【BL】王様の命令は絶対っ!!

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二人の王様

第25話 ルールブック

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 クラウンゲームのルールブックを読むために朝早く家を出る。

 駅を降りると改札にはナギがj待っていた。

 あんな帰り方だったからナギに無視されると思っていたから素直にあえて嬉しい。


「ナギ、こんな朝早くどうしたんだ?」

「昨日言っただろ。また明日って。意味わからないで朝早く来たの?」

「えっ?………あーっ。」


 明日の朝、邪魔の入らない生徒会室で二人きりになろうって


「………そういうことか。」


 だからあっさりとあの時帰ったのか。


「もーっ!!いいよ。俺一人でコンビニで時間つぶしてくる!!」

「わーっ!!待ってくれ。説明するから…」


 俺は昨日、渡辺副生徒会長に電話して命令の回避のことを歩きながら話した。


「そうなんだ。それで『秘密』はなんなの?」

「悪い言えない。俺の口から漏れたと分かったら多分2番目の命令としてそれを言われると思う。」

「2番目の命令は『呼び捨て』じゃないか。」

「違う。それは仮の命令だ。みんなに認知されていない。だからまだアイツは2つ命令できるんだ。」

「そんなっ。」


 ナギの周りの空気が重くなる。


「酷いよ。アイツいっぱい命令してんじゃん。違反だよ。」

「急ごう、職員室に先生がいてくれるといいけど…」


 駆け足で学校の門を潜った。




 職員室には運良くこれから朝練に立ち会うバスケ部の顧問の先生がいて鍵を借りることが出来た。

 生徒会室の書棚に飛びついて二人で資料を探す。


「クラウンゲーム、クラウンゲーム………」

「あったこれだ。」


 古びた分厚い本を開くと何度もルールが変わったり、追加されたりと修正の後がたくさんあった。

 初めの方はカタカナと漢字の所ばかりでとても読みづらい。

 さすが144年の歴史と伝統ある学校だ………と感心したいところだけど現代風に清書して欲しい。

 二人で解釈違いとかがないように確認しながらどうにか読み終わった…


「…渡辺副生徒会長の言っていたことは正しかった。」

「良かった。でも1ヶ月は長いね。」


 それでも緒方遥から開放されることが分かったんだから大収穫だ。


「あ、予冷が鳴った。行かなくちゃ」

「待って…慌てなくてもキスする時間くらいあるだろ?」

「修斗…」
 
 
 恋人の甘い口腔内を隅々まで味わってから生徒会室を後にした。






 
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