君を愛するつもりはないと言われた私は、鬼嫁になることにした

せいめ

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カフェで金儲け

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 先日、念願のカフェをオープンさせた私。

 情報ギルドで、色々なタイプのイケメンの募集して、社員教育を徹底し、接客態度やマナーなどを完璧にさせた。
 
 お客様のターゲットは、金も時間もある富裕層のマダムに決めた!広めの半個室にして、ソファーもテーブルも匠のこだわりの物を置き、お得意様だけの完全個室もある。
 テーブルごとに担当スタッフを指名出来るようにして、人気の出たスタッフには、ボーナスをあげようと思う。前世のホストクラブの要素をすこーしだけ入れたカフェだ。お客様が夢を見れるようにね。

 スタッフの制服も品良く、カッコよく見えるデザインをデザイナーと相談して決めた。

 食べ物と飲み物は、前世の知識を少しだけ入れた物を出すことにした。本当に少しだけ。あまりにも見慣れない食べ物や食べ方にしちゃうと、すぐに受け入れてもらえないだろうからね。
 スイーツを甘さ控えめにしたり、普通の紅茶が一般的だったのを、ドライフルーツや花びらを入れてフレーバーティーにするとかそれくらいのことだ。

 そのカフェがマダム達の評判になり、王妃殿下がお忍びで来られたりして、すぐに社交界で有名になる。
 そして、あっという間に予約の取れない人気店になってしまったのだ。

 調子に乗った私は、若者向けに可愛い女の子を揃えた異世界版メイド喫茶をオープンさせた。その店も人気店になり、私は順調に個人資産を増やすことに成功している。
 これなら離縁しても、1人で何とかやっていけるかな。離縁後に住む家も欲しくなってきたし、引き続き金儲けは頑張ろう。

 しかし私個人でやっているつもりでも、世間からしたら、ロジャース伯爵夫人がやっているから、ロジャース伯爵家が潤っているように見えるらしい。

 ロジャース伯爵家は全く関係ないのに。この国では、領地経営の収入は家のものになるが、個人でやる事業は個人の物になるみたいだから。それなのに、ロジャース伯爵家が潤っていると勘違いして、伯爵様にまで媚を売る人が続出しているようなのだ。

 私達の結婚は、私が強く望んで結ばれた結婚だというのが世間での共通認識だ。間違いはないのだけどね…、あの時は好きだったから。
 金持ちの小娘が、金を積んで強引に結婚したから、伯爵様は夫人を愛してないのかも…。じゃあ、第二夫人狙っちゃう?伯爵様を落とせば、伯爵様を愛している小娘は強くは言えないだろうから…と、そんな考えの女狐もチラホラ現れているらしいとギルから教えられた。
 正直、勝手にすればいいと思っている。また第二夫人候補が現れたら、喜んで身を引く予定でいるし。
 ふふっ、次はどんな女が現れるのかしら…。


 カフェ経営などで忙しい日々を送っていると、家庭内別居状態の伯爵様が私の執務室にやって来たようだ。
 何の用?

「エレノア…、忙しいところすまないな。」

 話を直接するのは、王妃殿下の夜会以来だったかな。

「いえ。何か御用でしょうか?」

 一瞬、表情が曇ったような気がする。何か言いにくいこと?

「今度、友人の侯爵家で夜会がある。友人やその奥方達がエレノアに会いたがっているようだから、ぜひエレノアを連れて来て欲しいと頼まれた。
 一緒に行ってくれないか…?」

 伯爵様の友人?私は会いたくないんだけど。

 どうせ会っても、早く跡取りをとか言われるんでしょ。梅・梅って五月蝿く言われそうでヤダ!
 新婚生活の話を聞かれたとしても、家庭内別居の話は出来ないし、ご夫人方は私の店が流行っていて予約がとれないから、何とかして欲しいとか頼まれそうだよね。
 何で結婚詐欺師の友人方のご機嫌取りに行かなければならないのか。
 伯爵様の仲良し友人は私の敵…。

 鬼嫁としてハッキリ言わせてもらおうか。

「それは絶対に行かなければならない夜会なのでしょうか?
 王族主催の夜会と茶会は仕方がありませんが、それ以外のものは2人一緒での参加は、出来ればご遠慮したいと思っています。お飾りの妻にそこまで求められるのは困りますわ。」

「私はエレノアをお飾りの妻などと思ってない……。
 付き合いの長い友人が主催する夜会だから、私は参加したいと思っている。私が行くのにエレノアが行かないと、何を噂されるかわからないから、一緒に参加してほしい。」

 …なら行くなよ、と言いたい。

 いずれ離縁する予定でも、今から不仲なのを噂されたくはない気持ちはあるけどね。白い結婚が認められるまで、あと一年半はあるし。
 でもなぁ、いくら旦那でも、この人と参加するのは疲れるんだよね。

「……では少しだけ。ダンスは一曲だけにして、私と伯爵様のご友人方との付き合いは、最低限にさせて下さい。」

「……分かった。」


 あー、行きたくない。適当にやってさっさと帰って来よう。


 
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