死んでもお前の恋人にならない!!!

桜崎 零(サクラザキ レイ)

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26 俺と結婚を前提に付き合ってください。

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「約束守りに来たよ♡」

「はにゃ?????」


神よ、何故今日はこんなに俺を困らせるんだ。



「…つまり、赤羽先生があの赤羽晃介ってこと?」

「そう♡」

「えぇぇぇええええぇぇぇぇえええ!?!?!」

「えへ♡」

「えへ♡じゃないわ!!!」

「おまっ、何があったんだよ…」

赤羽先生があの赤羽晃介!?!?

「五十嵐くん、全然気づいてくれないんだもん。いい加減拗ねちゃおうかと思ってた!」

「だからってここまでなるか普通!?」

頭が追いつかない……世の中10年でここまで変わるやついるか???こいつが本当にあの晃介なら、昔に比べて10cm以上伸びていることになる。俺はほぼ変わっていないのに…理不尽にも程がある!!!

「一体何食ったらそんなに伸びるんだよ…」

「うーんーー、よく牛乳飲んでたからかな?」

「牛乳ごときでこんなに成長されてたまるか!!!」

こいつマジでふざけてやがる…。昔の晃介はこんなに冗談なんていえるやつじゃなかったほんとにこいつは晃介なのか…?確かに面影は薄らあるにはあるが…それにしては別人すぎる。

「…お前、ほんとにあの晃介か?」

「そうだよ♡いい加減信じてよね!」

「だって、別人だよ!?昔の晃介と全くちがうじゃん!!!」

そう言いながら、俺は自分のスマホを取りだし写真ホルダーで昔を遡る。

「ほら、これ!!!」

昔、1度だけ卒業の日に晃介にせがまれて写真を撮ったことがある。この時の俺は一匹狼スタイルだったため、笑顔もつくらずムスッとした顔でいる。この時の俺は世の中で言う黒歴史の時期でもあったため写真を消そうとしたが、色々な事情があり写真を消せなかった。まさか、この写真がこんなところで役に立つとは…何かしら取っといて置くものだな。俺は例の写真を今現在、晃介を名乗る男に見せる。

「うわぁ、懐かし~笑。この頃の俺ってほんと根暗だよね笑。てか五十嵐くん、この写真取っといてくれたんだ!嬉しい♡」

「いや、それもそうだけど、そこじゃない!!!体と顔と性格!!!すべてにおいて変わりすぎだろ!?」

そう、変わりすぎているんだ。俺が知っている晃介は腕や足など体全体が細く、身長も同じくらい。おまけに地味でネガティブでガリ勉の上、前髪が目にかかっていていつもメガネをかけていた。

「お前、昔はもっと地味でヒョロかったじゃん!」

「えへへ♡頑張っちゃった♡」

「えへへって、お前なぁ…」

俺の周りでは何が起こっているんだ…。
高校入って早々自分の生徒にレイプされるわ自分が気になっていた人が昔の知り合い、しかもそれに気が付かないで醜態を晒すなんて…ひょっとして、妖怪のせい??呪われているのか???

「はぁ…」

俺は大きいため息をつく。
とんだ一日だ…まだ今日が始まったばかりだというのに。おかげで頭が痛い。二日酔いのせいなのか、それとも今の状況の整理がで忙しくてなのか……




「…五十嵐くんのせいだよ。」

「え、俺?」

「だって五十嵐くん、言ってたじゃないか。筋肉質で高身長のメガネイケメンが好きだって。」

「えっ、そんなこと言ったの?昔の俺。」

いくらそんなにメガネイケメンが好きだとしても正直に言いすぎだろ。昔の俺!!!
あれ…そういえばこいつなぜ俺が男が好きなの知っているんだ???

「てかまて、俺別に男が好きとは言ってないはずだぞ?」

危ない危ない見過ごしてしまうところだった。これに関しては人一倍気をつけていた。いくら俺でも男が好きだなんて言うヘマをする程馬鹿ではない。

「そんなの、五十嵐くんの事見てればわかるよ。」

「なに!?」

「五十嵐くん、無意識かもしんないけど女の人の前だとめちゃくちゃ作り笑いしてるからね?」

「えっ…なぜそれを…」

「この俺が気が付かないわけないじゃん。まして五十嵐くんに関しては♡」

何故だ…何故バレたんだ。俺のパーフェクトスマイル(営業スマイル)を……。黒岩以外にもバレるとか、案外俺が知らないだけで皆きずいてるんじゃないか……?

「…だから俺、五十嵐くんのタイプになれるように頑張ったんだよ?」

「ん??なんで俺のタイプになれるように?」

「だからほら…その…例の“約束”だよ。」

「約束…?」

えっ、なんだ?何の話だ??約束???
俺こいつに金でも借りてたっけ??
五十嵐 恋、記憶力はとても良く責任感もある方なんですがこれに関しては全く思い出せません。
約束??なんだそれ。何したんだよ!!!昔の俺!!!

「そう!それでなんだけど…改めて言わせて欲しいんだ。」

「え??」


「あの頃は、ほら…勢いみたいな感じで言っちゃったから。あっ、でも本気だからね?嘘でも冗談でもないから!!心配しないで!!!…だから、改めて言わせて欲しいんだ。」

なになに??何を言われるんだ????
本気?冗談じゃない??何の話だよ。
くそ…この状況になっても思い出せない!!!中高の記憶は黒歴史だから封印してたせいか思い出せねぇ~!!半端な気持ちで約束しちゃいけないって習わなかったか!俺!!!!

「ゴホンッ…あのね、五十嵐くん。」

まずい、このままではややこしい事になる気がする。正直に言うなら今しかない…。

「あの…晃s」

この瞬間、俺は言葉を失った。なぜなら頭の理解が追いつかなかったからだ。今思えば、この時言えばよかったんだ。晃介の言葉を遮ってでも。言わなくてはならなかったんだ。
だが、仕方がなかったんだ。きっとみんな同じ反応になっていたはずだ。

晃介は自分のズボンのポッケから小さい箱のようなものを取りだし、俺の前に跪いた。

ん?このシーンなんか見た事あるぞ。
確かテレビで男が女にプロポーズしてたな。
そうそうちょうどこれくらいの箱の中に指輪が入って……え?

ん?????
指輪が入って…え?







「俺と結婚を前提に付き合ってください。 」








ほんとに何約束したのよ…昔の俺。
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