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第5回活動報告:仮想通貨の詐欺集団を捕まえろ
会社に提案しにいこう(その1)
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(12)会社に提案しにいこう
翌日、i5の銀行口座を確認したら、内務省から7億JDの着金があった。今日中に銀行で残高証明書を発行して、残高証明書を入手次第、2億JDを送金する予定だ。
7億JDか~。これだけあったら一緒暮らせるのに。
そういえば、子供の頃に『宝くじに当たったら、何に使う?』と聞かれた時に、何て答えてたっけ?
詳しく覚えてないけど、『家を買う』と言ったのか?それとも、『ケーキを死ぬほど食べたい』と言ったのだろうか?
今だったら、『老後のために貯金する』って答えるだろう。
私の人生って、夢がない・・・
数年前から老後資金の足りない人が増えている、とマスコミが言っている。
でも、7億JDも必要ないだろうから、やっぱり『老後資金を貯金したうえで、世界中を旅行する』にしよう。少しは夢が必要だ。
この7億JDを持ち逃げすると直ぐにバレる。あくまで想像しているだけだ。
ロイに「7億JDあったら、何する?」と聞いたら、「私と弟の結婚資金にする!」と言っていた。どれだけ豪勢な結婚式を挙げるつもりだろうか?
でも、私の老後資金よりも夢がある。
ダニエルに聞いたら、「特に何もしない。今と変わらないな~」と言っていた。
そう言えば、アイツはジャービス王国の王子だった。本人はともかく家は金持ちだ。
ダニエルは学生時代から同じ部屋に住んでいると言っていたから、「狭い部屋で一人暮らしなんだかから、広いところに引っ越せば?」と聞いたら、「掃除が大変になるから、いやだ」とのことだ。
お金持ちの家に生まれると、お金に興味がなくなるのだろうか?
私の家はお金持ちじゃないから、分からないけど。
ダニエルの『何もしない』に比べると、私の老後資金の方がマシだ。
ちなみに、ミゲルとスミスに「7億JDあったら、何する?」と聞いたら、「貯金する」と言っていた。
私と一緒だ。おじさんも老後資金を心配している。
***
ジャービット・エクスチェンジへの提案内容が固まったので、私たちは会社へ説明に行くことになった。ダニエルに『会社への提案に一緒に行く?』と聞いたら、「ずっと内緒にしておくのもどうかと思うから、一緒に行くよ。」と言っていた。
最近出番が少ないから、一緒に行きたかったのだろう。アイツは友達がいないから、仲間外れを恐れているのだ。
ジャービット・エクスチェンジに向かう途中、ダニエルに「どう説明する?」と聞いたら、「そのまま正直に言う」と言っていた。チャールズはジャービス王国政府が関わっていることを隠したがっていたけど、大丈夫なのだろうか?
私が「内緒にしなくてもいいの?」と聞いたが、ダニエルは「大丈夫だよ。どうせ直ぐにバレることだから、先に話しても一緒だよ。」と気にしていない。
何か問題になったら、ダニエルからチャールズに説明してもらうしかない。
私、ダニエル、ロイとポールの4人はジャービット・エクスチェンジに到着すると、誰もいない受付を通って、殺風景な会議室に直行した。
スポンサーの選定は、職員には知られないように進めているらしく、昨日弁護士のビルに電話した時に、ビルは『他の職員に見つからないように、会議室に来てください』と言っていた。
会社の内部者にとっては、自分に都合の良いスポンサーが選定されてほしいはずだから、会社にとって良くないスポンサーを連れてくる可能性もある。そういう事態を回避するために、スポンサーの選定から職員を外しているのだろう。
ビルの言っていることは理解できる。だったら、『別の場所で打合せすればいいのに』と言いかけたが、言ってもしかたないのでやめた。
<続く>
翌日、i5の銀行口座を確認したら、内務省から7億JDの着金があった。今日中に銀行で残高証明書を発行して、残高証明書を入手次第、2億JDを送金する予定だ。
7億JDか~。これだけあったら一緒暮らせるのに。
そういえば、子供の頃に『宝くじに当たったら、何に使う?』と聞かれた時に、何て答えてたっけ?
詳しく覚えてないけど、『家を買う』と言ったのか?それとも、『ケーキを死ぬほど食べたい』と言ったのだろうか?
今だったら、『老後のために貯金する』って答えるだろう。
私の人生って、夢がない・・・
数年前から老後資金の足りない人が増えている、とマスコミが言っている。
でも、7億JDも必要ないだろうから、やっぱり『老後資金を貯金したうえで、世界中を旅行する』にしよう。少しは夢が必要だ。
この7億JDを持ち逃げすると直ぐにバレる。あくまで想像しているだけだ。
ロイに「7億JDあったら、何する?」と聞いたら、「私と弟の結婚資金にする!」と言っていた。どれだけ豪勢な結婚式を挙げるつもりだろうか?
でも、私の老後資金よりも夢がある。
ダニエルに聞いたら、「特に何もしない。今と変わらないな~」と言っていた。
そう言えば、アイツはジャービス王国の王子だった。本人はともかく家は金持ちだ。
ダニエルは学生時代から同じ部屋に住んでいると言っていたから、「狭い部屋で一人暮らしなんだかから、広いところに引っ越せば?」と聞いたら、「掃除が大変になるから、いやだ」とのことだ。
お金持ちの家に生まれると、お金に興味がなくなるのだろうか?
私の家はお金持ちじゃないから、分からないけど。
ダニエルの『何もしない』に比べると、私の老後資金の方がマシだ。
ちなみに、ミゲルとスミスに「7億JDあったら、何する?」と聞いたら、「貯金する」と言っていた。
私と一緒だ。おじさんも老後資金を心配している。
***
ジャービット・エクスチェンジへの提案内容が固まったので、私たちは会社へ説明に行くことになった。ダニエルに『会社への提案に一緒に行く?』と聞いたら、「ずっと内緒にしておくのもどうかと思うから、一緒に行くよ。」と言っていた。
最近出番が少ないから、一緒に行きたかったのだろう。アイツは友達がいないから、仲間外れを恐れているのだ。
ジャービット・エクスチェンジに向かう途中、ダニエルに「どう説明する?」と聞いたら、「そのまま正直に言う」と言っていた。チャールズはジャービス王国政府が関わっていることを隠したがっていたけど、大丈夫なのだろうか?
私が「内緒にしなくてもいいの?」と聞いたが、ダニエルは「大丈夫だよ。どうせ直ぐにバレることだから、先に話しても一緒だよ。」と気にしていない。
何か問題になったら、ダニエルからチャールズに説明してもらうしかない。
私、ダニエル、ロイとポールの4人はジャービット・エクスチェンジに到着すると、誰もいない受付を通って、殺風景な会議室に直行した。
スポンサーの選定は、職員には知られないように進めているらしく、昨日弁護士のビルに電話した時に、ビルは『他の職員に見つからないように、会議室に来てください』と言っていた。
会社の内部者にとっては、自分に都合の良いスポンサーが選定されてほしいはずだから、会社にとって良くないスポンサーを連れてくる可能性もある。そういう事態を回避するために、スポンサーの選定から職員を外しているのだろう。
ビルの言っていることは理解できる。だったら、『別の場所で打合せすればいいのに』と言いかけたが、言ってもしかたないのでやめた。
<続く>
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