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優一くん電車で痴漢も撮影する

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「……ぁっ♡♡」

 いつも通り電車に乗って見知った顔に囲まれて、尻を撫でられる。軽く撫でられただけでペニスが期待に硬くなるのがわかる。すぐにでもズボンを自ら下ろしてそこを犯して欲しくなるが、今日はダメだった。

 今日は「痴漢ごっこ」だったから。




 俺は毎日電車で彼らに犯してもらっているのに、最近は学校でも他の男たちに足を開くようになっていた。元々は彼らとの行為をクラスメイトに見られたからで、つまり彼らのせいなのだけど。
 先日ついにそれがバレた。
 浮気がバレたような、元カノにも持ったことの無いような罪悪感があって、彼らとは顔を合わせづらかった。
 怒られるんじゃないか、お仕置されるんじゃないか、というのも怖かったけれど、一番怖かったのは呆れられて捨てられることだった。

 けれど彼らは呆れることもなく、優しく俺を甘やかした。

「優一くんは俺たちだけじゃ足りなかったんだね」
「ご、ごめんなさい……」
「怒ってないよ。でももっと学校で何してるか教えて欲しいな」

 そうして俺が学校でどんな淫らな行為に耽っているか言わせたがった。

「AVみたいだね」
「なるほど、この間もテレビ通話で俺たちに見られて興奮してたよね?」
「じゃあ今度――」




「や、やめてください」

 やっとのことで背後の男の手を掴み、囁くように拒絶の言葉を吐く。普通のサラリーマンらしき男は「ごめんね、混んでるから手がぶつかっちゃったみたいだ」とあからさまな嘘を吐いた。
 とにかくこれでもう大丈夫だろうと安堵しかけたところで、また尻を撫でられる。慌てて背後の男を睨もうとするが、男の両手は吊革を掴んでいる。では、これは何だ。
 辺りを見回すと別の男が俺の尻を撫で回しているのがわかった。何故だ。抵抗しようとしたところで今度は胸に手が当たる。え、何これ、と戸惑っている間に平らな胸を撫で回され、シャツの上から乳首をぎゅっと摘まれる。

「――ひっ♡」

 痛いくらいに摘まれて尖った乳首を押し潰される。ビクビクと体を跳ねさせている間に別の手がズボンの中から入り込んで、下着越しに尻を撫で回す。

「あっ♡」

 布の上からアナルを押される。ダメだ、ちゃんと抵抗しないと。吊革を握る手に力がこもるが、結局もう片方の手で自分の口を塞いだ。そうでもしなければはしたなく男たちに強請ってしまいそうだったから。

 ――じゃあ今度、痴漢ごっこして撮影しようよ

 トイレで肉便器になったことなども洗いざらい吐かされた俺は、すっかりアダルトビデオをなぞるような行為を好んでいると思われてしまった。クラスメイトの趣味に付き合っただけで俺自身にはそんな趣味はないというのに。
 とにかく今日のシチュエーションだけは決められていて、さすがに台本などは無い。今俺がするべきことはペニスを強請ることではなく、弱々しくでも嫌がる素振りを見せること。簡単だと思っていた約束は実際に守ろうとするととんでもなく難しいことだとわかった。

 早く早くと体は彼らに犯されることを望んでいて、無意識に尻を突き出してしまう。男たちはそれには気づかないフリをしてくれて、ただもどかしく下着の上からアナルを撫でられる。早くそこを犯して欲しいのに。わかっていて意地悪をされているだけなのかもしれない。
 結局いつも通りのシチュエーションなのだが、俺の態度だけがいつもと違うことを望まれている。それから至近距離で向けられたカメラ。本来はホームビデオを撮るためのものであろうビデオカメラ、他にも数人がスマホのカメラで俺の表情や、つんと尖ってしまってシャツを押し上げている乳首、ズボンの上からでも勃起していることがわかる股間、色んなところを逃すまいと録画している。

 なるべく撮られていることは意識しないように、初めて痴漢されて戸惑っているように振る舞うのだけれど。そうしていると初めて彼らに犯してもらって、メスにされてしまった時のことを嫌でも思い出す。

 あの時は、どうだったっけ。もっと抵抗できていただろうか?
 すぐに快楽に溺れてしまったような気もする。そもそも女の子と遊んでいたのは遠い昔の出来事のように思える。今、きっと俺は女の子を抱けないだろう。

「森岡優一くん、ね。高校生か」

 いつの間に鞄から抜き取ったのか、男が生徒手帳を手にしている。カメラがしっかりと個人情報の部分を写す。これ、インターネットに流したりしないよな……少しだけ不安になる。

「か、返してください」
「あとでね」

 男は俺の生徒手帳をスーツのポケットに入れてしまうと、別のものを取り出す。ピンクの小さなものを俺はよく知っていたし、これから何をされるのかもすぐにわかってしまった。でも、初めて痴漢される男子高校生はどういう反応をするのが正解なのだろう。
 俺が悩んでいると、周囲はそれを演技と捉えたようだ。にやにやと笑いながら「これはローターって言うんだよ」とわかりきったことを教えてくれた。

「これを優一くんのここに入れて……ここをおまんこにするんだ」

 そんなことをしなくてももうとっくに俺のアナルは女性器のようにいやらしくペニスを求めている。だがここは怯えているのが正解だろうか。
 男の手が下着の中に入ってくる。いつの間にかローションで濡れた指がアナルに挿入される。

「あんっ♡♡♡」

 待ちわびていた刺激が嬉しくてついノリノリになりかけて、慌てて口を塞ぐ。中に入ってきた指をぎゅうぎゅうと締め付けて歓迎してしまうのは許して欲しい。

「あったかくてトロトロで、中に入れたら気持ちいいだろうな……」
(そんなの知ってるくせに……♡)

 俺の中のこと、俺よりずっと知ってるくせに。知らないフリしてあえて弱い所を避けて弄られる。指よりもっと太いものが欲しいのに、優しく、もどかしく中を慣らされていく。

「――んんんっ♡♡」

 指が抜かれ、代わりにもう少し太い、丸いものが押し当てられる。慣れ親しんだローターに違いないのだけれど、この場合は未知との遭遇ということになるのか。

「あ、ダメ……っ♡♡」

 ダメと言いながらアナルは強欲にローターを咥え込む。こんな矛盾だらけで何が楽しいのか、男たちは無言でカメラを俺に向け続けている。
 いつスイッチを入れられるのかとドキドキするが、中のものは一向に動き出さない。

「優一くん可愛いし、もしかして初めてじゃないのかな」
「あぅ♡♡は、初めてです……」
「初めてならスイッチ入れても気持ち良くならないと思うけど、どうかな」

 ――ブブブブッ

「あぁぁぁっ♡♡♡」

 中のものが動き出すと同時に下着の中が濡れた感触があった。射精してしまったのだろう。ねっとりしたものがペニスにまとわりついて、濡れた下着が張り付いて気持ち悪い。もしかするとズボンまで濡れてしまっているのかもしれない。
 イッた瞬間の表情を撮られ、中の様子なんてわかるはずがないのに股間や尻を撮られる。ズボン、濡れてたらどうしよう。手で股間部分を隠そうとしたが、別の手に捕まってしまい、吊革に誰かのネクタイで括り付けられた。
 両手をそれぞれ別の吊革に拘束され、声を抑えることも恥ずかしい場所を隠すことも出来なくなった。どうしよう、これでは嫌がる素振りなんて続けられないかもしれない。

「もしかしてローターでイッちゃった?」
「普通の男の子が痴漢されて感じるはずないよね 」
「でもズボンが濡れてるな……確認してみよう」

 制服のズボンを下ろされ、下着が現れる。グレーだったため濡れていることがバレバレだった。射精したばかりだというのに俺のペニスはもう勃起してしまっている。
 両手を拘束された状態では下半身を隠す術がない。ぐっしょり濡れて濃くなったグレーにカメラが向けられ、「……撮らないでくださいっ♡」嘘だ、本当は撮られて興奮していた。
 沢山の欲望を向けられて、無機質なカメラで撮られて。後で彼らはこれを見るのだろうと思うとすごく興奮する。今も、俺がそばにいない時でも、彼らの興奮材料になれているのだと思うと嬉しくて堪らない。

 下着の、アナルに触れる部分だけをハサミで丸く切られる。本来なら恐怖に震えるべきシーンなのだろうけど、その先に起こるであろう行為を想像してゾクゾクする。それが震えと捉えられたのか、「大丈夫、傷付けないよ」とそっと囁かれた。今更そんなことは心配していない。
 下着に空いた穴からローターのコードが飛び出していてひどく間抜けだ。誰かの手がコードを掴んで、そのまま強く引く。

「ぁあああんっ♡♡♡」

 体の内側の弱い所を擦りながらローターが勢いよく飛び出して、同時に俺のペニスからはまた精液が吹き出した。カメラが向けられているのはわかっているのだけど、拘束されている腕ではどこも隠せない。
 いや、本当は全てを見て欲しかった。

「優一くんのハジメテ、全部ちゃんと記録しておくね」

 挿入されたがってヒクヒクしているアナルを、期待してしまっている表情を、彼らが見てくれている。録画したものを何度も繰り返し見られるのかもしれない。

「…………お願いします♡」
「こら、それじゃあ痴漢ごっこにならないでしょ」

 つい我慢できなくなっておねだりしたら怒られたが、それでも彼らは俺に甘い。結局その後は撮影されてる以外はいつも通りの行為が始まるのだった。
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