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試してみよう!
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今日はテセウの体調を考えて鍛錬が休みの日だ。残された日数は少ないけど詰め込み過ぎて体を壊したんじゃ意味が無いからな。急ぎで済ませる用事も鍛錬をする必要も無いし、ブレストは砦に行っていて居ないと言うことで・・・・俺は朝から錬金魔法で作った物を試すために森に来ているのだ。
「この辺なら冒険者も来ないし、試すには丁度良さそうだな」
少し森の奥に近い場所だが俺一人で対処できない魔物は居ないし、冒険者達もあまり近付くことは無い。周囲に人が居ない事は確認済みだし少し大きな音を立てても誰にも文句は言われないだろう。
「んじゃ、まずはこれを試してみるか」
まず取り出したのは前の休みの日に作った火属性の魔石と棒手裏剣を合成したやつだ。初めて作ったものだから、どうなるか分からないけど俺が思った通りに作れているのであれば、当たった瞬間に爆発して相手を燃やしてくれると思うんだけど・・・・
「試してみないと分からないよな.手頃そうな相手は~あいつでいいか」
気配を探り手頃な魔物を見つけた俺は気配を消し、木から木へと移動し気付かれないように頭上を取った。初めての試し相手に選んだのは、マーダーマンティスだ。インセクト系統は総じて火に弱いし、マンティスは防御力が低いのでこいつ相手にダメージを与えられなけゃ使い物にならない。上手く作れていることを信じ首と頭を繋いでいる関節部分に、狙いを澄まして投げる。
パンッ
「ちょ、マジかよ!」
気付かれずに攻撃することは出来たが、直撃して発生したのは可愛らしい火花と爆発音だった。まるで子供がじゃれる程度の威力しかないじゃ無いか!
「シャーーー!」
傷一つ無いが攻撃されたことに気付いたマーダーマンティスは、怒り俺が居る木を両断してきたので俺は木から飛び降り攻撃してくる鎌を掻い潜り首と鎌を切り落とした。
「はぁ、全然威力ないじゃん。これじゃあ焚き火を作るための火付けにしか使えないな~」
期待していた効果が得られなくて溜息を付いちまうが、よく考えれば俺が使った魔石は日常生活で使う火の魔道具に使う程度の大きさだからあの威力も納得だな。となると、大きな威力を出すためには質と魔力量が良い魔石を使わないと駄目そうだな~でもそんな魔石を投げるたびに消費するのは、ちょっと勿体ないよな。
「よし、次は魔力を籠めてみるか」
新しい物を作る前に、今回作ったやつは金属に魔石の性質を合わせた物だから外部から魔力を籠めることが出来るはずだ。俺には火の属性が無いけど、元々火属性がある物に魔力を籠めるだけだったら出来る。火の魔力が増える訳じゃないから莫大な威力の増加にはならないと思うけど、魔石が消費できる魔力量が増えるから少しは威力が上がってくれるはず。
「んじゃあ次は、お前な」
次の相手は絶対に仕留めて逃がさないように・・・・そう考えながら後ろから飛んできた糸を躱し、後ろを振り返りながら棒手裏剣に限界まで魔力を籠める赤く輝く水晶のようだった棒手裏剣が黒が混じった煉獄のような炎の色へと変わってしまった。それに驚きながらも、木の上に居るハンギングスパイダーに投げつける。
ボウッ
当たった瞬間前とは違う黒い炎が発生しまるで意思があるかのように、ハンギングスパイダーに絡みつく。その燃え盛る黒炎を消そうとのたうち回るが、その程度じゃ消える訳が無く為すすべも無く悲鳴を上げながら全身を焼かれやがて灰すら残さず消え去ってしまった。
「え~・・・・どうなってんだこれ」
俺が作ったのは炎と爆発を起こす棒手裏剣のはずだ。それなのに爆発が起こらずまるで生き物を絡めとり引き摺り込む魔物のような炎が発生し、ハンギングスパイダーを消し去ってしまった。想定とは全く違う効果が発動したことに驚きを隠せず、暫くの間愕然としてまった。
ガサッ
周囲で何かが動いた音が聞こえ、ハッと意識を戻した俺は慌てて気配を消し木の上へ退避すると入れ違うようにマダーベアが姿を現した。
ふぅ~森の中で呆然とするなんて自殺行為だな。次からこんな事にならないように気を付けないと。
自分の迂闊さに反省しながらようやく冷静になれたので、さっきの現象を考察してみる事にした。
何故あんな事が起きたのかの原因は分かり切っている。俺が棒手裏剣に魔力を大量に込めたせいだろうけど、俺がやったのは魔力を増やしただけで籠められた魔法の改編では無い。だけど、ただ魔力を籠めただけじゃあんなにも威力が上がるはずが無い。それにあれは火魔法なのか・・・・?あんな黒い炎なんて見たことが無いんだけど。
「う~ん・・・・どうなっているんだ?」
世界は広いし俺が知らない事も沢山あるから、もしかしたら黒い炎を出す魔法もあるのかもしれない。それは今は分からないから、帰ったらブレストに聞くとしてあの魔法はなんだ?爆発するはずなのにあんな風になるなんて可笑しい・・・・あっ
「そういえば、前にもこんな事あったな」
冷静になって思い出してみると、魔法が予想外の効果を発揮したことが前にもあった。それは、あのアーマーブルの変異体と戦った時だ。あの時も想像していないのに大量に魔力を籠めて魔法を使ったら狼の形になって襲い掛かったんだよな~・・・・これらに共通しているのは大量に魔力を使った事だ。あの時考えていたのは全てを飲み込む魔法が欲しくて・・・・さっき考えてたのは絶対に逃がさないこと・・・・
「あれ、もしかしてこれ俺が強く思った事が魔法になってるのか?」
いや、そんな馬鹿な話が有るとは思えない。もしそうだとしたら、まるで魔力が俺の望みを叶えようという意識があるみたいじゃんか。魔力はただの力で、それ自体に意識は無い筈だ。だけど、精神系統の魔法を使う時も俺が考えたことで魔法が強化されてたし・・・・
「え~・・・・う~ん・・・・もう一回試してみるか」
俺は周囲に被害が引かないように、比較的安全な木の魔石で作った棒手裏剣を取り出し、さっきと同じように魔力を籠めると優しい緑と茶色が混ざったような色をしていたのが黒が混ざっていく。
「やっぱり魔力を籠めると黒くなるな・・・・俺の闇の魔力が影響しているんだろうけど塗りつぶさずに包み込む感じだな」
俺の魔力が入ったことで闇が包み込むように、棒手裏剣の中に混ざりこんで怪しげな雰囲気を出しているが何処か神秘的だ。俺の予想が当たっていれば、この後に俺が強く思えば
当たったたら相手を絡めとる蔓の様になって欲しい!
「よっと」
地面にぶつけると、一気に芽吹くように幾つもの長い黒い蔦が現れ獲物を探すかのように動き回る。そして、獲物を見つけたようでいくつもの蔦が一斉に伸び茂みの奥からマーダーベアを引き摺ってきた。そして、引き寄せると全身に絡みつき動きを封じた。
「はぁ、予想通りか・・・・何か魔法でも掛けてるのかな?威力は申し分ないけど、なんか錬金魔法が成功した感じゃなくて複雑だな」
作ったものが別物に変わってるから、成功したとは言えず複雑な気持ちを抱えながらマーダーベアを始末すると、綺麗に蔦は消えてしまった。
「それなら、逆はどうだ?」
魔法が強化されるなら、魔力を籠めた後に余計なことを考えずただ純粋な効果の強化だけを考えて使ったらどうなるんだろう。もし、それが成功すれば錬金魔法は成功と言えるだろう。
「周辺に魔物気配は無いし、少し移動するか」
火の棒手裏剣を片手に木から木へと移動し、一番近かった気配の元に行くと相手はバトルビートルだった。好戦的な魔物で、外骨格が硬く防御力も高いのでこいつ相手に良いダメージを出せたなら合格と言うか十分なくらいだな。
「よっと」
変な効果にならないように、闇が少しか混ざらないよう気を付けながら大量の魔力を籠め考えるのは威力の強化のみ!そして、バトルビートルに投げつけると
バァァアアアン!!!!!
凄まじい爆発音と共に衝撃波が発生し、当たったバトルビートルはバラバラになり止まっていた太い木までも折れてしまった。
「え~威力の強化はしたけどさ~・・・・強くなり過ぎじゃない?」
まるでマッチのような火花だったのが、相手を粉砕する程の威力まで上がったことにドン引きしながらも実験が成功したことを喜ぶのだった。
「威力の調整を自然に出来るようにしないと駄目だな」
「この辺なら冒険者も来ないし、試すには丁度良さそうだな」
少し森の奥に近い場所だが俺一人で対処できない魔物は居ないし、冒険者達もあまり近付くことは無い。周囲に人が居ない事は確認済みだし少し大きな音を立てても誰にも文句は言われないだろう。
「んじゃ、まずはこれを試してみるか」
まず取り出したのは前の休みの日に作った火属性の魔石と棒手裏剣を合成したやつだ。初めて作ったものだから、どうなるか分からないけど俺が思った通りに作れているのであれば、当たった瞬間に爆発して相手を燃やしてくれると思うんだけど・・・・
「試してみないと分からないよな.手頃そうな相手は~あいつでいいか」
気配を探り手頃な魔物を見つけた俺は気配を消し、木から木へと移動し気付かれないように頭上を取った。初めての試し相手に選んだのは、マーダーマンティスだ。インセクト系統は総じて火に弱いし、マンティスは防御力が低いのでこいつ相手にダメージを与えられなけゃ使い物にならない。上手く作れていることを信じ首と頭を繋いでいる関節部分に、狙いを澄まして投げる。
パンッ
「ちょ、マジかよ!」
気付かれずに攻撃することは出来たが、直撃して発生したのは可愛らしい火花と爆発音だった。まるで子供がじゃれる程度の威力しかないじゃ無いか!
「シャーーー!」
傷一つ無いが攻撃されたことに気付いたマーダーマンティスは、怒り俺が居る木を両断してきたので俺は木から飛び降り攻撃してくる鎌を掻い潜り首と鎌を切り落とした。
「はぁ、全然威力ないじゃん。これじゃあ焚き火を作るための火付けにしか使えないな~」
期待していた効果が得られなくて溜息を付いちまうが、よく考えれば俺が使った魔石は日常生活で使う火の魔道具に使う程度の大きさだからあの威力も納得だな。となると、大きな威力を出すためには質と魔力量が良い魔石を使わないと駄目そうだな~でもそんな魔石を投げるたびに消費するのは、ちょっと勿体ないよな。
「よし、次は魔力を籠めてみるか」
新しい物を作る前に、今回作ったやつは金属に魔石の性質を合わせた物だから外部から魔力を籠めることが出来るはずだ。俺には火の属性が無いけど、元々火属性がある物に魔力を籠めるだけだったら出来る。火の魔力が増える訳じゃないから莫大な威力の増加にはならないと思うけど、魔石が消費できる魔力量が増えるから少しは威力が上がってくれるはず。
「んじゃあ次は、お前な」
次の相手は絶対に仕留めて逃がさないように・・・・そう考えながら後ろから飛んできた糸を躱し、後ろを振り返りながら棒手裏剣に限界まで魔力を籠める赤く輝く水晶のようだった棒手裏剣が黒が混じった煉獄のような炎の色へと変わってしまった。それに驚きながらも、木の上に居るハンギングスパイダーに投げつける。
ボウッ
当たった瞬間前とは違う黒い炎が発生しまるで意思があるかのように、ハンギングスパイダーに絡みつく。その燃え盛る黒炎を消そうとのたうち回るが、その程度じゃ消える訳が無く為すすべも無く悲鳴を上げながら全身を焼かれやがて灰すら残さず消え去ってしまった。
「え~・・・・どうなってんだこれ」
俺が作ったのは炎と爆発を起こす棒手裏剣のはずだ。それなのに爆発が起こらずまるで生き物を絡めとり引き摺り込む魔物のような炎が発生し、ハンギングスパイダーを消し去ってしまった。想定とは全く違う効果が発動したことに驚きを隠せず、暫くの間愕然としてまった。
ガサッ
周囲で何かが動いた音が聞こえ、ハッと意識を戻した俺は慌てて気配を消し木の上へ退避すると入れ違うようにマダーベアが姿を現した。
ふぅ~森の中で呆然とするなんて自殺行為だな。次からこんな事にならないように気を付けないと。
自分の迂闊さに反省しながらようやく冷静になれたので、さっきの現象を考察してみる事にした。
何故あんな事が起きたのかの原因は分かり切っている。俺が棒手裏剣に魔力を大量に込めたせいだろうけど、俺がやったのは魔力を増やしただけで籠められた魔法の改編では無い。だけど、ただ魔力を籠めただけじゃあんなにも威力が上がるはずが無い。それにあれは火魔法なのか・・・・?あんな黒い炎なんて見たことが無いんだけど。
「う~ん・・・・どうなっているんだ?」
世界は広いし俺が知らない事も沢山あるから、もしかしたら黒い炎を出す魔法もあるのかもしれない。それは今は分からないから、帰ったらブレストに聞くとしてあの魔法はなんだ?爆発するはずなのにあんな風になるなんて可笑しい・・・・あっ
「そういえば、前にもこんな事あったな」
冷静になって思い出してみると、魔法が予想外の効果を発揮したことが前にもあった。それは、あのアーマーブルの変異体と戦った時だ。あの時も想像していないのに大量に魔力を籠めて魔法を使ったら狼の形になって襲い掛かったんだよな~・・・・これらに共通しているのは大量に魔力を使った事だ。あの時考えていたのは全てを飲み込む魔法が欲しくて・・・・さっき考えてたのは絶対に逃がさないこと・・・・
「あれ、もしかしてこれ俺が強く思った事が魔法になってるのか?」
いや、そんな馬鹿な話が有るとは思えない。もしそうだとしたら、まるで魔力が俺の望みを叶えようという意識があるみたいじゃんか。魔力はただの力で、それ自体に意識は無い筈だ。だけど、精神系統の魔法を使う時も俺が考えたことで魔法が強化されてたし・・・・
「え~・・・・う~ん・・・・もう一回試してみるか」
俺は周囲に被害が引かないように、比較的安全な木の魔石で作った棒手裏剣を取り出し、さっきと同じように魔力を籠めると優しい緑と茶色が混ざったような色をしていたのが黒が混ざっていく。
「やっぱり魔力を籠めると黒くなるな・・・・俺の闇の魔力が影響しているんだろうけど塗りつぶさずに包み込む感じだな」
俺の魔力が入ったことで闇が包み込むように、棒手裏剣の中に混ざりこんで怪しげな雰囲気を出しているが何処か神秘的だ。俺の予想が当たっていれば、この後に俺が強く思えば
当たったたら相手を絡めとる蔓の様になって欲しい!
「よっと」
地面にぶつけると、一気に芽吹くように幾つもの長い黒い蔦が現れ獲物を探すかのように動き回る。そして、獲物を見つけたようでいくつもの蔦が一斉に伸び茂みの奥からマーダーベアを引き摺ってきた。そして、引き寄せると全身に絡みつき動きを封じた。
「はぁ、予想通りか・・・・何か魔法でも掛けてるのかな?威力は申し分ないけど、なんか錬金魔法が成功した感じゃなくて複雑だな」
作ったものが別物に変わってるから、成功したとは言えず複雑な気持ちを抱えながらマーダーベアを始末すると、綺麗に蔦は消えてしまった。
「それなら、逆はどうだ?」
魔法が強化されるなら、魔力を籠めた後に余計なことを考えずただ純粋な効果の強化だけを考えて使ったらどうなるんだろう。もし、それが成功すれば錬金魔法は成功と言えるだろう。
「周辺に魔物気配は無いし、少し移動するか」
火の棒手裏剣を片手に木から木へと移動し、一番近かった気配の元に行くと相手はバトルビートルだった。好戦的な魔物で、外骨格が硬く防御力も高いのでこいつ相手に良いダメージを出せたなら合格と言うか十分なくらいだな。
「よっと」
変な効果にならないように、闇が少しか混ざらないよう気を付けながら大量の魔力を籠め考えるのは威力の強化のみ!そして、バトルビートルに投げつけると
バァァアアアン!!!!!
凄まじい爆発音と共に衝撃波が発生し、当たったバトルビートルはバラバラになり止まっていた太い木までも折れてしまった。
「え~威力の強化はしたけどさ~・・・・強くなり過ぎじゃない?」
まるでマッチのような火花だったのが、相手を粉砕する程の威力まで上がったことにドン引きしながらも実験が成功したことを喜ぶのだった。
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