3 / 22
思いがけない告白
呼び出し=??
しおりを挟む
はー……なんとか間に合った。
急いで着替えて準備したからか、思ったよりも余裕を持って戻ってこれてほっと息を吐く。
紗代ちゃんも心配してるような素振りはなかったし、一件落着かな?
……まぁ、さっきの出来事は全然落着ではないんだけども。
事故とは言え氷堂君に抱きしめられてしまった、そんな事実が頭に残り続けている。
それに初めてあそこまで近距離で話もして、傷の手当てもして……な、なんて恐れ多いことをしてしまったんだろう……っ。
でもあれは全部事故……ううん、ほとんどは私の勝手な行動だったよね。そう考えると、なんだか無性に申し訳なさが込み上げてきた。
「結衣ー? 何でそんな変な顔してんのー?」
そして悩みながら席についたからか、前の席の紗代ちゃんが私を見て不思議そうに首を傾げた。
「そ、そんなに変な顔してたっ?」
「うん、すっごく。どしたの、悩みごと?」
な、悩みごと……悩みごとって言っていいのかな、これは。
そこまでたいそうな悩みではないし、正直のところ紗代ちゃんだとしてもこの話はできそうにない。
それに……。
頭に浮かんでくるのは、氷堂君ファンに追いかけられる私。
想像するだけでも恐ろしい事態だって分かるし、そうすると氷堂君にもきっと迷惑がかかる。
紗代ちゃんには申し訳ないけど、ここは言わないほうが吉だよね。
「う、ううんっ。なんでもないよ!」
「ほんとー? なーんか嘘っぽい気がするんだけど。何か隠してるでしょ?」
「何もないよ~……あはは。」
「隠し事してる人は、みんな大抵そう言うの。しかも結衣、気付いてないかもしれないけどめっちゃテンパってるよ。」
うっ……紗代ちゃん、鋭い。
言葉だけで分かっちゃうなんて、探偵になれるんじゃないかと思ってしまう。
なんて思っている傍で、紗代ちゃんは探りを入れてくるように詰め寄ってくる。
「何があったか教えてもらおうかな~? 帰ってくるの遅くなったのも、それが原因でしょ?」
「お、遅いって気付いてたんだね……。」
「そりゃーね!結衣があんまりにも挙動不審だったから、ちょっとだけ泳がせてたの。」
ふふんっとドヤ顔をした紗代ちゃんに、ぎこちなく口角が上がる。
策士だ、紗代ちゃん……その能力、何か別のことに使ったほうがいいと思うんだけどなぁ。
けど、察しのいい紗代ちゃんが何も聞いてこないのは変だなぁって思ってたから、これで腑に落ちた気がする。
ちょっとだけ騙された感はあるけど……。
「……言わなきゃダメ?」
「もちろん! ちゃーんと一から十まで言ってもらうからねー!」
こうなると、紗代ちゃんは一切聞く耳を持ってくれなくなる。
紗代ちゃんが言いふらす、なんて思わないけど……まだためらってしまう。
でも、不器用な私にはこれ以上隠しごとはできなさそうだった。
「……分かった、言います。」
「ふふ、そうこなきゃねっ!」
わくわくしている紗代ちゃんの圧に、うっと押されそうになる。
だけどそんな紗代ちゃんに少しの間だけ待ってもらい、一つ深呼吸をした。
「それじゃあ、話すね?」
そして、とうとうさっきの一連の出来事を白状してしまった。
「……なるほどね。そりゃ隠したくなるはずだ。」
「分かってくれた……?」
「うん。それ広まったら、結衣は間違いなく氷堂ファンに追っかけられることになるだろうし。」
「困ったわね……。」と小さな息を吐いた紗代ちゃんとは裏腹に、私はほっと安心した。
分かってくれてよかった……。
もし全部話して広まってしまったら、私の平穏な日常は永遠に戻ってこなくなると思う。
それだけが不安で気がかりだったけど、紗代ちゃんもその辺りはわきまえてくれてるみたい。
……でも何故か紗代ちゃんは、面白そうにニヤリと口角を上げて私を見た。
「まさか、結衣があの氷堂秦斗と急接近かぁ~。あたしにとって最高、尊い、ありがたやありがたや。ほんっとメシウマものですわ。」
「……そ、そう?」
「そう!!」
うーん、そんなにいいものではないと思うんだけどなぁ……。
全く紗代ちゃんの考えてることが分からなくて、首を傾げずにはいられない。
「まぁでも何かあったわけじゃなくてほんと良かったぁ~~っっ!!」
ガシッと肩を掴まれ、そのまま強い力でこれでもかと揺さぶられる。
「わっ、さ、紗代ちゃん待ってっ……よ、酔っちゃう……!」
「……あっ、結衣ごめんっ! 安心して思わず……」
「ううんっ、それは全然いいのっ。ちょっとびっくりしちゃっただけで。」
「気持ち悪いとことかないっ!?」
「うん、平気だよ!」
「良かったぁ……!!」
今度は勢いよく正面から抱きつかれて、少しだけのけぞってしまう。
けどやっぱり、紗代ちゃんは大切な友達だ。こんなに優しい子、私にはもったいない。
「お前らー、自分の席つけー!」
そうしみじみ感じていたら、前触れもなく先生が教室に入ってきた。
同時に予冷が鳴り響き、その時紗代ちゃんがこそっと耳打ちしてきた。
「また進展あったら聞かせてよねっ。」
し、進展って……そんなのないよっ!
何を期待しているのかそう言ってきた紗代ちゃんに、顔が熱を持ち出す。
あれは事故、事故だよ……だから、もう氷堂君とは何にもない!
うんうんと頷いて必死に言い聞かせる、けど……男の子耐性がない私にとっては、ドキドキしちゃうもので。
そのことばっかり考えて授業に集中できないとかだったら、さすがにダメだよね。
『湖宮さん!!』
っ……ううん、もう忘れよう。きっともう、関わることなんてない。あるはずがない。
私はさっきよりも強く自分にそう言い聞かせて、ノートをとるためにシャーペンを走らせ始めた。
氷堂君との事故があってから、数日が経った。
あれ以来氷堂君とは全然関わっていない。小説や漫画にありそうなドキドキイベントも起こらず、今日も今日とて平凡な日々を送っていた。
でも、何もないほうが絶対にいい。何か大変なことに巻き込まれたら、それこそ今の穏やかな日常がなくなってしまう。
私は特別な人生を歩みたいわけじゃないから、地味に大人しく静かに過ごすのが吉。
こっちのほうが、私の身の丈には合ってるし……。
だけど、そう思っていた矢先だった。
「湖宮、ちょっといいか。」
「え? 私……?」
紗代ちゃんと談笑しながら昼食をとっていた時、同じクラスの男の子に話しかけられたのだ。
鋭い切れ長の目に、一見しただけだと不良だと思ってしまう風貌の持ち主の男の子。名前は確か……阿辺君、だったはず。
顔が整っているから密かにいろんな女の子に推されていて、氷堂君と肩を並べるくらいの人気者。
そんな阿辺君が私に何の用なんだろう……?
阿辺君と私は関わりが全くないから、呼ばれる理由に心当たりはない。
も、もしかして……私、阿辺君に何かしちゃったとか!?
「ねぇ、それって今じゃないとダメなの?」
見覚えのない呼び出しにあたふたしている私のそばで、紗代ちゃんは威嚇するように阿辺君を見た。
そんな紗代ちゃんの目つきは、思わずぶるっと身震いしてしまいそうなほど突き刺さるようなもので。
「別に金森の許可なんていらないだろ? 湖宮は金森のものじゃねーのに彼氏面とか笑えるわ。」
「結衣はものじゃないことなんてよーっく分かってるわ! 結衣はあたしの大親友よ‼」
グルル……と唸り声が聞こえそうなほど食ってかかっている紗代ちゃんと、ハッと嘲るような笑いを浮かべている阿辺君。
その間に挟まれた私は、この状況をどうしていいか分からない。
だけど……とりあえずこの状況をなんとかしないといけないのは、さすがに分かった。
「分かったよ阿辺君、今なら大丈夫だからっ。」
「え、でも結衣……!」
「紗代ちゃん心配しないで、すぐ戻ってくるから!」
不安そうな表情で私を見つめてくる紗代ちゃんに、にこっと笑顔を向けて教室を出る。
いつまでも紗代ちゃんに頼りきりはよくないし、そろそろ自立しなきゃと分かっている。
……でも、不安に思っていないわけじゃない。むしろその逆だ。
何を言われるか予想できないから、怖気づいている部分がある。
ふと、大股で前を歩く阿辺君の背中が視界に入る。
私と阿辺は、言うなれば別世界に住む人間。
仮説でさえも立てられないから、疑問は増していく一方だ。
「……ここら辺でいいか。」
うーんと深く考え込み始めた、その瞬間。
おもむろに足を止めた阿辺君は、人気がこれっぽっちもない階段近くで振り返った。
つられて私も歩くのをやめて、予想できないこれから起こる出来事に頭を悩ませる。
「湖宮。」
「は、はいっ!」
神妙な面持ちの阿辺君の考えは、私には読めない。読めるはずもないんだ。
つい反射で大きな声を上げてしまい、体が硬直する。
そして阿辺君はそんな私をじっと見つめ……ゆっくりと、口にした。
「俺、湖宮のことが好きなんだ。付き合ってくれないか。」
急いで着替えて準備したからか、思ったよりも余裕を持って戻ってこれてほっと息を吐く。
紗代ちゃんも心配してるような素振りはなかったし、一件落着かな?
……まぁ、さっきの出来事は全然落着ではないんだけども。
事故とは言え氷堂君に抱きしめられてしまった、そんな事実が頭に残り続けている。
それに初めてあそこまで近距離で話もして、傷の手当てもして……な、なんて恐れ多いことをしてしまったんだろう……っ。
でもあれは全部事故……ううん、ほとんどは私の勝手な行動だったよね。そう考えると、なんだか無性に申し訳なさが込み上げてきた。
「結衣ー? 何でそんな変な顔してんのー?」
そして悩みながら席についたからか、前の席の紗代ちゃんが私を見て不思議そうに首を傾げた。
「そ、そんなに変な顔してたっ?」
「うん、すっごく。どしたの、悩みごと?」
な、悩みごと……悩みごとって言っていいのかな、これは。
そこまでたいそうな悩みではないし、正直のところ紗代ちゃんだとしてもこの話はできそうにない。
それに……。
頭に浮かんでくるのは、氷堂君ファンに追いかけられる私。
想像するだけでも恐ろしい事態だって分かるし、そうすると氷堂君にもきっと迷惑がかかる。
紗代ちゃんには申し訳ないけど、ここは言わないほうが吉だよね。
「う、ううんっ。なんでもないよ!」
「ほんとー? なーんか嘘っぽい気がするんだけど。何か隠してるでしょ?」
「何もないよ~……あはは。」
「隠し事してる人は、みんな大抵そう言うの。しかも結衣、気付いてないかもしれないけどめっちゃテンパってるよ。」
うっ……紗代ちゃん、鋭い。
言葉だけで分かっちゃうなんて、探偵になれるんじゃないかと思ってしまう。
なんて思っている傍で、紗代ちゃんは探りを入れてくるように詰め寄ってくる。
「何があったか教えてもらおうかな~? 帰ってくるの遅くなったのも、それが原因でしょ?」
「お、遅いって気付いてたんだね……。」
「そりゃーね!結衣があんまりにも挙動不審だったから、ちょっとだけ泳がせてたの。」
ふふんっとドヤ顔をした紗代ちゃんに、ぎこちなく口角が上がる。
策士だ、紗代ちゃん……その能力、何か別のことに使ったほうがいいと思うんだけどなぁ。
けど、察しのいい紗代ちゃんが何も聞いてこないのは変だなぁって思ってたから、これで腑に落ちた気がする。
ちょっとだけ騙された感はあるけど……。
「……言わなきゃダメ?」
「もちろん! ちゃーんと一から十まで言ってもらうからねー!」
こうなると、紗代ちゃんは一切聞く耳を持ってくれなくなる。
紗代ちゃんが言いふらす、なんて思わないけど……まだためらってしまう。
でも、不器用な私にはこれ以上隠しごとはできなさそうだった。
「……分かった、言います。」
「ふふ、そうこなきゃねっ!」
わくわくしている紗代ちゃんの圧に、うっと押されそうになる。
だけどそんな紗代ちゃんに少しの間だけ待ってもらい、一つ深呼吸をした。
「それじゃあ、話すね?」
そして、とうとうさっきの一連の出来事を白状してしまった。
「……なるほどね。そりゃ隠したくなるはずだ。」
「分かってくれた……?」
「うん。それ広まったら、結衣は間違いなく氷堂ファンに追っかけられることになるだろうし。」
「困ったわね……。」と小さな息を吐いた紗代ちゃんとは裏腹に、私はほっと安心した。
分かってくれてよかった……。
もし全部話して広まってしまったら、私の平穏な日常は永遠に戻ってこなくなると思う。
それだけが不安で気がかりだったけど、紗代ちゃんもその辺りはわきまえてくれてるみたい。
……でも何故か紗代ちゃんは、面白そうにニヤリと口角を上げて私を見た。
「まさか、結衣があの氷堂秦斗と急接近かぁ~。あたしにとって最高、尊い、ありがたやありがたや。ほんっとメシウマものですわ。」
「……そ、そう?」
「そう!!」
うーん、そんなにいいものではないと思うんだけどなぁ……。
全く紗代ちゃんの考えてることが分からなくて、首を傾げずにはいられない。
「まぁでも何かあったわけじゃなくてほんと良かったぁ~~っっ!!」
ガシッと肩を掴まれ、そのまま強い力でこれでもかと揺さぶられる。
「わっ、さ、紗代ちゃん待ってっ……よ、酔っちゃう……!」
「……あっ、結衣ごめんっ! 安心して思わず……」
「ううんっ、それは全然いいのっ。ちょっとびっくりしちゃっただけで。」
「気持ち悪いとことかないっ!?」
「うん、平気だよ!」
「良かったぁ……!!」
今度は勢いよく正面から抱きつかれて、少しだけのけぞってしまう。
けどやっぱり、紗代ちゃんは大切な友達だ。こんなに優しい子、私にはもったいない。
「お前らー、自分の席つけー!」
そうしみじみ感じていたら、前触れもなく先生が教室に入ってきた。
同時に予冷が鳴り響き、その時紗代ちゃんがこそっと耳打ちしてきた。
「また進展あったら聞かせてよねっ。」
し、進展って……そんなのないよっ!
何を期待しているのかそう言ってきた紗代ちゃんに、顔が熱を持ち出す。
あれは事故、事故だよ……だから、もう氷堂君とは何にもない!
うんうんと頷いて必死に言い聞かせる、けど……男の子耐性がない私にとっては、ドキドキしちゃうもので。
そのことばっかり考えて授業に集中できないとかだったら、さすがにダメだよね。
『湖宮さん!!』
っ……ううん、もう忘れよう。きっともう、関わることなんてない。あるはずがない。
私はさっきよりも強く自分にそう言い聞かせて、ノートをとるためにシャーペンを走らせ始めた。
氷堂君との事故があってから、数日が経った。
あれ以来氷堂君とは全然関わっていない。小説や漫画にありそうなドキドキイベントも起こらず、今日も今日とて平凡な日々を送っていた。
でも、何もないほうが絶対にいい。何か大変なことに巻き込まれたら、それこそ今の穏やかな日常がなくなってしまう。
私は特別な人生を歩みたいわけじゃないから、地味に大人しく静かに過ごすのが吉。
こっちのほうが、私の身の丈には合ってるし……。
だけど、そう思っていた矢先だった。
「湖宮、ちょっといいか。」
「え? 私……?」
紗代ちゃんと談笑しながら昼食をとっていた時、同じクラスの男の子に話しかけられたのだ。
鋭い切れ長の目に、一見しただけだと不良だと思ってしまう風貌の持ち主の男の子。名前は確か……阿辺君、だったはず。
顔が整っているから密かにいろんな女の子に推されていて、氷堂君と肩を並べるくらいの人気者。
そんな阿辺君が私に何の用なんだろう……?
阿辺君と私は関わりが全くないから、呼ばれる理由に心当たりはない。
も、もしかして……私、阿辺君に何かしちゃったとか!?
「ねぇ、それって今じゃないとダメなの?」
見覚えのない呼び出しにあたふたしている私のそばで、紗代ちゃんは威嚇するように阿辺君を見た。
そんな紗代ちゃんの目つきは、思わずぶるっと身震いしてしまいそうなほど突き刺さるようなもので。
「別に金森の許可なんていらないだろ? 湖宮は金森のものじゃねーのに彼氏面とか笑えるわ。」
「結衣はものじゃないことなんてよーっく分かってるわ! 結衣はあたしの大親友よ‼」
グルル……と唸り声が聞こえそうなほど食ってかかっている紗代ちゃんと、ハッと嘲るような笑いを浮かべている阿辺君。
その間に挟まれた私は、この状況をどうしていいか分からない。
だけど……とりあえずこの状況をなんとかしないといけないのは、さすがに分かった。
「分かったよ阿辺君、今なら大丈夫だからっ。」
「え、でも結衣……!」
「紗代ちゃん心配しないで、すぐ戻ってくるから!」
不安そうな表情で私を見つめてくる紗代ちゃんに、にこっと笑顔を向けて教室を出る。
いつまでも紗代ちゃんに頼りきりはよくないし、そろそろ自立しなきゃと分かっている。
……でも、不安に思っていないわけじゃない。むしろその逆だ。
何を言われるか予想できないから、怖気づいている部分がある。
ふと、大股で前を歩く阿辺君の背中が視界に入る。
私と阿辺は、言うなれば別世界に住む人間。
仮説でさえも立てられないから、疑問は増していく一方だ。
「……ここら辺でいいか。」
うーんと深く考え込み始めた、その瞬間。
おもむろに足を止めた阿辺君は、人気がこれっぽっちもない階段近くで振り返った。
つられて私も歩くのをやめて、予想できないこれから起こる出来事に頭を悩ませる。
「湖宮。」
「は、はいっ!」
神妙な面持ちの阿辺君の考えは、私には読めない。読めるはずもないんだ。
つい反射で大きな声を上げてしまい、体が硬直する。
そして阿辺君はそんな私をじっと見つめ……ゆっくりと、口にした。
「俺、湖宮のことが好きなんだ。付き合ってくれないか。」
12
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
恋したら、料理男子にかこまれました
若奈ちさ
児童書・童話
きみたちじゃなくて、好きなあの人に食べほしいのに!
調理部を創設したいという男子にかこまれて、わたし、どうしたらいいの!?
第15回絵本・児童書大賞 奨励賞受賞。
書籍化されましたので、プロローグとレシピ帳以外非公開となりました。
左左左右右左左 ~いらないモノ、売ります~
菱沼あゆ
児童書・童話
菜乃たちの通う中学校にはあるウワサがあった。
『しとしとと雨が降る十三日の金曜日。
旧校舎の地下にヒミツの購買部があらわれる』
大富豪で負けた菜乃は、ひとりで旧校舎の地下に下りるはめになるが――。
運よく生まれ変われたので、今度は思いっきり身体を動かします!
克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞」重度の心臓病のため、生まれてからずっと病院のベッドから動けなかった少年が12歳で亡くなりました。両親と両祖父母は毎日のように妾(氏神)に奇跡を願いましたが、叶えてあげられませんでした。神々の定めで、現世では奇跡を起こせなかったのです。ですが、記憶を残したまま転生させる事はできました。ほんの少しだけですが、運動が苦にならない健康な身体と神与スキルをおまけに付けてあげました。(氏神談)
中学生ユーチューバーの心霊スポットMAP
じゅん
児童書・童話
【第1回「きずな児童書大賞」大賞 受賞👑】
悪霊のいる場所では、居合わせた人に「霊障」を可視化させる体質を持つ「霊感少女」のアカリ(中学1年生)。
「ユーチューバーになりたい」幼なじみと、「心霊スポットMAPを作りたい」友達に巻き込まれて、心霊現象を検証することになる。
いくつか心霊スポットを回るうちに、最近増えている心霊現象の原因は、霊を悪霊化させている「ボス」のせいだとわかり――
クスっと笑えながらも、ゾッとする連作短編。
人魚姫ティナリア
佐倉穂波
児童書・童話
海の国に住む人魚ティナリアは好奇心旺盛。
幼なじみのルイを巻き込んで、陸のお祭りへ出掛けました。
21話完結。
番外編あり。
【登場人物】
ティナリア……好奇心旺盛な人魚の女の子。
ルイ……ティナリアの幼なじみ。人魚の男の子。
ローズマリー……貴族の女の子。
ヒューリック……王子さま。
表紙はAIイラストアプリ「Spellai」で作成したものを編集して、文庫本の表紙みたいに作ってみました。
児童小説なので、出来るだけ分かりやすく、丁寧な文章を書くように心掛けていますが、長編の児童小説を書くのは初めてです。分かりにくい所があれば、遠慮なくご指摘ください。
小学生(高学年)~中学生の読者を想定して書いていますが、大人にも読んでもらいたい物語です!
山姫さま ヒトの都を 冒険する
鷲野ユキ
児童書・童話
住み慣れたお山を離れ、人間の里で生きることとなった山の神様の一人娘、山姫さま。
おつきのオコジョと狐と共に、より人間の世界のことを知ろうとしますが、お金がなくて困ってしまいます。
魔法が使えない女の子
咲間 咲良
児童書・童話
カナリア島に住む九歳の女の子エマは、自分だけ魔法が使えないことを悩んでいた。
友だちのエドガーにからかわれてつい「明日魔法を見せる」と約束してしまったエマは、大魔法使いの祖母マリアのお使いで魔法が書かれた本を返しに行く。
貸本屋ティンカーベル書房の書庫で出会ったのは、エマそっくりの顔と同じエメラルドの瞳をもつ男の子、アレン。冷たい態度に反発するが、上から降ってきた本に飲み込まれてしまう。
妖精の風の吹くまま~家を追われた元伯爵令嬢は行き倒れたわけあり青年貴族を拾いました~
狭山ひびき@バカふり160万部突破
児童書・童話
妖精女王の逆鱗に触れた人間が妖精を見ることができなくなって久しい。
そんな中、妖精が見える「妖精に愛されし」少女エマは、仲良しの妖精アーサーとポリーとともに友人を探す旅の途中、行き倒れの青年貴族ユーインを拾う。彼は病に倒れた友人を助けるために、万能薬(パナセア)を探して旅をしているらしい。「友人のために」というユーインのことが放っておけなくなったエマは、「おいエマ、やめとけって!」というアーサーの制止を振り切り、ユーインの薬探しを手伝うことにする。昔から妖精が見えることを人から気味悪がられるエマは、ユーインにはそのことを告げなかったが、伝説の万能薬に代わる特別な妖精の秘薬があるのだ。その薬なら、ユーインの友人の病気も治せるかもしれない。エマは薬の手掛かりを持っている妖精女王に会いに行くことに決める。穏やかで優しく、そしてちょっと抜けているユーインに、次第に心惹かれていくエマ。けれども、妖精女王に会いに行った山で、ついにユーインにエマの妖精が見える体質のことを知られてしまう。
「……わたしは、妖精が見えるの」
気味悪がられることを覚悟で告げたエマに、ユーインは――
心に傷を抱える妖精が見える少女エマと、心優しくもちょっとした秘密を抱えた青年貴族ユーイン、それからにぎやかな妖精たちのラブコメディです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる