まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?

せいめ

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未亡人になるまで

学生生活が始まる

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 旦那様こと、ブライアン様は騎士団で活躍し、最年少で部隊長に昇格したらしい。
 剣の腕だけでなく、見目も美しいブライアン様は、社交界でも有名らしかった。そしてブライアン様の評価が上がるにつれて、私まで有名になってしまう。
 あの素敵なバーネット様に年下の婚約者がいるらしいわ、誰かしら?と。そんな状況でますます婚約解消しにくくなるし、婚約破棄なんてもってのほかだった。

 12歳のあの日の後から、ブライアン様から手紙が届いていたようだが、私が読みたくないことを言うと、お父様とお母様も無理に読ませようとはしなかった。

 あのお方に会うと、あの日のことを思い出して具合が悪くなるからと、面会や手紙は断り続けた。こんな状況になっても婚約関係を続けようとする意味が分からなかった。

 世間での評価が高いあの人と、こちらから婚約解消するのは難しいことなのだろうと、私も家族も悟っていた。
 女性の立場の方が低いのに、これで無理に婚約解消するなんて知られたら、明らかに私の方が悪いみたいに言われるだろう。私のせいで家族まで悪くいわれるのだけは嫌だった。

 今更不貞の話をしたところで、あの日からかなりの時間が経過していて、若気の至りだったとか、英雄色を好むとか周りから言われそうだ。

「……リア。自分自身を磨いて、自分の価値を上げなさい。あの男と同等かそれ以上になれるように。
 それが将来の貴女の為になるわ。」

 婚約者がちょっとした人気者で評価が高い人物となると、婚約者である私に対してまで、周りは過剰な期待を持ち、厳しい目で見てくるからだろう。お父様とお母様は、私の教育に力を注ぐようになる。
 そんな両親は勉強もマナーも、刺繍にダンスも、一流の講師を呼んで、私に学ぶ機会を与えてくれたのだった。
 そのおかげで、15歳で貴族学園に入学する頃には、私は完璧な貴族令嬢になっていた。



 貴族学園に入学する日を迎える。
 学園の制服を来て玄関ホールに行くと、入学式に出席する両親が待っていてくれた。

「リア……。お前は本当に姉上にそっくりだな。制服姿なんて、姉上の学生時代を見ているようだ。」

 父には若くして亡くなった姉がいたらしい。私はその伯母様に似ているとよく言われている。

「あなたったら…。義姉様に似て綺麗だって言って下さいまし。
 リア、制服姿も素敵よ。今日から3年間頑張りなさいね。」

「はい。頑張りますわ。」

 学園生活はとにかく、沢山友人を作って、勉強もトップを目指していこうと思う。
 あの男以上に評価される人間になってやる。




 入学式が始まる…。


「新入生代表の挨拶。
 新入生代表、アメリア・シャノン伯爵令嬢。」

 入学前のクラス分けのテストで、私は1位になったらしく、新入生代表の挨拶をすることになった。

 剣術は出来ないが、勉学は誰にも負けたくない。

 こんな感じで私の学生生活は始まったのである。



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