165 / 191
第三章
3
しおりを挟む
あの嵐の日の惨劇の後、前ラローヴェル侯爵の惨殺現場にいた少年の身元は、いともあっさりと判明した。他ならぬガーフィールド公爵が、少年を知っていたからだ。
もし小説通りであれば、あの時前ラローヴェル侯爵の寝台にいた少年、ベルナルド・インフォンティーノとガーフィールド公爵の繋がりは、ベルナルドの姉インフォンティーノ公爵令嬢だろう。
ガーフィールド公爵は第二王子時代、インフォンティーノ公爵令嬢ソフィーリアに恋をした。だがソフィーリアは彼女の義理の母である公爵夫人に疎まれ、16歳で俗世から切り離され神殿に入れられてしまう。
しかしその神殿で、ソフィーリアは神々から祝福を授かる。彼女の歌声が天上の神々さえも魅了する程に美しかったからだ。
けれど神殿でソフィーリアが名声を得たことに、公爵夫人は怒り狂い、神殿に手を回し彼女を毒殺した。
真実を知った第二王子は、インフォンティーノ公爵家を没落させた。
アリシティアはふいに思い出した小説の内容に、心臓がぎゅっと押しつぶされたような、不快な痛みを感じた。
小説にはソフィーリアの弟ベルナルドの存在など、どこにも書かれていなかったように思う。
けれどこの現実世界では、ベルナルドは愛玩奴隷として前侯爵の寝台の上にいた。
ソフィーリアは小説通り神殿で死亡していて、インフォンティーノ公爵家は没落した。
そこにどうガーフィールド公爵が絡んでいるか、アリシティアは知らない。
ただ事実として、インフォンティーノ公爵は、昔別荘で夫人と夫人の息子達を道連れに無理心中した。
そしてその別荘は今、チューダー伯爵の裏カジノや阿片窟もどきになっている。
幼い日のアリシティアは、ローヴェル邸で何が起ころうと決して何もするなと、王弟ガーフィールド公爵に約束させられていた。
ルイスの婚約者であるアリシティアは、ローヴェル邸ではとても目立つ存在だ。
彼女が下手に動けば、前ラローヴェル侯爵や彼の裏の仕事を手伝っている使用人は、きっとすぐにその事に気付くだろう。
そうなれば証拠は隠滅され、囚われている少年は消される。
あの時のガーフィールド公爵は、前ラローヴェル侯爵が決して言い逃れも、使用人に罪を押し付ける事も出来無いように、証拠を固めていた。
更には、この件を一気に消し去り、全てを無かった事にする為の用意をしていた。
けれどもし……と、アリシティアは思う事がある。
──── あの時、王弟殿下の指示に従わず、隠されたベルナルドを見つけて逃していれば…。
そうすればあの嵐の日、ベルナルドは寝台の上で、永遠の悪夢に取り憑かれ正気を失う程の、壮絶な地獄絵図を見ずに済んだかもしれない。
未来を知るアリシティアは、囚われの少年を助けようとしなかった。アリシティアが何かをすれば、少年が殺される可能性が高いと言い訳して……。
事件を止める事しか考えず、起こってしまった後を考えていなかった。アリシティアがあの惨劇を止められなければ、あの寝台にいた少年は地獄を目の当たりにすると、彼女は知っていたのに。
あの時、アリシティアはルイスを守る事を優先した。
もし、ソフィーリアや彼女の弟を愛する人が生きていたなら、そんなアリシティアを何度殺しても殺し足りない程に憎むだろう。
双子を連れ去った男達を、アリシティアが心の底から憎んだように…。
「アリアリ、どうかした?」
ディノルフィーノの声に、アリシティアはふっと息を吐き、余計な思考を振り払った。
「あ、ごめんね。それで、前侯爵が亡くなった後、見つかった契約書や取引記録などには、双子の情報は見つからなかったの。だから私は、双子は前侯爵以外の人間に売られたのだと思った。それで私は闇社会の人間と繋がる貴族を探した。でも結局は……」
アリシティアの声は震え、言葉を切って俯く。首を絞められたように、言葉が出てこない。それでも一度紅茶を飲み、その後息を吐き、彼女は真相を告げた。
「双子はね、ラローヴェル邸に連れて行かれていたの」
ルイスはただ、アリシティアの話を聞いていた。その美しい相貌からは、いつもの甘ったるい表情も消え失せている。
「ふーん? なんか変だね。他の愛玩奴隷の売買記録はあったのに、その双子ちゃん達については、何も残ってはいなかった訳?」
ディノルフィーノは用意された朝食を食べながら、疑問を口にする。
「二人は攫われた訳では無くて、母親に売られたの。大貴族の家で使用人になって、裕福な生活が出来ると」
「ああ…、そういう事。売られたと言っても、それは支度金か。正当な奉公に上がった扱いになるもんね。だから奴隷売買の記録がないのか」
「そう。けれど、他の愛玩奴隷のように売買されなかっただけで、あの子達が愛玩奴隷として、連れて行かれたのは確かだったの。前ラローヴェル侯爵は、あの子達を見て、『これなら、あのお方も喜ばれるだろう』と、言ったそうよ」
「ふーん。契約書や記録に残す事は、互いに弱みを握ることになるけど…。相手はそういう全ての痕跡を消さなきゃいけない程の大物って事かなぁ。なんか、その双子ちゃんって、どっちかというと、取引というよりも、献上品扱いだね。侯爵さまのお父さんは王族の血を継ぎ、王妹を妻に迎えた程の人だよね。そんな人が『あのお方』なんて呼ぶ人ってさ、殆どいないよね?」
ディノルフィーノはルイスに視線を向けた。その視線の先、ルイスは苦しげな表情で、ぎりっと奥歯を噛み締めた。小さくかぶりを振り、片手で目を覆う。
「閣下?」
まるで泣き出したような、ルイスのその姿に、アリシティアは思わず声をかけた。
「僕の父は……、王家の血筋を何よりも尊い物だと思っていたんだ。選民意識が誰よりも強かった。だから、僕がアリスと婚約したいと言った時、伯爵家と言うだけで、父には話すら聞いてもらえなかった。だから僕は、国王である叔父上に頼んで、王命に近い形をとって貰い、父上が手出し出来ない形で、無理にアリスと婚約したんだ。そんな父が、『あのお方』と呼ぶ相手は…」
ルイスは一度息を吐き、そして目を覆っていた手を外した。
「僕の祖母である、王太后ただ一人だ」
ルイスがはっきりと口にした言葉に、アリシティアだけでは無く、ディノルフィーノまでもが、息を呑み目を見開いた。
もし小説通りであれば、あの時前ラローヴェル侯爵の寝台にいた少年、ベルナルド・インフォンティーノとガーフィールド公爵の繋がりは、ベルナルドの姉インフォンティーノ公爵令嬢だろう。
ガーフィールド公爵は第二王子時代、インフォンティーノ公爵令嬢ソフィーリアに恋をした。だがソフィーリアは彼女の義理の母である公爵夫人に疎まれ、16歳で俗世から切り離され神殿に入れられてしまう。
しかしその神殿で、ソフィーリアは神々から祝福を授かる。彼女の歌声が天上の神々さえも魅了する程に美しかったからだ。
けれど神殿でソフィーリアが名声を得たことに、公爵夫人は怒り狂い、神殿に手を回し彼女を毒殺した。
真実を知った第二王子は、インフォンティーノ公爵家を没落させた。
アリシティアはふいに思い出した小説の内容に、心臓がぎゅっと押しつぶされたような、不快な痛みを感じた。
小説にはソフィーリアの弟ベルナルドの存在など、どこにも書かれていなかったように思う。
けれどこの現実世界では、ベルナルドは愛玩奴隷として前侯爵の寝台の上にいた。
ソフィーリアは小説通り神殿で死亡していて、インフォンティーノ公爵家は没落した。
そこにどうガーフィールド公爵が絡んでいるか、アリシティアは知らない。
ただ事実として、インフォンティーノ公爵は、昔別荘で夫人と夫人の息子達を道連れに無理心中した。
そしてその別荘は今、チューダー伯爵の裏カジノや阿片窟もどきになっている。
幼い日のアリシティアは、ローヴェル邸で何が起ころうと決して何もするなと、王弟ガーフィールド公爵に約束させられていた。
ルイスの婚約者であるアリシティアは、ローヴェル邸ではとても目立つ存在だ。
彼女が下手に動けば、前ラローヴェル侯爵や彼の裏の仕事を手伝っている使用人は、きっとすぐにその事に気付くだろう。
そうなれば証拠は隠滅され、囚われている少年は消される。
あの時のガーフィールド公爵は、前ラローヴェル侯爵が決して言い逃れも、使用人に罪を押し付ける事も出来無いように、証拠を固めていた。
更には、この件を一気に消し去り、全てを無かった事にする為の用意をしていた。
けれどもし……と、アリシティアは思う事がある。
──── あの時、王弟殿下の指示に従わず、隠されたベルナルドを見つけて逃していれば…。
そうすればあの嵐の日、ベルナルドは寝台の上で、永遠の悪夢に取り憑かれ正気を失う程の、壮絶な地獄絵図を見ずに済んだかもしれない。
未来を知るアリシティアは、囚われの少年を助けようとしなかった。アリシティアが何かをすれば、少年が殺される可能性が高いと言い訳して……。
事件を止める事しか考えず、起こってしまった後を考えていなかった。アリシティアがあの惨劇を止められなければ、あの寝台にいた少年は地獄を目の当たりにすると、彼女は知っていたのに。
あの時、アリシティアはルイスを守る事を優先した。
もし、ソフィーリアや彼女の弟を愛する人が生きていたなら、そんなアリシティアを何度殺しても殺し足りない程に憎むだろう。
双子を連れ去った男達を、アリシティアが心の底から憎んだように…。
「アリアリ、どうかした?」
ディノルフィーノの声に、アリシティアはふっと息を吐き、余計な思考を振り払った。
「あ、ごめんね。それで、前侯爵が亡くなった後、見つかった契約書や取引記録などには、双子の情報は見つからなかったの。だから私は、双子は前侯爵以外の人間に売られたのだと思った。それで私は闇社会の人間と繋がる貴族を探した。でも結局は……」
アリシティアの声は震え、言葉を切って俯く。首を絞められたように、言葉が出てこない。それでも一度紅茶を飲み、その後息を吐き、彼女は真相を告げた。
「双子はね、ラローヴェル邸に連れて行かれていたの」
ルイスはただ、アリシティアの話を聞いていた。その美しい相貌からは、いつもの甘ったるい表情も消え失せている。
「ふーん? なんか変だね。他の愛玩奴隷の売買記録はあったのに、その双子ちゃん達については、何も残ってはいなかった訳?」
ディノルフィーノは用意された朝食を食べながら、疑問を口にする。
「二人は攫われた訳では無くて、母親に売られたの。大貴族の家で使用人になって、裕福な生活が出来ると」
「ああ…、そういう事。売られたと言っても、それは支度金か。正当な奉公に上がった扱いになるもんね。だから奴隷売買の記録がないのか」
「そう。けれど、他の愛玩奴隷のように売買されなかっただけで、あの子達が愛玩奴隷として、連れて行かれたのは確かだったの。前ラローヴェル侯爵は、あの子達を見て、『これなら、あのお方も喜ばれるだろう』と、言ったそうよ」
「ふーん。契約書や記録に残す事は、互いに弱みを握ることになるけど…。相手はそういう全ての痕跡を消さなきゃいけない程の大物って事かなぁ。なんか、その双子ちゃんって、どっちかというと、取引というよりも、献上品扱いだね。侯爵さまのお父さんは王族の血を継ぎ、王妹を妻に迎えた程の人だよね。そんな人が『あのお方』なんて呼ぶ人ってさ、殆どいないよね?」
ディノルフィーノはルイスに視線を向けた。その視線の先、ルイスは苦しげな表情で、ぎりっと奥歯を噛み締めた。小さくかぶりを振り、片手で目を覆う。
「閣下?」
まるで泣き出したような、ルイスのその姿に、アリシティアは思わず声をかけた。
「僕の父は……、王家の血筋を何よりも尊い物だと思っていたんだ。選民意識が誰よりも強かった。だから、僕がアリスと婚約したいと言った時、伯爵家と言うだけで、父には話すら聞いてもらえなかった。だから僕は、国王である叔父上に頼んで、王命に近い形をとって貰い、父上が手出し出来ない形で、無理にアリスと婚約したんだ。そんな父が、『あのお方』と呼ぶ相手は…」
ルイスは一度息を吐き、そして目を覆っていた手を外した。
「僕の祖母である、王太后ただ一人だ」
ルイスがはっきりと口にした言葉に、アリシティアだけでは無く、ディノルフィーノまでもが、息を呑み目を見開いた。
12
お気に入りに追加
2,516
あなたにおすすめの小説
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
離婚する両親のどちらと暮らすか……娘が選んだのは夫の方だった。
しゃーりん
恋愛
夫の愛人に子供ができた。夫は私と離婚して愛人と再婚したいという。
私たち夫婦には娘が1人。
愛人との再婚に娘は邪魔になるかもしれないと思い、自分と一緒に連れ出すつもりだった。
だけど娘が選んだのは夫の方だった。
失意のまま実家に戻り、再婚した私が数年後に耳にしたのは、娘が冷遇されているのではないかという話。
事実ならば娘を引き取りたいと思い、元夫の家を訪れた。
再び娘が選ぶのは父か母か?というお話です。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
いっそあなたに憎まれたい
石河 翠
恋愛
主人公が愛した男には、すでに身分違いの平民の恋人がいた。
貴族の娘であり、正妻であるはずの彼女は、誰も来ない離れの窓から幸せそうな彼らを覗き見ることしかできない。
愛されることもなく、夫婦の営みすらない白い結婚。
三年が過ぎ、義両親からは石女(うまずめ)の烙印を押され、とうとう離縁されることになる。
そして彼女は結婚生活最後の日に、ひとりの神父と過ごすことを選ぶ。
誰にも言えなかった胸の内を、ひっそりと「彼」に明かすために。
これは婚約破棄もできず、悪役令嬢にもドアマットヒロインにもなれなかった、ひとりの愚かな女のお話。
この作品は小説家になろうにも投稿しております。
扉絵は、汐の音様に描いていただきました。ありがとうございます。
6年後に戦地から帰ってきた夫が連れてきたのは妻という女だった
白雲八鈴
恋愛
私はウォルス侯爵家に15歳の時に嫁ぎ婚姻後、直ぐに夫は魔王討伐隊に出兵しました。6年後、戦地から夫が帰って来ました、妻という女を連れて。
もういいですか。私はただ好きな物を作って生きていいですか。この国になんて出ていってやる。
ただ、皆に喜ばれる物を作って生きたいと願う女性がその才能に目を付けられ周りに翻弄されていく。彼女は自由に物を作れる道を歩むことが出来るのでしょうか。
番外編
謎の少女強襲編
彼女が作り出した物は意外な形で人々を苦しめていた事を知り、彼女は再び帝国の地を踏むこととなる。
私が成した事への清算に行きましょう。
炎国への旅路編
望んでいた炎国への旅行に行く事が出来ない日々を送っていたが、色々な人々の手を借りながら炎国のにたどり着くも、そこにも帝国の影が・・・。
え?なんで私に誰も教えてくれなかったの?そこ大事ー!
*本編は完結済みです。
*誤字脱字は程々にあります。
*なろう様にも投稿させていただいております。
殿下には既に奥様がいらっしゃる様なので私は消える事にします
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のアナスタシアは、毒を盛られて3年間眠り続けていた。そして3年後目を覚ますと、婚約者で王太子のルイスは親友のマルモットと結婚していた。さらに自分を毒殺した犯人は、家族以上に信頼していた、専属メイドのリーナだと聞かされる。
真実を知ったアナスタシアは、深いショックを受ける。追い打ちをかける様に、家族からは役立たずと罵られ、ルイスからは側室として迎える準備をしていると告げられた。
そして輿入れ前日、マルモットから恐ろしい真実を聞かされたアナスタシアは、生きる希望を失い、着の身着のまま屋敷から逃げ出したのだが…
7万文字くらいのお話です。
よろしくお願いいたしますm(__)m
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。