2 / 27
学校一歩前での転生
しおりを挟む
燦々と夏の強い日差しが天上より降り注ぐ。それに伴い、蝉の大合唱が耳に届く。
暑い──。
日本の夏は、本当に暑い。
俺は何故か知らんが、蒼穹の髪を持って産まれたために、他の日本人と比べ頭の温度はそれほど暑くないかもしれない。だがそれでも──暑い。
小中学校では、その珍しい髪色瞳の色ゆえに、どれほどいじられてきたか。それが嫌で、髪を黒に染めようとしたことすらあった。
でもそれでも、蒼穹は黒に染まらなかった。染まる気配すらなく、永遠の青がそこに広がったのだ。
学校側も結局文句を言えずにいた。なんてたって染められないのだから──
おっと、そう言えば自己紹介をしてなかったな。
俺は、茅野嶺亜だ。歳は18で、身長は169センチ。
ちょっと小さいなーって声が聞こえた気がするぞ。小さくないわ! まだ成長期の途中なんだよ! 多分……。
そんなことよりも、高校生になった俺はいやいやだったその髪が好きになった。
まぁ、回りが染めたい染めたいと言い出す頃で俺は蒼穹。羨ましがられた。
そしてこれはそんな俺が、高2の夏のある日だ。
いつも通り、この表現出来ないほどに暑い夏の火曜日。土日と休んで、月曜日は何とか気力で頑張る事が出来るのだが、何とも気だるくなるその火曜日。
俺は──寝坊していた。
目が覚めたのは、午前8時45分。もう既に一限目が始まっている時間だ。
「今日サボろうか」
そう零してみる。
「アンタ馬鹿じゃ無いの。行けよ!」
すると、少し離れた場所から声が飛んできた。びっくりしたー。居ないと思ってたから……。
「何で母さんいるの?」
「何では失礼でしょ! 私とお父さんの家なんだよ?」
いやまぁ、そういう意味じゃなくて……。
「仕事は?」
「今日はたまたま夜から。残念だったねー、サボれなくて」
声から愉しそうなのが分かる。ひっどい人だ。
「マジ残念だわ」
ため息混じりにそう零してから俺は、ベッドから転がり落ちる。ゴンッ、と大きな音がする。
痛っ。転がり落ち方ミスった……。
「ほんとアンタそうやって起きるの好きね」
その音を聞いた母さんが、俺を嘲笑うように言った。
眠いし、だるいし……。こんなクソ暑い日に、エアコンも完備されてないクソ学校に行かなきゃならねぇーってのは、どうにかならないのか?
制服の開襟シャツに袖を通しながら思う。
いっそのこと半ズボンで行くとかありじゃねぇ?
寝巻きのステテコに目を落としてそう思うや、
「ちゃんと着替えなさいよ」
母さんから声が上がる。親子ってこういう所が面倒なんだよ。
「分かってるよ」
あからさまに大きな溜息をつき、俺は学生ズボンを手に取る。
何でこんなクソ暑い時期に、熱吸収しやすい黒の長ズボンなんて穿かなきゃなんねぇーんだよ。
と思いつつも、しっかり制服に着替えた俺は、ゆーっくりと朝食をとってから家を出た。
家を出る時に、
「今日の夜からまた、お母さん仕事だからね」
と言われたが、ほぼ毎日の事なので別段気にすることでもない。
適当に相槌を打って、自転車のカギを開ける。
本当はチャリ通じゃないから乗って行っちゃダメなんだが……。まぁいいだろう。
行ってやるんだからな。
その事に──やはり母さんは何やら叫んでいたが、聞こえないフリで学校へと向かう。
大手牛丼チェーン店の前を通り過ぎ、そのまま真っ直ぐに自転車を漕ぐ。
いくつかの信号機を超えると、遂にはガソリンスタンドが目に入る。ガソリンが高いなどと、ネットニュースでよく見るが、それでもひっきりなしに車が入っている所を見ると、何だかなぁと感じてしまう。
そのガソリンスタンドを左手に曲がると、もう学校の全容が目に入る。
瞬間、一限目が終わったことを知らすチャイムで鳴った。
だから学校には来たくなかったんだよ。
だが、ここで帰るわけにもいかない。なんてたって、家には母さんがいるから。
俺は学校の前を通り過ぎる。それからか少し先にあるコンビニに、自転車を止める。
学校の駐輪場に止めれば、バレてしまうのだ。俺がチャリ通ではないのに、自転車に乗って学校に来たということが。
そこからは徒歩で学校に向かう。これが俺らの学校での暗黙のルールだ。
めんどくせぇ。
天を仰ぐと、そこにはちょうど飛行機雲が出来ていた。ぐんぐんと上昇していく飛行機と同じように、雲も伸びていく。
「どこまでも一緒、か」
知らず知らずのうちにそんな呟きを洩らす。
「おいっ! いま何時だと思ってんだ!」
視線を天より戻した時だった。職員室から出てきた、半袖半パン姿の男性教師が俺に気づき声を上げた。
体育のやつか。こりゃあまた面倒なことになったな……。
はぁー。と、強く大きなため息を、あからさまに零してから俺は声を上げた。
「すいませーん」
それから少し駆け足気味にして、反省したように見せかける。
すると校門まではあっという間に着いてしまう。
あーあ、あのままゆっくり歩いてれば2限もちょっとは遅れられたかもなのに……。
失敗したな、と思いながら校門を越えた。その瞬間──
体が感じたことのない浮遊感に襲われた。だが、痛みも何も無い。おかしい、異常だ。
そう思っても声を出すことができない。
漆黒の世界なのに、視界がグルグルと回っているのが分かる。だがそれで、気分が悪くなるといったことは無い。
何なんだ……?
考えても答えは出ない。すると、視界が少し晴れた。漆黒しかない世界に、ぽつり、ぽつりと青い炎のようなものが浮かび上がる。ゆらゆらと揺れ、見ているだけで身体の中から何かが湧き上がってくるようだ。
声も出せない空間で、足掻く俺はその青の炎に触れようと手を伸ばした。
体も動かなったらどうしよう、と思っていたので体が動いたことは良かった。しかし、触れた物が悪かった。見た目は青い炎なのだが、温度がない。冷たくも暖かくもない。そこに存在しているだけで、触れたことによりその物が何なのかという事が思考を支配する。
刹那──。青い炎らしきものが、動き始めた。ゆらゆらと揺れながら、計6つあるそれが俺を囲む。
途端に心が焦燥に駆られる。
やばいやばい……。でも、どうすればいいんだよっ!
ボンッ。
鈍く、しかし質量のある音が響いた。
いや、正しくは俺の脳内に流れ込んだ、と言うべきかもしれない。
直後、青い炎が光を帯びて形を変えた。
一つは大きな円になり、一つはその中に一回り小さな円を描く。
その間に一つが、円と円の間に見たことのない字を浮き上がらせる。
それが何かは、一瞬では分からなかった。だが、ここまで来れば分かる。
──魔法陣だ。
だが、それに気づいた時には俺の実体は薄くなり意識もはっきりとしてなかった。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
そして、気がついた時には俺の眼前は知らない顔で埋め尽くされていた。
暑い──。
日本の夏は、本当に暑い。
俺は何故か知らんが、蒼穹の髪を持って産まれたために、他の日本人と比べ頭の温度はそれほど暑くないかもしれない。だがそれでも──暑い。
小中学校では、その珍しい髪色瞳の色ゆえに、どれほどいじられてきたか。それが嫌で、髪を黒に染めようとしたことすらあった。
でもそれでも、蒼穹は黒に染まらなかった。染まる気配すらなく、永遠の青がそこに広がったのだ。
学校側も結局文句を言えずにいた。なんてたって染められないのだから──
おっと、そう言えば自己紹介をしてなかったな。
俺は、茅野嶺亜だ。歳は18で、身長は169センチ。
ちょっと小さいなーって声が聞こえた気がするぞ。小さくないわ! まだ成長期の途中なんだよ! 多分……。
そんなことよりも、高校生になった俺はいやいやだったその髪が好きになった。
まぁ、回りが染めたい染めたいと言い出す頃で俺は蒼穹。羨ましがられた。
そしてこれはそんな俺が、高2の夏のある日だ。
いつも通り、この表現出来ないほどに暑い夏の火曜日。土日と休んで、月曜日は何とか気力で頑張る事が出来るのだが、何とも気だるくなるその火曜日。
俺は──寝坊していた。
目が覚めたのは、午前8時45分。もう既に一限目が始まっている時間だ。
「今日サボろうか」
そう零してみる。
「アンタ馬鹿じゃ無いの。行けよ!」
すると、少し離れた場所から声が飛んできた。びっくりしたー。居ないと思ってたから……。
「何で母さんいるの?」
「何では失礼でしょ! 私とお父さんの家なんだよ?」
いやまぁ、そういう意味じゃなくて……。
「仕事は?」
「今日はたまたま夜から。残念だったねー、サボれなくて」
声から愉しそうなのが分かる。ひっどい人だ。
「マジ残念だわ」
ため息混じりにそう零してから俺は、ベッドから転がり落ちる。ゴンッ、と大きな音がする。
痛っ。転がり落ち方ミスった……。
「ほんとアンタそうやって起きるの好きね」
その音を聞いた母さんが、俺を嘲笑うように言った。
眠いし、だるいし……。こんなクソ暑い日に、エアコンも完備されてないクソ学校に行かなきゃならねぇーってのは、どうにかならないのか?
制服の開襟シャツに袖を通しながら思う。
いっそのこと半ズボンで行くとかありじゃねぇ?
寝巻きのステテコに目を落としてそう思うや、
「ちゃんと着替えなさいよ」
母さんから声が上がる。親子ってこういう所が面倒なんだよ。
「分かってるよ」
あからさまに大きな溜息をつき、俺は学生ズボンを手に取る。
何でこんなクソ暑い時期に、熱吸収しやすい黒の長ズボンなんて穿かなきゃなんねぇーんだよ。
と思いつつも、しっかり制服に着替えた俺は、ゆーっくりと朝食をとってから家を出た。
家を出る時に、
「今日の夜からまた、お母さん仕事だからね」
と言われたが、ほぼ毎日の事なので別段気にすることでもない。
適当に相槌を打って、自転車のカギを開ける。
本当はチャリ通じゃないから乗って行っちゃダメなんだが……。まぁいいだろう。
行ってやるんだからな。
その事に──やはり母さんは何やら叫んでいたが、聞こえないフリで学校へと向かう。
大手牛丼チェーン店の前を通り過ぎ、そのまま真っ直ぐに自転車を漕ぐ。
いくつかの信号機を超えると、遂にはガソリンスタンドが目に入る。ガソリンが高いなどと、ネットニュースでよく見るが、それでもひっきりなしに車が入っている所を見ると、何だかなぁと感じてしまう。
そのガソリンスタンドを左手に曲がると、もう学校の全容が目に入る。
瞬間、一限目が終わったことを知らすチャイムで鳴った。
だから学校には来たくなかったんだよ。
だが、ここで帰るわけにもいかない。なんてたって、家には母さんがいるから。
俺は学校の前を通り過ぎる。それからか少し先にあるコンビニに、自転車を止める。
学校の駐輪場に止めれば、バレてしまうのだ。俺がチャリ通ではないのに、自転車に乗って学校に来たということが。
そこからは徒歩で学校に向かう。これが俺らの学校での暗黙のルールだ。
めんどくせぇ。
天を仰ぐと、そこにはちょうど飛行機雲が出来ていた。ぐんぐんと上昇していく飛行機と同じように、雲も伸びていく。
「どこまでも一緒、か」
知らず知らずのうちにそんな呟きを洩らす。
「おいっ! いま何時だと思ってんだ!」
視線を天より戻した時だった。職員室から出てきた、半袖半パン姿の男性教師が俺に気づき声を上げた。
体育のやつか。こりゃあまた面倒なことになったな……。
はぁー。と、強く大きなため息を、あからさまに零してから俺は声を上げた。
「すいませーん」
それから少し駆け足気味にして、反省したように見せかける。
すると校門まではあっという間に着いてしまう。
あーあ、あのままゆっくり歩いてれば2限もちょっとは遅れられたかもなのに……。
失敗したな、と思いながら校門を越えた。その瞬間──
体が感じたことのない浮遊感に襲われた。だが、痛みも何も無い。おかしい、異常だ。
そう思っても声を出すことができない。
漆黒の世界なのに、視界がグルグルと回っているのが分かる。だがそれで、気分が悪くなるといったことは無い。
何なんだ……?
考えても答えは出ない。すると、視界が少し晴れた。漆黒しかない世界に、ぽつり、ぽつりと青い炎のようなものが浮かび上がる。ゆらゆらと揺れ、見ているだけで身体の中から何かが湧き上がってくるようだ。
声も出せない空間で、足掻く俺はその青の炎に触れようと手を伸ばした。
体も動かなったらどうしよう、と思っていたので体が動いたことは良かった。しかし、触れた物が悪かった。見た目は青い炎なのだが、温度がない。冷たくも暖かくもない。そこに存在しているだけで、触れたことによりその物が何なのかという事が思考を支配する。
刹那──。青い炎らしきものが、動き始めた。ゆらゆらと揺れながら、計6つあるそれが俺を囲む。
途端に心が焦燥に駆られる。
やばいやばい……。でも、どうすればいいんだよっ!
ボンッ。
鈍く、しかし質量のある音が響いた。
いや、正しくは俺の脳内に流れ込んだ、と言うべきかもしれない。
直後、青い炎が光を帯びて形を変えた。
一つは大きな円になり、一つはその中に一回り小さな円を描く。
その間に一つが、円と円の間に見たことのない字を浮き上がらせる。
それが何かは、一瞬では分からなかった。だが、ここまで来れば分かる。
──魔法陣だ。
だが、それに気づいた時には俺の実体は薄くなり意識もはっきりとしてなかった。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
そして、気がついた時には俺の眼前は知らない顔で埋め尽くされていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
凡夫転生〜異世界行ったらあまりにも普通すぎた件〜
小林一咲
ファンタジー
「普通がいちばん」と教え込まれてきた佐藤啓二は、日本の平均寿命である81歳で平凡な一生を終えた。
死因は癌だった。
癌による全死亡者を占める割合は24.6パーセントと第一位である。
そんな彼にも唯一「普通では無いこと」が起きた。
死後の世界へ導かれ、女神の御前にやってくると突然異世界への転生を言い渡される。
それも生前の魂、記憶や未来の可能性すらも次の世界へと引き継ぐと言うのだ。
啓二は前世でもそれなりにアニメや漫画を嗜んでいたが、こんな展開には覚えがない。
挙げ句の果てには「質問は一切受け付けない」と言われる始末で、あれよあれよという間に異世界へと転生を果たしたのだった。
インヒター王国の外、漁業が盛んな街オームで平凡な家庭に産まれ落ちた啓二は『バルト・クラスト』という新しい名を受けた。
そうして、しばらく経った頃に自身の平凡すぎるステータスとおかしなスキルがある事に気がつく――。
これはある平凡すぎる男が異世界へ転生し、その普通で非凡な力で人生を謳歌する物語である。
狼になっちゃった!
家具屋ふふみに
ファンタジー
登山中に足を滑らせて滑落した私。気が付けば何処かの洞窟に倒れていた。……しかも狼の姿となって。うん、なんで?
色々と試していたらなんか魔法みたいな力も使えたし、此処ってもしや異世界!?
……なら、なんで私の目の前を通る人間の手にはスマホがあるんでしょう?
これはなんやかんやあって狼になってしまった私が、気まぐれに人間を助けたりして勝手にワッショイされるお話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる