめの野外スタジアムのようだ。
開放感のある明るい景色に、落ち込んでいた気持ちが少し浮上する。
グラウンドを囲む観覧席に向かって歩きながら、ユラン様が話し始めた。
「貴女に、お願いがあるんです」
「癒しの魔術を私が使うことは出来ませんよ」
「お願いしたいのは癒しの魔術ではありません。いや、最初はお願いしようと考えていましたが、私個人で何とか出来ることではありませんからね」
じゃあ何だろう?
「マクウェン嬢は、私の妹のことを知っていますか?」
「お会いしたことはありませんが、確か第二王子殿下のご婚約者だった方ですよね」
体調不良を理由に婚約を解消して、自宅療養していると聞いたことがある。
「眠りの魔道具も癒しの魔術も、妹のオリビアの役に立つのではないかと考えたのです」
オリビア様に癒しの魔術を?
それじゃあ…。
「妹は、表向きは体調不良で婚約を解消したことになっていますが、実際は違います」
私に合わせてゆっくり歩きながら、ユラン様は話し続ける。
「妹は六歳の時にアーサー第二王子殿下に見染められて婚約者になったのですが、婚約してすぐに始まった王宮での王子妃教育で、心無い嫌がらせや虐めを受けていたのです」
ユラン様は下を向いて溜息をついた。
「王子妃教育をおこなう教師や侍女を選定した人物が、我が家を良く思っていない人間だったのです。
情け無いことに、ニ年前妹が心労で倒れるまで、私も父も、妹が辛い思いをしていることに気付かなかった」
そういえば、レオナルド殿下の婚約者ディアナ王女の王太子妃教育の教師や侍女は、王妃様が選定しなおしたと聞いた。
王宮の人事担当者は、名誉ある仕事を奪われたと抗議したが叶わなかったとも。
ユラン様の妹さんのことを受けて選定しなおしたのかもしれない。
「四年もの間幼い心を傷付けられて、可哀想に妹は憔悴しきっていました。今だに私と父と、近しい使用人数人としか、話すことも出来ないのです」
六歳から十歳までの四年間。
前世の世界だったらまだ小学生だ。
自分を導いてくれるはずの教師や、お世話をしてくれるはずの侍女に虐めを受けたら、深く傷付いて誰のことも信じられなくなるかもしれない。
「妹は来年魔法学園に入学予定ですが、知らない人が大勢いる所には行きたくないと言っているのです。いっそのこと修道院に入って神に祈りを捧げて生きていきたいと…まだ、十二歳なのに……」
ユラン様は苦しそうに顔を顰めた。
私も辛い気持ちになる。
大人の事情に振り回されて子供が傷付くなんておかしいよ。
「私も父も諦めかけていたんです。でも最近になって妹が貴女に興味を示したのです」
「はい?」
興味?
「闇魔法の研究をしていたり、将来魔術師団に入団したいと言っていたり」
ああ、うん。
この世界の女性像からは少し外れているからね。
「ヒュドラの討伐に勝手に参加したり、魔力枯渇で倒れて心配してみんなが駆け寄ったら、背中にキノコの魔物を背負った間抜けな姿だったり」
あれ?今、間抜けって言った?
「そのキノコの魔物でスープを作りながら、レオナルド殿下に食べられるキノコについて講義をしたり」
「ハイベルグ様が面白おかしく話しているだけじゃないですか?」
「私は事実しか言っていません」
うぐっ。
確かに事実だった。
「日によっては部屋から出られないこともあるくらい、外の世界と他者に恐怖を感じていた妹が、貴女の話しに興味を持ち、会ってみたいと言っているのです」
「ええ?!」
「このニ年間で妹が会いたいと言ったのは貴女だけです。癒しの魔術も出来たらお願いしたかったのですが、何より妹に会ってもらいたいのです」
ユラン様は立ち止まり、ハイベルグ公爵家の特長である、美しいブルーグレーの瞳で縋るように私を見た。
「お願いします。マクウェン嬢。
どうか、妹に、オリビアに会ってやってください」
38
あなたにおすすめの小説
精霊の森に捨てられた少女が、精霊さんと一緒に人の街へ帰ってきた
アイイロモンペ
ファンタジー
2020.9.6.完結いたしました。
2020.9.28. 追補を入れました。
2021.4. 2. 追補を追加しました。
人が精霊と袂を分かった世界。
魔力なしの忌子として瘴気の森に捨てられた幼子は、精霊が好む姿かたちをしていた。
幼子は、ターニャという名を精霊から貰い、精霊の森で精霊に愛されて育った。
ある日、ターニャは人間ある以上は、人間の世界を知るべきだと、育ての親である大精霊に言われる。
人の世の常識を知らないターニャの行動は、周囲の人々を困惑させる。
そして、魔力の強い者が人々を支配すると言う世界で、ターニャは既存の価値観を意識せずにぶち壊していく。
オーソドックスなファンタジーを心がけようと思います。読んでいただけたら嬉しいです。
婚約者を姉に奪われ、婚約破棄されたエリーゼは、王子殿下に国外追放されて捨てられた先は、なんと魔獣がいる森。そこから大逆転するしかない?怒りの
山田 バルス
ファンタジー
王宮の広間は、冷え切った空気に満ちていた。
玉座の前にひとり、少女が|跪い《ひざまず》ていた。
エリーゼ=アルセリア。
目の前に立つのは、王国第一王子、シャルル=レインハルト。
「─エリーゼ=アルセリア。貴様との婚約は、ここに破棄する」
「……なぜ、ですか……?」
声が震える。
彼女の問いに、王子は冷然と答えた。
「貴様が、カリーナ嬢をいじめたからだ」
「そ、そんな……! 私が、姉様を、いじめた……?」
「カリーナ嬢からすべて聞いている。お前は陰湿な手段で彼女を苦しめ、王家の威信をも|貶めた《おとし》さらに、王家に対する謀反を企てているとか」
広間にざわめきが広がる。
──すべて、仕組まれていたのだ。
「私は、姉様にも王家にも……そんなこと……していません……!」
必死に訴えるエリーゼの声は、虚しく広間に消えた。
「黙れ!」
シャルルの一喝が、広間に響き渡る。
「貴様のような下劣な女を、王家に迎え入れるわけにはいかぬ」
広間は、再び深い静寂に沈んだ。
「よって、貴様との婚約は破棄。さらに──」
王子は、無慈悲に言葉を重ねた。
「国外追放を命じる」
その宣告に、エリーゼの膝が崩れた。
「そ、そんな……!」
桃色の髪が広間に広がる。
必死にすがろうとするも、誰も助けようとはしなかった。
「王の不在時に|謀反《むほん》を企てる不届き者など不要。王国のためにもな」
シャルルの隣で、カリーナがくすりと笑った。
まるで、エリーゼの絶望を甘美な蜜のように味わうかのように。
なぜ。
なぜ、こんなことに──。
エリーゼは、震える指で自らの胸を掴む。
彼女はただ、幼い頃から姉に憧れ、姉に尽くし、姉を支えようとしていただけだったのに。
それが裏切りで返され、今、すべてを失おうとしている。
兵士たちが進み出る。
無骨な手で、エリーゼの両手を後ろ手に縛り上げた。
「離して、ください……っ」
必死に抵抗するも、力は弱い。。
誰も助けない。エリーゼは、見た。
カリーナが、微笑みながらシャルルに腕を絡め、勝者の顔でこちらを見下ろしているのを。
──すべては、最初から、こうなるよう仕組まれていたのだ。
重い扉が開かれる。
侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!
珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。
3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。
高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。
これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!!
転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!
勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。
八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。
パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。
攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。
ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。
一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。
これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。
※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。
※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。
※表紙はAIイラストを使用。
白い結婚を言い渡されたお飾り妻ですが、ダンジョン攻略に励んでいます
時岡継美
ファンタジー
初夜に旦那様から「白い結婚」を言い渡され、お飾り妻としての生活が始まったヴィクトリアのライフワークはなんとダンジョンの攻略だった。
侯爵夫人として最低限の仕事をする傍ら、旦那様にも使用人たちにも内緒でダンジョンのラスボス戦に向けて準備を進めている。
しかし実は旦那様にも何やら秘密があるようで……?
他サイトでは「お飾り妻の趣味はダンジョン攻略です」のタイトルで公開している作品を加筆修正しております。
誤字脱字報告ありがとうございます!
【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした
きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。
全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。
その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。
失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。
【完結】 悪役令嬢が死ぬまでにしたい10のこと
淡麗 マナ
恋愛
2022/04/07 小説ホットランキング女性向け1位に入ることができました。皆様の応援のおかげです。ありがとうございます。
第3回 一二三書房WEB小説大賞の最終選考作品です。(5,668作品のなかで45作品)
※コメント欄でネタバレしています。私のミスです。ネタバレしたくない方は読み終わったあとにコメントをご覧ください。
原因不明の病により、余命3ヶ月と診断された公爵令嬢のフェイト・アシュフォード。
よりによって今日は、王太子殿下とフェイトの婚約が発表されるパーティの日。
王太子殿下のことを考えれば、わたくしは身を引いたほうが良い。
どうやって婚約をお断りしようかと考えていると、王太子殿下の横には容姿端麗の女性が。逆に婚約破棄されて傷心するフェイト。
家に帰り、一冊の本をとりだす。それはフェイトが敬愛する、悪役令嬢とよばれた公爵令嬢ヴァイオレットが活躍する物語。そのなかに、【死ぬまでにしたい10のこと】を決める描写があり、フェイトはそれを真似してリストを作り、生きる指針とする。
1.余命のことは絶対にだれにも知られないこと。
2.悪役令嬢ヴァイオレットになりきる。あえて人から嫌われることで、自分が死んだ時の悲しみを減らす。(これは実行できなくて、後で変更することになる)
3.必ず病気の原因を突き止め、治療法を見つけだし、他の人が病気にならないようにする。
4.ノブレス・オブリージュ 公爵令嬢としての責務をいつもどおり果たす。
5.お父様と弟の問題を解決する。
それと、目に入れても痛くない、白蛇のイタムの新しい飼い主を探さねばなりませんし、恋……というものもしてみたいし、矛盾していますけれど、友達も欲しい。etc.
リストに従い、持ち前の執務能力、するどい観察眼を持って、人々の問題や悩みを解決していくフェイト。
ただし、悪役令嬢の振りをして、人から嫌われることは上手くいかない。逆に好かれてしまう! では、リストを変更しよう。わたくしの身代わりを立て、遠くに嫁いでもらうのはどうでしょう?
たとえ失敗しても10のリストを修正し、最善を尽くすフェイト。
これはフェイトが、余命3ヶ月で10のしたいことを実行する物語。皆を自らの死によって悲しませない為に足掻き、運命に立ち向かう、逆転劇。
【注意点】
恋愛要素は弱め。
設定はかなりゆるめに作っています。
1人か、2人、苛立つキャラクターが出てくると思いますが、爽快なざまぁはありません。
2章以降だいぶ殺伐として、不穏な感じになりますので、合わないと思ったら辞めることをお勧めします。
【完結】立場を弁えぬモブ令嬢Aは、ヒロインをぶっ潰し、ついでに恋も叶えちゃいます!
MEIKO
ファンタジー
最近まで死の病に冒されていたランドン伯爵家令嬢のアリシア。十六歳になったのを機に、胸をときめかせながら帝都学園にやって来た。「病も克服したし、今日からドキドキワクワクの学園生活が始まるんだわ!」そう思いながら一歩踏み入れた瞬間浮かれ過ぎてコケた。その時、突然奇妙な記憶が呼び醒まされる。見たこともない子爵家の令嬢ルーシーが、学園に通う見目麗しい男性達との恋模様を繰り広げる乙女ゲームの場面が、次から次へと思い浮かぶ。この記憶って、もしかして前世?かつての自分は、日本人の女子高生だったことを思い出す。そして目の前で転んでしまった私を心配そうに見つめる美しい令嬢キャロラインは、断罪される側の人間なのだと気付く…。「こんな見た目も心も綺麗な方が、そんな目に遭っていいいわけ!?」おまけに婚約者までもがヒロインに懸想していて、自分に見向きもしない。そう愕然としたアリシアは、自らキャロライン嬢の取り巻きAとなり、断罪を阻止し婚約者の目を覚まさせようと暗躍することを決める。ヒロインのヤロウ…赦すまじ!
笑って泣けるコメディです。この作品のアイデアが浮かんだ時、男女の恋愛以外には考えられず、BLじゃない物語は初挑戦です。貴族的表現を取り入れていますが、あくまで違う世界です。おかしいところもあるかと思いますが、ご了承下さいね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる