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第5回活動報告:仮想通貨の詐欺集団を捕まえろ
投資計画を説明しよう(その5)
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(11)投資計画を説明しよう <続き>
「安心しました。あと、今の役員は、民事再生法の適用申請が認可されたら退任しようと考えているようです。内務省から、代わりの社長を派遣してもらうことはできますか?」
「うーん、どうしようかな。できるだけ政府の関与を表に出したくないんだよな。今回、スポンサーはダニエルが用意したi5だから、政府が表に出ない。社長も続投してもらえると、有り難いんだけどな。続投するように交渉できないかな?」
ダニエルが私に「どう思う?」と聞いてきたから、私がダニエルの代わりに答えた。
「高齢なので、長期間の留任は難しいかも知れません。2~3年くらいの期間で交渉すれば、可能性はあると思います。」と私は言った。
「そうか。その言い振りだと、交渉すれば引き受けてくれそうだな。その間に社長を引き受けてくれる人を探せばいいか。」
チャールズはポジティブに解釈したようだ。
経営陣が辞めると言って聞かない可能性はあるが、頼めば協力してくれるだろう。多分・・・
と私が考えていると、ダニエルが話を進めている。
「じゃあ、今日の会議を踏まえて会社には提案します。それと、スポンサーとして支援表明するには、裁判所に資金証明(十分な資金を持っていることの証明。銀行残高証明書や預金通帳の写しを用いる。)を提出する必要があります。もしi5の預金残高がちょうど5億JDだと、運転資金の不足に対応できないと裁判所に思われるかも知れません。なので、一旦、i5の銀行口座に7億JDを送金して下さい。銀行で残高証明書を発行した後、2億JDは直ぐに内務省に返金します。スポンサーになれなかった時は、5億JDも戻しますが。」
「分かった。明日にでも送金するように手配しとくよ。2億JDは直ぐに返せよ!」とチャールズは言った。
***
どうやら問題なく、会議は終わったようだ。これで私は社長手当に一歩近づいた。
チャールズの部屋から出ると、ロイが話しかけてきた。
「ねえ。会議中、ス●夫が私の胸元を見ていたような気がするんだけど。あれが噂のエロ視線だよね?」
「あれがそう。ス●夫のエロ視線。私の胸元も見ていたよ。」と私が言ったところで、ダニエルが話に入ってきた。
「エロ視線って、あれのことだったのか・・・。あれは胸元を見ていたわけじゃないんだ。」
「ふーん。ス●夫をかばうの?」と私は言った。
「違うよ。チャールズは小心者だから、女性の目を見て話ができないだけだ。過去に何かあったんだろうね・・・。」ダニエルは遠いところを見ている。
「それで?」
「女性を直視できないから、チャールズは目線よりも少し下を見て話す。これは癖だ。恋愛カウンセラーにでも『女性の目を見て話せないなら、鼻か口を見て話せば良い』って言われたのだろう。本人は、口元を見ているつもりだ。でも、目よりも下に視線がいくから、胸元見ているように見えるんだな。きっと・・・。」
ダニエルがチャールズのことを必死にフォローしているようにも思える。セクハラと騒ぎ立てられると、面倒だからだ。
「それ本当?絶対に胸を見てたと思うけどな。」
「気を付けないといけないな。ちなみに、今俺はルイーズの目を見て話しているよね。少し目線を下げてみようか。」
ダニエルはそう言って、目線を少し下げて言った。
「今、どこを見ていると思う?」
「首かな?」
「残念!鼻でした。これは?」
ダニエルはさらに目線を下げた。
「胸!」と私は言った。
「残念!顎(あご)でした。」
「本当に?」
「本当だよ。俺とルイーズは身長差があるからね。顎を見ていても、胸元を見ていると思われるわけだ。」
「じゃあ、ロイだったら?」
ロイは一般男性よりも少し背が高いくらいで、女性の中ではかなり長身だ。身長はダニエルと同じくらいだろう。
「これは?」とダニエルがロイに言った。
「口(くち)?」とロイが答えた。
「正解!じゃあ、これは?」
「首?」とロイが言った。
「正解!目線が同じくらいの高さだから、誤解は生じないみたいだ。良かった、良かった。」
「何が?」と私は思わず言った。
「ス●夫の視線は必ずしも、エロ視線ではないということだ。」
「だから、何が?」
「ルイーズの胸元に向けられたス●夫の視線は、実際には口~顎への視線だ。ロイの胸元に向けられたス●夫の視線は、実際も胸元を見ている。分かった?」
「じゃあ、私の胸元を見ていたのは、本当にエロ視線だったんだ・・・・。」
ロイはボソッと呟いた。
とりあえず、ロイには申し訳ないが、ジャービット・エクスチェンジへの提案内容は固まったから、良しとしよう。
「安心しました。あと、今の役員は、民事再生法の適用申請が認可されたら退任しようと考えているようです。内務省から、代わりの社長を派遣してもらうことはできますか?」
「うーん、どうしようかな。できるだけ政府の関与を表に出したくないんだよな。今回、スポンサーはダニエルが用意したi5だから、政府が表に出ない。社長も続投してもらえると、有り難いんだけどな。続投するように交渉できないかな?」
ダニエルが私に「どう思う?」と聞いてきたから、私がダニエルの代わりに答えた。
「高齢なので、長期間の留任は難しいかも知れません。2~3年くらいの期間で交渉すれば、可能性はあると思います。」と私は言った。
「そうか。その言い振りだと、交渉すれば引き受けてくれそうだな。その間に社長を引き受けてくれる人を探せばいいか。」
チャールズはポジティブに解釈したようだ。
経営陣が辞めると言って聞かない可能性はあるが、頼めば協力してくれるだろう。多分・・・
と私が考えていると、ダニエルが話を進めている。
「じゃあ、今日の会議を踏まえて会社には提案します。それと、スポンサーとして支援表明するには、裁判所に資金証明(十分な資金を持っていることの証明。銀行残高証明書や預金通帳の写しを用いる。)を提出する必要があります。もしi5の預金残高がちょうど5億JDだと、運転資金の不足に対応できないと裁判所に思われるかも知れません。なので、一旦、i5の銀行口座に7億JDを送金して下さい。銀行で残高証明書を発行した後、2億JDは直ぐに内務省に返金します。スポンサーになれなかった時は、5億JDも戻しますが。」
「分かった。明日にでも送金するように手配しとくよ。2億JDは直ぐに返せよ!」とチャールズは言った。
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どうやら問題なく、会議は終わったようだ。これで私は社長手当に一歩近づいた。
チャールズの部屋から出ると、ロイが話しかけてきた。
「ねえ。会議中、ス●夫が私の胸元を見ていたような気がするんだけど。あれが噂のエロ視線だよね?」
「あれがそう。ス●夫のエロ視線。私の胸元も見ていたよ。」と私が言ったところで、ダニエルが話に入ってきた。
「エロ視線って、あれのことだったのか・・・。あれは胸元を見ていたわけじゃないんだ。」
「ふーん。ス●夫をかばうの?」と私は言った。
「違うよ。チャールズは小心者だから、女性の目を見て話ができないだけだ。過去に何かあったんだろうね・・・。」ダニエルは遠いところを見ている。
「それで?」
「女性を直視できないから、チャールズは目線よりも少し下を見て話す。これは癖だ。恋愛カウンセラーにでも『女性の目を見て話せないなら、鼻か口を見て話せば良い』って言われたのだろう。本人は、口元を見ているつもりだ。でも、目よりも下に視線がいくから、胸元見ているように見えるんだな。きっと・・・。」
ダニエルがチャールズのことを必死にフォローしているようにも思える。セクハラと騒ぎ立てられると、面倒だからだ。
「それ本当?絶対に胸を見てたと思うけどな。」
「気を付けないといけないな。ちなみに、今俺はルイーズの目を見て話しているよね。少し目線を下げてみようか。」
ダニエルはそう言って、目線を少し下げて言った。
「今、どこを見ていると思う?」
「首かな?」
「残念!鼻でした。これは?」
ダニエルはさらに目線を下げた。
「胸!」と私は言った。
「残念!顎(あご)でした。」
「本当に?」
「本当だよ。俺とルイーズは身長差があるからね。顎を見ていても、胸元を見ていると思われるわけだ。」
「じゃあ、ロイだったら?」
ロイは一般男性よりも少し背が高いくらいで、女性の中ではかなり長身だ。身長はダニエルと同じくらいだろう。
「これは?」とダニエルがロイに言った。
「口(くち)?」とロイが答えた。
「正解!じゃあ、これは?」
「首?」とロイが言った。
「正解!目線が同じくらいの高さだから、誤解は生じないみたいだ。良かった、良かった。」
「何が?」と私は思わず言った。
「ス●夫の視線は必ずしも、エロ視線ではないということだ。」
「だから、何が?」
「ルイーズの胸元に向けられたス●夫の視線は、実際には口~顎への視線だ。ロイの胸元に向けられたス●夫の視線は、実際も胸元を見ている。分かった?」
「じゃあ、私の胸元を見ていたのは、本当にエロ視線だったんだ・・・・。」
ロイはボソッと呟いた。
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