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13歳
342 盛大に間違えた
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とりあえず口止めしなくてはならない。幸いにも、相手は王立騎士団の騎士さんである。すぐに帰るだろうし、今後顔を合わせることも少ない相手である。この場さえしのげれば、なんとかなる気がする。
若いお兄さんは、目を見開いて綿毛ちゃんを凝視している。きっと犬が人間になるという衝撃場面を見て固まっているのだろう。まだ頭の整理ができていないうちに、一気に畳み掛けておこうと思う。相手が冷静さを取り戻すまでの短い時間が勝負だ。
「そこのお兄さん!」
「は、はい!」
さすが騎士さん。俺が声をかけた途端、ピシッと姿勢を正した彼は、けれども露骨に動揺していた。不自然なくらいに瞳がゆらゆらと揺れている。まるで見てはいけないものでもあるかのように、微妙に俺と綿毛ちゃんから視線を外してくる。
これはもう間違いなく見ている。じゃないと、こんなにおかしな反応にはならないだろう。なんて言って誤魔化そうか。手品とか言って伝わるのかな。見間違いでごり押しできるだろうか。誤魔化せるかな、と不安になる。
だが、やるしかない。
「今の、見た?」
一応確認だけしておけば、騎士さんがすんっと真顔になってしまう。なにその顔。
「いいえ! 自分は何も見ておりません!」
すんごいデカい声でキリッと主張する騎士さんは、明らかに嘘をついていた。絶対になにかを見た顔だよ、それは。顔色が悪過ぎるよ。
「お兄さん。お名前は?」
「はい! 自分は王立騎士団第一部隊所属のゼノと申します!」
すごく元気なお兄さんは、前のめりに名乗り始める。ハキハキとしており、好青年だ。てか今、第一部隊って言った?
それはあれだ。ラッセルの部隊だ。お偉いさんに忖度しまくるで有名な部隊である。
いける! これは誤魔化せる!
一気に希望の光が見えてきた。意を決した俺は、ごくりと唾を飲む。大丈夫。いけるいけると自分に言い聞かせる。
「ゼノ! 今なにか見たでしょ!?」
「見てません!」
なぜか空を見上げるゼノは、もしかして俺に忖度しているのか? だったら好都合なのだが。
綿毛ちゃんは、想定外の事態に黙り込んでしまっている。いつもの饒舌さはどこへ行ったのか。必死に気配を消そうと頑張っている。ここは俺がどうにかせねば。
「今の、誰にも言ったらダメだよ。誰かに言ったら許さないからな」
とりあえず、ブルース兄様の真似をして偉そうに腕を組んでみる。ぎゅっと眉間に力を入れてみるが、鏡がないのでこの顔で正解なのかはわからない。でもブルース兄様ってだいたいこんな感じだと思う。威圧感バッチリなはず。
ムッとゼノを睨みつければ、彼は青い顔でさっと顔を俯けてしまう。
「誓って! 私はなにも見ておりません!」
「……本当に?」
疑いの目を向ければ、彼は「はい!」と大声で頷く。元気があるのは良いことだが、今はできれば声量はもう少し抑えてほしい。人が来たらどうしてくれる。
「私は、そんな。どう見ても成人しているであろう男性に首輪をつけて庭を散歩させているなんて特殊プレイ場面は一切目にしておりません! 貴族こわっとか思っておりません! 絶対に!」
「……」
ん?
ちらりと、綿毛ちゃんを見上げる。そういえば、直前まで綿毛ちゃんにリードをつけてお散歩していた。そのまま人間姿になった綿毛ちゃんの首には、革製の首輪がついている。そして、そこから伸びるリードは俺の手に。
「……」
ゼノがめちゃくちゃ早口で捲し立てた言葉の内容を、頑張って理解する。だが、俺が理解する前に、綿毛ちゃんが声を張り上げた。
「違うから!! これそういうのじゃないから! ちょっと待ってよ! 勘弁してよぉ。坊ちゃんもなんとか言って!」
なんとか?
綿毛ちゃんに促されて、俺は口を開く。
「えっと。この人は俺のペットだから。ちょっと散歩してただけで、それで」
「もうやめて!? 火に油だよ!?」
俺の口を塞ぐ綿毛ちゃんは、顔色が悪かった。
「いや待って。一旦落ち着こう。ゼノくんだっけ? 君の気持ちはよくわかるよぉ。でもさ、世の中にはさ、ほら。理解し難い現象というかだね。つまりは君の目には異常に見えるかもだけど、見方を変えれば全然異常じゃないっていう事態がありまして」
「もちろん。そういう特殊性癖がこの世に存在するということは心得ております」
「違うよぉ? 性癖じゃないよぉ? まるでオレがど変態みたいな目で見てきやがる」
悔しそうに顔を歪める綿毛ちゃんは、なんだか頑張っていた。
「タイミングの問題だと思うんだよね! 別に毎日やっているわけではないのよ。人生においてさ、一度くらいね。なんか、あるでしょうよ! どうしても避けられない面倒なことが。これはそういう類の問題だから」
「口外はしません」
「もちろん、そうしてくれ。あとこれはオレの趣味じゃないから。たまたまだから」
真顔で宣言する綿毛ちゃん。ゼノも、とても真剣な表情だった。
要するに、俺が綿毛ちゃんのリードを握っていたせいで、綿毛ちゃんと俺が変態だと勘違いされている。
できれば誤解を解きたいが、そのためには実は綿毛ちゃんが犬で云々の難しい話をしなければならない。それは無理だ。
それよりも、どうやら綿毛ちゃんが犬から人間になる場面は目撃されていないようで安心した。そこを見られてしまうと、俺としても誤魔化しようがなかったから。
「ゼノ! このことは黙っててね! 誰にも言ったらダメだからね!」
俺にできるのは、口止めだけだ。勢いよくお願いすれば、ゼノは青い顔で何度も頷いてくれた。
よし、解決!
最悪、お散歩の件は別に兄様たちに知られてもいいや。綿毛ちゃんの存在だけ誤魔化して、適当に遊んでいたと言えばどうにかなる気がした。
気楽に考えて満足する俺とは反対に、綿毛ちゃんはずっと不満そうな顔をしている。じっと立ち尽くす彼は、まさかゼノの目の前で犬姿に戻るわけにはいかないのだろう。迷うようにきょろきょろしている。
「おい、どうした。大声なんて出して」
「あ、隊長!」
そんな時であった。こちらに大股で歩いてきたのは、忖度お兄さんとして有名なラッセルであった。
なんだか難しい顔でゼノを睨みつけていたラッセルだが、俺の姿を認識するなり、にこりと微笑む。
「お久しぶりです、ユリス様」
「俺はルイス」
「っ!」
膝から崩れ落ちる忖度お兄さんは、非常に悔しそうな顔をしていた。そんな絶望しなくても。
「これは大変な失礼を! 腹を切ってお詫びします」
「お気になさらず」
相変わらず大袈裟な人である。双子だからね。顔はおんなじだからね。間違えても仕方がない。
申し訳ないと繰り返すラッセルを宥めて、なんとか顔を上げてもらう。少女漫画にでも出てきそうな正統派イケメンお兄さんは、けれども俺と綿毛ちゃんを見比べるなり、ピシリと固まった。これでもかと目を見開いて、イケメンが台無しである。まぁ、ラッセルは性格も色々と難ありだけど。
だが、彼が固まった理由は察した。綿毛ちゃんの首輪だろう。ここは先回りして説明しておこう。ラッセルは忖度得意なので。多少おかしなことを言っても、口止めしておけば大丈夫だと思う。
「あのね、ラッセル。この人はね、人間に見えるけど、ほんとは犬なの。それで、えっと、散歩してたの。変な人ではないよ。俺のペットだから」
「え、あ。は、はい」
弱々しく応じるラッセルとの間に、なんだか妙な空気が流れる。ゼノは、両手で口元を覆って絶句している。綿毛ちゃんは、「もうダメだぁ」とその場に屈み込んだ。
……うん。なんか盛大に間違えたかもしれない。
若いお兄さんは、目を見開いて綿毛ちゃんを凝視している。きっと犬が人間になるという衝撃場面を見て固まっているのだろう。まだ頭の整理ができていないうちに、一気に畳み掛けておこうと思う。相手が冷静さを取り戻すまでの短い時間が勝負だ。
「そこのお兄さん!」
「は、はい!」
さすが騎士さん。俺が声をかけた途端、ピシッと姿勢を正した彼は、けれども露骨に動揺していた。不自然なくらいに瞳がゆらゆらと揺れている。まるで見てはいけないものでもあるかのように、微妙に俺と綿毛ちゃんから視線を外してくる。
これはもう間違いなく見ている。じゃないと、こんなにおかしな反応にはならないだろう。なんて言って誤魔化そうか。手品とか言って伝わるのかな。見間違いでごり押しできるだろうか。誤魔化せるかな、と不安になる。
だが、やるしかない。
「今の、見た?」
一応確認だけしておけば、騎士さんがすんっと真顔になってしまう。なにその顔。
「いいえ! 自分は何も見ておりません!」
すんごいデカい声でキリッと主張する騎士さんは、明らかに嘘をついていた。絶対になにかを見た顔だよ、それは。顔色が悪過ぎるよ。
「お兄さん。お名前は?」
「はい! 自分は王立騎士団第一部隊所属のゼノと申します!」
すごく元気なお兄さんは、前のめりに名乗り始める。ハキハキとしており、好青年だ。てか今、第一部隊って言った?
それはあれだ。ラッセルの部隊だ。お偉いさんに忖度しまくるで有名な部隊である。
いける! これは誤魔化せる!
一気に希望の光が見えてきた。意を決した俺は、ごくりと唾を飲む。大丈夫。いけるいけると自分に言い聞かせる。
「ゼノ! 今なにか見たでしょ!?」
「見てません!」
なぜか空を見上げるゼノは、もしかして俺に忖度しているのか? だったら好都合なのだが。
綿毛ちゃんは、想定外の事態に黙り込んでしまっている。いつもの饒舌さはどこへ行ったのか。必死に気配を消そうと頑張っている。ここは俺がどうにかせねば。
「今の、誰にも言ったらダメだよ。誰かに言ったら許さないからな」
とりあえず、ブルース兄様の真似をして偉そうに腕を組んでみる。ぎゅっと眉間に力を入れてみるが、鏡がないのでこの顔で正解なのかはわからない。でもブルース兄様ってだいたいこんな感じだと思う。威圧感バッチリなはず。
ムッとゼノを睨みつければ、彼は青い顔でさっと顔を俯けてしまう。
「誓って! 私はなにも見ておりません!」
「……本当に?」
疑いの目を向ければ、彼は「はい!」と大声で頷く。元気があるのは良いことだが、今はできれば声量はもう少し抑えてほしい。人が来たらどうしてくれる。
「私は、そんな。どう見ても成人しているであろう男性に首輪をつけて庭を散歩させているなんて特殊プレイ場面は一切目にしておりません! 貴族こわっとか思っておりません! 絶対に!」
「……」
ん?
ちらりと、綿毛ちゃんを見上げる。そういえば、直前まで綿毛ちゃんにリードをつけてお散歩していた。そのまま人間姿になった綿毛ちゃんの首には、革製の首輪がついている。そして、そこから伸びるリードは俺の手に。
「……」
ゼノがめちゃくちゃ早口で捲し立てた言葉の内容を、頑張って理解する。だが、俺が理解する前に、綿毛ちゃんが声を張り上げた。
「違うから!! これそういうのじゃないから! ちょっと待ってよ! 勘弁してよぉ。坊ちゃんもなんとか言って!」
なんとか?
綿毛ちゃんに促されて、俺は口を開く。
「えっと。この人は俺のペットだから。ちょっと散歩してただけで、それで」
「もうやめて!? 火に油だよ!?」
俺の口を塞ぐ綿毛ちゃんは、顔色が悪かった。
「いや待って。一旦落ち着こう。ゼノくんだっけ? 君の気持ちはよくわかるよぉ。でもさ、世の中にはさ、ほら。理解し難い現象というかだね。つまりは君の目には異常に見えるかもだけど、見方を変えれば全然異常じゃないっていう事態がありまして」
「もちろん。そういう特殊性癖がこの世に存在するということは心得ております」
「違うよぉ? 性癖じゃないよぉ? まるでオレがど変態みたいな目で見てきやがる」
悔しそうに顔を歪める綿毛ちゃんは、なんだか頑張っていた。
「タイミングの問題だと思うんだよね! 別に毎日やっているわけではないのよ。人生においてさ、一度くらいね。なんか、あるでしょうよ! どうしても避けられない面倒なことが。これはそういう類の問題だから」
「口外はしません」
「もちろん、そうしてくれ。あとこれはオレの趣味じゃないから。たまたまだから」
真顔で宣言する綿毛ちゃん。ゼノも、とても真剣な表情だった。
要するに、俺が綿毛ちゃんのリードを握っていたせいで、綿毛ちゃんと俺が変態だと勘違いされている。
できれば誤解を解きたいが、そのためには実は綿毛ちゃんが犬で云々の難しい話をしなければならない。それは無理だ。
それよりも、どうやら綿毛ちゃんが犬から人間になる場面は目撃されていないようで安心した。そこを見られてしまうと、俺としても誤魔化しようがなかったから。
「ゼノ! このことは黙っててね! 誰にも言ったらダメだからね!」
俺にできるのは、口止めだけだ。勢いよくお願いすれば、ゼノは青い顔で何度も頷いてくれた。
よし、解決!
最悪、お散歩の件は別に兄様たちに知られてもいいや。綿毛ちゃんの存在だけ誤魔化して、適当に遊んでいたと言えばどうにかなる気がした。
気楽に考えて満足する俺とは反対に、綿毛ちゃんはずっと不満そうな顔をしている。じっと立ち尽くす彼は、まさかゼノの目の前で犬姿に戻るわけにはいかないのだろう。迷うようにきょろきょろしている。
「おい、どうした。大声なんて出して」
「あ、隊長!」
そんな時であった。こちらに大股で歩いてきたのは、忖度お兄さんとして有名なラッセルであった。
なんだか難しい顔でゼノを睨みつけていたラッセルだが、俺の姿を認識するなり、にこりと微笑む。
「お久しぶりです、ユリス様」
「俺はルイス」
「っ!」
膝から崩れ落ちる忖度お兄さんは、非常に悔しそうな顔をしていた。そんな絶望しなくても。
「これは大変な失礼を! 腹を切ってお詫びします」
「お気になさらず」
相変わらず大袈裟な人である。双子だからね。顔はおんなじだからね。間違えても仕方がない。
申し訳ないと繰り返すラッセルを宥めて、なんとか顔を上げてもらう。少女漫画にでも出てきそうな正統派イケメンお兄さんは、けれども俺と綿毛ちゃんを見比べるなり、ピシリと固まった。これでもかと目を見開いて、イケメンが台無しである。まぁ、ラッセルは性格も色々と難ありだけど。
だが、彼が固まった理由は察した。綿毛ちゃんの首輪だろう。ここは先回りして説明しておこう。ラッセルは忖度得意なので。多少おかしなことを言っても、口止めしておけば大丈夫だと思う。
「あのね、ラッセル。この人はね、人間に見えるけど、ほんとは犬なの。それで、えっと、散歩してたの。変な人ではないよ。俺のペットだから」
「え、あ。は、はい」
弱々しく応じるラッセルとの間に、なんだか妙な空気が流れる。ゼノは、両手で口元を覆って絶句している。綿毛ちゃんは、「もうダメだぁ」とその場に屈み込んだ。
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