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第24話 修行した?

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「………何……やってるの?パンツ…。」


いつの間に起きて来ていたのか、アイルが呆れ気味の表情で俺を見つめていた。
やだ……恥ずかしい!!他人にか○はめ波してる所を見られるなんて!!///


「見ないで!!」


俺は恥ずかしすぎて両手で顔を覆いイヤイヤ頭を振る。


「ちょっとパンツ……何をしたの!?」


その疑問はごもっともです。
疑似か○はめ波で森の一角が一直線に消失しているのですから……
そのお言葉は間違っておりませぬ。


あ……何の考えもなしにやっちゃったけど、放った先に人とかいなかったよね?
慌ててマップを開き確認するが、生体反応は示されなかった…。
……死んでたら反応しないっぽいけど……。深く考えない様にしよう……。

うん。切替え大事。(汗)



「ねぇ……パンツ!!何やったの!!」



アイルが再び俺に詰め寄り詰問してくる。
顔近いって……。今度こそチューしちゃうぞ?ん~……


ボコッ!!
フッ……いい右1発貰っちまったぜ……。


「だ・か・ら!何したの!?」

「あぁ……その……寝る前にエチルさん達と魔法の話をしただろ?」

「うん。」

「それで俺は全属性の魔法適正があるだろ?」

「うん。」

「で、炎の魔法しようとした訳。」

「うん。」

「そしたら出ちゃった。(テヘぺロぺロ)」

「うん。

………

……………ってなるかぁ!!何でいきなり魔法をぶっ放してんの!?
それにおかしいでしょ!森、焼失しちゃってんじゃん!!何で!?」

「……え?何でって?どういう事?」

「だから何でいきなりこんな化け物じみた広範囲魔法を使えるの!?」


……。

…………。

……………………。


「……シュギョウシタカラ。(修業したから)」

「いや、魔法の修業なんかしてないでしょ……って何で片言で棒読み?」



「シュギョウシタカラ。」

「だから何もしてないでしょって。」



「……シュギョウシタカラ。」

「……………………………。」



「………シュギョウシタカラ。」

「………………………………。」



「……シュギョ…。」

「……はぁ……もういいよ。(呆)」



アイルが手をこちらに向けて『止めろ』のジェスチャーをしながら溜息を付きつつ俺の魔法『シュギョウシタカラ』を遮った。



ヨシ!!乗り切ったぞ!!凄いぜ!!『シュギョウシタカラ』!!
アイルは頭を抱えて大きな溜息をついている。
そんな大きな溜息吐いてると幸せが逃げちゃうよ?


パンツ独自の魔法№2『シュギョウシタカラ』
チート能力の説明がめんどくさい時に発動させる魔法。
何を聞かれても壊れたレコードの様に繰り返し唱える事で相手に『あぁ…修行して強く、若しくは会得したんだなぁ…』と思わせる(思考停止させ会話を成り立たせなくする)魔法。(魔法ではない。)

※ちなみに№1は「魔眼・眼見巣琉ガンミスル―


「……驚くのもバカらしくなるわね。やっぱりパンツって……とんでもない変態だね。」

「……それはそうとアイル、何で起きて来たんだ?」

「え?……それはあれよ。ちょっと催したの!それで起きたらいきなりパンツが魔法をぶっ放してる所を見ちゃったから尿意も吹っ飛んじゃったわ…。」

「……我慢しない方がいいよ?一緒にぶっ放なそ?」

「するか!!」

「……で、どこから見てた訳?」

「……何かパンツが『○ぇぁぁ…めぇぇ…○ぁめぇぇ…』って魔法?の詠唱を開始した所からよ。」


やだ!!最初からじゃない!!全部見られてた!!!
……魔法の詠唱じゃないんだけどね。


「あれ…何の魔法なの?こんなバカみたいな威力の魔法はソフィの広範囲炎突風ワイドレンジファイアブラスト並み……いや指向性の威力ならそれ以上じゃない……?」


……う~ん。流石に『かめは○波』とは言えないしなぁ。大人の事情とか権利関係とかめんどくさそうだし…。
どうしよう……。ファイアランスの強化版みたいな感じでいいかな…。
ファイアランスの強化版……ランス……槍。

ファイアアロー……とか既にありそうだしなぁ。
それにランスより弱そうだし……。
北欧神話で太陽神の女神に『ソル』ってのがいたな……それに肖る(あやか)か。


「あ、あれは『ファイアソール(疑似か○はめ波)』って言う、俺の独自の魔法って事にしておいて。」

「『ファイアソール』?ふ~ん……パンツ独自の魔法かぁ。
でも凄かったね。こう、両手を腰に持って行って…なんだっけ?『けぁぁ…めぇぇ…はぁぁ…』」


アイルがかめは○波の真似をしようとする。
やめて!この世界に○めはめ波を広めるつもりはないの!!世界感変わっちゃう!!


「その『けぇぁ…めぇえぇ○ぁぁめぇぇ…』ってどういう意味なの?魔法の詠唱でも聞いた事ないんだけど…。」


さっきも思ったけど魔法の詠唱じゃないからね。
それに一々、『けぇぁ…めぇえぇ○ぁぁめぇぇ…』って言う度に例のポーズしなくていいから。


「まぁ……その……『目の前の物、全部消えてなくなれぇ!!』的な意味だよ。」

「ふ~ん……。『けぇぁ……○ぇえぇ……はぁぁめぇぇ……ふわぁぁぁぁぁぁぁああ!!』って凄い魔法だね!!
へぁぁあ!!ふあぁぁぁ!!ほわぁぁぁ!!」


ドン!……どん!……ドン


「う、うん……。」


アイルは『へぁぁあ!!』『ふあぁぁぁ!!』『ほわぁぁぁ!!』と叫ぶ度に腰だめから両手を突き出して俺に当ててくる。

……え?何?俺が消えてなくなれって事を暗に示唆してるの!?
俺が勝手にそんな事を思い涙目になっていると……。


「私も出来たらいいなぁ……『けぇぇぇぁああむぇぇぇぁはあぁ…』」


アイルは「カッ!」と目を見開くと眉間に皺を寄せて真剣な眼差しで構え始める…。
もうやめて!これ以上は……アイルが可哀そうな子に見えるから……もう……ヤメテ……。


……ゴソゴソ。


「………お姉ちゃん、どうしたの?」


アイルが『疑似かめは○波ファイアソール』を大声で連呼し過ぎてソフィちゃんが起きてきてしまった。


「な、何でもないわよ、大丈夫、寝てて大丈夫よ。」

「うん。分かった……ん?そろそろお兄ちゃん、見張りの交代の時間じゃない?」

「え?色々やってる内にもうそんなに時間が経ってたのか。じゃ、じゃぁ交代して貰って俺も寝ようかな。」


俺はそそくさとリーダー(仮)さんに声を掛けて見張りを代わって貰い無事?眠りについた。


翌朝…


朝、目覚めると…やばい…。
目の前にはアイルの見事なおっぱいさんが立ち塞がっていた。

昨夜は同じテントで寝たけど、ある程度距離はあった筈。
目の前のおっぱいさんとアイルの甘い臭いに触発された俺のマイサン(股間)はいつも以上に元気だ……。


何で女の子ってイイ匂いするんでしょうね?不思議ですね。
おっさんもある意味いい臭い(華麗臭)しますけどね‥‥。
今は若返ってるからしない筈だけど。


しかしこのまま目覚めたら俺の変態イメージが更にひどい事になりかねん!!
……そっと起きて1発抜いてこようかな……?


しかしアイル……かわいいよなぁ……。タマランチ会長ですよ!?
そう思いながらも視線はおっぱいさんを一点凝視ロックオンなんです。
ごめんさない。


すると俺の背中でゴソゴソ動く気配が……。
寝たまま仰向けになりチラリと横を見るとそこにはソフィちゃんまで俺の隣にいる……!?
俺を挟んで川の字 (妹俺姉)で寝ていたのか!?何時の間に!!
最初は( 俺  姉妹)だった筈なのに……。


おいおい。美人姉妹と川の字で同衾しちゃうとかタマランチ会長も卒倒しちゃうんじゃないかぁ?グフフ。
そんな事を思っていると、ソフィちゃんがぶつぶつ何かつぶやいている。


「待てぇ……ムニャ……猫さんが逃げるぅ……ムニャムニャ……。」


フフ……。ソフィちゃん、カワイイなぁ。
猫を追いけている夢でも見てるのかな?

俺は肘枕の状態でソフィちゃんを微笑ましく眺めているとソフィちゃんが眠ったまま夢の中の猫?を捕まえようとバタバタしている。


「フフフ……。かわい…………ッ!?!?!?」

「捕まえたぁああ!!」


ニギッ!ギュゥウウゥウ……。

何を捕まえたかと思えば……ソフィちゃんが寝ぼけてまだ朝勃ちが治まりきれていない俺のマイサン(股間)を思い切り握っているではないか。


「イッタァーーァァアアアアァァッァゥィーーーーーーーーーー!!!!!」

「ふにゃ……?」
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