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アルベルト・バーンシュタインその4:アルベルトとオークとある女の話

オークってオスしかいないらしいぜ

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 よう、俺だ。アルベルトだ。
 今、俺は両腕を縛られて壁に固定されてる。捕まってるかって? そうだよ、そのとおりだ。
 ただ今回はちょっと事情が違う。どういうことかっていうとだな、今、俺の目の前にはオークがいる。
 オークってのは大体緑色の肌をしてて、大体二メートルから三メートルぐらいの巨人で、大体腹が出てる。そんでもって他種族の女を攫っては犯して孕ませるっていう種族だ。
 凄くねえか? 親近感湧いちまうよ。

 で、俺はそのオークに捕まってる。
 ……いや、安心しろ。俺がヤられるわけじゃない。そんな展開は俺だってごめんだ。ついこの間、人間以外の奴らに襲われたっていうのに。

「誰のことかしら」

 うるせえ。黙ってろ。
 とにかく、俺はそんな奴らに捕まってる。何でも労働力にしたいんだとか。
 それはどうでもいいんだが、目の前じゃちょっと面白いことが起こってる。

「んぁ……っ」

 女の嬌声が響いていた。人間の女が、オークに身体を掴まれて上下に振られていた。
 俺よりも先に捕まった奴らしく、さっきからああやってをしている。
 たまにはこういうのを眺めるのも悪くないだろ? それに、オークのいないときを見計らえば俺もあの女と仲良くできるかもしれねえしな、ケケケ。

 そういうわけで、俺は捕まったままになっている。もちろん、いつでも出られるけどな。

 今回はオークどもと、そいつらに捕まった哀れな女の話に付き合ってもらうぜ。お前らもオークとか好きだろ?

 ──じゃ、始めるか。
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